スキャンダルのレビュー・感想・評価
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何で男はこんなに馬鹿か(みんなじゃないけど)
こんなことが平気でまかり通っていた大企業,女性を黙らせていた職場の雰囲気に戦慄します。アメリカ社会全体の問題でしょうね。レディファーストとか言ってるけど,しょせんは「おんな子ども」のカテゴリーにくくられて軽んじられる。「いじめ」の構図と同じで,「やってるほう(加害者)」は自分の加害性に気づいてない。なんなら「女性(被害者)」も楽しんでる・これが出世の登竜門だ」ぐらいに思ってるんだろうな。
たびたびドナルド・トランプが映し出されたけど,彼がリーダーの国だから,女性蔑視も仕方ないのかも。まあアメリカだけの問題では勿論ありませんが。
シャーリーズ・セロン,ニコール・キッドマン,マーゴット・ロビーはとても素晴らしい。それぞれに立場の違う,思いの違う三人の女性を,それぞれが見事に演じきったと思う。
それとあと一つ,「人を訴える時は用意は万全に」ということも学びました!!
話題にしづらいセクハラ…
3人の女優さんたちが一丸となってセクハラ男に立ち向かう〜〜みたいな感じではないのがリアルで良かった。
長年女性として生きていると多かれ少なかれ誰もがきっと感じたことある不適切な場で性的対象として意識されてるあの嫌な感じ。
そーゆー目で見られているのはわかっているのに、騒ぎ立てたところで否定されてしまったらそれ以上何も言えなくなってしまうから自分が悪い訳ではないのに何故か腫れ物に触れるような感覚があるとてもデリケートな問題。妙なところで非常に共感できてしまった……こんなの解りたくないのに。
ロジャーにスカートをたくし上げる様に指示され、困惑しながらその通りにするケイラの目線や表情が痛々しくて、悔しさが伝わってきて苦しい。マーゴット・ロビーは本当に素晴らしい女優さん。
ニコール・キッドマン演じるグレッチェンも強い女性のはずなのに賛同者が見つからず芯から折れそうになってしまった脆さが印象的だった。
終盤で"Appearently, someone had done her homework." のセリフのあとでアップになるロジャーが1番印象に残ってしまった。
ロジャーのあとはビル。
結局変わってないんぢゃーん!
根深いよね、こーゆー問題は。
被害に合われた方々、心中お察しします。
そして、一つ疑問。
trailerのときにはさんざん流れていたBillie Eilish のBad Guyだけど、作品中やエンドロールで流れてましたっけ??
カッコ良くて美しい女性達にシビれるけど結構難しい
想像していた「セクハラオヤジをぶっ潰すために女性達が団結する爽快活劇」ではありませんでした。もっと現実的でエンタメ要素は薄め。
会社のTOPがセクハラしてますという事実が公になっても、女性の中でも捉え方は人それぞれ。だから、考え方や起こす行動も十人十色。それにセクハラオヤジでも仕事が出来るFOXニュースの功労者であることは変わらないし、問題はロジャー1人だけではない。
この映画を観ても、やっぱりセクハラってきっと永遠になくならないと思いました。けど、こうやって女性達が声をあげることで抑止にはなっていくし、ナメたらあかんぜよと伝わっていくといいなと思います。
同じ女性としてリスペクトしかありません。ニコールのラストカットがカッコ良かった!
4年前のアメリカでさえこのセクハラ社会。ほんと最近のことだなあと胸...
4年前のアメリカでさえこのセクハラ社会。ほんと最近のことだなあと胸糞悪い。
3人の女優の素晴らしさともそうだけどケイトマッキノンも良かった。
出来れば戦うために相当用意してたグレッチェンのところももっと詳しくスポット当てて欲しかった。
どこの職場でもあると思います。
自分を特別扱いしてくれるなら、
仕事をやり易くしてくれるなら
私は体使ってでも!っていう
女性割といると思います。
その男性がましてや好みのタイプなら
多分一生そこで働いて辞めないでしょうね。
外見はともかく絶対的権力のあるロジャー、、
何歳まで?欲あり過ぎでは。。
流石に少し引きましたが
しかし社内にはゴロゴロと、、出るわ出るわ
確かに超絶花形の職場なのですから。。
職場に魅力あるんでしょうね。
美して華やかな シャーリーズ・セロン
ピチピチで可愛い マーゴット・ロビー
歳を重ねても昔の美しさを感じさせる
ニコール・キッドマン
まさしく、体はっての演技力だったと
思います!!
観ていて解りやすくて個人的には、
パラサイトより好きな映画でした!
