ノマドランドのレビュー・感想・評価
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それでも生きていかなきゃならないから。
行き方とか考え方とか何がマジョリティかなんて時代の移り変わりとともにいとも簡単に変わっていくもの。
でも人はひとりでは生きていけないし、心の拠り所をもつもの、なのかな。
人生ってノマドそのもの。
そう思う一方で、まだ腹落ちしてない。
チャンスがあればもう一度観て咀嚼・消化したい映画。
何を言いたかったのか、わかりづらい
ストーリーの進め方や本物のノマドを使った絵は地味過ぎるが飽きが来なくて、楽しめたが結局何が言いたいのかわからない。ただノマドの生活を見せるならドキュメンタリーでいいし、選択肢としてノマド生活があるけど老いや、病気になった時の回答などは無く、原作を読めってことなのか。
それと、もっとアメリカの大自然の絵を見せてほしかった。
フランシスは原作に惚れこみ映画化したのだろうが、物語が弱く音楽も心情表現がわかりやすく考えさせる部分もあまりなかった。これがアカデミー獲るとすれば弾不足か、アメリカ人しかわかりえない精神性があるということなのか。
よくわからない。
I love マクドーマンド!
彼女を観たい!それが理由で鑑賞。
前作のスリービルボードで大ファンになりこの作品が待ち遠しかった!今作品の彼女も前作以上に最高でした。
ほぼすっぴんと思わせる超ナチュラルメイクにショートヘアーが最高の美しい姿だ。まさにノマドにぴったりの彼女!内から湧き出る大人の女性のたくましい姿、時折見せるお茶目な表情や遠くを見つめる色気のある瞳にただただ彼女に釘付けでした。ドキュメンタリーを見せられてるかの様な自然体の演技が素晴らしいです!
季節労働を転々としながらノマドとして生きていく彼女だか、仕事を変える度に変わるユニホーム姿の彼女がまた素敵過ぎて、、、、
作品としての評価は今回はしません、彼女の魅力を伝えたくての投稿でした!
この社会の片側より
ただ勇敢で素直な路の涯にー。
放浪、それは紛れもなく米国の伝統なのだ。強要とは程遠い、画面から穏やかに漂うメッセージに感動した。感じ方は人それぞれに違うだろう作品。此れ迄の日々に、苦心を抱きながら己の日常を励ましつつ前を見据えてきた者には、この視点が語る「人生の祝福」の意味は降注ぐ。懸命に働き、その地を愛し、守りたかった… 社会から投げ出された者こそ、地に根ざした適応者なのだ。彼女等に安住を、と“石に願う”思いでスクリーンを見つめていた。
今感じる不自由さと向き合って
特段の知識もなく所謂洋画を観たくてさほどの期待もなく観た作品でした。
出演者のほとんどがリアルホームレス、いやハウスレスという事実を知りドキュメンタリーかと思った理由に納得した。
マクドーマンド演じるファーンも他のありのままに演じている出演者?もありのままに存在しファーンと対話している場面は自然そのものに感じた、アメリカ社会ならではの車中生活、ましてほぼ全員が高齢者、日本では考えられない逞しさと自由な生き方が許される社会を垣間見た、日本では年齢の壁の向こう側の寂しさや1人で生きる難しさを体感している年代の人達である、車を使いスマホを使いGPSを使い時にはコミュニティを作り自分で車を改造しながら旅を続け高齢者、そしてそれでも雇ってくれる仕事場もある。
ただその中には一人ひとり切実な事情がありその思い出を捨てきれず現代のノマドに身を投じているような気もする
リーマンショックという大波に揉まれ失くしてしまった生活の思い出と亡き夫の記憶が、出会いがあり定住を誘われても意思が揺らぐ事がない、彼女に放浪を続けさせる大きな理由でありさまざまな束縛からの開放感があるのかも知れない。
アメリカ社会でも西部の荒野や大自然の中と東部や大都会の中とはまた違うだろう、この作品に衝撃を受け共感し今の自分に向き合う事が出来た気がした、ノマドの人達があまりにも自然に存在し自分の言葉で語ってたから。
あまり良さが分からない
評価が良かったので急遽視聴。映画マニアにはウケるのか?ミーハーには全く良さが分からなかった。
なんどか時計を確認してしまった。
ホームレスではなく、ハウスレスの1人の女性の生活をただ追った話し。
全くつまらん。。。。。
「生きる」意味を問いかけてくる映画です。
アクションもうるさい音楽も、美男美女も美しい夜景もない。
静かに流れる映画時間の中で、私は自分自身と対話をしていました。
自分の感情や想いより、安定・安全な暮らしを優先したいの?
