TENET テネット

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劇場公開日:

TENET テネット

解説

「ダークナイト」3部作や「インセプション」「インターステラー」など数々の話題作を送り出してきた鬼才クリストファー・ノーラン監督によるオリジナル脚本のアクションサスペンス超大作。「現在から未来に進む“時間のルール”から脱出する」というミッションを課せられた主人公が、第3次世界大戦に伴う人類滅亡の危機に立ち向かう姿を描く。主演は名優デンゼル・ワシントンの息子で、スパイク・リー監督がアカデミー脚色賞を受賞した「ブラック・クランズマン」で映画初主演を務めたジョン・デビッド・ワシントン。共演はロバート・パティンソン、エリザベス・デビッキ、アーロン・テイラー=ジョンソンのほか、「ダンケルク」に続いてノーラン作品に参加となったケネス・ブラナー、そしてノーラン作品に欠かせないマイケル・ケインら。撮影のホイテ・バン・ホイテマ、美術のネイサン・クローリーなど、スタッフも過去にノーラン作品に参加してきた実力派が集い、音楽は「ブラックパンサー」でアカデミー賞を受賞したルドウィグ・ゴランソンがノーラン作品に初参加。

2020年製作/150分/G/アメリカ
原題または英題:Tenet
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2020年9月18日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第44回 日本アカデミー賞(2021年)

ノミネート

最優秀外国作品賞  

第93回 アカデミー賞(2021年)

受賞

視覚効果賞  

ノミネート

美術賞 ネイサン・クロウリー
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(C)2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved

映画レビュー

4.0生態の時間は逆行する?

2024年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:その他

興奮

時間が逆行した世界に存在したらどうなるかと誰しも(?)想像はするけれど、実際に映画で表現できるのはやっぱり凄い。銃撃シーンや飛行機の爆破シーンとかこういう風になるのかと単純に驚いた。
ただ『インターステラー』では愛を人間の発明とするなら、心も人間の発明になると思ったように、本作でも時間が逆行する時間で存在した場合、人間の生態の時間はどうなるかとも思ってしまった。胃の中に入った食べ物は口から出てくるのか、記憶は忘却していくのか、そこらへんが逆行の時間を短時間にすることで無視しているように思われた。でもきっとノーランは天才だから、そこらへんも考えているとは思うけれど。

「親子の別れ」は主人公の物語ではないにせよ導入されているし、「人間不信」も物語のベースにある。未来の人間も信用ならないんですか…武器商人のアンドレイが息子を生んだことを後悔することから、反出生主義の思考もノーランの中にはあるのかと悲しくなった。

物語の整合性はマルチ・バースということでよいのでしょう。ファーストシーンから主人公の時間は時制に沿って流れているが、友の時間と次元を操作することで時制を崩しているのでしょう。私が経験する時間・世界の埒外でもしかしたら過去や未来の別次元の私が存在している可能性はある。それを経験することは不可能だから、もしかしたら本作の世界線は既にあると想像してもおかしくはない。

本作の考察は他の誰かの仕事だ。だからエリザベス・デビッキがあまりにも綺麗だったといって終わりにしたい。

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まぬままおま

4.0反芻して楽しむスルメ映画、パンフ必読

2020年9月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

【9/23追記】
 2回目鑑賞。初見では情報量に溺れて取りこぼしていたシーンを、頭が整理された状態で取り込むことが出来た。ここで後に繋がる描写があったんだなあ、この映像はこういう意味だったのか、といったことを自分の目で確認し、どんどん霧が晴れてゆくような楽しさを味わえた。
 後日配信などで見直すのもいいが、初見の記憶が新しいうちの方がアハ体験が出来そうだ。
 また、発売されたメイキングブックを読んだが、撮影の裏話は詳細で面白いものの、物語の進行の難解な部分に関する説明はあまりない。公式資料ではパンフレットが親切でお得感がある。

【9/20】
 公開日前にIMAXシアターで、オープニングを6分間流すティーザー予告を見た。設定の説明もないのに最後まで見入ってしまう緊迫感みなぎる映像。
 ノーランか…初見では分からない設定と展開の…そんなちょっと面倒臭くなる気持ちを力技でねじ伏せるようなスタイリッシュで濃密なルックスとサウンド。
 公開後映画館で、両方の意味で想像以上のものが見られた。期待以上の斬新な映像表現、それと予想以上の分からなさ(汗)。
 一番混乱する部分は、順行する時間軸で動く人物と逆行する軸で動く人物が交錯するところだろう。しかも後半に行くほどその複雑さと展開スピードが増してゆく。「何故?」と考え込む暇はない。
 とりあえず初見では、大筋のストーリー、主要な登場人物の行動の目的に着目しながら、分からない部分に拘泥し過ぎず見るのがよいかも知れない。物理学に造詣の深い人でもない限り、初見で分からない点が残るのが恥ずかしい作品ではないし、分かる範囲で楽しむのがある意味賢い観方だと思う。
 CGを極力使わず撮ったという逆行する動きでのアクションやカーチェイス、ジェット機の衝突シーン、オスロやムンバイ、シベリアへと刻々と変わる舞台、身長190cmのエリザベス・デビッキの異次元のスタイルと美しさなど、ビジュアルだけ追って行っても単純に楽しめる要素はたくさんある。
 そして鑑賞後にパンフレット(日本公開にあたり科学監修をした山崎詩郎氏の図解付き解説が読める)やネタバレレビューで復習をする。興味が高じれば限定版のメイキングブックも発売されている。色々な発見をして、多分もう一度観に行ってしまう。タイトルが象徴するように、物語の流れは円環になっている。言わば伏線だらけのようなものなので、2回目の鑑賞がより楽しめることは間違いない。
 マニアックで複雑な設定を理屈抜きに度肝を抜くIMAX映像で見せ、複数回鑑賞を誘発する。刺激的な物語として、そして興行的にも強い引力を持った作品。

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ニコ

3.0「感じろ」。「少し寝ろ」。親切だなあ、とおっさんは思った。

2020年9月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

序盤
逆行する弾丸の説明のシーンにて

「頭で考えるな、感じろ」

と本作を見る姿勢を示してくれる。

とりあえず変なアクションを楽しんでね、と。

後半
タイムパラドックスの説明になると、ニールは

「少し寝ろ」

と主人公を、いやオレたちに、ウトウトしながら見ても問題ないよ、と指示する。

断片的なミッションはもとより、目的は何なのか、すら忘れていいよ、と。

実際そうだった。

「テネット」





これまで以上に饒舌に「見る姿勢」を示してくれている、なんて親切だ。

本作は皆が思う通り、これまで通りの「007がやりたい」ノーラン映画だし、相変わらずアクションの見せ方はイマイチだが、コンサートホール、空港など、「本物を使った迫力」はこれまでのノーラン映画の集大成。

「ダンケルク」でようやく前向きに思えてきたのだが、その一貫性こそがノーランのすばらしさ。

以下余談。

・ブルックスブラザーズ

ノーラン大好き、サー・マイケル・ケインが鼻で笑う。

・ロバート・パティンソン

先日「悪魔はいつもそこに」の彼を見て、これ以上ない変態牧師に感動。本作のこの彼の役は、そこまで奥深い設定があるわけではないのだが、変態牧師を見た後なので、実に味わい深く見て「しまった」。いい役者。ブルース・ウェインが「もっと」変態になることに期待。

・ワシントン

デンゼルに似ても似つかぬ、ちんちくりん体形とボンドガールの嘘みたいなスタイル。

・タイトル

TENET。意味などどうでもいい。

「右から読んでも、左から読んでも」

このスペル見て、気に入っただけでしょう。

・オチ

タイムトラベルものには本当にデフォルトなオチ。これもノーランがやりたかっただけのこと。

・音楽

うるせえ。(これもいつも通り。)

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しんざん

2.5わからんw

2020年9月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

難しい

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共感した! 25件)
くまの