とんかつDJアゲ太郎

劇場公開日:

とんかつDJアゲ太郎

解説・あらすじ

テレビアニメ化もされたイーピャオ、小山ゆうじろうの人気ギャグ漫画を北村匠海主演で実写映画化。渋谷の老舗とんかつ屋の3代目・アゲ太郎は、弁当の配達で初めて足を運んだクラブで憧れていた苑子に出会う。キャベツの千切りばかりの日々を送っていたアゲ太郎は、音楽でフロアを盛り上げるDJたちのプレイに刺激を受け、これまで味わったことのない高揚感に心を動かされる。苑子のハートを射止めるため、アゲ太郎は、とんかつ屋の仕事もDJも精進し、豚肉もフロアもアゲられる「とんかつDJ」 になることを決意する。アゲ太郎役の北村のほか、山本舞香、伊藤健太郎、伊勢谷友介らが顔をそろえる。監督は自主映画「SLUM-POLIS」などで注目された「チワワちゃん」の二宮健。

2020年製作/100分/G/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2020年10月30日

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(C)2020イーピャオ・小山ゆうじろう/集英社・映画「とんかつDJアゲ太郎」製作委員会

映画レビュー

3.5ブラザートムの救済的存在感

2025年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

幸せ

コロナ禍の余波を受け、公開後も伊勢谷友介と伊藤健太郎が不祥事、
挙句の果てには、フワちゃんまで芸能界失踪中と、
「衣はサクサク、中はジューシー」のはずだった、
アゲアゲ映画っぷりは鳴りを潜め、
作品の中身以上に、周辺事情をイジらサゲサゲモードへ突入する受難映画となったが、
ジャンプシリーズの、集英社漫画原作らしさはたっぷり詰まっており、
主人公は友情を大事にし、努力を重ね、最後は勝利を収めるわけだし、
タイトルの響き以上には悪くなかった印象だった。

生意気な登場人物が嫌いな傾向の私にとっては、
こういった思春期映画、青春映画は当たりはずれが分かれるところで、
DJだのミュージシャンだの、甘えん坊のニートだの、
いけ好かない連中ばかりのキャラ満載ぶりは、正直嫌悪したのだけれど、
主人公の父親であるブラザートムの存在が、
唯一無二の救済的存在感を醸し出しており、
これが救いとなって、なんとか鑑賞完走できた次第。
小柳トムがいなければ、早々に脱落してたかもしれない。

ブラザートム(小柳トム)自身、幼少期の思い出として「お笑いスター誕生」に出てた頃から、
頭髪モジャモジャで訳のわからないネタを披露していて、
子供ながらに「なんだか信用ならぬオトナだな、、、」と、
疑心の念で見ていたのだけれど、
オジサン年代に入ってからの、俳優としてのブラザートムは、
清涼飲料水的な喉の渇きを一時潤す、爽快感ある存在として度々登場している。

たとえば「記憶屋 あなたを忘れない」で、喫茶店マスターとして登場するブラザートムは、
彼をワンクッション挟むことで、情報量多すぎでごちゃごちゃしそうなストーリーの展開を、
「整理させる」ような働きを果たす脇役だ。

今作でも主人公が、危うい方向に進みそうな展開場面で、
父として目力で睨みを利かす事で、一旦落ち着かせる働きをしている。
休憩所ポイント、ワンリリーフポイント的存在としてのブラザートムのおかげで、
主人公は方向修正できたし、結果的に良い方向へ主人公も観客も進んだ。

こうした、いぶし銀的な渋い脇役がいると、
若気の至りで変な話になりそうな危うさも、消え失せるのだなぁと思った。

まぁそんなブラザートムの相方も、
不祥事で「やらかし者」だった事は映画とは無関係なので、
それ以上は、あえて触れない。

良かった演者
ブラザートム
加藤諒

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ソビエト蓮舫

3.5思ったより面白い。

2025年1月8日
iPhoneアプリから投稿

トンカツ屋の跡取り息子がDJにハマり、トンカツDJになるお話。
ネタ映画かなと思ったが、胸熱グルメ音楽映画だった。
トンカツとDJが同じという謎理論を納得する形で視聴者に届けるのはすごいと思う。
ちなみに私は視聴後にトンカツを食べに行ってしまった。

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冬タコ

4.0深いところで繋がっている、トンカツとDJ

2024年7月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

名前だけは知っている。だが漫画を読んだこともアニメを見たこともない。そんな「とんかつDJアゲ太郎」。予習ほぼゼロ。でも、面白かったよ!

