孤狼の血 LEVEL2のレビュー・感想・評価
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仁義の千葉真一を彷彿させる鈴木亮平の演技!
前作と比較しがちだが、松坂桃李&鈴木亮平の狂気な演技に圧倒され130分以上の長尺を長く感じされせない後半の脚本展開と相まって見応えのある作品だった。さすが白石監督に太鼓判。
村上虹郎は今後注目していきたい役者だと感じた。中村梅雀&中村獅童のW中村の脇を守る演技も良かった。
1作目からの続投である滝藤賢一&音尾琢真には拍手を送りたいほどの好演!
初回同様に呉市ロケも屋台や路地などが出てきて、もう一度呉市にロケ地巡りしたくなりました
個vs個vs組織
上林という悪役にはいわゆるサイコパスの要素が確実に備わっていた。
こうした行動の異常性は「ヤクザモノ」では薄れてしまいかねないところだが、彼は紛れもなく異常であり、あの回想シーンが観客の同情を誘うことも恐らくはない。上林の行動には常に情け容赦がない。確か彼が仲間を心から思いやるような場面は一度もなかったと記憶している。
また、上林がムショを出て更生を誓うシーンから窺えるのは、彼は平気で上っ面を装うことができるということ。どうやら見境のないただの狂犬とはワケが違うそうだ。そんな彼の得体の知れなさには「極道だから怖い」の理由はどうも弱い。何か他にあるはず。後に明かされる過去も蛇足に思えるほどだ。今は理由がそんなにも必要なのだろうか。
ともかく、安易にタイトルを出すのも気が引けるが、「ダークナイト」における自らの正義を全うしようとするバットマンと無秩序の悪・ジョーカーと。或いは「007 スカイフォール」か。今作では日岡と上林。両者の対立をメインプロットとして描くことで本来ならこの手のジャンルの主となりうるはずの組織の渦は二の次となり、新風を巻き起こした。
それは単に男二人のタイマンが新しいなどと言っているのではなく、あくまでも日岡と上林の境遇を踏まえた上で、狼であったはずの二人が組織の組み立てた檻の中で犬同然に暴れ回り、いつしか飼い主の檻を破壊しては場外乱闘を繰り広げてしまう。そして遂に噛み付く……。
というこの構成が面白いと思った。
ランボーの1と2くらい違う。 孤狼の血1に麻雀放浪記2020のテイ...
ランボーの1と2くらい違う。
孤狼の血1に麻雀放浪記2020のテイストを加えた感じ。なんか登場人物がデフォルメされ過ぎてる気がする。
孤狼の血はすごく良かったはずだけど、その記憶を疑うレベル。
白石監督の作品はいつも面白いので、期待し過ぎたのかもしれないけど、しかし。
尾谷組は蚊帳の外
ヤクザ映画としての組同士の抗争や対立、クセのあるそれぞれのキャラクター、前作における役所広司が演じた大上章吾が組の間を奔走しながら擦った揉んだする姿、そこをテンション高めに実録風味で描いた面白さは引き継がれることはなく。
一人の刑事が企て遂げた計画に恨みを持つ一人のヤクザが復讐する一対一のアクション劇ってな単純化。
短髪グラサン姿で厳つめな松坂桃李のヴィジュアルが衝撃的だった公開前、蓋を開ければ何だか周りに翻弄されてばかりで何ら行動を起こさない為体な存在で。
どんだけの悪を魅せ付ける鈴木亮平かと思いきや想像の範囲内、子供の頃を映す描写は前作で大上が正義側の人間と言わせてしまう甘さと似たガッカリ感、無条件での悪を貫けない誰に対しての気遣いか、上林は単なるトラブルメーカーでヤクザの実話でも映画や漫画など、こんなんは組織に潰されたり自滅するかで自由奔放に動き回れる説得力が足りない。