何を一番、大切にして生きていきたい?
「普通」でなくなることは、すごく怖い。
でも、「普通」でいるために、自分の本音を見ないようにしていると感じる時があります。
学歴、性別、出身地・国籍や既婚・未婚など、仕事と直接関係ないことを問わない流れになってきた今、住民登録の有無も関係なくなる日も近いかもしれません。
遊牧民のように、キャンピングカーで移動しながら暮らす人たちが社会的に認知される日が来て欲しいです。
主人公が言うように、ある程度の年になったら貯金をはたき多額の借金をして家を買うという社会規範を疑ってもいいかもしれません。
日本は地震大国なので自宅壊滅の危機もありうるし、アメリカでも昨今住宅ローン破綻が問題になっていました。
自分の頭と心で生き方を選択することはできます。
この映画は、ノマドをその選択肢のひとつとして提示してくれた気がします(*^-^*)
人間らしい"美しさ"
"放浪人" ノマド。広大な砂漠という大自然の中で自由な暮らしを追求する人々の姿を、スクリーンを通してストレートに体感できる貴重な映画でした。
"映像"と"音"という、映画が持つ最大の特権をフルに活用して、砂漠を照らす太陽の光や月明かり、雨風の音や人間の呼吸、土を踏む足音まで、挿入される音楽を極力なくすことでありのままの"空気感"をダイレクトに感じることができました。息を飲む圧倒的な映像の美しさも見応えたっぷりですが、じっくりと映し通される放浪生活を追体験することで、主人公と同じように人生観を深く考え、濃密な時間を過ごしたかのような錯覚を味わうことができます。キャンピングカーライフを送るほとんどの人々が高齢者だというのも、作品をより一層味わい深いものにしていると思いました。大切な人を失ったり、仕事に追われる日々を過ごし心身ともに疲弊した人々が、自由と癒しを求めて放浪の旅に出、お互いに助け合って生きていく様は、本来の人間らしい生き方なのではないでしょうか。美しいのはなにも自然だけではなく、そうやって生きていくノマド達の姿かもしれません。
この映画がアメリカンドリームを体現している、というのを耳にしましたが、あながち間違ってはいないのかもしれませんね。(自由を求めてやってきた移民たちの理想形) 。ただ、アメリカでホントにこんな風な車上生活を過ごしていけるのか少々疑問で、あまりにも理想的に映し出しすぎているかのようにも思いますが、そんなことを言ってもしょうがないので、受け入れます。
自分には彼女達のような放浪生活を送る胆力は到底ありませんが、日常とかけ離れた人生をこの映画を通してほんの少しだけでも体感できたように感じます。たったの100分程度なのに、こんなに濃密な体験ができる"映画"の素晴らしさを改めて実感した作品でした。
See you down the road,
Proレビュアーの方々の神々しい高評価は、too muchな気もするし、かと言って、「共感できない」一点張りの酷評も、私には当てはまらず。ただ、この暮らしを選んだ人たち、選ばざるを得ない人たちの実際を淡々と追う、それ以上でも以下でもない作品。共感なんてしなくてよい。ただ、映像は美しい。同情ではなく、旅情を誘う。
狭い我が国でバン暮らしは考えられないけど、ネットカフェやとある地区の安宿に置き換えれば、そんなに遠くない話。
今すぐ仕事が必要、年金じゃ足りない、しかし貴方の年齢では、、、という冒頭の会話は、遠く見えて実はそんなに遠くない自分たちの未来を見せつけられているようでした。
違いと言えば、別の部分。車上暮らしでも、依存症やPTSDに悩まされても、体験や情報を共有できるコミュニティが充実している社会。悲壮感は薄い。
屋根のある家に暮らしていても孤独な人たちは、我が国の方がずっと多く深刻な気がします。
ベリーショートと、スウェットと、マウンテンパーカのフードが、似合いすぎる60代、排泄シーンも軽々こなすマクドーマンド。彼女以外にこの役にハマる人が考えつきません。そして、彼女以外のほぼ全キャスト、実名出演なのも、なんだか心を掴まれました。
タイトルなし
コーエン兄弟作品でお馴染みで、近年では「スリー・ビルボード」で強烈な存在感を見せつけた名女優フランシス・マクドーマンドが原作本に惚れ込み、映画化が実現した本作。
