ヤクザと家族 The Familyのレビュー・感想・評価
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綾野剛に痺れる❗️
兎にも角にも、綾野剛❣️
少年(新宿スワン風)〜20年後までの役を見事に違和感なく演じています。
不良少年→ヤクザ全盛期→出所後→堅気までを
本当に生きたドキュメンタリーのようでした。
時代ごとに変わる設定も細かいです。車、携帯、服装、街並みなど。特に綾野剛が初めて触るスマホの指使いが少し笑えました(^^)
ヤクザになって家族ができたのに、抜けてから
家族を壊すことになっていく悲哀。複雑でした。ラストで再びヤクザの顔になる綾野剛。まさか彼に刺されるとは!最初の海に沈んでいくシーンにたどり着きます。
2021年で最高な映画でした。(まだ始まったばかりですが!)
余談ですが、尾野真千子の娘役の俳優さんを
ラストまで清原伽耶ちゃんだと勘違いしてました。
う~む・・・
感無量
家族って何だろう
虚しい・・。
綾野剛さんのファンなので観ました。
すごい!体を張った演技でした。
舘ひろしさんも良い味出てました。
本物のヤクザ屋さんがどう言う生活をしているのか知りませんが、この映画はすごくリアルな感じがした。
今の世の中、ヤクザも出来ず一般人としても生きられない彼ら。
最後、翼君に殺しをさせない為に自分が殺って、その場を離れて桟橋で彼は何を考えていたんだろう。
刑務所に入るか、いっそここで死のうか!?とか?
細野に刺されて、逆に感謝だったのだろう。
私は細野もお互いに刺して死んだ方が楽じゃないかなとか考えてた。
最後に思ったのは、翼君頼むから彩ちゃんにはこれ以上は関わらないで!お願い!と言う気持ちでした。
綺麗事を大事にして欲しいからこそ、綺麗事で終わらせない
ヤクザの姿を通して家族・社会を描く素晴らしい作品だった。
キャスト陣全員最高でした。
綾野剛くんの狂気を内に秘めた穏やかさ、だけれどもやはり根は優しい人間というのが伝わる演技。
舘ひろしさんの柔らかくも強面とも取れる表情は、柴咲博その人でした。
他、尾野真千子さん、北村有起哉さん、市原隼人さん、磯村勇斗くん、みなさんそれぞれが作中においてどれほどの人物なのか落とし込みがすごい。
人殺しって最上級の犯罪だと思うのですが、
綾野くん演じる賢治は人殺し(殺そうとする)はできても、薬はやらないと心に決めています。
実の父親の命を奪った薬。
いくら"あんな奴どうでもいい“"本当の家族はいない”と言っていても、影響があるんでしょうね。
最後、弟分の竜太に刺されても、彼を抱きしめ笑顔で海へ落ちて行きます。
あのまま生きていたら、それこそ薬をやってしまっていたのかもしれない。
物理的にも精神的にも自分を殺してしまっていたのかもしれない。
ヤクザから足を洗い、普通の生活を送ろうとする賢治や竜太ですが、消せない過去により家族も未来も奪われてしまいます。
更生者に厳しい社会に対して、どうにかならないのかという思いと、彼らのそれまでの行いを考慮するとやはり簡単ではないというのもわかり、義理や人情、綺麗事では生きていけない現代に目を背けたくなった。
でも、最初からそれらをなかったことにしてはいけない。
どんな世の中でも、義理や人情、綺麗事を見出し続けなければ、家族は愚かどの人間関係も壊れてしまうと思いました。
役者たちの演技力の効果が非常に高い。
激動、無力感、やるせなさ
とにかくキャストの演技力がすごくて終始引き込まれる。若干、舘ひろしが優しい組長やなあ、とは思うけど、家族の名に相応しく違和感なく流して見れる。
にしても綾野剛、すごい。市原隼人は何をやっても安定した役回り、加藤組長もいい味出してるし。
ヤクザの栄枯盛衰、その裏側で振り回され、ボロボロにされるいくつもの人生。
後半になるにつれ、何とかハッピーエンドにならないかと思いつつも、どんどん悪くなる一方で、もうどうにもならないのか?という微かな願いも、反社を取り巻く社会情勢に尽く打ち砕かれ、本当に無力感だけが残りました。そしてこれでもかというやるせなさ。悲しみのどん底です。
今のヤクザが本当にこうなのかは分からないけど、ヤクザという人生と宿命に翻弄された綾野剛と、ヤクザに振り回されたいくつもの悲しい人生を描いた大作でした。
自業自得。
演者、音楽、魅せ方すごい。
(時代背景の移り変わりは携帯電話の機種でしか感じられず少し残念だった)
今で言う反社とよばれるヤクザで生きた
おとこの一生を3つの時代でみていくわけだが
どう考えても自業自得なんだよな
自分が選び歩いてきた道で
もちろん、人を好きになったり幸せになりたい
と思ったんだろうが
自分を救ってくれた家族のため
漢として極道の道でけじめをつけにいく。
元々こういう話(俗に言うヤクザ映画)
得意でなくてちょっと見る側のダメな部分かもですが
周りの巻き込まれた側のほうの目線でみてしまう。
とてつもない苦労をして生きてきたであろう
尾野真千子さん演じる由香
今の時代ならではの手法で足元から崩れていく
築いてきたしあわせ
あそこのシーンは見ていて1番きつかった
山本側に同情できなかった
【なんで私の前に現れた?】
【あなたが来るまで上手くいってた】
このセリフにつきる。
ラストの山本はなぜひとりであそこにいれたのか?
