ザ・スイッチ

劇場公開日:2021年4月9日

ザ・スイッチ

解説・あらすじ

「透明人間」「ゲット・アウト」などホラー、サスペンスの話題作やヒット作を数多手がけるジェイソン・ブラムが製作、「ハッピー・デス・デイ」シリーズのクリストファー・ランドンが監督を務め、気弱な女子高生と連続殺人鬼の身体が入れ替わってしまったことから巻き起こる恐怖を描いた異色ホラー。家でも学校でも我慢を強いられる生活を送る冴えない女子高生のミリー。ある夜、アメフトの応援後に無人のグラウンドで母の迎えを待っていた彼女に、背後から指名手配犯の連続殺人鬼ブッチャーが忍び寄る。鳴り響く雷鳴とともにブッチャーに短剣を突き立てられたミリーだったが、その時、2人の身体が入れ替わってしまう。24時間以内に入れ替わりを解かなければ、二度と元の身体に戻れない。ミリーは新たな殺戮を企てるブッチャーを相手に、自分の身体を取り戻そうとするが……。「名探偵ピカチュウ」「スリー・ビルボード」のキャスリン・ニュートンがミリーに扮し、ブッチャーと入れ替わり後は手当たり次第に殺戮を企てる殺人鬼を熱演。一方、中身は女子高生で自分の身体を取り戻そうするブッチャーをビンス・ボーンが演じた。

2020年製作/102分/R15+/アメリカ
原題または英題:Freaky
配給:東宝東和
劇場公開日:2021年4月9日

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(C)2020 UNIVERSAL STUDIOS

映画レビュー

3.5 ホラーの皮を被ったスカッと&ほっこり系コメディ

2021年4月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 呪いの短剣の力でJKとシリアルキラーの魂が入れ替わり、タイムリミットの24時間以内にその呪いを解くため、JKとその仲間たちが奔走する。
 冒頭から、仰々しい日付テロップとキツめの殺戮シーン集中投下で、B級ホラーとしてのつかみはバッチリ。二人が入れ替わってからは、見た目殺人鬼ブッチャーな高校生ミリーの愛嬌満点な姿と、彼女の最強の(ポリコレ的にも)親友たちとの友情、ミリーの恋愛や家族愛まで盛り込まれた遊園地のような作品。

 殺人鬼に体を乗っ取られるという不穏な設定で、殺人シーンもそこそこえぐいが、乗っ取られたミリーが暴れ回る姿を見ても不思議とそこまで嫌悪感がなく、むしろ爽快だ。というのも、序盤で描かれた本来のミリーの日常に出てきたいけ好かないキャラだけを、見た目ミリーなブッチャーが確実に仕留めてくれるからだ。
 見た目ブッチャーなミリーの方は、とにかくかわいい。ある意味、JK仕草をするヴィンス・ヴォーンを楽しむための映画かも知れない。元のミリーよりかわいく見える。でもそれだけでなく、キャスリン・ニュートンのミリーとキャラクター描写がシームレスにつながっているから、家族関係のことなど入れ替わり前後にまたがって変化するエピソードを自然に受け入れられる。

 1年前の父親の死から立ち直れずぎくしゃくしていたミリーの家族関係が、体が入れ替わり行きずりの他人として母の本心を聞けたことにより変わっていったり、驚きの流れでブッカーが見た目に惑わされないいい奴であることが証明されたりと、入れ替わったからこそ起こったほっこりエピソードに心が暖かくなった(人死んでますが)。
 一段落してあー怖かったねーで物語が終わるのではなく、ミリーの成長と家族の雪解けを感じさせるとどめシーンもいい。
 お約束のネタと展開だがむしろその安心感が心地よく、肩肘張らずに楽しめて、アトラクションを満喫した後のような気持ちになれる良作。

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ニコ

3.5 いろいろあるけどヴィンス・ヴォーンが可愛い!

2021年4月30日
PCから投稿

入れ替わりものに小うるさくいうのも大人気ないですが、ご都合主義的な展開は少なからずあって、ルールの整合性についてもちゃんとしてるのかしてないのか随分考え込んでしまった。まあ、リアリティラインが甘めの作品なので、多少ムリはあっても、楽しく観らればそれでいい。

楽しさという点では、もうヴィンス・ヴォーンの女子高生演技がちゃんと可愛いということに尽きる。こういうアイデア勝負の作品において、演技がちゃんとしていることがいかに大切かがよくわかる。ジェンダーの問題を扱ってるわりに踏み込みが甘く感じたりはするのが、ヴィンス・ヴォーンの可愛さに身を捩っているだけでも観る価値は十分にあるんじゃないでしょうか。いや、ヴォーンだけじゃなくメインキャストがみんなおしなべて魅力的でした!

