孤狼の血 LEVEL2のレビュー・感想・評価
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孤狼二代目vs狂犬
役者陣には星4つ。制作サイドには星2つ。
圧倒的な迫力に怖さを感じる
待ち望んでいた「孤狼の血」続編。昭和から平成に変わる広島の架空都市を舞台に繰り広げる暴力団抗争。内容的には前作の方が面白かったのも事実ですが今回は何と言ってもモンスター役を演じた鈴木亮平に脱帽。圧倒的な迫力に怖さを感じるほど素晴らしい演技でした。
2021-114
前作知らなくても大丈夫
最高。最高の映画。あと2回は観に行きたい。
広島弁聞にくいのぅ
前作から3年後、日岡が広島のヤクザたちを裏で仕切っているところに、出所してきた超凶悪サイコパス上林がその秩序を次々と壊していく話。
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昔風の東映に始まり、『仁義なき戦い』風のナレーションや映像のトーンでちゃんとヤクザ映画の要素を受け継ぎながらも、本作ヤクザ×猟奇的殺人鬼×アクション×刑事モノを組み合わせることで新しいヤクザエンタメになってる。
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特に最後上林組と尾谷組の抗争かと思いきや、上林と日岡のカーアクションが始まるのなんて、ちゃんとエンタメとして見応えある。邦画の伝統芸能ヤクザ映画を『ヤクザと家族』『すばらしき世界』とはまた違った形で現代に引き継いでいるのが良い。
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ヤクザの治安の悪さも健全だけど前作に比べたら比較的おとなしめ。吉田鋼太郎さん演じる渡船もちょっと間抜けそうだし、上林なんてヤクザだから怖いというより普通にサイコパスで怖い。なのでヤクザ映画に馴染みながなくても見やすいんじゃないかな。
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あと尾谷組がヤクザの風貌だけどとっても色気のあるヤクザでこれも私的に新鮮だった。髭モジャだけど斎藤工さんの声は色気ありまくりだし、早乙女太一さんも元々女形やってて色気のある方だと思うし。
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1番好きだったシーンは上林が子供の時に両親を殺したシーン。背景に原爆ドームが頭をのぞかせてることで、戦後の在日韓国人の苦しい立場が想像できて良い。
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ストーリーそんなに難しくないし、ナレーションで説明してくれるから問題ないんだけど、広島弁で4割何言ってるかわからなかった(笑)
世界よ、これが日本のヤクザ映画じゃ!!
外道を超えた悪魔・鈴木亮平
男とか女とかの違いを言うつもりはないが、パート1に引き続き、この原作者が、女流作家というのは驚かされる。原作者であり、人気作家の柚木裕子は、警察や極道の抗争劇を中心に、数多くの作品を世に放っているが、毎回エグく、グロい、凄まじい様を描写してる。本作も、そうした柚木作品の闇に蠢く外道の世界観を、白石監督がリアルに映像化としていると共に、ノスタルジックな映像も差し込み、『仁義なき戦い』へのオマージュも感じとれる。
舞台は、昭和から平成へと移り変わりった広島の架空の街・呉原市。それまで敵対関係であった、2つの組が、手打ちによって、ビジネスを通してウインウインの関係を保とうとしていた。そこに、前抗争で、刑務所に入っていた上林が出所する。上林は人を殺すことを厭わず、邪魔者は排除するやり方で、それまで鳴りを潜めていた2つの組に、再び亀裂が入り始める
