血筋

劇場公開日:

血筋

解説

韓国、北朝鮮の他に存在し、これまであまり注目されることのなかった中国朝鮮民族を題材に取り上げ、父と子の物語という切り口で描いたドキュメンタリー。中国朝鮮族自治州・延吉で生まれた少年は、10歳の時に日本へ移住した。20歳となった彼は自身の過去を振り返るため、画家であった父を捜すことを決意する。中国で暮らす親戚に父の行方を尋ねるが、父の消息を知る者はおらず、親戚たちは父の話題に触れようとはしなかった。そんな中、叔父の助けによりなんとか父との再会を果たすが、韓国で暮らす父は不法滞在者として借金取りに追われながら日雇い労働でなんとか日々を送っていた。息子への虚栄心、そして自己満足的な愛情をお金で表現しようとする父の姿を前に、息子は困惑を隠すことができず……。監督は本作でカナザワ映画祭2019新人監督グランプリを受賞した角田龍一。

2019年製作/73分/日本
配給:アルミード
劇場公開日:2020年3月28日

スタッフ・キャスト

監督
プロデューサー
角田龍一
山賀博之
撮影
角田龍一
編集
角田龍一
音楽
郷古廉
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映画レビュー

4.0黒竜江省には行ったことあります

2024年11月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

中国の朝鮮族として生まれて日本に移住した監督とその家族がとても興味深くて引き込まれてしまいました。現代になっても家父長制が強く残っているんですね。

アボジは作品のキャラクター的にはめちゃくちゃ面白いけど、実父だったら嫌だなあ。“血と骨”みたいですね。それに家父長制のやりたい放題が本当に無理で監督に同情してしまいました。中国は韓国より家父長制が強くないと聞きましたが実際はどうなんでしょうね。

中国も韓国も近いとはいえ、やはり日本とは違いますね。監督も大変な葛藤があったと思います。私は中国の朝鮮族が住む黒竜江省に行ったことありますが、モンゴル族や他の少数民族も住んでましたよ。過去には清王朝が支配していましたし、国家(国境)ってなんなんでしょうね。

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ミカ

3.5血筋は大事?

2021年8月23日
Androidアプリから投稿

なんかリアルで見ててせつなくて! 見てられなかったのに最後迄見てしまいました おばあちゃんの子供たちかなり偉くなってるのに両親を何故ほっとけるの? 今度は母方の祖父母の子供たちに聞いてほしい!知りたい!何故ほっとけるの?か!

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Kayo

5.0極私的なテーマを淡々と、淡々と。

2021年8月23日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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redir

4.5品格の大切さを知る

2020年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

親から見れば、子供はいくつになっても子供。
18年ぶりにあった息子は自分の予想をはるかに超えた大人に成長していた。
親としてのプライドや唯一息子に勝てる「長く生きている」という部分だけをを人生論に置き換え、
虚勢を張るが、溝は深まり、惨めになるばかり。
血で繋がった真の親子であっても、それぞれの人格があり個性、人生がある。
お金がなくても、忘れてならないのは品格である。
自分は息子に誇れる品格を供えているか?と問われているようでならない。

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Naoto Tamabayashi