逃げてきたの?
あの状況から?
少し謎。
エンディングの若いふたりの会話
人はめぐり巡る。
涙が出た。
きっと色んな賞とか獲る映画なんだろうな
この興行規模の映画で
極道の世界をみせる映画を
今の時代つくれたもんだなぁと
おもったのといい作品だけど
個人的に理不尽で好きじゃない世界だった
彩ちゃん役の小宮山莉渚 さん
透明感あり存在感あり妙に印象に残る
女優さんだった。
個人的に今後の活躍に期待したい
タイトルなし(ネタバレ)
タイトル通り家族とヤクザについての映画
ひょんな事からヤクザの親分に気に入られてヤクザになった男の人生の物語
ツイッターで流れてきて割と評価がいい感じだったのだが
反社な話はいいわ〜と思ってた
でも、観てみたら割とすんなり観れる
リアリティがありヤクザが置かれた現状を考えさせられて
物語も割と良かったな
正直、映画で描かれる暴力にちょっと辟易してたのと
反社会勢力に対する嫌な感覚があり観るの難しいかとおもわれたが
そうゆうシーンは少なくて人間関係を中心に描かれてる
反社会勢力になってしまったら更生も難しい
そんな現実が小さな幸せも潰してしまう
一貫した中立な感じの目線で現実を感じさせる
そんな味わいのある映画だった
なんか平成の頃から現代に至るまで
駆け足で時代の移り変わりを教えてくれる
私がこれを素直に観れなかったわけは
反社的な人達との関わりもあったからだが
この映画ではヤクザはもう存在し得ないんだと提示している
またヤクザがいなくなっても半グレな人たちが台頭すると言う事実も提示してた
人がいる限りそうゆう勢力に終わりはないんだと感じさせる
でも、結局ヤクザであれ半グレであれ人の子
家族の形態は違っても家族の幸せを思う気持ちは一緒
そうゆう気持ちが辞めるきっかけになるのかもしれないね
まぁ、一度乗った船からはなかなか降りれないと思うけど
色々と考えさせられる作品だった
反社だった人達も普通に生活できてるといいな
本当の更生を望む人に幸せがおとずれる世の中になって欲しい
そんな事を思わずにいられない作品でした
まぁ、でも話が綺麗にできすぎてる感はあるかな
実際問題、反社の人の思想そんなに美しくないからね
ゲスな発想だから反社なんだよね
それ忘れてはいけないと思った
実際はそんな綺麗なわけがないよね
そういう時代の終わり。
3つの時間軸の構成が見事だった。ヤクザが大手を振って裏社会を闊歩した昭和から平成。そして令和へ。ヤクザを取り巻く環境もすっかり変わり"反社"となった彼らは徹底的に社会の行き止まりへと追いやられてゆく。
綾野剛が世間知らずの荒くれ者から柴咲組を支えるヤクザ者、そして14年の服役後落ちぶれた社会の爪弾き者という20年間を巧みに演じ分けています。
いつどこで躓いたのか。いつどこで間違えたのか。なぜヤクザだったのか。なるべくしてなったのか。恩と義理、裏切りと妬み、そして人情。まるで絵に描いたようなヤクザ像山本のまるで救いのない人生。その痛みと哀しみ。
でも誰であっても簡単に弾かれたちまち行き場を失う現代。行ったことのない所に住む会ったこともない人から突然攻撃されるような容赦ないこの時代。ヤクザでなくても反社でなくても途方もなく生き辛い。一度そういうレッテルを貼られた人への社会の風当たりはより一層厳しい。細野が言う。5年ループ。5年で済むのだろうか。
彼らにとって生き辛い世の中が普通の人にとっては生きやすい世の中とは限らないというジレンマ。そんな中、惨めに堕ちて死に場所を探した山本の救われない最期に私は納得した。山本を救う理由なんてない。社会がそう言っている。彼自身がそういう生き方を選んだのだから。
キャスティングはさすが。もうみんな強面。そして舘ひろしが渋すぎてしびれました。磯村勇斗も好演!でも今作は市原隼人でしょう!なんか演技力の割りにパッとしなくてなんなら未だにリリイシュシュの衝撃デビューのイメージすらまとわりついてたんですけどこれはハマってました!