この3年間、2つの組の裏社会の均衡を保ってきたのが、前作では大上の下で新人刑事だった日岡役を演じた松坂桃李。この3年間に、野性味が増し、危険な裏社会を取り仕切る『孤狼』の刑事となっていた。大上を演じた役所広司の跡を継ぐ演技としては、やや凄みという点で適わないが、前作の頼りない日岡とは、比べ物にならないくらいの、危険な香をプンプンさせた演技を見せてくれた。
また、何といっても本作の看板は、鈴木亮平の悪魔のような外道振りであろう。小さい頃の虐待により両親を殺害したという設定ではあるものの、それにしても人を人と思わないような傍若無人な殺し方、手下も震えがらせる凄み、全てにおいて、これまで見たことのない鈴木亮平が、スクリーンに仁王立ちしていた。日高との壮絶なラストシーンは、見応えあり。
また、前作から脇を固める吉田鋼太郎、寺島進、宇梶剛士、かたせ梨乃、滝藤賢一等は、演技なのか素なのかわからないほど、そのまま極道の世界で生きていけるような怪演振り。また、いつもは刑事役でも、必ずいい人を演じる中村朱雀が意外な役柄を演じている。そして、村上虹郎が、どっちつかずの哀れなチンピラ役が、妙にピッタリのハマり役だ。
本作では、単なる極道同士の醜い抗争だけでなく、警察の裏に張り巡らせた陰謀も絡めることによって、よりストーリーの落としどころの深みを増している。
狂った狼と二代目マル暴
これはヤクザ映画というか…
ヤクザ映画はどちらかと言うと苦手。
ただ、今年は「ヤクザと家族 The Family」「すばらしき世界」といった、ドラマとしてよくできた映画も多く、その流れで「孤狼の血 LEVEL2」を観ることに。
前作は劇場には行かなかったが、登場人物が生き生きと描かれていて人間ドラマとして見どころがあった。
ただ、今作はヤクザの社会に関わる人々の愛憎をベースにしているとは言え、鈴木亮平演ずる上林はヤクザ的なしがらみや価値観を逸脱した猟奇イカレ野郎であり、主人公の日岡もまた、亡き大神の影に取り憑かれたイカレ野郎。どちらかと言うとアクションのドギツいサイコミステリー的な映画になっているので、ヤクザ社会の哀愁みたいなものはあまり感じることができないのに加えて、物語が進むにつれて登場人物の誰も信用出来なくなり、誰とも共感できない感じになっていく。
西野七瀬は決して下手とは言わないものの、観ていて「彼女クラスのアイドルなら、乱暴されたり無惨に殺されることはないな…」と予想できてしまう辺りは観ている側としてはイメージが邪魔してしまった。(筧美和子はどちらかと言うとその逆パターンかな。)
決して嫌いな映画でもないし、ましてやつまらない映画では決してない。
『相性』の問題だろう。
とは言え、このスケール感やエネルギーは元気があった頃の日本映画を思い出させてくれる。
グロテスク過ぎるが映画館で見た方がいい
とてもよかった鈴木亮平。
鈴木亮平がド変態なのは、よ〜く分かった
こういう映画は映画館で見るのが怖いのですが(その筋の方々が紛れてそうで)。
実際「アウトレイジ」を歌舞伎町のTOHOシネマズで見た時は、おじさんがおじさんを怒鳴ってました。ひぃ…
ま。それはこっちに置いといて。
鈴木亮平がとにかく怖い。本当はこういう人だったんだと信じ込めるほどに。
今まで「優しい、ほんわかした人」と勝手に決めつけていたのだが、これを見た後ではもう同じ目では見られない。
そういえば、のりぴーも目の奥が全然笑ってなかったな…と逮捕後に気付いたように。
ひょっとしてこの人も…という疑念が湧くほど生々しい演技。
とにかく上映中は鈴木亮平に圧倒されたわけだけど。
終わって一日経ち、少し離して思い返してみると、鈴木亮平だけ暴走していた印象で、
全体としてのバランスは良くなかったかも…と思うようになってきた。
話の面白さでは一作目に軍配が上がる感じかな?
あと、入場特典でもらった松坂桃李の肖像画が、鈴木亮平の作だと知り、あーこの人は本当にド変態なんだ…という事だけは確信した。
ま。それもこっちに置いといて。
鈴木亮平の怪演だけでも十分に見る価値はあるのだけど、
村上虹郎、かたせ梨乃姐さんあたりの出番をもっと増やしてほしかったです。
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