空白のレビュー・感想・評価
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モンスター映画と思いきやヒューマンドラマ
序盤でショッキングシーン❗ここからモンスター化と思いきや、心が痛くなるヒューマンドラマに昇華してゆく。上手い泣けました。
それぞれの苦しみ、からの…
物語の肝となる部分が映らないので、本当は何が起きていたのかは分からず
登場人物たちの言動や雰囲気から、どんな印象を持ち、誰に何を感じるかで
観た人それぞれ捉え方が違うだろう、と。
物語も“そうなりかねない、そうなるよね”という絶妙な展開で
冷めたり飽きることなく、最後は少し救われる部分もあり、
とても濃密な作品でした。
もの凄ーく個人的な好みなんですが、藤原季節さんのたばこ吸う姿って
なんか味があってすきなんですよね〜…🚬
父親の成長物語
思春期の子供との付き合い方って本当に難しい。
何かが起きた時に自分にも悪いところがあったと省みる事ができるのか、全て周りのせいだと思うのか…。
生きている間に目を見て、向き合わなければ…亡くなってからでは遅い。もう会えないのだから。
テーマがハッキリしていて凄い
傑作と言って良いのではないだろうか?テーマが良い。「怒り」からは負の連鎖しか産まない。しかし人間は怒る事をしないと「怒り」がいかに無意味なのか分からないって話だと思った。
スーパーの店長にも父親にも感情移入出来て素晴らしい作品。
元妻の言葉や事故を起こし自殺した娘の母親の考え方が出来れば、争いなと起こらない。出来ないから生きにくいのだと思う。度を越す偽善者として描かれている寺島しのぶの役もこの映画には欠かせない。
戦争、争いがなくならないのは人間として仕方がない。しかし少しでも愚かな事と気づくには時間がかかるかもしれないがいつかは気付ける。
なぜ国際映画祭に出さなかったのが悔やまれます。
バケモノにはバケモノをぶつけるんだよ
古田新太と寺島しのぶのバトルが勃発した瞬間、何かが頭を駆け抜けた。人間の間抜けさや哀しさが苦笑いを誘わずにはいられない。ハイペースで傑作をものにする吉田監督に今後も注目です。
ドサクサに紛れてkiss
これが1番の人間の恐怖でしたわ。なんで突然笑笑
今作は古田新太の演技がすさまじい、とにかく似合うんです、鬼気迫る役柄。
他の役者さんもとにかくキャストがピッタリの配役でして皆がいい演技で心が揺さぶられました。
今作はとにかく運が悪い、あんなお父さんがいてママも離婚してれば娘は萎縮する。
そこに万引きからの事故。
そんな店長やる気ない役どころなのにあんな追いかけるか?
マスコミの汚さもよく表現されていた。
事故を起こしてしまった、女の人、悲劇だよね、悲劇は悲劇を生む。スーパーの店長も精神的に追い込まれる。
トラックの運ちゃんはどうした?捕まってるのか?
どう考えても前で事故があったならもう少し止まれたような。
そこはお縄ちょうだいと認識しましたが。
かなり重い話でしたが、絵のシーンとか時折はさむ笑いが面白かった。
古田新太の頑固さは強烈でしたがしだいに少しだけ変化していく様はよかったです。
ホストやるとか言ってた下っぱの兄ちゃんがわりと人としてしっかりしてるのもよかった。
ラストシーンはじーんときました。
個人的には事故をした娘さんの母親にぐっときました。
名演技に引っ張られる…けど…
皆さん演技が素晴らしく良かった ホント演技で一気に観客を感情移入させる
怒り、悲しみ、やるせなさ、気付き、落ち着き…
泣けるような作品ではなかったけどまさにありそうなヒューマンドラマに入り込んだ感じで満足度は高かった
けど報道の様子が盛り気味だったり何より主人公が元々気性が荒くて結構クズ(思い込みが強く弱みを見せない)で全く自分と正反対なんで入りのリアリティが低くて序盤は冷めちゃってた…
まあでも終盤にかけて上がってきて満足できたし良し!
どこを切り取っても重苦し過ぎる・・・
auマンデー『空白』
予告観てたら松坂くん主演だと思ってましたが・・・・
古田さん主演でした^^;;;
まぁ誰も救われない奈落に突き落とされたままの2時間は、月曜日には重すぎました><;
万引きした女子高生が逃走し・・・交通事故で亡くなるわけですが・・・
追いかけた店長の悲劇・・・
亡くなった女子高生の親父の暴走・・・
急に飛び出してきた女子高生を最初にひいてしまった女性の悲劇・・・
マスコミの切り取り報道・・・
それに立ち向かうパートのオバさん・・・
学校や友達の対応もシラっ〜とリアルで。。。
いやぁ、、、何も書く気にならないってのが本音です。
孤狼の血LEVEL2では、主演男優ノミネートされるであろう松坂桃李くんの助演男優賞
古田さんの主演男優賞ノミネート確定かな!?
