劇場公開日 2021年10月1日

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護られなかった者たちへのレビュー・感想・評価

全445件中、401~420件目を表示

5.0【物語としてだけでなく】

2021年10月2日
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僕は、この原作も読んでいて、震災と貧困を結びつけるのは、実は、どうかと考えたりしていた。

なぜなら、貧困は、震災と関係ないところでも、高齢者や一人親世帯を中心に拡大していて、深刻化しているからだ。

この作品を観て、福祉事務所で働くスタッフに憤りを感じるという人がいたら、その前に、この国の現状を客観的に理解して欲しいように思ったりする。

まず、貧困率の定義はご存じだろうか。

貧困率とは「相対的貧困率」で表される低所得者の割合や経済格差を示す指標のことで、 収入から税金や社会保険料を引いた可処分所得を高い順に並べ、中央の額の半分に満たない人が全体に占める割合のことだ。もし不明だったら、調べてください。

この貧困率が、日本は6人に1人の割合と言われ、2018年のデータだが、G7では、日本は所得格差の大きいアメリカに次ぐ高さだ。

貧困率

日本: 15.7%
アメリカ: 17.8%
イギリス: 11.7%
ドイツ: 9.8%
フランス: 8.5%
イタリア: 14.2%

では、平均所得はどうだろうか。2019年のデータでドル換算したものが以下の通りだ。

平均所得

日本: 41457ドル
アメリカ: 65636ドル
イギリス: 47424ドル
ドイツ: 47490ドル
フランス: 43771ドル
OECD平均: 41457ドル

OECD35カ国中20位で平均を下回っている。

日本は賃金の伸び率も低く、それはデフレが長引いているからとか、デフレなんだから可処分所得は増えてるとか、色々なことは言われているが、日銀が異次元とまで言われる金融緩和をして、その施策としてETFを通じた株の買い入れまでして、インフレ目標の達成はおろか、デフレの克服さえできていないのだ。
欧米では、今や、コロナ禍からの回復の途上で、インフレ懸念まで囁かれているにもかかわらずだ。

基本的には、景気が回復して、企業業績が改善して、賃金が上がって、消費にお金が回って、そして、インフレになるのだが、もう分かる通り、欠如している部分があるのだ。

金融緩和だけでは、当たり前だが、足りないし、財政だって使い方によっては景気の刺激にはならないし、規制緩和も、既得権益を打破するくらいの大胆な施策が必要なのに、どうでも良いような規制緩和(例えば、加計学園とか)で、裾野が広い規制緩和にはなっていないのだ。

岸田さんがやっと、分配だと言い始めたのは良いが、裏で安倍晋三だのが暗躍しているようでは先が思いやられる。

それに岸田さんも既得権益擁護に見える。

30年ぶりの宏池会からの首相だなどと言っているが、宏池会は、保守本流の中心で経済政策で他の派閥をリードしていたのだから、日本を一段と成長させる既得権益の打破は外せないのではないかと考える。

そして、福祉事務所の人達も、中央の高級官僚とは違って、それほど多くの給与をもらっているわけではないのに精神的な負担は、実は大きいように思う。

それで生活保護を受ける人が増えれば自分達の仕事は増える。

仕事が増えたからといって、予算がないと言われ、スタッフが増えるわけでもなく、なにやら、コロナ禍の保健所を彷彿とさせるところもある。

だから、原理原則だということになるのだ。

だから、何が問題なのか、よく考えて欲しい。

この作品を観て驚いたのが、清原果耶さんだ。

この辛い役をよくやり切ったと思う。

モネとは全く別人が演じているように見えた。

震災と貧困を結びつけることで、単純なバカが、震災だからと言いかねないのではないかと心配しているが、真面目に考えて欲しい、僕たちの国のテーマだと思うので、スコアは意図的に高くさせてもらいました。

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ワンコ

3.0影のある青年役と変にアツい刑事役

2021年10月2日
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現在と過去を交互に描き物語は進んでいく。わかりにくくはないです。だんだんとつながっていくのが良いです。
阿部寛、佐藤健の演技は流石です。刑事役、影のある青年役はそれぞれ名人芸です。
動機や実行手段に説得力が足りないように感じてしまって興ざめでした。他にも、なんでそこで声かける?
制圧できるでしょとか。
惜しい。

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SUZUKI TOMONORI

4.0全ての伏線が回収される

2021年10月2日
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3.11の震災と生活保護、その9年後に起こる連続殺人事件の真相が明かされた時、切なくやるせない気持ちでいっぱいになりました。

