キャリー(1976)

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

スティーブン・キングの小説を原作に、超能力をもった少女キャリーが引き起こす惨劇を描いた青春オカルトホラー。狂信的な母親のもとで育てられ、学校でも日常的にいじめを受けている少女キャリーは初潮を迎えて動揺するが、生理現象は汚れの象徴だと母親に罵られる。しかし、その日を境にキャリーは念じることで物を動かせる超能力に目覚めていく。一方、いじめっ子たちは陰惨な嫌がらせを思いつき、高校最後のプロムパーティの場でキャリーを陥れるが、怒りを爆発させたキャリーの超能力が惨劇を招く。画面分割などを用いたブライアン・デ・パルマ監督の凝った映像演出も見どころ。キャリー役のシシー・スペイセクと母親役のパイパー・ローリーが、それぞれアカデミー主演女優賞、助演女優賞にノミネートされた。

1976年製作/98分/R15+/アメリカ
原題または英題:Carrie
劇場公開日:1977年3月5日

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映画レビュー

5.0B級オカルトの金字塔

2024年9月8日
PCから投稿

ホラー映画という言葉はなく、オカルト映画と言っていた48年前に映画館で観て以来。

その三年前に社会現象になったエクソシストを契機にオカルト映画ブームが巻き起こり、この作品もそのブームに乗って量産されたB級オカルトのひとつ、程度にしか認識していないのが当時の映画ファンの共通理解でした。

再見すると、サイコの効果音をそのまま使ったり、イケイケお姉さんが当時大流行のファラフォーセットの髪型マンマだったり、いかにもB級な造りながら、ツボを押さえたスリリングな作品であって、且つ典型的なアメリカの学園ドラマでもあり、バカにしながら観ていた初見の評価を大きく変えました。

特筆すべきは、これだけ惨めにいじめられながら、悲惨さや同情心をまるで感じさせなメリハリを利かせすぎたパロディのような演出方針です。

しかし、映画館で本気の悲鳴があがった経験は後にも先にもこの作品だけです。

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越後屋

4.5超能力による大量殺人の主犯‼️

2024年8月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

悲しい

怖い

興奮

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活動写真愛好家

5.0白眉だったのはやはりキャリー役のシシー・スペイセク。

2024年8月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

目黒シネマさんにて「~ブライアン・デ・パルマ 傑作選~」にて『キャリー』『殺しのドレス』『ミッドナイトクロス』の初期傑作3作品上映(2024年8月11日(日)~17日(土))

『スカーフェイス』(1983)『アンタッチャブル』(1987)『カリートの道』(1993)『ミッション:インポッシブル』(1996)と傑作・名作豊富ですが今回は初期~中期の傑作3本立て。

『キャリー』(1976)
スティーヴン・キングのデビュー小説の映画化。
久々の鑑賞でしたが上映時間98分と比較的短く改めてストーリー展開のテンポの良さを再確認しましたね。

母親の素性など説明的なセリフはほとんどなく画面に映る小道具などで観客に想像と解釈を喚起させる「余白」を与えているところが巧み、クライマックスのプロムパーティも分割画面(スプリットスクリーン)を活用してダラダラとせずスピーディでした。

白眉だったのはやはりキャリー役のシシー・スペイセク。
純真無垢な容姿、佇まいからのプロムでの豹変は何度観てもお見事です。

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矢萩久登

4.00125 トラボルタのイタズラ顔は最高

2024年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

1977年公開
バケツが落ちるだけでこんなにハラハラするのか!
デパルマ師匠の作とはあまり意識してなかったけど
キャリア全体にこのドキドキ感を継承する。
この手の話は主役がシシースパイセクの容姿なので
感情移入も最高潮!
真っ赤っかのお顔から両目ギョロも恐怖に至る。
某クロエちゃんのは単なるイジメ。
シシーヘの仕打ちは残念ながら人間である以上
どうしても避けられない感情だけに
パーティー会場を全滅させたのはカタルシスを呼ぶ。
しかも帰宅してお風呂に入るのはなんて可愛そう。
オカン急襲も併せてキャリーの幸薄さに涙腺崩壊。
初見のエンディングは飛び上がりました。
デパルマオチはここから始まる。
80点
テレビ初鑑賞 1980年8月11日『月曜ロードショー』

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NWFchamp1973

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