リトル・ガール

劇場公開日:

リトル・ガール

解説

男の子の身体に生まれ、女の子になることを夢見ているサシャと、そんなサシャの幸せを守るために奔走する母親と家族のゆずれない戦いから、幼少期のトランス・アイデンティティの課題を捉えたドキュメンタリー。男性の身体に生まれたサシャは2歳を過ぎた頃から自身の性別の違和感を訴えてきた。しかし、学校では女の子としての登録が認められず、男子からも女子からも疎外され、バレエ教室では男の子の衣装を着せられてしまう。他の子どもと同じように扱えってもらえない社会の中で、サシャは7歳になってもありのままに生きることができずにいた。そんなサシャの個性を支え、周囲に受け入れさせるため、家族が学校や周囲へ働きかけるが……。監督はジェンダーやセクシュアリティに目を向けた作品を撮り続けているセバスチャン・リフシッツ。

2020年製作/85分/G/フランス
原題または英題:Petite fille
配給:サンリスフィルム
劇場公開日:2021年11月19日

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(C)AGAT FILMS & CIE - ARTE France - Final Cut For real - 2020

映画レビュー

4.0フランスでの無理解と低年齢当事者家族を描いたドキュメンタリー

2023年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

幸せ

 外国作品であるせいもあって、劇映画という錯覚がしていたが、ドキュメンタリー作品であることを確認し、真実味が改めて湧いてきた。日本の子どもがカミングアウトして、母親が守っていくという作品で、2016年制作の『ハイヒール革命』と2017年制作の『彼らが本気で編むときは』が思い浮かぶが、どちらも思春期に主眼を置いていて、本作のように低年齢に主眼を置いたものではないので、そういう年齢での考慮の重要性に目を向けさせる意義はあると思われたし、フランスでも、学校当局の無理解が存在し、家族の理解がまず重要で、社会の無理解と闘う必要性を改めて提起してくれると思われる。

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てつ

4.0教育や保育を学ぶ人に見てほしい

2022年11月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
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ぴか

3.5よくぞ撮影に応じてくれた

2022年10月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

幸せ

前提として
・予告編は未視聴
・セバスチャン・リフシッツ監督の作品は未視聴

トランスジェンダーについて詳しく知っているわけではないのですが、サシャに少しずつ感情移入していきます。
大人が入り込める空間でしかカメラが入らないため、
親目線でサシャのことを観てしまうのも要因かな。
観ているうちに、サシャのことを応援するよりもじっと見守りたくなるはずです。

ある種の性差別を扱った作品で、重い空気が大人たちから常に漂います。デモや役人の会議なんかよりもリアルです。
しかし、当の本人であるサシャが遊ぶ風景にはそれを微塵も感じさせません。
それ故に彼女の感情が露わになるシーンは胸に刺さるものがあります。

監督の手腕なのか一家の雰囲気なのか分かりませんが、不思議とドキュメンタリーであることを感じさせませんでした。
カメラがそこにあることを全く感じさせない空気感もすごい。

現実なのでハッピーエンドというわけにもいかず、少しずつ少しずつ好転していくことを祈るしかありません。
でもその理解や感覚が狭い世界をより自由な方向に変えていけるのかな、と感じた、そんな映画でした。

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NandS

5.0純真なドキュメンタリー

2022年2月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ヘイトにまみれた社会に刺さる幼い言葉。信じてくれない世界で必死に生きる小さな命。救いを与えるべきサポートの乏しさによる絶望。この現実を変えていく責任を痛感するエンディング。

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fmovie2