マクドーマンドは主演も勤めているのだが、全編通してすっぴんで、ノマドの役に説得力を出すために実際に車上生活をしたり、日雇いの仕事にも従事したというのだから、その本気度が窺える。
マクドーマンド以外の殆どの出演者は実際に車上生活を送る人々で、役名も本名である。
始終静かに淡々と進んでいく展開だが、そこには家を持たない者たちの様々な思いが溢れていて、退屈することなく見いってしまう。
ノマドの人たちをただ社会的弱者と決めつけるのではなく、自らが選択し社会のシステムに組み込まれないで生きる人として描いているのが良かった。不幸な目に遭って放浪をしている人もいるだろうが、自分の意思で生きている人たち。マクドーマンド演じるファーンも含め、彼女たちの前には日々困難が立ちはだかり、悩んだり葛藤するが、自然を側で感じ、仲間との交流を大切にする。それが本来生きるということである。それを知っている人たち。
ノマドたちの世界では、さよならがない。一ヶ月後か一年後か、いつになるかはわからないがいつかどこかで再開できる。大切な何か、誰かを密かに夢見て彼らは今日も車を荒野に走らせる。
傑作だと思うが、オスカー取るぞ!という勢いを凄く感じてしまったので、4.5
生きるって寂しい
だからさよならは言わない。またどこかで会おうと言う。
好きなようにやっていく。会えば挨拶をする。軽い気持ちで助け合う。
仕事に家庭に縛られず、大自然の中、自らを拠り所として起っていく。「アメリカ」の見る新しい夢。
感情的な安全が確保できなくなった世界
アメリカ的システムでは、システム化を進めたときの感情的な受け皿を宗教が担っていたが、街ごとコミュニティが消える世界では支えも何もない。
人の不安はどこに助けを求めるのか。
それの一つの形なのかもしれない。
自分だったらこういうシステムには行きたくないと思ってしまった。
楽しい映画ではないですよ!
キャンピングカーでひとり暮らしや旅を考え中の方は必見?
この作品はまさにそこの究極ではあるがそれを訴えているのではない!とにかく年齢がそこそこきている方でひとりの方は色々考えてしまうと思います!気になるなら見てください!
広大な大地と空の変化
大きな事件が起きるわけでもなく、展開が早いわけでもなくエンタメ度は低い為、観る人を選びそう。
圧倒的な映像センスに惚れ惚れするが、あまりにも展開が少ない為、少々退屈に感じた。
今作も原作があり、よりドキュメンタリー的な切り口な為、当然ではあるが…
前作、「ザ・ライダー」の方がより感動的でエモーショナルで、好きな作品だった。
アメリカンは広い!
こんなに広い国土がなければこのような人生は生まれないと思う。ハウスレスのキャンピングカーの一群。これも広大な国土故のありようだろう。狭い国土で育った私にはこの人生は解りようがない。自然との営みと孤独との共存と避けようがない社会の逆風。ただただ圧倒される生き方だった。広大な土地は社会の逆風も孤独も飲み込んでしまうのか!?
広大なアメリカの景色にのまれてしまう
KEEがぁ!
渋川清彦とすれ違った!!
そして同じ回で同じ映画ヲ!?
素晴らしい作品を最高な役者と同じ空間で観れた喜び、二倍得した気分!!!
恵まれた環境があるようで、愛する人を自分の居場所を失い、果てしない旅へ、果てないようで毎年同じようなルートを周り、姉の言葉や迎え入れようとする男性、ショーン・ペンの「イントゥ・ザ・ワイルド」と重なる部分も、老いを突き放すかのように排除する現代社会、デカいトラックで旅をする70も越えたような婆さんの姿が痛々しくもある。
自分自身やお国柄、そこを照らし合わせて観る必要があるのか、少ない年金を貰い帰る家がありTV見たり散歩したり至って普通な平穏を過ごす老後は幸せか。
放浪の民として漂流する現代のノマドに憧れながらも致し方ない厳しい現実を踏まえつつ、現代社会から逸脱した自由を謳歌しているような、簡単には捉えられない問題や事柄。
クロエ・ジャオ、前作「ザ・ライダー」に続いて素晴らしい作品を撮りながら、次作はアンジーでMCUからスーパーヒーロー物を、着々とアン・リーと同じ道を進んでいるのを良しとするか!?
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