「とんかつとDJは似ている」「とんかつもフロアもアゲられる男になる」などと、予告編でもパワーワード全開で、「本当に(劇場で観ても)大丈夫なの?ついていけるの?」と不安を感じていたものの、見事にアゲられた身としては全く心配いらなかったな。
思った以上に青春でラブコメな「カラッと楽しめる」エンターテイメントに仕上がっておりました。とんかつだけに。

駅もリニューアルして、若者たちが大挙する街・渋谷と、道玄坂を更に奥へと進むと現れる庶民的な面影を残す裏渋谷・円山町。
主人公・揚太郎はそんな円山町のとんかつ屋三代目。とはいえ、やってることはキャベツの千切りと皿洗い。
「やりたいことがないから、とんかつ屋を継ぐ」っていう後ろ向きな将来。揚太郎にとって、反発して茨の道を進むのはめんどくさい。かといって必要以上に継ぎたいオーラを出すのもめんどくさい。
自分の腕一本で商売を立ち上げた初代、親父の背中を純粋に追いかけた二代目、そのどちらにもなれない「未来の見えない」三代目、という立ち位置が今風でとても絶妙。

そんな揚太郎のすぐそば、道を一本挟んだ向こう側は流行と娯楽が目まぐるしく交替していく渋谷で、揚太郎や4人の三代目仲間たちとは全く違った世界を生きている人たちの世界だ。
たまたま届けたロースカツ弁当が、揚太郎とDJという存在を出会わせることになる。

道の向こう、揚げた豚など食べないであろう「この世のバグ」である苑子ちゃんに、気に入ってもらいたい…!
メチャクチャわかりやすい動機と、揚太郎を支える三代目仲間たちの迷サポートと、流浪のテキトー師匠とが絡み合い、クスリと笑わせられる。
それでいて「とんかつとDJは似ている」という、揚太郎なりの生きるテーマが「しぶかつの客席」と「クラブイベント」が何度も交錯する演出によって観客にも刷り込まれていく。

「お客さんを楽しませたい」という思い。それこそが「フロアを盛り上げる」というDJの素養でもあり、美味しいとんかつを提供する上で大切なこと。奇しくも揚太郎が「思った通りに」やろうとしたことこそ、二つの世界、そのどちらでも人々の心を盛り上げる要素なのだ。
出来すぎ?強引?エンターテイメントはアガってなんぼ。文句を言ってテンション下がるより、ノリにノッて楽しむ方が100倍ハッピーだ。

劇中かかる楽曲も良い。特に「My Sharona」は1979年の曲だけに、当時のノーテンキな雰囲気が揚太郎たちの子どもっぽい能天気さともよくマッチしてるように思う。
まあ、もともと好きな曲だからかな。
さらに劇中で苑子が着ている「昨日でも明日でもない、今」とプリントされたTシャツもなかなかにエモいよね。
グッとくるというか、しみじみするというか、良いなって思う一方で、身の引き締まる思いもあるというか…、「エモい」って便利な言葉だな。

今の価値観と古い価値観。夢と家業。クラブのイベントで盛り上がる人々と、美味しいとんかつを食べたい人々。
相反するようでいて、どこか繋がっている。どっちかを選ばなければならないのではなく、そのどちらも同じように、自分のなかにあるがままに受け入れて良い。
ちょうど「とんかつ」が「ジューシー&クリスピー」なように、ちゃんと共存出来るから。
とりあえず、今夜のメニューはとんかつで決まり!

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つとみ

3.0まんまと揚げられた。

2024年7月14日
スマートフォンから投稿

笑える

楽しい

とんかつ屋さんの息子がアゲアゲのDJに、初めてトンカツが揚げられるまでのストーリー。
ハチャメチャな感じはありますが、北村匠海と仲間たちのワチャワチャした感じが微笑ましいです。
最後のクラブでは、曲のアレンジもテンポ良く面白かったです。
伊藤健太郎の「まんまと揚げられたよ」のセリフはオヤジギャグの様で可愛かったです。
気楽に見られる映画でした。

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wataridori