予告の印象とだいぶ違う
事故死した女子中学生の父親と事故の原因となったスーパーの店長のお話。予告から受けた印象は悲しみと怒りに狂った父親が店長を追い詰めていくお話で圧倒的強者となった事故被害者側と弱者にされた万引き被害者の逆転現象を描いた社会派な作品なのかな?って感じだった
実際に私もどうにもならない言葉の暴力で追い詰められる覚悟をして観に行ったがこの映画はすごく冷静に観ることができた
予告だと主人公は店長に見えたけど
この映画は事故に関わったために人生が変わってしまった人達を父親の視点で描いたものにみえた
私には救いを描いた映画に思えたけれど消えない罪と苦しみの映画と捉える人もいれば被害者からのパワハラによって人生を狂わされた人の映画と感じた人もいると思う
とても悲しいお話だけどあまり嫌な気分にはならなかった
演者の力量によるものだろうか
なんとも不思議な映画であった
少しはあった嫌な部分
マスゴミの捏造印象操作!店長のインタビュー映像の編集、あれは観ていて怒りを感じました
それとインタビュアーの女!ワザと転んだんじゃないの?(ぷんすか)
余計な一言
予告では娘を失った父親はモンスターに…とありましたが
1番のモンスターは草下部さんだなぁと思いました
二言目
トラックの追撃はいらなかったんじゃないかなぁ
焼き鳥弁当といるか雲
辛いシーンが多くて心が痛くなる前半。
登場人物ひとり一人の想いが伝わってくる。
寺島しのぶの役割も重要だと思う。
最期に主人公の二人に救いがあってよかった。
二人ともホッと肩の荷を下ろしたたラストの演技は素晴らしい。
人の不快な部分を抉り溶かすように導く、圧巻の脚本
グーッと首を締めてくるような序盤に耐えられないと感じていたのだが、ホントに素晴らしく、フッと心が軽くなった。噂通りの良作。
万引き未遂による逃走で事故にあい、娘に興味のなかった父が暴走する。そう聞けば猟奇的でダークな雰囲気を連想する。しかし、実際は倫理観を揺さぶり葛藤する個々のドラマなのである。だから、その中でうごめき回る気味悪さを常に浴びている。その状況に本当に耐えられなく、この映画は何処が良いのか分からなくなりそうだった。
だからといって、じゃあ劇的なモノがあるかと言われるとそれも違う。時間が解決する訳でもなければ、報われる訳でもない。個々が少しずつ向き合っていくだけなのである。しかし、それがいかに難しいかなんて容易に想像が付く。これはその空白と対峙する人たちの物語である。
父親を演じる古田新太は圧巻の一言に付きる。定期的に誰かにキレてるバイト先の商管を思い出すくらい、矢継ぎ早に相手を追い詰めていく様は恐怖そのもの。その中にも不器用なのが滲み出ていて、それがジワーッと広がっていく時に涙が止まらなくなった。松坂桃李の虚無な雰囲気も上手いし、寺島しのぶの気味悪い善人面は初めから耐えられなかった。他の人が言うように藤原季節がいなかったら自分も取り乱すくらい耐えられない映画だったと思う。
最後に思うのは、娘の万引きはやっぱり悪いし、マスコミは相変わらず自己的で面倒。だが、それでも当事者にならないただのニュースでしかない。そんなに他人に興味が無いように。
ひとまず、完走できて良かった。そして、何故かこちらまで救われた気さえしてくる。これからもそれぞれの想いを背負って歩いていく姿を観たくなる。
重たい話、胸が苦しくなりました
見るかどうか迷っていた作品
結果見て良かった!見れて良かった!
登場人物それぞれの気持ちを感じ取れました
最初から最後までまでずーっと頭が重く胸が苦しくなりました
この作品は私的に今年のベスト5に入りますね…たぶん
何度も見返したくなる作品ではありません
一度でもいいから見て欲しいです
あなたの人生に役に立つのでは?
少なくとも私には役立った作品です
気になるなら見てください
松坂桃李をただ観に行っただけでしたが予想以上でした。
レビューを私なんかが書くのは軽くなりますが…
エンターテイメントな映画ではないですが重く、暗い映画なんですが凄くいい映画です。
娘や周囲と上手く付き合えない古田新太。万引きに悩む気の弱いスーパーの店長の松坂桃李。この二人だけではなく周囲の役者さんもすこく丁寧に演じていて凄く引き込まれた。
特に片岡礼子さんには圧巻の演技で泣かされました。罵倒するかと思われたが詫び、それでも娘を思う母親で存在感を残したと思います。
前半の暗く重く恐怖でしかない空気を娘の事何一つわかってなかった父が娘と同じ景色をみていたイルカ雲の絵がこれからの光に思えよかったです。
添田の絵は唯一のほっこり。
私の空白の受け取り方。
重かった。ひとつの死をきっかけに関わった人々の日常が壊れてゆく。失って初めて娘と向き合うことになる父の充。なぜ娘は命を奪われたのか。あらぬ妄想を膨らませ行動がエスカレートしてゆく。しかしこの世の中に目も当てられぬ無惨な姿になった我が子を前に正気を保てる親なんていないだろう。何かしていなければ狂ってしまいそうな日々の中で娘の幻影を追い続ける。
一方スーパーの店長直人。気弱で自己主張が苦手。自称頼られる存在の古参パート従業員に振り回されている。その上事故をきっかけに充やマスコミ、そして世間から容赦なく責め立てられる。何度額を地面に擦り付ければこの後悔や罪を受け入れてもらえるのか。行き場のないストレスに今にも押し潰されてしまいそうだ。
古田新太と松坂桃李の息の詰まるような対峙に胸打たれます。そして少ない出番ながらも片岡礼子さんが圧巻でした。結局みんなどうしていいのか分からなかった。痛みや憤り、苦しみや怒りを誰にぶつければいいのか。
大切な人を失っても過ぎてゆく時間の中でそれぞれが新しい物を手に入れたり、些細なことに救われたりしながら、きっとそうやってこれからも生きてゆく。悲しいけれどいいラストでした。
最後にこの「空白」というタイトルの奥深さ。観る人によって全く受け取り方が違うと思う。さしずめ私はあの日手を掴んでから走り出すまでの時間だと受け取った。その空白に何があったのか。充が最後まで疑念が残ると言った直人のある疑惑。真偽は定かではないものの良からぬ過去の噂。実のところ私も充と同じ不安を拭い去れないでいる。
怒りでは解決しない。
俳優さん、みんな素晴らしいです。万引きも、恣意的に歪められた報道も、子どもが亡くなった時他者を責めたくな気持ちも善意の押し付けも…どこか軌道を逸脱しているかもしれないけれど、日常にあるあるな感じを、リアル以上にリアルに感じさられました。
途中から、急展開でいい父親になる感じは少し納得いかない気持ちもしますが、最後はなんとなくいい感じなのでよしなのでしょうかね。
追い込み、追い込まれる人の心理
全ての出来事が、明日の自分かも・・・と感じらる作品。
人間の情動が、傷つき、傷つけるという実は怖いものであることを実感した。
主たる登場人物が心に傷があり、それと格闘して生きているのがよく分かるが、その中でも片岡礼子、田畑智子、藤原季節の台詞に気付かされることが多かった。
ラスト、「今までありがとう」「また弁当作って下さい」の言葉にこちらも救われて映画館を出た。
今年上映の映画はどれも見応えがあるが、今回も出演者の実力に脱帽です。
古田新太の狂気、松坂桃李の心が壊れていく感じ、寺島しのぶの偽善に走らないと自分が保てない不安定さが目を引く。
若手では、藤原季節が大健闘。
ふらっと寄った映画だったのに、得るものが大きすぎて・・・有難う。
心を鷲掴みにされました!
今年観た映画の中では、私的には文句なくNo.1です。冒頭から引き込まれましたが、花音がダンプに引き込まれるシーンはトラウマになりそうな衝撃がありました。作品を通して日本社会の病理や不条理をこれでもかというくらいてんこ盛りにしており、最初から最後まで鳥肌ものの感動作でした。
"正義"と"救済"を卓越した作品力で披露
2021年劇場鑑賞24本目 傑作 76点
長らく予告をみていて楽しみにしていた作品。
1年通しての上映スケジュールを見て、現在の個人的2021年邦画ランキングの順位の変動を脅かすラストの作品かなあと思い、前評判然り上映初動の声の後押しもあって、心を弾ませて観に行きましたが、結論から述べると順位変動はありませんでした。
十分に素晴らしい作品だし、例年だったらベストワンないし、3本の指に入るレベルだと思います。
松坂桃李は新聞記者といい孤狼の血初代といい、どこかパッとキャラ立ちしていなくて、表現が正しいかはわかりませんがモブっぽいポジションをフォーカスした映画の配役が適任すぎる。そのどことないキャラの演技が非常に上手い。
それでいったら今作のキャラクターが一番キャラ立ちしていない配役で、それでも文句ない繊細な演技に流石だなと思った。
古田新太もクソうざい頑固ジジイを絶妙に演じていて、行きすぎないところもたまに見えたり、人によっての心の許し様など、こちらも現実的によくいる人物像を繊細に演じていて素晴らしかったです。
他にも周りにいる人たちそれぞれの正義だったり、綾野剛出演の白雪姫殺人事件にも通じるマスコミや取材の報道の様、昨今の邦画では少なくなってきている描写や台詞で空気を感じる数少ない作品、などなど良い作品である要因は沢山ありますが、今年は個人的に本当に邦画において良い作品が多い当たり年だと思っているので、残念ですが順位変動はほぼなかったです。
けど間違いなく素晴らしい作品です。
是非。
全293件中、141~160件目を表示