劇場公開日 2021年10月1日

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護られなかった者たちへのレビュー・感想・評価

全435件中、401~420件目を表示

4.5今、この時だからこそ

2021年10月1日
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思うにこの作品に真の意味での悪人というのはいなかったように感じる
それぞれの立場や正義があり、どの考えにも正当性が存在する
全てを救うことは出来ないということも事実であるだろうし、原理原則に乗っ取る というのは不正受給や過度な業務量などを鑑みても致し方ない部分もある。

ただ、救われなかった。最後の頼みにすら見放された人々の思いは計り知れない。
もしかすればそれは逆恨みなのかもしれない。
それでも社会の最下層に取り残された人々の声は、そういったことでしか届かないのもまた事実だ。そう強く考えさせられた。

震災によって潰えてしまった命、そして生き延びたけれども社会の隅でかき消されてしまった命
救いの手を差し伸べられたかもしれない
そういったひとつひとつの命に手向けるような、作り手の思いを感じました。

コロナ禍という未曾有の事態の中、困窮する人々が全国的に溢れている今だからこそ
そういった人々を社会がどう護ってくべきなのか
改めて響くものがある。

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nazionale

4.0悲しいお話だった

2021年10月1日
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東北震災後の生活保護担当者への連続殺人事件のお話

震災の時はずっと仕事しててお昼ご飯食べるためにテレビつけた時の感想は『何これ?』だった
それくらい現実感がなかった
でも被災した人達は大変な思いをしたのだろうし、それはまだ終わってないのだとも思う
だから震災関係のお話をみると辛くなります

とても悲しい話だった

被災直後から避難所生活のお話になり生活保護の話へ
そこから泰久兄ちゃんカンちゃんけいさんの3人の人物像が語られて3人には感情移入できるのだが生活保護担当者(被害者)のほうはあまり語られない
被害者の事を役所の人間は口を揃えて素晴らしい人だったと言うけれど受給の許可がおりなかった側や犯人からみればいろんな思いがあったと思う

担当者側の煽りに見える言動もあったけどあれも受給できなかった側からの視点だった
それにどんな意味や意図があっても受給できなかった側からすれば『助けてもらえなかった。この人達が認めてくれなかったから』という事しか残らない
担当者側にだってそれなりに理由や悩みがあったのではないかと思う
誰だって好き好んで嫌われる役なんてやりたくない
一人で懸命にお墓をなおしていたりしてるのをみると本当に殺されなきゃいけなかったのかなと思ってしまった

『死んでいい人なんていないんだ』この言葉がもっと早く犯人に届いていたらと思うと悲しくて悲しくてたまりませんでした

ずっと気になっていた息子の事
蛇足のような気もしたけれどちゃんと説明してくれて
ホッとしました

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きのこ

4.5人と人が織りなす複雑な社会生活

2021年10月1日
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okby

3.5汚名は挽回じゃなくて返上ね。

2021年10月1日
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悲しい

単純

難しい

震災から9年、宮城県の福祉関係の仕事に従事する男性が無人のアパートの一室で手足を拘束され餓死させられる殺人事件が発生し巻き起こる話。

東日本大震災で妻を亡くし息子が行方不明となった刑事のが事件を追うと共に、放火で服役し仮出所中の男の震災後の様子を軸にみせていく。

避難所でやさぐれていた青年と、彼と意気投合した少女と老女との物語は皆何かしらを抱えながら拠り所をみつけて生きる姿をみせたり、生活保護の不正受給や、本当に必要な人が審査に落とされる現実、受給者の権利はどこまで許されるのかなどを描いたり、殺人事件云々とは別のところでのドラマだけでも充分面白い。

ただ、いつ容疑者にあがった?からの、いきなり彼が追われる展開は、背景を判っているから受け入れられたけれどちょっと急過ぎる様に感じたし、犯行のタイミングがビンゴ過ぎませんかね…なんて少し突飛なところもあったけど、悲しくやるせないストーリーがとても良かった。

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Bacchus

4.5タイトルの意味と重さ

2021年10月1日
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泣ける

悲しい

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いとーさん

4.5心抉られる名作 震災の傷痕は疼き続けて

2021年10月1日
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原作は未読。必ずこれから購入して読もうと思いました。

観賞後、心が抉られました。おそらくこれからしばらくの間はこの映画のことを思い出し続けるでしょう。

ミステリーとしては「誰が」は比較的分かりやすく、「どうやって」はあまり重視されず、いわゆるホワイダニット=「どうして」を考えるタイプです。

犯人も、被害者も、刑事たちも、登場人物はみんな震災という「怪物」で傷を負った人たちです。(東京から来た主人公刑事の相棒刑事だけはそういう点では第三者だが)。

この作品には「嫌なやつ」がたくさん出てきます。「なんだこいつは!!」とムカつく登場人物がたくさん出てきます。二人の主人公も、その周辺の人物も。いわゆる「善人」としては一人も描かれません。