重圧に負けず立ち向かう女性の姿心響く社会派ドラマ
トランプのセクハラ発言巡る、キャスターのメーガン・ケリーとの攻防戦に圧倒され、自分の思いを竹を割ったような発言で対抗見せた彼女に惹きつけられた
セクハラ加害者である会長の重圧に負けず、立ち向かい変革起こすキャスターの姿に心打たれた
軽快な語り口の人気キャスターを魅力溢れ演じたシャーリーズ・セロン『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』と、彼女の依頼で特殊メイク担当してアカデミー賞受賞したカズ・ヒロ『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は、Netflix海外ドラマ『マインドハンター』でもタッグを組んでいる
話題作『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』のマーゴット・ロビーが複雑な心境抱えるキャスターに、海外ドラマ『ザ・クラウン』ジョン・リスゴーが会長を貫禄たっぷりに熱演
海外ドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』『ミスター・メルセデス』『高い城の男』のキャストが出演
正義や革命とは受け入れがたい
正義を発信すべきジャーナリズムが巨大権力と対峙する実話。アルパチーノ演じる『インサイダー』という自分の仕事観にも強く影響を与えられた映画を想い出す。巨大スポンサーの煙草産業に怯え、真実を隠蔽する組織を去る勇敢なジャーナリスト。そういった正義の物語を期待したが男目線?なのか?終始どっちもどっち、持ちつ持たれつなのでは?としか受け入れられない。結果セクハラの代償に20億円の報酬は正義や革命とは受け入れがたいのは自分だけ?豪華女優達の洗練されたスーツ姿は華やかでビジュアルは満たされるもののどこかスッキリしない感想
Noを言うことの難しさ
2016年、アメリカのFOXで実際に起きた話
退職した元人気キャスターが、CEOをセクハラで訴えた事件を基にした映画
原題はscandalじゃなくて、bombshell
この事件、聞いたことあるかも?くらいの私には、前半のいろんな人たちが出て来る展開が少しついていけなかった
恐らく、本国では有名なキャスターたち、有名な事件だから、その戸惑いはないのだろうなと推測
でも、映画自体は、面白かった!
深堀する感じではない進行ではあるものの、それがかえって全体像をみさせてくれてよかったと感じた
セクハラされても、キャスターとしてのし上がる道を選択した彼女たち
それを責める気にはなれなかった
涙目でスカートをたくしあげる姿や、後半、ひとりの主要キャラが号泣するシーンを観れば、傷を負わずに、気楽にそれをやってのけたわけではないことがわかるからだ
その世界に入ってしまうと、客観性を失う時がある
そうなってしまうと、異常なことや、避けられることにすら気づけなくなる
判断力が鈍る、奪われる
被害にあった彼女たちはまさにそうだったのではないかと思える
それでも、ひとりの声が、最初は顔を背けていた女性たちを立ち上がらせた
キャリアを捨てる覚悟で立ち上がり始める人たち
そして、取り戻す自尊心
自分のためではないセクシーなタイトな服やミニスカートや足を痛めるハイヒール、それを本当はどう思っているのか、それは、後半でさり気なく画面の中に現れる
ある人の服装や、別の人の服装で
多くを語らずに、ポイントを描き出したこの作品、私はとてもよかったと思う
↑作品の質を反映した★ではありません。
まず、アメリカにおける政党とメディアの関係、FOXニュースというチャンネルの政治的スタンス、日本でいう「アナウンサー」「キャスター」「アンカー」の明確な違い、無数に登場する社名・人名(それも名前で呼んだり名字で呼んだり)…特にその中にはアメリカのメディアでは「超」の付く有名人や、非常に大きな影響力を持つ実在の人物もサラッと登場する。
そういった知識が不十分であった(もちろんFOXニュースが共和党・保守寄りであることや、あのメディア王の名前くらいは知っていたんだが)せいで、私が堪能できた度合いは上記の★で示した60%といったところ。
とにかく前半50分くらいは情報の洪水を頭で整理するのに必死。中盤辺りでようやく大きな流れが見えてくる感じ。
したがって、このマイナス分の多くは私自身の不勉強が原因であることは間違いない。
もちろんスクリーン上で起こっていることも作品が伝えたいメッセージも十分理解できるので、「予習が必要な」「難しい映画」などということは決してないことは申し添えておく。