一番もがき苦しみ救いを求めて本当の家族を欲したのは他でもない細野だったな。
エンディングが残念!
舘の抑えめながらドスが効いた演技、枯れていく演技、山本の演技も良かった。終盤、山本(主人公)が、細野(元舎弟)に殺られるが、これは無いでしょ。短絡的過ぎる。常田の歌もイマイチ。残念!シナジー効果は感じられ無かった。
全部込み
社会的なテーマは置いといて、巧みな構成力が際立つ。あの話がここで生きて、あのキャラがこのキャラとこのように交わるといった関係が次々と畳み掛けるように成立して、それは気持ちよいところ。主役だけではなく、それぞれの配役がそれぞれの人生を示していて、ここまで生かされると役者陣も本望ではないだろうか。所謂ヤクザ映画とは趣が異なる映画であるが、全てのキャラ立てをしっかりと作るというのは、ある意味その系譜を継いでいるように思った。誰が良かったではなくて、本当に皆んな良かったし、印象に残るシーンも多数。演出も冴えていた。
血縁によらない共同体という意味では万引き家族が想起させられるが、文字通りの反社会性を帯びている点については忘れようもなく、一方的には肩入れできぬところ。社会はなぜ排除し、そして何を失って何を得たのか。次の問題は何か?警察の問題は扱われていたが、若干過剰だと思うし、ネットの扱いも少し単純。もう少し考察が欲しかったところ。後、幾度と出てくるうなぎのしらすは種の絶滅という問題が実際にあるわけで、その扱いに違和感があった。
愛の話だった
ずっと一緒にいた弟分と、自分のことを家族と呼んでくれた柴崎組の人達と、愛した女性と子供への暖かい愛の話だと思いました。
何があってもその愛する人たちを愛し続けたし、愛する者が虐げられるなら過激な手段であってもそれを選んで行動する。
弟が殺され、どうしても仇を取ろうとした。家族を守るために自分が罪を被ったけれど、出所してみれば愛した家族は社会的に廃れてしまっていて、もう1人の弟は組をぬけていて、もう会わない方がいいと言われる。愛した女性を見つけて、子供がいることも分かって、親父の後押しもあって組をぬけて、もうひとつの家族を守ることを選んだけれど、結局拒絶されてしまう。愛する家族に、出ていってくださいと泣きながら懇願されることがどれだけ苦しいか、見ていてとても辛かった。
親父も死に、愛した女性には会いたくてももう会えない。残った希望の翼の手を汚さず守るためにまた罪を背負って、弟分の恨みも背負って、その弟分に看取られて死んでいく。
出て行けと言われても、あんたが帰ってさえ来なければと言われても、揺るがない愛があり、「ただ愛した」というのがピッタリだと思った。
未来に残した翼とアヤが幸せに暮らせますように。
尾野真千子は男前😍
この映画は日本ヤクザ(反社会的勢力)の衰退がひとりのヤクザの人間ドラマとして描かれる。義理人情を重んじる古典的なヤクザの家族的側面をラブストーリーを絡めて投げつけてきた。
暴対法が拍車をかけたことは事実。一方、犯罪の多様化、巧妙化や日本ヤクザに変わる外国人犯罪組織の台頭を後押ししてしまった。暴対法の警察権限は日本ヤクザだけに適用されるものだからだ(片手落ち)。藤井監督らしいバランス感覚のある正義感は、初めて「デイ・アンド・ナイト」をみた時の感じに通じるものがあった。