利根の出生で明かされたことや、刑事の笘篠の被災し未だ見つからない家族の話など、ところどころで意味があるのか無いのかと出てくる話もラストで全て回収されます。

清原果耶ちゃんはどんどんいい女優になってくなぁと今後にも期待!
生活保護を受ける側と支給する側、不正受給の問題や被災者の生活等、考えさせられるテーマをサスペンスと上手く絡めて映画として素晴らしかったです。
そして佐藤健はやっぱりいいなぁ。

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くまさん

4.5魂が、泣いた。

2021年10月2日
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泣ける

悲しい

知的

震災や生活保護制度の理不尽さを突き付けられた。

佐藤健、阿部寛はじめ、キャストが皆上手い。
特に、清原果耶ちゃんの演技力には脱帽です。

けいさんの遺言は、、、
そうきたか、なるほどって感じでした。

(善意から?)何気なく呟いた言葉が、、、
殺意を産んでしまった。

原作を読んでないけど、読んでみたくなった。

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ほんのり

4.0衝撃的だった

2021年10月2日
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悲しい

興奮

萌える

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りあの

5.0見ていること

2021年10月2日
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泣ける

悲しい

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とよ

4.0途中でなんとなく分かるけど

2021年10月1日
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石炭袋

4.5見てよかった

2021年10月1日
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見てよかった
という言葉に尽きる。

ラブコメ好きの自分にとっては、
かなり重いテーマで、見るのに気合がいると思いながら見に行ったけど、
本当に見てよかった。

原作を読まず、前情報ほとんどなく観に行ったので、話の展開に引き込まれ、ラストの衝撃もすごくて、映画館でどんどん涙が出てきた。
お涙ちょうだい的な感じはないし、くどい説明もなく、押し付けがましさもなく、自然と涙が出た。

予告で聞いた言葉は、こういう意味だったのか、というのが幾重にもあって深い。

役者さんの演技も、皆さん素晴らしかった。
佐藤健は演じる役ごとに全く違っていて、毎回ハマり役だと思わせる。今回の役でも、顔つき、表情、声、話し方など全てでしっかり利根という人格が現れていて、役にすごい説得力があった。
清原果耶は、初めてしっかり作品を見たが、本当に圧巻の演技で、異口同音に絶賛されているのがよく分かる。

総じて、残念だったなという要素が思い当たらない。

結論
ぜひ多くの人に見てほしい映画。

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ぴよぴよこ

4.5ネタバレ無しでそれなりに力を込めて書くのは難しいですね

2021年10月1日
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清原果耶さんの起用。
これだけでこの映画は大成功‼️
と私は言い切ります。

あ、それと、佐藤健さんがこの映画でも剣心ばりに走ってます。最初の避難所でのダッシュはほとんど瞬間移動でした。


 護るべき立場にいる者が、護られるべき者に向かいあった時、正しい行動とはなにか。
そしてあなたがその護るべき立場の者であったら、どうするか。

今、(上映館が少ないため結果的には密かに)話題となっている『由宇子の天秤』における正義についての問いかけと基本的には同じことをズシンと訴えてきます。

例えば、少年ジャンプの三大原則(友情、努力、勝利)に基づく判断だけで、次の行動を選択できるような世の中であれば、あまり悩むことはありません。
残念ながら、現実の世の中はもっと複雑で、生きづらいです。
何かに対処しなければならない時、多くの人は利害関係に基づく合理的な判断に加えて、良心、プライド、矜持、恩義や義理、人間としての尊厳や尊重、などさまざまな要素を絡めなくてはなりません。

この映画では、震災がひとつの大きなテーマ、というより背景そのものになっており、原作より比重を高めていますが、たぶんなるべく多くの人に分かりやすく共感を得た上で、重要なテーマも一定数の人たちにはきちんと伝わるようにしたい、という心情があったからだと想像してます。だから、生活保護の問題も決してお座なりにならぬよう描くけれど、原作よりも震災のほうに軸足を置いた。
私はそう感じました。

以下、長くなりますが、私はとても大事なことだと思うので、敢えて原作とネットからの引用を書かせていただきます。


原作の中で、福祉保健事務所の職員から笘篠たちにこんな話が語られるシーンがあります。
『 』内は原作からの引用部分ですが、一部中略ありです。

『わたしたちは福祉と謳われる組織にいながら、福祉を必要としている者たちを弾かなければならない。そういう矛盾を抱えたまま従事する者の気持ちがあなた方に分かりますか』