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村山章

4.5 ただの笑えるホラーと侮るなかれ!

2025年8月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

ヴィンス・ヴォーンが好きなのである。気がついたら好きだったので、理由はわからない。
ヴィンスが連続殺人鬼で、しかも中身が女子高生と入れ替わると聞いたら、何はともあれ馳せ参じたい!この際、映画が面白いとか面白くないとか、そんなことはどうでもいい!
それくらい好きなのである。

で、結局どうだったの?と言えばメチャメチャ面白かったから万事OKだ!
中身が女のコのおっさんを演じているヴィンスを観に行ったはずだけど、画面に映っていたのは間違いなく今作の主人公・ミリーだった。
「なんか主役の女の子ヴィンス・ヴォーンに似てるなぁ」と思ったくらい、ミリーだった。
言ってる事がわけわからんが、それくらいヴィンスの演技は最高だった。
巨漢おっさん界の至宝、それがヴィン・スヴォーンなのである!

内容は大体あらすじ通りで、殺人鬼と入れ替わってしまったミリーの奮闘ぶりが絶妙にコミカルに描かれる。
ミリーだけじゃなく、親友のナイラやジョッシュも真剣だからこそ笑わせてくれる。
ネタバレになるので詳しくは書かないが、追い込まれたジョッシュが放った咄嗟の告白には、同席していた観客全員が爆笑の渦に飲み込まれた。すげー久しぶりに皆で笑ったな!
こんなに映画館に(恐怖以外の)一体感が生まれるホラーとは何なのだろう。さすが「金は出すけど口は出さない」ジェイソン・ブラム。やってくれるぜ。

正直な話、ホラーは好きじゃない。チキンなので怖いのはイヤなのである。ビクッ!ってなるし。シートからちょっと浮くくらいビクッ!!ってなるし。
しかし、クリストファー・ランドンのホラーは青春映画で、親子映画で、笑いもすればホロリともする、豊かで楽しいホラーなのである。
そして、今の時代の流れを大きく汲み取り、多様性の中で「自分とは何者なのか」を内省する映画なのである。

今作も、ミリーは家族の問題に悩み、自分の弱さに悩み、もがきながら毎日を過ごしている。
そんなミリーが巨漢の殺人鬼と入れ替わってしまった事で、全く違った扱いを受ける事になる。
警察から隠れ、周りの人物は悲鳴を上げて逃げ惑う。その一方で普段とはかけ離れた強大なパワーに酔いしれる部分もある。

そしてそして、入れ替わった方のブッチャーは、見た目はまんまミリーなのに、堂々とした佇まいだ。堂々とした殺人鬼って何?って思うけど、とにかく自信満々にゴーイングマイウェイ。
「ブサイク」とか言われてたハズなのに、道行くミリー型ブッチャーに男子は釘付け。クールでホットなビッチ扱いである。中身おっさんだけどな!
顔とかスタイルは変わってないハズなのに、自信一つ、他人の目なんか気にしない不遜さ一つでこの様変わり。

これは、相反する二つの事実を観客に突きつける。
見た目が変わると周囲の扱いが変わる、という事実。見た目が同じでも中身が変われば周囲の扱いが変わる、という事実。
どちらも真であり、どちらにも説得力があり、そしてどちらも目の前で確かに起こっていることなのだ。
B級ホラーと侮るなかれ。中々に含蓄に富んだメッセージを急に投げかけてくるなんて反則もイイとこである。

見た目に左右される部分と、本質的に持っているもの。暴力として発散される強さと、苦しい時も他人を思いやれる強さ。
同じようでいて、少し異なる様々な要素から、その人物の「自己」は決定される。
入れ替わりという究極の客観視を通じて、ミリーは自分と向き合うことになる。それは彼女と周囲の間にある愛を確認する体験となり、ミリーは成長するのである。

最先端の継続可能な多様性社会をベースにした青春成長物語をメインディッシュに、甘酸っぱいラブ・ストーリーソース、超刺激的な殺人鬼のスパイシーシーズニングトッピング。
そんな不思議なマリアージュを「ウンチクとかどうでもいいから!メッチャ笑うし」と純粋に楽しめる映画。
あなたをあなたと認めてくれる誰かと、「ザ・スイッチ」で大いに笑って来ると良いよ!

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つとみ

4.5 はいこういうの大好きー

2025年6月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

サイコー
女子高生ミリーが殺人鬼ブッチャーに短剣で刺された時に魂が入れ替わる。入れ替わってからのブッチャーが可愛すぎる。

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ゆうき