ドクター・デスの遺産 BLACK FILEのレビュー・感想・評価
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俳優陣の演技がせめてもの救い
原作を読んでしまっているせいなのかと思いましたが、原作読んでなくてもたぶん星の数は変わらなかったかも。
CMをみる限りとてもテンポよく、安楽死の是非を問うようなメッセージ性の高いストーリーを期待して映画館へ向かったのですが、オープニングがあまりにチープ(まるで昭和の刑事ドラマ)で期待外れの予感はしていました。
よくいえば、原作は安楽死の是非、人間の倫理観や正義を問うメッセージ性の強い内容だったのに対し、映画はサスペンス要素高めでエンタメ重視の印象。ただドクターデスが本人の意思とは別に安楽死に誘導するなんて原作読んでる身としてはあり得ない。。。
あと音楽も、全体的には無音というか音楽少なめなのですが、たまに流れるBGMが昭和の刑事ドラマ感プンプンで、そっちにもっていきたいの?と思わずにいられない。雰囲気台無しの印象です。
俳優陣の演技はとても素晴らしく、圧倒されるものがあり、また主題歌の歌詞も音もとてもよかったのですが、映画作品としては駄作と言わざるを得ません。
綾野剛と北川景子がやたらと番宣していることに違和感を覚えていましたが、映画を観て納得しました。
原作読んで出演決めた俳優さんもいたと思いますが、もったいないの一言です。
原作が骨抜き
原作小説に色濃くあった、推理小説の形から、臓器移植の問題や、障害、過失致死に見せかけての殺人など、「命」や「医療」「罪を定める法」などを描く、重いテーマは陰をひそめて…いや、物語の骨子が放棄されたと感じました。
バディもの、キャラ立ち優先にして、過去のヴィラン・ダークヒーロー犯罪を模倣するストーリーをなぞっただけのパチモン・アクションもの。
主人公の刑事二人は、いつ警視庁に出勤しているのかわからないくらい自由。
予算不足なのか、やる気ないのかわかりませんが、捜査員も主演2人以外は常に2~3人程度。
犯人確保に警官隊が現れることもない。
安楽死依頼サイトをそのまま放置したり、警察はバカばっかりだし。
改めて日テレで、これを連ドラシリーズ化したかったのかな? と邪推するほど、綾野剛と北川景子推しにしか思えず。
二人のキャラに関して割と深堀も説明もなかったから、私が知らないだけで、てっきりすでにテレビシリーズがあっての、スピンオフ映画かと思ったくらい。
キャラ推しの割には、原作にあった犬養の「嘘を見抜く」という特技が目立たないし。
犯人が快楽殺人犯と判明したとたん、推理ものの香りは吹き飛び、スリラーものに変貌。
サイコパスとの追っかけっこ。
後半だけ取って見れば、『怪奇大作戦』「狂気人間」に近しい雰囲気。
よかったのは、宣伝でクレジットされてない、この真犯人のサイコパス演技くらいだったかな。
10分に一回「ダメだこりゃ」「助けて、早く終わって、帰りたい」という言葉が溢れそうになるほど呆れかえりました。
評価がなぜ低いのかわからない
耐えられませんでした
頭痛が痛い
評判の低さに驚きましたが、期待半分不安半分で鑑賞。
シンプルに面白くなかったです。観賞後に原作を読みましたが、原作の面白み全潰しでキツかったです。
まず犬養のキャラクターがブレッブレで、原作ならば俳優の養成所に通っていた経験があり、そこで培った演技力を交えて推理をする刑事という設定ですが、映画版では娘思いの気性の荒い刑事になっていたので驚きです。なぜここまでの改悪をしてしまったのかが分かりません。
続いてドクター・デスのキャラクターですが、こちらも相当改悪されています。原作のドクター・デスは死を望む人にだけ安楽死の処置を施す1人の看護師だったのですが、映画版では死顔の美しさを見たいのが動機で、挙げ句の果てには自ら安楽死に誘導しているあたり、見事なキャラ崩壊を招いてしまっています。
重いテーマなので、堅実にそのストーリーをなぞれば良かったのに、合間合間に挟まるコミカルなシーンで物語の緊張感が薄れてしまいます。
警察が無能という日本固有の設定も勿論存在していて、ドクター・デスを目を離していた隙に見失うというポンコツにも程があるポンコツぶりを見せていました。過去の作品と比べても、トップクラスの無能警察だったと思います。
オチもなんだかなぁという感じで、安楽死を勧めていたはずのドクター・デスが実力行使で犬養を殺すという設定どこいった状態になります。B級にもならないアクションも辛いもので、俺たちの戦いはこれからだ!みたいな感じで終わるので完全に消化不良です。
音楽の使い方もヘッタクソで、なぜここでそんな音楽を流す?という場面が多すぎました。ちゃんとチェックしたのでしょうか?