そして厚労省が全国の福祉保健事務所の所長を集めた会議でのことを披露する。

『席上で示されたのは各自治体間での生活保護利用率の比較です。保護率の高い自治体は怠けていると名指しでこき下ろすんです』

(つまり、保護申請を弾いている自治体のほうが評価される、ということです)

『その会議で優秀だと評価されたのが北九州市です。ご存知かもしれませんが、翌2007年にはこの北九州市から「おにぎりを食べたい」と書き残して餓死した男性のケースが明らかになりました』

その北九州市の事件をネットで検索したら、下記のような新聞記事が引用されていました。

2007年7月10日、北九州市小倉北区の独り暮らしの男性(52歳)が自宅で亡くなっているのが発見された。生活保護を受けていたが、2007年4月に受給廃止になっていた。最後に「おにぎり食べたい」と書き残していた(朝日新聞 2007年7月11日付 東京夕刊17ページ)。

彼は、長年働いていなかったわけではない。前の年である2006年の10月まではタクシー運転手だった。アルコール性肝障害になり、通院した。2006年12月7日、「病気で仕事ができない」と生活保護を申請し、認定された。だが翌年2007年2月、福祉事務所のケースワーカーから「働いたらどうか」と勧められ、生活保護を辞退したという。専門家は、この事例に関し「たとえ本人が自発的に辞退届を出したとしても、ケースワーカーは受給者が困窮する恐れがないかを検証し、受給者にきちんと説明しなければならない。自治体の対応は疑問だ」としている(2007年7月12日付朝日新聞西部朝刊27ページ)。

映画の中では、おにぎり食べたい、が
お○○○○○○
というラストになっていました。

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グレシャムの法則

4.0いいんだけど、、

Nさん
2021年10月1日
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全体的にお話としては面白かった、、んだけど、ちょっとやっぱ犯人にあまり共感はできない、、餓死する前にもっとなんとでもできただろ、、、それ棚にあげて、役所に過剰な罰を与えるのはちょっと、、、人任せすぎるかな。。

みたいな思いがあったので、いまいち気分が乗り切らなかったんですが、、佐藤健の温かみとかっこよさ、ほんとに安定の清原果耶のいろんな顔の演技力でいい映画でしたー。全体的にいい俳優陣ですねー瑛太が絶妙に嫌な感じだったー。あっ、でも林遣都のヤンチャな感じの役は、、あんまり好きじゃない、笑。

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N

3.0締まった映画だと思います。

2021年10月1日
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まんにん

4.5今、この時だからこそ

2021年10月1日
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思うにこの作品に真の意味での悪人というのはいなかったように感じる
それぞれの立場や正義があり、どの考えにも正当性が存在する
全てを救うことは出来ないということも事実であるだろうし、原理原則に乗っ取る というのは不正受給や過度な業務量などを鑑みても致し方ない部分もある。

ただ、救われなかった。最後の頼みにすら見放された人々の思いは計り知れない。
もしかすればそれは逆恨みなのかもしれない。
それでも社会の最下層に取り残された人々の声は、そういったことでしか届かないのもまた事実だ。そう強く考えさせられた。

震災によって潰えてしまった命、そして生き延びたけれども社会の隅でかき消されてしまった命
救いの手を差し伸べられたかもしれない
そういったひとつひとつの命に手向けるような、作り手の思いを感じました。

コロナ禍という未曾有の事態の中、困窮する人々が全国的に溢れている今だからこそ
そういった人々を社会がどう護ってくべきなのか
改めて響くものがある。

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nazionale

4.0悲しいお話だった

2021年10月1日
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東北震災後の生活保護担当者への連続殺人事件のお話

震災の時はずっと仕事しててお昼ご飯食べるためにテレビつけた時の感想は『何これ?』だった
それくらい現実感がなかった
でも被災した人達は大変な思いをしたのだろうし、それはまだ終わってないのだとも思う
だから震災関係のお話をみると辛くなります

とても悲しい話だった

被災直後から避難所生活のお話になり生活保護の話へ
そこから泰久兄ちゃんカンちゃんけいさんの3人の人物像が語られて3人には感情移入できるのだが生活保護担当者(被害者)のほうはあまり語られない
被害者の事を役所の人間は口を揃えて素晴らしい人だったと言うけれど受給の許可がおりなかった側や犯人からみればいろんな思いがあったと思う

担当者側の煽りに見える言動もあったけどあれも受給できなかった側からの視点だった
それにどんな意味や意図があっても受給できなかった側からすれば『助けてもらえなかった。この人達が認めてくれなかったから』という事しか残らない
担当者側にだってそれなりに理由や悩みがあったのではないかと思う
誰だって好き好んで嫌われる役なんてやりたくない
一人で懸命にお墓をなおしていたりしてるのをみると本当に殺されなきゃいけなかったのかなと思ってしまった