「誰も悪人ではない」みたいな単純な言葉は使いたくはありませんが、少なくとも「震災」がなければ「嫌なヤツ」にならなくて済んだ人たちが大勢いるんだと、そう感じさせる映画です。

誰しも護りたい人とか物があります。「絆」だとか「助け合い」だとかポエムのような言葉ではなくて直接的に手を差し伸べたいと思うこともあります。
しかし、私たちにはそれを護りたいと思っても「勇気」や「力」が足りないという現実に直面する場合が多々あります。全てを護ることなど到底出ないのかもしれません。

あの震災を経験した我々日本人は多かれ少なかれ心のどこかに罪悪感のようなものを抱えています。護れなかった、見捨てた。3月11日をむかえるたびに罪の意識のようなものがチクチクと痛みだすこともあります。

この映画の主人公二人の姿は私たちにその癒えない罪悪感に対してどう向かい合ったらいいか、その一つの解答を示してくれているような、そんな気がします。

震災を描いた作品はいくつもありますが、本作はその中でも特に「震災後の私たちがこれから、あの日とどう向き合っていったらいいか」を描ききった名作だと思います。

個人的には今年の邦画で一、二位を争う作品だと感じました。

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南野コミチ

3.5原作を丁寧に追い、要所をアレンジした佳作

2021年10月1日
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ニコ

4.0原作読んだときの

2021年10月1日
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73本目。

予告観て、
気になって、
原作読んだのですが、
映画観てから、
原作読めば良かったのか、、

映画は、映画で良かったです、

ただ、
原作読んだときの、
衝撃が、
大きかったのと、

映画オリジナルの
回想シーンに、
??(「え?今、ここで、それ言う?」)
と思うところがあって(T ^ T)

佐藤健さんも、
特に、清原果耶さん、
良かったです。

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41 conoki

3.5原作の良さを自ら放棄。中途半端に。

2021年10月1日
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REGZA521

4.5良い映画でした

2021年10月1日
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悲しい

怖い

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ichigoichie

5.0良作

2021年10月1日
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心が締め付けられつつも、最後の感じ·感覚が良し。

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アキラ

4.0うどん食べたい

2021年10月1日
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まずは前列のおばさま達、静かに鑑賞してくれてありがとう!!

過去だったりその後だったり ちょこちょこ変わる。

生活保護の受給。
本当に必要としている方は中々踏み切れなかったりするのだろう。受給されていながら楽しそうに飲み歩っている女性、近くにいたなぁ‥。とか、収入が平均以上なのに保育料不正申請で免除してもらっている人いたなぁ。とか思い出してしまった。

上崎さんと城之内さんの役は逆の方が個人的には良いかなと思った。

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M U

4.5みて良かったな

2021年10月1日
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泣ける

悲しい

難しい

原作を読んで、楽しみにしてました。初日に観れて嬉しい。

ほぼ原作通り。映画の時間枠に収めるためには多少の設定変更は仕方ないと納得。個人的には、そこをそう変えたのかと驚く設定もあったかな。
逆に、原作では触れていなかった殺害シーンが詳しくあったり、震災部分をだいぶ取り入れた感じ。
原作読んで無い人には、是非読んでじっくり深掘りしてみて、と言いたくなるなぁ。

生活保護申請や運用の難しさ、『護られなかった人』に対して誰がどうするのがよいのか、、、
生活保護申請で、たとえ何十年も会ってなかったとしても、親族イコール頼れる人がいると判断されるのは現実なのかな。けいさんの、生活保護申請解除の理由が切なかった。。

清原果耶、朝ドラとだいぶイメージ違う役でドキドキ。でもどちらも宮城県だなぁと、ちょっと嬉しく思った。

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juncocco

3.5大震災の爪痕

2021年10月1日
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何を伝えないのかわかりました!
殺人事件は特に関係ないとも思えます…
犯人の気持ちは充分伝わる展開です
あまり書かないようにします
昨日観た空白とダブりますが非常に心が苦しくなる作品です
是非見てください!