主題歌のBeastがカッコよかったなというくらいしか褒めるとこがないです。まごう事なき駄作です。
薄味のフルコース
犬飼と高千穂のバディ感が良い
主演2人のバディ感が良かった。
映画が始まるといきなり既視感…あっあぶ刑事だわ〜と思った。
犬飼and高千穂というバディも好きになった。
直情型で足の遅い犬飼刑事と冷静沈着な頭脳派の高千穂刑事。
皆さんが言うようにテレビドラマみたいな展開だけど、逆に連ドラから始めたら良かったかもしれないね。
あぶ刑事とか踊る〜みたいに。
私は北川景子さんが綾野剛さんをバシーンと殴るシーンをみて2人のファンになったし2人で一人の凸凹コンビが何回もみたいからシリーズ化してほしい。
中山七里先生、頑張って書いてくださいね。
秘密のあの人もヤバかったね。
あ、踊る〜の小泉今日子さん思い出した!笑笑
初日舞台挨拶中継付きで鑑賞。
リアル剛さんに会いたい。
安楽死など鑑賞上押さえておく重要なこと?!について
まず、最先端の医学、医療において、安楽死という概念はありません。
日本の法律上認められていないだけでなく、死ではなく医療行為でほとんどの苦しみは緩和できます、アメリカで認められているのは、医療保険が未発達であるなど、後進的な面があります。
ですから、安楽死、尊厳死ということが言われたら、即詐欺、即殺人そのものです。
ということで、この映画が、ドクターでもデスでもないことは、ミステリー、サスペンスとして重要なファクターです、このことから、マイナスの意見から鑑賞を尻込みする人か出てくるのは、本当にもったいない。
犯人が浮き上がるところは、日本のノワールミステリーとして転換期となる傑作です。
二人の刑事のキャラづくりも見事です、北川景子のズボン姿はサービスショットです。
綾野剛はステレオタイプで凄い頑張りです、あぶない刑事のハードボイルドです。
とてもエンタメとして最高品質ですので、是非、映画館で鑑賞してほしい、そう、思います。
どうもタイトル負けしているね
ある意味ブラックファイル
もったいない!!
原作が泣いてる……
尊厳死に唾吐く駄作
ネタバレになりますが、今作の犯人は単なる最低サイコ野郎です。
それはいいんだけど、作品がブチ上げた「尊厳死」という崇高なテーマに全く合致していない。駄目だろ。
キリスト教圏ならいざ知らず、日本におけるDr.デスの完成形って「Dr.キリコ」だと思いますが、
キリコ先生みたいな高い職業倫理は欠片もない。故にキャラは死んでるし、物語も死んでる。駄目だろ。
結局、犯人がただの快楽殺人鬼と分かった時点で「正義vs正義」という胸踊るテーマが完全に死んでるんですよ。
ただの陳腐な「善vs悪」に成り下がってしまってる。全然駄目だろ。
そういうの抜きにしても、単純な娯楽映画として観ても超絶駄目ですけどね。ちょっと金のかかった2時間ドラマ。
女刑事のスーパーマンっぷりは白けるだけだし、他のキャラも馬鹿過ぎる。河川敷の鬼ごっこシーンとか…ドリフかな?
細部のディテールも酷い。何で警部補が自ら聞き込みしてるんだよ。何で公判中の殺人犯が拘置所じゃなくて留置所にいるんだよ。
いくら捜査中でも、父親を荼毘に伏してる最中の子供に話し掛ける警察官がいる訳ないだろ。阿呆か。
綾野剛さん、もっと仕事選んで下さい。
題材は良いが扱うには難しい
日テレ制作だからかオープニングの作りがTV的だったので綾野剛と北川景子のバディ物として連続ドラマ化を考えているかも知れない。
ここからネタバレになるが
犯人役の木村佳乃さんがめちゃめちゃ怖かった
雑。中途半端。
予告編を見ていた時点で安楽死をテーマにした重い殺人といった雰囲気ではないなと思っていたので、ミュージアム的なスリラー殺人映画方面の期待をしていったのですが、大いに期待外れ。
後半の盛り上がりに重要な前半の展開や伏線をかなり乱雑に扱っていて、後々回収しなきゃいけないからこのセリフ言わせました。このシーンつけましたというのが丸わかり。脚本としてかなり残念な仕上がりだった。
その上で安楽死というテーマを受け止められるほどの重々しさもなく。
捜査や犯人を追い詰めるところでも何か興奮するようなカタルシスがあるわけでもない。
正直言ってテレビでやってたら見るけどお金払ってまで見るかと言われたら微妙。
犯人が安楽死殺人をするに至った動機も何も明かされずに、犯人役になんの魅力も感じない。
演じている役者さんが非常に良かっただけに残念でならない。
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