シャブを打たれるチンタ、絶望過ぎる場面のはずがジャンキーに成り下がる無様で悲惨な姿は描かれず、上林に恐怖する最後の残酷さも呆気なく。
斎藤工に早乙女太一は二人でかかっても前作の竹野内豊には及ばず、吉田剛太郎のコミカルな演技も石橋蓮司には敵わない、典型的な役柄の寺島進と宇梶剛士や極道の妻なかたせ梨乃は安っぽく、中村梅雀に宮崎美子って全体的にテレビドラマな雰囲気に萎えてしまう。
前作からブレない滝藤賢一のクズっぷりが最後まで潔く、徹底的に悪だったのは嵯峨大輔と県警本部、権力者ってなヤクザ関係ない、登場に台詞は少なかったがスクリーンに一番映えていたのは渋川清彦で虹郎も頑張った、映画俳優揃い踏みなディケイド組。
良い作品だけど
率直に面白い映画だと思いますが、孤狼の血の続編として観ない方が良いと感じました。確かに孤狼の血の胸を締め付けられる雰囲気はあるのですが前作に比べると少しテイストの違いを感じます。
役者さん全員演技が素晴らしいです、特に鈴木亮平さんの演技やキャラクターの強さは異常。作品を観終わっても彼の演じる狂気の余韻があるほど素晴らしいですが、凄すぎて作品や主人公を喰ってしまっている感は否めません。
ストーリーは深く捻っている訳ではなく分かりやすいです。その為か印象に深く残るような部分が少ないです。またラスト30分くらいがよくある演出やアクションで少し拍子抜けしてまった所もあったのは残念でした。
別作品として観ていたらまた感じ方が違うかもしれませんが、孤狼の血の続編として比較してしまうのが勿体ない作品だと思いました。
ヤクザ・・☆
「LEVEL2」の制作発表があってから、楽しみにしていた作品。
2時間超だったが、長さを感じる間もなく物語は進んでいく。
インタビューで松坂桃李が絞り込んで成長した狼のイメージと言っていた。
前作の過程を引き継ぐシーンもあるが、鈴木亮平演じる上林の登場によって
むしろ全く新しい展開になっていく。
ほとんどの方のコメントにも出てくるように、鈴木亮平のヤクザぶりが凄まじい。
二人とも好きな俳優さんだが、今回は鈴木亮平の狂気に満ちた眼差し、動きが
松坂桃李を超えているようにさえ思えた。
余り期待してなかった村上虹郎と西野七瀬が思いのほか良い雰囲気で
物語に深みを与えていたし、正直 場違いのように感じた中村梅雀が
最後にまさかのトラップを仕掛ける。
梅雀の妻役には、宮崎美子・・見事です。
この映画は、「すばらしき世界」と「ヤクザと家族」の対局のような映画だが
終盤に暴対法で残った者たちの逮捕(連行?)のシーンも登場するので、
同じテイストで暴対法以降のヤクザ映画を作るのは難しくなるのかもしれない。
前作とこちら・・役所広司と真木よう子のエピソードやとにかく養豚場の
シーンがインパクト強すぎて、個人的には前作の方が印象深い。
ビジネス?
皆さん書いておられるとうり、上林成浩(鈴木亮平)ですね
素じゃないかって思うくらいやばかったです
絶対、お近づきにはなりたくありません
鈴木亮平に関しては、「テセゥスの船」でしか見たことないんですが、本当にすごい役者です
これが、素でなければ・・・
近田真緒(西野七瀬)、いいポジションにいたと思います
綺麗で可愛くしっかり者のお姉ささん、憧れます
大上章吾(役所広司)の抜けた穴は大きいと思いますが、日岡(松阪桃李)よかったです
なんか細いんだけどイメージとして、でも最後の上林との格闘シーンは頑張ってくれました
豪華俳優陣の出演作だけに期待するけどR15指定が足を引っ張ります
三部作らしいですが、完結してください
前半観て後悔しましたが、後半からが良かったです
今気づきました
鈴木亮平、羊と鋼の森に出演してた?
こんなやばい人出てなかったような?