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883HT

4.5まろやかに、すとんと

2021年10月1日
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東日本大震災の被害復興と、生活保護、それぞれの問題をあらわにした社会的意義のある原作を、ここまでよく映像化したと、感心しきり。
映画用に改変した部分は多く、犯人のあるポイントを変えたり、議員の人間性を変えたりってあたりは、「まろやかにしたなぁ」と。
そこも映像化においてはすごくよかった点で、万人受けしやすく、ストンと腑に落ちやすくなったと思いました。

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コージィ日本犬

3.0役者の眼力が良い

2021年10月1日
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瀬々監督が得意とする社会派映画。テーマが重いので色々と考えさせられる作品。
基本的に阿部寛が刑事役の映画はハズレが少ない。
今回の主題歌はこの映画にはちょっと合わないと思う。

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canghuixing

4.0びっくりした

2021年10月1日
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泣ける

悲しい

カンちゃんをみて、ホォ~となった。
でも、面白いと感心した。
監督さん、あっぱれ。
ラストは断然、映画の勝ち。
阿部寛さんの表情にウルってなった。
本当にいい作品だよね。
不正受給者はどうか真人間になってくれ。

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おっさんA

5.0原作からの改変が活かされた稀有な例

2021年10月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

原作は中山七里の長編推理小説で、全国 14 紙に2016〜2017 年に連載されたものである。東日本大震災をきっかけにして人生が大きく変えられてしまった人物たちが織りなす人間模様であるが、ミステリー作品というよりは社会福祉や生活保護の現状をこれでもかと叩きつけた作風になっていた。映画化にあたっては、事件の発生を大震災の4年後から9年後に変更されたのをはじめ、登場人物の設定にはかなりの改変があった。

東北人は、東日本大震災の話になると襟を正さずにはいられなくなる。人一人が亡くなることは関係者にとっては耐えがたい悲しみであるのに、それが一度に何千人も起こってしまったのである。映画冒頭の避難所の風景などはもちろん作り物であろうが、そのリアリティは素晴らしいものであった。あの時、自然の猛威に晒された時の人間の非力さ、助け合いの有難さを忘れることはできない。

人間は一人では生きて行けず、誰かと関わり合って生きていかなければならないというのが古来よりの定めである。社会保障制度がない時代には、家族を失ったり病気で動けなくなった場合に餓死するしかないというのが現実であった。しかし、現憲法では「国民は最低限の生活が保障」されているので、働かなくても生命の維持が可能になっている。一方で、この制度を悪用して楽して生きようとする不届き者も後を絶たず、各自治体の生活保護担当者はその見極めと適正な運用に心を砕いている。

働ける家族がいる場合にはその収入によって生きるべきという建前であるが、我が子と親子としての関係が確保できていない老人には、突然我が子の前に現れて生活に窮しているから助けてくれと身の上話をさせられることになる。それを生活保護申請より困難なことと考える者も少なからずいるであろう。実に見事な着眼であり、各人物の引くに引けない事情などが我がことのように察せられた。

ものの本によると、口に水も何も入れられない状態で餓死するには1〜2週間を要し、その間意識が保たれるので、餓死の苦痛は5段階中レベル4と記述されており、電車への飛び込み(レベル3)よりも苦しく、入水(レベル4)と同じくらい苦しいらしい。レベル1は縊死と高いところからの飛び降りだそうである。この犯人が選んだ殺害方法にはこうした理由があったのである。

配役は実に贅沢であり、阿部寛も佐藤健もイケメンオーラを封印して非常に陰のある役柄を見事に演じていた。倍賞美津子の人柄の優しさや暖かさなども見応えがあり、そのリアリティが物語の核となっているだけに、彼女を取り巻く者たちが持ったであろうかけがえのなさを、観客に感じさせるのに成功していた。清原伽耶の役柄は原作から変えられていたのだが、この演技を期待して変えたのであれば原作を凌駕していると思った。制服姿なども違和感は全くなく、朝ドラの主役をやりながらこれを撮っていたのかと驚嘆させられた。

音楽はこの映画の持つ切なさや、やり切れない雰囲気を良く醸し出していたが、最後に流れてくる桑田の歌は場違い感が甚だしく、見終えた後の気分に水を差された。演出は終始緊張感が途切れず、台詞に頼らずに各人物の心情を感じさせる手腕には感服させられた。満席の館内にはすすり泣きも数多く聞かれた。大変な傑作である。
(映像5+脚本5+役者5+音楽4+演出5)×4= 96 点。

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アラカン

4.0ただのミステリーじゃない。深く刺さる!

2021年10月1日
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事件の起きた背景が、東日本大震災やその後の生活保護受給をめぐる公共サービスにあるので、動機が深い。
震災後の傷つき疲弊しきった人々が、生活保護を提供する側と受ける側に立つ。そこに意図的な悪意はないのかもしれない。
でも、生活保護という公共システム自体の問題点もからみ、憎しみが生まれ、事件が起こる。

佐藤健、阿部寛、清原果耶、の渾身の演技は本当に素晴らしかった。
脇の俳優も、出番が少ないにもかかわらず演技派揃いで、映画全体に重厚感があった。
ラストの、利根青年の出自と水、刑事の息子と幹ちゃんを護りたかった理由が全部結びついたとき、涙腺崩壊!
映画館内、すすり泣き多数でした。

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ぴーちぱい

4.5護ろうとした者たち

2021年10月1日
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泣ける

悲しい

難しい

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あさ