AWAKE

劇場公開日:

AWAKE

解説

「キングダム」ほか話題作への出演が続く吉沢亮が主演を務め、棋士の夢に破れた青年がAI将棋のプログラミングに新たな夢を見いだしていく姿を描いた青春ドラマ。2015年に実際に行われた棋士VSコンピュータの対局に着想を得て、本作が長編初監督となる山田篤宏が書き下ろしたオリジナルストーリーで、映画業界の新たな才能発掘を目的に2017年に開催された第1回木下グループ新人監督賞のグランプリを受賞。監督デビュー作として自らのメガホンで撮りあげた。幼少時から棋士を目指してきた英一は、大事な対局で同世代の天才棋士・陸に破れたことでプロの道を諦め、普通の学生に戻るべく大学に入る。ずっと将棋しかしてこなかった彼は周囲と関わりを持つことが苦手で、なかなか友人ができずにいた。そんなある日、ふとしたことで出会ったコンピュータ将棋に心を奪われた英一は、AI研究会で変わり者の先輩・磯野の手ほどきを受けながら、プログラム開発にのめり込んでいく。共演に「愛がなんだ」の若葉竜也、「桐島、部活やめるってよ」の落合モトキ。

2019年製作/119分/G/日本
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2020年12月25日

スタッフ・キャスト

監督
脚本
山田篤宏
製作総指揮
木下直哉
エグゼクティブプロデューサー
武部由実子
プロデューサー
菅野和佳奈
アソシエイトプロデューサー
新野安行
撮影
今井哲郎
照明
酒井隆英
録音
渡辺丈彦
美術
小坂健太郎
装飾
櫻井啓介
衣装
松下麗子
ヘアメイク
小坂美由紀
音響効果
渋谷圭介
視覚効果
豊直康
PC画面制作
北郷弘行
音楽
佐藤望
音楽プロデューサー
杉田寿宏
演技事務
平藪明香
制作担当
米田伸夫
ラインプロデューサー
氏家英樹
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(C)2019「AWAKE」フィルムパートナーズ

映画レビュー

3.5ただ勝つことが目的じゃない。ヒリヒリする戦いをして勝つこと。自由な一手を見つけること。

2022年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

自分よりも頭いいやつを見ると嬉しくなる、ワクワクする連中が出てくる。
将棋会館の前で少年時代の浅川が清田に向かって言った言葉に表れている。
「君強い?よかった。強い相手とやったほうが面白いから。」

清田は自分が作ったAWAKEと対戦し、感慨深く「強くなったなあ」。
このときもとても嬉しそうな横顔であった。

主人公がプログラムを習得していくところが胸アツ。
元棋士なだけあって、吸収が速いのなんのっ。 AI研究部の磯野の一切容赦ない課題もクリアしていく。磯野うれしかっただろうなあ。
個人的に賢い人のシーンみるの大好き。

浅川 vs AWAKEの電脳戦はほんと先生が言うように不自由な感であった。
不備があることをわかっているのに修正せず戦うしかない清田、
将棋界のためにもそこを攻めるしかない浅川、、、。

本当の二人の戦いはあの大一番でなく、その前、浅川が一人でPCの前にむかってAWAKEと黙々と戦い続けた日々になる。バグとか関係ない純粋な勝負。 「強かった」と浅川が清田に言ったのは電脳戦でなく、この日々を指している。 だから清田はうれしかった。

最後の甥を挟んだ二人の対局が微笑ましい。

※題材がユニークで新鮮であった。

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momokichi

4.0テクノロジーが夢やぶれた若者を立ち上がらせる

2020年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

2015年の電王戦を題材にした映画だが、人間関係などは基本的にフィクションだ。しかし、あの電王戦でもしかしたら我々が見落としたかもしれない人間ドラマを描いてるなと思った。
AIと人間のプロ棋士が対決するというコンセプトの電王戦は、多くの視聴者にとってプロ棋士側のドラマだった。日進月歩で進化するAIを相手に、人間代表のプロ棋士たちがどこまで戦えるのか、AIが人間の知能を超えるのではと言われはじめた時代に、人間の尊厳をかけた戦いとして多くの人が楽しんだと思う。
しかし、この映画はその反対側、AI開発側のドラマだ。モデルとなった2015年電王戦に出場したAWAKEの開発者は元奨励会の人だが、映画もその設定を引き継いでいる。一度夢に挫折した人間が、AIというテクノロジーに接して再び夢を得る、というドラマになっている。プロ棋士側も人間のプライドを背負って戦いに挑んでいた。しかし、AI開発側にも人間として託した望みがあったのだ。

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杉本穂高

3.5将棋映画に外れなし。いよいよ本作では「人間」vs「AI」という流域に踏み込んだ。

2020年12月27日
PCから投稿

これまで将棋映画は「3月のライオン」「聖の青春」など地道に作られてきていて、どれも名作揃いです。ただ、なぜか興行的には失敗していて、将棋映画というのはニーズがないのか、と思ってしまうくらい残念な状況になっています。
そんな中、本作はこれまでの「人間」vs「人間」から「人間」vs「AI」まで描く、という新たな領域まで描いています。
本作のベースとなったのは、2015年の電王戦FINAL第5局。
2014年に第2回将棋電王トーナメントで優勝し第二代電王に就位したAIソフト「AWAKE」の実際の対戦を基に、登場人物を映画用に脚色したものになっています。
「AWAKE」の開発者は、実際に奨励会にいて挫折して退会しています。その後、AIソフト「AWAKE」を作って再び将棋の世界と向き合います。
本作では、そんな「AWAKE」の開発者を吉沢亮が演じ、吉沢亮の演技で作品のクオリティーが上がっています。
また、本作の脚色として、「AWAKE」の開発者と、「AWAKE」と決戦する相手が奨励会で一緒にいたライバル、という形になっています。
そのため、この2人の対比として描かれ続けているので、作品の世界に入り込みやすくなっていると思います。
実は、今回の映画で描かれた2015年の電王戦FINAL第5局というのは、当時かなり大きな物議を醸した一戦だったので、これをベースにするのは、見終わった後でいろんな意味で考察の余地が残る面白い試みなのかもしれません。将棋とは何か、AIとは何かを考える上で非常に示唆に富む題材になっています。
ちなみに、「AWAKE」とは、「目が覚めた状態」「覚醒」を意味しています。

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細野真宏

1.09×9の将棋盤の中で、動きが制限された駒同士の戦い。閉ざされた世界...

2023年11月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