もう一回観る必要がありそうです
淀みの淵で悪魔は嗤う
起承転結の転。そこは前作に負けない面白さというか、「おぉぉ!?」がありました。それ以外は流石に熱量も含めて程々でしたが、あくまでもこの世界での感想であって、邦画として俯瞰するならば中々良かったのではないでしょうか。やっぱり、ファーストインパクトってのは強いしアドバンテージありますしね。
原作を読んでないので何ともですが、今後も脂ぎった感じで続けて欲しいものです。
スナックの姉ちゃんはむしろ安っぽくて良かったのかな?なんて思いました。あれが高級クラブとかだったら、ちょっとね…でしょうけれども(苦笑)。
追伸:瀧井銀次さんは何処いったのかな…
孤狼の血 1.5
1作目が原作と違う終わり方をして、2作目をどうするんだろ?と思ってたので
1と2を繋ぐオリジナルストーリーを映画で1本作ってくれたことに感謝。
本当だったら今作は孤狼の血 1.5で、3作目で続編の凶犬の眼に続くのではないだろうか?
Level2の登場人物で、誰よりも正直者で真っ直ぐな男は上林成浩。
今回上林成浩を演じた鈴木亮平の演技は100点だろう。
とにかく怖い。そして滑舌がよい。あんなに聞きやすく恐ろしい広島弁を聞いたことない。
先の読める単純なストーリーだったが、娯楽作品として充分楽しめた。
不満があるとしたら、上林成浩の悪に目覚めたエピソードはいらなかったかな。
最後まで人間を超えた凶悪モンスターのままでいてほしかった。
ダークナイトのジョーカーのように、なぜモンスターが生まれたのか?は
観てる人の想像におまかせしますでよかったのでは?
色々突っ込むところはあるけど、原作ないオリジナル作品としてはいい出来。
続編の凶犬の眼を楽しみにしてます。
続編は白石監督のお気に入りのピエール瀧を絶対に出さなきゃ話が進まないと思いますし。
深読みするとピエール瀧のために凶犬の眼を作らずLevel2を作った?
考え過ぎかなw
こってり東映定食
全編見せ場で詰め込んだこってり映画
やっぱり二作目なので、大友勝利オマージュの鈴木亮平
松坂桃李が体張りすぎとか、村上虹郎のボロ雑巾ぶり、西野七瀬のお水感‥色々語り部ありすぎ
この時代にこんなの作ってくれただけで制作陣に感謝!!
見ている自分の命が削られる
凄いものを見てしまった。『仁義なき戦い』
風のナレーション、インサートされるニュース風解説も完全なオマージュなんだけれども、この作品を見た後では、『仁義なき戦い』がお伽話にしか感じなくなる。
鈴木亮平演じる上林がやばすぎるでしょう。もみあげを刈り込んだその上に鎮座するエルフ耳の怖いこと。無慈悲で残虐な所業をスクリーンで見せつけられて、自分の命が削られたと思う。ここまで役作りした鈴木亮平のメンタルが心配になる。
前作では、青臭い新米刑事だった日岡が、見た目も振る舞いもしっかり大上の跡を継いでいる。パート2の主役が松坂桃李に務まるのかちょっと心配だったんだけど、完全に杞憂だったね。鈴木亮平との顔圧勝負は一歩も引いていなかった。
スケールアップしたマル暴デカ日岡の相棒になったのは、定年前でのんびりしたヒラ刑事の瀬島。この役を中村 梅雀が演じるだけど、いろんな意味で上手すぎる。しかも奥さん役は、宮崎美子。絶妙なバディ(相棒)が誕生して中盤が俄然盛り上がる。これ自体が伏線になっているなんて、ホント上手いよ。
村上虹郎も光ってたね。ヤクザ映画では、チンピラの運命は、儚いって相場が決まっているんだけど、必死に運命に抗う感じがすごく伝わってきて、泣いちゃったよ。
凄すぎて、2回目を見る勇気が湧かない。
久々に面白かった
減点法で映画を見る癖がいつの間にかついてしまっていたけれど、正直久々にあー見てよかったと思えた映画だった。松坂桃李はどこまで行くんだろうという気持ちと、鈴木亮平の演技の幅広さにただただ驚嘆した。西野七瀬には早すぎたと思ってしまえるほどの良作。
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