色男ホ・セク
劇場公開日 2020年6月5日
解説
人気K-POPグループ「2PM」のジュノが男性妓生(キーセン)を演じ、朝鮮時代を背景に描くロマンス。美しく整った容姿と優れた技芸、女を酔わす話術を兼ね備えたホ・セクは、生まれ育った妓房が経営の危機に瀕していることを知り、女性客相手の男性妓生になることを決意する。相棒ユッカブとともに宣伝活動に乗り出し、噂を聞きつけた女性たちで店は大繁盛。彼女たちはたちまちセクに魅了されていった。そんな中、セクは町で美しい女性へウォンと出会う。これまでどんな美女にも心をときめかせることがなかったセクは、自分にまったくなびこうとしないヘウォンにひかれ、猛烈なアタックを開始するが……。セク役のジュノのほか、「二十歳」のチョン・ソミン、「エクストリーム・ジョブ」のコンミョンらが脇を固める。
2019年製作/110分/G/韓国
原題:Homme Fatale
配給:ハーク
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2021年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
男の妓生というものが実際に存在したのかどうかわからないが、この設定が当時の女性の苦難をあぶり出している。儒教の影響下にあった李氏朝鮮時代、女性は厳格なまでに貞淑に生きることを強要されていた。夫が亡くなって寡婦となった後も亡き夫と家族に尽くさねばならない。烈女という概念に縛られた不自由な女性たちが、男の妓生に通う時だけ、束の間の自由を享受している。男には癒しの場がたくさん用意されているのに、女には許されないのはおかしいと言うホ・セクの主張は説得力がある。
妓生は、高級官僚などを相手にするから、芸事には秀で、知識も必要な職業だったが、当時妓生は卑しい身分とされていた。しかし、ホ・セクはわざわざ身分の低い職業をやることをためらわなかった。彼にとって妓生は家族だったからだ。
2PMのジュノがはまり役だ。タイトル通り「色男」ではなくては務まらない役柄だが、彼にピッタリだったと思う。
2022年5月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
コロナ禍になってから、制限がかかる映画館で見た。後半は、ストーリー思わぬ展開に ほろっとせられてしまった。
当時の朝鮮では、今想像するよりずっと階級の壁は高かったのかな。
ナンソルちゃんが絶妙すぎる。
私的には本作のMVPは彼女。
2021年12月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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2PM ジュノが演技しているところが見たい!と思って鑑賞したけれど、内容がとても良く最後まで興味深く鑑賞できた。
舞台は朝鮮時代。
主人公は妓生の母を持ち、小さな頃から妓房で育った、容姿端麗、優れた技芸と女性をとろけさせてしまう話術の達人、ホ・セク。
男尊女卑や、身分の違いなど、所々にこの時代ならではの問題が浮かぶ。
世の女性にとって、ホ・セクの存在はただの色男というだけではなく、必要な心の拠り所のように描かれる。
愛する人に出会ってしまい、猛烈アタックをするセク。
少しずつ2人の心は惹かれ合うのだけれど、非情な現実に心ズタボロになるセク。
本当に愛してしまっているからこそ、身をひくというのはよくある、あるあるパターンですが、セクがその前に妹のように可愛がっていた妓生の自殺を見て心の中の不満爆発。悲しみと憤りが爆発するシーンはとても印象的。
韓国映画はロマンチック。が私の印象ですが、本作もやっぱりそう。
芸術的なシーンや、自然の美しさをふんだんに使ってロマンチックな演出をするのはさすが韓国。
とても一途な主人公の恋愛は心にキューンと刺激をくれます。
2PMのジュノ!感がしっかり味わえる、ジュノの舞のシーンも見応えありますよ〜
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