オクトパスの神秘 海の賢者は語る

配信開始日:

解説

南アフリカの美しい海を舞台に、映像作家の男性と1匹のタコの約1年間にわたる交流を描いたドキュメンタリー。映像作家のクレイグ・フォスターは人生に疲れ、癒しを求めて南アフリカの海に潜る日々を送っていた。そんなある日、海中で1匹のタコに出会った彼は、その驚異的な生態に魅了され、毎日そのタコのもとへ通い始める。クレイグはタコとの特別な絆を築いていく中で、自らの人生を見つめ直していく。第93回アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞。Netflixで2020年9月7日から配信。

2020年製作/85分/南アフリカ
原題または英題:My Octopus Teacher
配信:Netflix
配信開始日:2020年9月7日

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受賞歴

第93回 アカデミー賞(2021年)

受賞

長編ドキュメンタリー賞  
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Netflix映画「オクトパスの神秘 海の賢者は語る」独占配信中

映画レビュー

3.5おもしろ映像を使ったフィクションと捉えるべきか。

2021年4月30日
PCから投稿

アカデミー長編ドキュメンタリー賞を獲ったことでにわかに注目を浴びている作品だが、ややこしいことを言うと、ドキュメンタリーの定義について考えさせられる問題作だと思う。 邦題の「海の賢者は語る」については、原題も似たニュアンスだが、むしろ人間側が一方的に学んでいるのであってタコはなにも語っていない。あくまでも「タコはこう考えているいる気がする」という人間側の解釈なので、あくまでも「ヒトの主観」を描いた作品と考えたほうがいい。 もうひとつ気になるのは、劇映画風の撮影と編集は、ドキュメンタリーにおいてどこまで許されるか問題。もちろんケースバイケースなのだが、この映画を額面通りに受け取るには、カメラの切り返しなどからカメラマンが二人いるのがわかるし、相当に編集によって構成されているのもわかる。「ほぼひとりで一年間海に通い続けました」ではこの映画はできない。 じゃあ「◯◯の協力を仰いだ」みたいな説明がひとつ入るだけで済むことなのに、この映画はドラマ性を優先してそういう手間は省いている。まあ、面白いので作品がダメっていうんじゃなくて、限りなく再現ドラマみたいなものなのかなと思っています。

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村山章

4.0タコに驚き、感謝したくなる本年度オスカー受賞作

2021年4月27日
PCから投稿

笑える

悲しい

生きているタコを手で持つと吸盤が皮膚に吸い付いてきて離れなくなる。我々がタコに関して知っている数少ない事実の持つ意味が、このドキュメンタリーを観ると軽く覆される。仕事で燃え尽きた主人公の博物学者が、南アフリカ沖の深海で出会ったメスのマダコは、足繁く訪問してくる相手を認知し、岩場の陰から足を出してそっと腕に纏わり付かせて来るのだ。まるで、知り合ったばかりの友達に恐る恐る挨拶するように。目を疑うそんなキラー・ショット以外にも、カメラはあかざエビを捕獲するときのマダコの頭脳プレイや、天敵であるサメの裏をかく決死のサバイバル術とか、海藻や岩に同化する雲隠れの術とか、タコという未知の生物の知られざる生態をつぶさに捉えている。他のいかなる生物とも異なる進化を遂げてきた軟体動物の素顔を。本年度のアカデミー長編ドキュメンタリー賞に輝いた本作は、地球上にはまだまだ知られざる領域が存在していること、自然の偉大さと生命の神秘はもちろん、人間もタコも同じく、この地球で、限りある時間を共有していることを実感させる。マダコとの交流で心が傷ついた博物学者がいつしか再生されるように、我々もまた巡ってくる新しい時間に向けて漕ぎだそうという気になれるのだ。タコに感謝なのである。

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清藤秀人

3.5Sea Creature Personified

2021年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

An earful of a diver's story of befriending an octopus. You will find yourself more in tune with these creatures, and maybe you will feel a little more guilty about eating them. The music is a little serious for this light-hearted tale. However, it is fascinating to watch a human bond with such a distant relative in the evolutionary chain. Amazing handheld shots and clever editing encapsulate.

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Dan Knighton

4.0まるで男女の恋愛だ。

2024年10月9日
スマートフォンから投稿
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ナイン・わんわん