そして、誤解を恐れず(いや、ご批判を覚悟で)書くとすれば、マーゴット・ロビー扮するケイラへの最初のセクハラシーン。
心のどこかで「セクシーなシーン」として捉えていた自分を否定できない。「このクズジジイ!」と思いながら、一方でドキドキしている。
私は、そんな自分を厳しく正すべきなのか。
この、様々なジェンダーが(依然多くの差別と戦いながらも)少しずつ認められ始めたご時世においてもなお、私は「男性」としての見解しか持つことができない。「男性」として相手がどう思うかを想像し、配慮し、言動を律することしかできない。
作中のラスト近く、いつもスカートだった女性に「今日はパンツだね?」と声をかけて「F○CK!」と返された男性。
ひとまず決着のついた流れだったので軽いコメディシーンにはなっていたが、世の中のセクハラ事象はむしろ圧倒的にこういったケースにこそ存在するのではないか。
実はあの彼は私ではなかったか。
「思うこと」と「行うこと」では当然違う訳だが、もう「思うこと」もモラルに反するとすれば、私はもっと高いレベルで異性に対してのハラスメントについて考え・感じ・想い・学ばなくてはならない。
そして作品ラストのメッセージ、となる訳だ。
この作品を観て、「あのジジイ、クソだな」「アイツが席を追われてスッキリ」で終わってはいけないのだ。
あらためまして。
これは決して開き直っている訳ではないのです。
年を重ね、いろいろな場面で後輩や部下と接する機会が増えると共に、自分が気付かないところで相手を傷付けてしまっているのではないか。より高いモラル(いや、それが当たり前なのだが)と意識を持たなくてはいけないんだ。
そう思いました。
繰り返しになりますが、この映画を否定した意味での★3つ…ではなく、自らの不勉強や不見識を思い知って「グヌヌ」となった故の★3つであることをダラダラと言い訳させて頂きました。(誰への言い訳なんだろ…)
良質な社会派映画
良質な社会派映画でした。このテーマを興味本意な娯楽映画としてでなく、重厚な社会派映画として制作したところにこの映画の意義を感じます。
権力の集中はパワハラ・セクハラを招く元。それにしてもこのテレビ界の帝王のセクハラはヒドイですね。こんな卑劣なセクハラが闇に葬られずに明るみにでて良かったです。声をあげた女性たちの勇気に敬意を表します。
あと豪華ハリウッド女優陣の共演でしたが、そのメイクスタッフのひとりが日本人だなんて誇らしいですね。
2016年って、最近…。身の毛もよだつ恐ろしさ
1,900年代じゃなく、最近の話しというのが本当に恐ろしい。日本ではここ10年で、外国に遅れてやっとセクハラ撲滅が根付いてきたと思っていたが、わずか4年前の出来事とは…。ハリウッドでのセクハラスキャンダルにも残念な気持ちになったが。
恐らく命がけで訴訟を起こしたであろう、グレッチェンの勇気に心から称賛を贈りたい。
また、シャーリーズ・セロンの恐いくらいの美しさと低音ボイス、あの演技は凄味があった。アカデミー賞受賞のカズ・ヒロのメイクと相まって、作品内での存在感がものすごかった。
ジャイキリ
41本目。
トランプとか実名出してしまう所がアメリカらしくて好き。
真っ直ぐ来たかと思ったら変化球来て、困惑したり。
男として恥ずかしく感じる部分もあるが、自分も金とか権力とか持ってしまったら、自信ないな。
あとジェニファー・モリソン出てたね、Dr.ハウス以来か?
お気に入りだったから観れてメッチャ嬉しい。
ある種のホラー並みに怖い
米FOXのメディア王、最高経営責任者(CEO)のロジャー・エイルを、元キャスターのグレッチェン・カールソンがセクハラで訴えた事件を、シャーリーズ・セロンがプロデュースして映画化。
日本におけるセクハラよりひどく、女性キャスターへの性交の強要!
応じれば出演させ、拒否すればクビか左遷という露骨なことを何十年も行ってきたと暴露する内容。
2017年にロジャーが亡くなっているとはいえ、高額示談金を伴う和解の末に、守秘義務契約を結んだ経緯を考えると、なかなか斬り込んていて……
というか、ある種のホラーでしたよ。
組織の独裁者、こわい!
実際のキャスターの印象に近づけるような細かな特殊メイクで、シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーが変身しているのも大きな見どころ。
カズ・ヒロ(辻一弘)が特殊メイクで参加し、オスカーでメイクアップ&ヘアスタイリング賞を取ったのも記憶に新しい。
彼のインタビューの翻訳騒動で、映画タイトルの印象が薄くなったかもと思いつつ、これ見逃さないようにした方がいい一本だと思いました。
何を守り何と戦うか
予告で何度も観て興味を持ち鑑賞
事前にはキャスト豪華だなーという印象しか
ありませんでした
マーