ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語のレビュー・感想・評価
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美しい四姉妹・・・それぞれの選択
四姉妹が個性豊かに描かれていました。
シアーシャ・ローナンが演じる事で、ボーイッシュな
イメージのジョーが、活き活きとより魅力的な女性に
感じられました。
長い間想いを寄せてきた彼女の親族となった男性が、
ふと複雑な感情にとらわれる事は無かったのでしょうか。
エマ・ワトソンのドレス姿が可憐でした。
全編を通して色彩が美しく、エンドロールの楽曲が
ふさわしい良質な作品。
映画館で鑑賞
女性の生き方
男性優位の時代ではありますが、
それでも、ジョーのように自立しようとする者もいますし、
メグのように家庭を持ちたい者もいる。
19世紀の女性たちのそれぞれの生き方を、衣装や装飾の美しさとともに楽しめました。
原作は読んだことが無いんですがティミーの出演が決まった時からずっと...
原作は読んだことが無いんですがティミーの出演が決まった時からずっと心待ちにしていた本作。
名作の域に達するのではと思えるほど素晴らしい作品でした。
ティミーが出てきた瞬間、おーー!ってなりましたけど、不思議とすぐローリーに見えたし、そこは出演している役者さん全てに言えますが、皆さん役にはまっていて素晴らしいキャスティングでした。フローレンス・ピューはあと数年するとピュー姐と呼びたくなるような貫禄がありましたが笑
当初はエマ・ストーンもキャスティングされてたけど誰役だったんだろ?
グレタ作品、前作はあまり共感度は高くなかったけど、グレタ作品にシアーシャは欠かせない存在になりつつあるし次回作品が楽しみになりました
ちゃんと予習していくべきでした
原作通りというレビューが多数あり、ちょっと驚き👀。そうですか4部作だったんですね。どうりで知らないストーリー展開でした。妹が姉のボーイフレンドと、ってねぇ‼️びっくりしたよ。
上質な作品
久しぶりにとても上質な映画を見たと感じました。
今よりずっと女性の地位が低い時代。結婚せずに自分の力(財力?)で生きていくことの難しさとか、四人姉妹の過去と現在が凄く絶妙なタイミングで切り替わるところなんかは、監督の腕だなんだろうなぁとしみじみ…。
何度も何度も涙が出てきて、またその涙がそれぞれ違う気持ちからくるものだったりして、エンドロールの頃には、じんわりと心が感動で溢れてました。
それぞれのキャラクターのもつ女性像が巧妙に絡み合うアンサンブル
何度も映画化やアニメ化、ドラマ化がされてきた世界的名作「若草物語」を再映画化した今作。グレタ・ガーウィグの自伝的映画として監督した『レディ・バード』で主演を務めたシアーシャ・ローナンを主人公に再キャスティングし、エマ・ワトソンやフローレンス・ピューといった注目若手女優も参加することで古典的名作でありながら、題材への古臭ささを感じさせず、映画を観に行くハードルを下げることに成功している。
古典的な風景と現代劇に通じるスタイリッシュが見事に共存する画作りが、この手の時代背景が苦手な人にとっても、飽きを感じさせない構造になっていることもヒットの要因だろう。
女性にとって結婚が全てとされていた時代で、女性としての幸せは別にあるはずと奮闘するジョーとその姉妹たちが、時代を象徴する様々な価値観をもつ女性像として、それぞれのキャラクターが絶妙なコントラストとなっていることで、それぞれの物語が同時に展開されていてもぶつかり合わず、巧妙に絡み合っている。
姉妹の母親は、困っている人を見ると放っておくわけにはいかない典型的な共産主義者であるが、その意志を一番受け継いだベスが病気で亡くなってしまうことや、登場する男の方が女性陣よりも、どことなく乙女チックだったりロマンチスト、病弱という点で皮肉が効いていたりもするのだ。
ティモシー・シャラメが演じるローリーは、ジョーに猛アプローチをかけた末にフラれてしまうが、数年後に妹のエイミーがあたかも運命の相手だったかのようにアプローチをかけてくる。
すごくチャラいキャラクターに感じられるが、「男なんてそんなものだ」という、グレタ・ガーウィグ節が効いているキャラクター構造なのだ。
今作は衣装デザイナーのジャクリーヌ・デュランが第92回アカデミー賞にて衣装デザイン賞を受賞したが、ジャクリーヌは過去にディズニー実写版『美女と野獣』も手掛けている。エマ・ワトソンがドレスを着ていると、どうも『美女と野獣』感が出るのには、理由があったのだ。
『ミッドサマー』の批評のときにも論じた通り、フローレンス・ピューは顔の表情だけで年齢を変化させる特殊能力をもった女優だ。今作でも幼い表情から、大人の女性の表情の変化を見事に演じきっている。アカデミー賞にノミネートされたのも納得できる。
人生いろいろ
4人姉妹の考える幸せってみんな違ってて、その通りになる人も、なれない人もいる。結婚が幸せって思う長女だって結婚出来ても貧乏でなかなか大変だったり、小説家を目指してる次女は好かれてるお隣さんを振って本当に良かったのか、って思うし、四女は大好きだったお隣りさんと結婚出来てハッピーだったのかも。
1番純粋そうな三女は体が弱かったりして、人生いろいろだなぁ、って思う。
主人公は次女なんだろうけど、どの子にも感情移入できなかった。なぜだろう?
純粋・素直・誠実
↑のような感情を沸き立たせてくれる良作。
映画の登場人物は、鑑賞した人の中で生き続け影響を与え続ける。そういう観点からすると本作はとっても良い映画。
淫行や殺人をほのめかす描写もないので、良い意味で現実的です。色んな方におすすめ出来ますが中高生くらいのお子さんがいるなら一緒に観ると素敵かもしれません。
自分最近ヤケクソになってるな、心荒んでるなという方にもおすすめ。きっと彼らのぶつかり合いから心を浄化してもらえる事でしょう。
シアーシャローナンの出演作は隠れた名作が多い気がする。
追記
エマワトソンやシアーシャローナンを観た後に映画館のトイレの鏡で自分を見たらギョッとした。
人にとっての幸せはそれぞれだけど、自分が思う幸せを他の人に押し付け...
人にとっての幸せはそれぞれだけど、自分が思う幸せを他の人に押し付けることは違う。
結婚や恋人がいることが当たり前だとは思わないけど、それを経験しなければ分からない感情、見えない景色はあると思う。
ドラマセラピ〜♡
とってもよかった〜
泣きそうで簡単には泣けない、
ちょっぴり笑える、、、
この映画は今年一番のわたしのドラマセラピ〜です♡
毎日観て、自分のこころの底から湧いてくる想いを
いつも忘れないようにしたい^_^、
装丁のしっかりした古典文学の新訳改訂版
女性の経済的自立と言う現代的な視点を入れながら、見事に古典文学を蘇らせた、脚本、監督のグレタ・ガーウィッグの腕前が素晴らしいです。幸福で楽しい少女時代を温かみのある映像で、厳しい人生の現実に立ち向かう大人への移行期を冷たいリアルな映像で交互に描き分けながら、声高に自立を叫ぶのではなく、四人姉妹の人生を生き生きと自然体で描いているのが、すごく好感が持てます。シアーシャ・ローナンは抜群の巧さ、他の脇を固める俳優陣もみな好演でした。
邦題には異議あり。もちろん若草物語という題名だって原題とは無関係な創作物なんですけどね。
若草物語2巻分を、主人公ジョー(ジョゼフィーン)から見た現実と、小説家としての仮想とを混ぜこぜにしながら描くという、凝った作品です。
想像部分と現実部分との境目があえて分明でない描き方なので、原作に関する予備知識がないと、意味不明で終わってしまう危惧を感じました。
話としては、特に何か盛り上がりがあるわけでもなく、18世紀後半の中産階級一家の抑制された生活を描いており、盛り上がりがないのにそれでも楽しめる作品でした。
時代考証された多くのシーンはCGが多用されているようで、ちょっとありえないと感じるシーンがいくつかあり、それは減点ですが、広大な平原などは、もしかしたらこれもまた合成かも知れませんが、それなりにすがすがしい景色で心洗われました。
幸せとは・・・?愛とは・・・?考えさせられる青春物語。
【賛否両論チェック】
賛:四姉妹それぞれの、幸せや愛に対する価値観の交錯を通して、その本質が問いかけられていく様に、思わず考えさせられる部分も多い。
否:物語の時間軸が少し分かりにくい印象を受けてしまう。展開も結構ご都合主義か。
「結婚が女性の幸せ」と言われて憚られなかった時代にあって、そのステータスに疑問を抱き、自分の夢へ向けて歩くことを決めるヒロイン・ジョー。そしてそんな彼女とは対照的に、愛する人との結婚が幸せだと疑わないメグや、裕福になることに幸福感を見出そうとするエイミー、彼女達とはある種の一線を画し、家族といられることに幸せを感じ続けるベス。四姉妹がまさに四者四様の価値観で、時にぶつかり合ったり、時に励まし合ったりしていく姿を通して、「本当の幸せとは・・・?」「本当の愛とは・・・?」といった普遍的なテーマが、ストレートに問いかけられてくるようです。
しかしやはり文学小説の物語なので、非常に淡々とした雰囲気や、とっても都合の良い展開、そして伝わってくるテーマ等々、どうしてもその少し固い空気感は、好き嫌いが分かれそうなところでもあります。時間軸も7年前と現在を頻繁に行ったり来たりするので、
「これは・・・どっちのシーン?」
と判断するのに、毎回戸惑ってしまう感もあります。
幸せへの価値観が多様性を極める現代であればこそ、求められているお話であることは間違いありませんが、基本的には文学的なお話が好きな方向けの作品といえるかも知れませんね。
雰囲気が素敵。
ドレスや景色がとても可愛くて美しかったです。
最初寝てしまいました。
でもだんだん面白くなってきてロマンチックでした。
姉妹の喧嘩も可愛くて微笑ましかった、愛って複雑で人間味のある映画でした。
ごめんなさい、みんなが良かったと言っていたけれど私には合わなかった...
ごめんなさい、みんなが良かったと言っていたけれど私には合わなかったです。
下品すぎるというか…
男性に頼らなくても自立できるだけの経済力を持つことへの願望に関しては共感できたけれど、あんまりフェミニスト感を前面に押し出されると押し売りのようで辟易すると言うか。
うるさいだけの4姉妹にしか見えず。ベスだけは共感できたけれど、次女は性格悪いし4女も本当にローリーを愛していたというよりも次女に勝ちたかっただけよね?
女って怖くて面倒くさいとあらためて思いました。と言う私も女ですが。
女友達と語り合いたくなる
シアーシャ×グレタ+豪華キャストで観る前から最高だろうなと思っていたので贔屓目に。
女性であることの悩みや喜びは時代が変わってもある種普遍的なものだと思ったけれど、現代に生きる勇気みたいなものをもらった気がする。
子供の頃に原作を読んだし、1949年版も鑑賞済なのでストーリーを追うというよりは4姉妹のキャラクターを追いかけられた。四女エイミーがカッコいい。
コロナで公開延期になってしまったけど、映画館で無事鑑賞できた事に感謝。
映画館で映画を観るって、最高に大好きだなと、感極まった程なので、コロナ禍の記憶としてこの映画の事もきっと覚えている。
完成された日常もの
原作は名前だけ聞いたことあるかも程度の知識でしたが評判につられて鑑賞。
評判に違わぬ素晴らしい作品でした。
アニメにはよく「日常系」と呼ばれる作品があります。
それらの作品の面白さはキャラクターの魅力が大であると思っておりますが(個人的見解)
この映画もその例に漏れず、キャラクターの魅力がそのまま物語の面白さにつながっている日常系作品の様に感じました。
基本日常系なストーリーのため、ハラハラドキドキな展開はあまり無いのですが、
登場人物の魅力にグイグイ引き込まれるため目が離せず、
あたかも自分自身が5人目の兄弟(姉妹)になったような、不思議な気持ちにさせられます。
逆に、登場人物に魅力を感じなければ恐らく全く面白くないタイプの作品ですが、
感情移入できるのであれば、人生・日常・家族、そんな言葉が詰まった暖かい作品だと思います。
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