キャスティングのバランスもとてもよかった。尾野真千子に期待して観賞したのだか、期待どおり、いや、それ以上だった。柴咲組長(舘ひろし)と山本(綾野剛)の関係はラブラブ。おっさんずラブ? 舘ひろしはカッコよすぎで、コメディタッチになってしまうので、暗い内容を薄めてくれる。細野(市原隼人)、大原(二ノ宮隆太郎)も一緒に引き取る包容力(太っ腹)。若頭(北村有起哉)の切ない、悔しい気持ちもよく伝わってきた。寺島しのぶはひとり年を取らないw 尾野真千子もあまり変わらない。女優さんのメイクにまでは口を出さない? いや、まだ出せないのかな。若いから。
演技力のある魅力的なキャストたちで、セリフが緻密に回収される構成。真面目な脚本。ロマンチストで、誠実な監督の人柄を感じる。悪く言えばちょっと青臭いのだが、若い人も年配の人も魅了し、納得させる内容。
社会変化の早い潮流についていくのはカタギもヤクザも警察も大変な時代。政治による手当てが後手後手になると弱いものから淘汰されてしまう。国や地域の中で食物連鎖が進むだけ。不条理だ。
柴咲組が4人だけになった時のシノギが「うなぎの養魚の密漁」とは、泣かせてくれるw
運転中の大原が射殺されたのは組長を釣りに誘って出かける場面。
山本ら3人が拉致されるのも漁船。
綾野剛と尾野真千子がお互いの境遇を話す場面も駿河湾の夜の浜辺。
最後のシーンも尾野真千子の娘役が花を持って堤防を訪れる。
尾野真千子は大の釣り好き。BSの釣りびと万歳にも出ていて、1メートル、8.5キロのヒラマサを70分間のやり取りの末にあげている。男前だ。
尾野真千子、女子大生にはきつかったというコメントが目立つが、アタシは、ホステスをしながら、勉強する極道の女なんだから、チャラチャラした女子大生とは違うわけで、違和感はありませんでした。ベッドサイドでの「それも込みだろ」「今、やろうとしたでしょ。」「やらねーよ❗」の場面も好きだなぁ。女の度胸満点。この映画でますます女をあげたと思う。助演女優賞あげます。
この線でしょう。藤井監督。
綾野剛が不良系演じるのにハズレない。日本で1番悪い奴ら、新宿スワン...
物悲しい瞳が素敵な 綾野剛!
タダチケットが有ったので 何を見ようか?考えて口コミが良い この作品を見ました。
邦画独特の あの感じです。
ハリウッドの あの 底抜けに明るい 派手さは無いのですが、何とも物悲しい瞳を持つ
綾野剛 にやられました。
この人って 天才だったんだ! そう思えるほどの演技力で 尖った瞳を輝かせていた若い時代から 優しい物悲しい瞳に変わった中年時代まで 見事に役分けしていたと思います。
カラッとした映画ではないのですが、いい映画を見た という感想です。
息苦しい社会・・☆
「新聞記者」を送り出した藤井道人監督とスターサンズの作品。
前作に劣らずの物語。
暴対法が出されてから、ヤクザの状況が変わったことがわかる。
ヤクザを擁護するわけではないが、世の中全てがクリーンになることは
おそらくないと思う。
舘ひろし演じる組長が言うように、ヤクザでしか生きるしかない人はきっと
今でも存在するのだろう。
そんな問いを突きつける作品。
「アウトレイジ」のような派手な残酷さもなく、「虎狼の血」の暴力もなく、
それでいてヤクザの葛藤や逡巡を描いている。
役者が揃っていて、見応えがあるし、綾野剛の少年期からラストまでの演技が
素晴らしい。
舘ひろしの静かな存在感。
磯村勇斗が良いエピソードを作っていて、どう収束させるかと見ていたら
最後まで楽しむことが出来た。
コロナ禍で、自粛警察などが出現して今もどんどん息苦しくなって来ている。
何が正しいのか?問われているような気がする。
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