『死んでいい人なんていないんだ』この言葉がもっと早く犯人に届いていたらと思うと悲しくて悲しくてたまりませんでした

ずっと気になっていた息子の事
蛇足のような気もしたけれどちゃんと説明してくれて
ホッとしました

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きのこ

4.5人と人が織りなす複雑な社会生活

2021年10月1日
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okby

3.5汚名は挽回じゃなくて返上ね。

2021年10月1日
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悲しい

単純

難しい

震災から9年、宮城県の福祉関係の仕事に従事する男性が無人のアパートの一室で手足を拘束され餓死させられる殺人事件が発生し巻き起こる話。

東日本大震災で妻を亡くし息子が行方不明となった刑事のが事件を追うと共に、放火で服役し仮出所中の男の震災後の様子を軸にみせていく。

避難所でやさぐれていた青年と、彼と意気投合した少女と老女との物語は皆何かしらを抱えながら拠り所をみつけて生きる姿をみせたり、生活保護の不正受給や、本当に必要な人が審査に落とされる現実、受給者の権利はどこまで許されるのかなどを描いたり、殺人事件云々とは別のところでのドラマだけでも充分面白い。

ただ、いつ容疑者にあがった?からの、いきなり彼が追われる展開は、背景を判っているから受け入れられたけれどちょっと急過ぎる様に感じたし、犯行のタイミングがビンゴ過ぎませんかね…なんて少し突飛なところもあったけど、悲しくやるせないストーリーがとても良かった。

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Bacchus

4.5タイトルの意味と重さ

2021年10月1日
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泣ける

悲しい

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いとーさん

4.5心抉られる名作 震災の傷痕は疼き続けて

2021年10月1日
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原作は未読。必ずこれから購入して読もうと思いました。

観賞後、心が抉られました。おそらくこれからしばらくの間はこの映画のことを思い出し続けるでしょう。

ミステリーとしては「誰が」は比較的分かりやすく、「どうやって」はあまり重視されず、いわゆるホワイダニット=「どうして」を考えるタイプです。

犯人も、被害者も、刑事たちも、登場人物はみんな震災という「怪物」で傷を負った人たちです。(東京から来た主人公刑事の相棒刑事だけはそういう点では第三者だが)。

この作品には「嫌なやつ」がたくさん出てきます。「なんだこいつは!!」とムカつく登場人物がたくさん出てきます。二人の主人公も、その周辺の人物も。いわゆる「善人」としては一人も描かれません。

「誰も悪人ではない」みたいな単純な言葉は使いたくはありませんが、少なくとも「震災」がなければ「嫌なヤツ」にならなくて済んだ人たちが大勢いるんだと、そう感じさせる映画です。

誰しも護りたい人とか物があります。「絆」だとか「助け合い」だとかポエムのような言葉ではなくて直接的に手を差し伸べたいと思うこともあります。
しかし、私たちにはそれを護りたいと思っても「勇気」や「力」が足りないという現実に直面する場合が多々あります。全てを護ることなど到底出ないのかもしれません。

あの震災を経験した我々日本人は多かれ少なかれ心のどこかに罪悪感のようなものを抱えています。護れなかった、見捨てた。3月11日をむかえるたびに罪の意識のようなものがチクチクと痛みだすこともあります。

この映画の主人公二人の姿は私たちにその癒えない罪悪感に対してどう向かい合ったらいいか、その一つの解答を示してくれているような、そんな気がします。

震災を描いた作品はいくつもありますが、本作はその中でも特に「震災後の私たちがこれから、あの日とどう向き合っていったらいいか」を描ききった名作だと思います。

個人的には今年の邦画で一、二位を争う作品だと感じました。

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南野コミチ

4.0原作読んだときの

2021年10月1日
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73本目。

予告観て、
気になって、
原作読んだのですが、
映画観てから、
原作読めば良かったのか、、

映画は、映画で良かったです、

ただ、
原作読んだときの、
衝撃が、
大きかったのと、

映画オリジナルの
回想シーンに、
??(「え?今、ここで、それ言う?」)
と思うところがあって(T ^ T)

佐藤健さんも、
特に、清原果耶さん、
良かったです。

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41 conoki

3.5原作の良さを自ら放棄。中途半端に。

2021年10月1日
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REGZA521

4.5良い映画でした

2021年10月1日
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悲しい

怖い

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ichigoichie