ファナティック ハリウッドの狂愛者

劇場公開日:

ファナティック ハリウッドの狂愛者

解説

ジョン・トラボルタが映画オタクのストーカーを演じるスリラー。ハリウッド大通りでパフォーマーをしながら、さえない毎日を送っている映画オタクのムース。そんな彼の夢は、熱狂的なファンである人気俳優ハンター・ダンバーからサインをもらうことだった。しかし、ようやく念願かなって参加したサイン会でダンバーから冷たくあしらわれたことから、ムースの愛情が歪みはじめる。ダンバーの豪邸を突き止めたムースは何度も彼に接触を試みるが、ムースを気味悪がるダンバーから激しく拒絶されてしまう。そして、ムースのダンバーへの行動が次第に暴走していき……。監督は「奇跡のロングショット」のフレッド・ダースト。

2019年製作/88分/PG12/アメリカ
原題または英題:The Fanatic
配給:イオンエンターテイメント
劇場公開日:2020年9月4日

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(C)BILL KENWRIGHT LTD, 2019

映画レビュー

3.0トラヴォルタのキャリア最大の珍作なのでは

2020年9月28日
PCから投稿

もしもこの映画の主人公がジョン・トラヴォルタの熱狂的なファンであったなら、凄まじい執念で彼の自宅や自家用ジェットを探し出した末、一体なぜこのような映画に主演してしまったのか、その是非を真っ先に問うだろう。そのくらいの怪演というか、一世一代の迷演。「キャリー」に始まる華々しいキャリアを振り返る時、「バトルフィールド・アース」と並んで、触れぬわけにはいかないマスト珍作となりそうだ。そして思うのは、つくづくハリウッドは面白く、かつ常軌を逸した場所だということ。ムービースターとすれ違ったり、飲食店で隣り合わせるなど距離が密着しているため、スクリーンのあっちとこっちという然るべき境界線がユルユルになる。もう一つ特徴的なのは、彼が今どんな心境なのか、手に取るようにわかる点。常識では考えられないほどの感情の飛躍がなぜかナチュラルに一本の感情の線として成立しているのも、ジョラヴォルタの演技力ゆえだろうか。

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牛津厚信

3.5トラボルタ、迷走中かな…

2020年8月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

ジョニー・デップの「グッバイ、リチャード!」、ジョン・トラボルタの本作と、ハリウッドスターが主演する独立系小品の公開が続く。シニアの域に入った高額ギャラの大物をコスパの点で起用しづらいスタジオ側と、小規模でも新味が感じられる脚本や気の合う監督となら挑戦したい俳優側、それぞれの事情が背景にあるのだろう。

リンプ・ビズキットのフロントマンにして映画監督、フレッド・ダーストは俳優として「Be Cool」でトラボルタと共演した仲。なるほどショービズの光と影を実体験として知る立場で、自ら書いた脚本にそんな要素を盛り込んだそうだが、ムースの内面やストーカー的行為に転じる過程の描写に深みが足りず、トラボルタの熱演も空回り気味だ。

歌って踊れる青春スターからクールなギャング、危険な色気のある悪役と、年齢に応じてふさわしい役柄を得てきたトラボルタだが、2010年代に入ってからは迷走している気がする。

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高森 郁哉

3.5トラボルタの怪演はなかなか

2023年9月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

栄えあるラジー賞最低主演男優賞を受賞したジョン・トラボルタの演技ですが、非健常者の仕草、発言、表情、等々を適確に演技していました。正直、すごいなと思いました。称賛されるべきであって決して揶揄されるものではないと思いますし、この映画の見所はここであります。
・大ファンで敬愛している姿とつれない対応をされて絶望するのだけれどそれを断ち切れない葛藤
・ファンとストーカーの境界は理解しているのだけれど好きの感情や欲求が理性を打ち消し正当化してしまう己への葛藤
・善悪は理解しているのだけれど欲求に敗北するもそれをわずかに残る理性
・正義に対する強すぎる拘り。
・興味がないもの、邪魔なものへの残酷なまでの冷酷さや無関心
・無駄なほどに強すぎる興味に対する行動力

一方、平板なストーリーだったり、現実だとしたらつじつまが合わない結末だったり、トラボルタ以外の役者陣の演技が総じて残念なのがもったいないなあ。

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zem_movie_review

3.0僕はストーカーじゃない!

2023年8月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

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カズユキ

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