おばけ

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おばけ

解説

初長編監督作となる本作でPFFアワード2019グランプリ、第20回TAMA NEW WAVE特別賞を受賞した中尾広道監督作品。男は1人でこつこつと映画を撮り続けていた。そんな彼の孤独な制作活動は、周囲の理解を得られず、妻と子どもも愛想を尽かしていた。そんな男の作業を遠い空から見つめている星くずの存在があった。男の姿を見守る星くずの雑談とカメラを通し、男の日々の生活や映画制作のさまざまな局面が語られていく。主人公を中尾監督自身が演じ、男を見守る星の声をお笑いコンビ「金属バット」の小林圭輔と友保隼平が務める。

2019年製作/62分/日本
配給:wubarosier film
劇場公開日:2020年7月11日

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映画レビュー

4.5挫折し、あきらめ、妥協してきた人の魂を震わせる、あまりに純粋で澄み切った一作

2020年7月15日
PCから投稿

謎めいたタイトルだがホラーではない。ある意味、映画作りをもう一つ上の次元から俯瞰した究極の“メタ映画”とでも言おうか。機材を抱えて一人で山に入り、刻々と移りゆく風景を自分の姿も込みでカメラに刻む。さらに物語は、自作の上映会、家族生活、それを見つめる「星たち」との交流にまで及んでいく・・・。かくも監督の手によるセルフ・ドキュメンタリーのようでいて、一方でそれをリアリズムからファンタジーにまで昇華させていく野心的な側面すら併せ持つ本作。全体を包み込む優しさとユーモアがたまらない。

要領の良さなんてものはここには一切ない。横たわるのは圧倒的な孤独と、表現のためなら犠牲をいとわない執念。そういう風にしか生きられない愚直なまでの純粋さ。その全てが愛おしくなる。本作の前では、きっとハリウッド超大作の監督さえもが初心を思い起こし、激しく共振するに違いない。届く人には届く。刺さる人には深く刺さる傑作だ。

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牛津厚信

2.5うーん、退屈に感じてしまった。。。 でも、シンプルに綺麗だなーとか...

2020年8月24日
iPhoneアプリから投稿

うーん、退屈に感じてしまった。。。
でも、シンプルに綺麗だなーとか、後半葛藤の部分とか動きが出てきて良かったが、という感じでした。

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おれ

3.0PFFアワード2019グランプリ

2020年2月23日
Androidアプリから投稿

コツコツと自主映画をつくり続ける監督、SF感をかもしながらのヒューマンファンタジー

ラストのプレイヤーが示すは
全ての映画人への讃歌

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褐色の猪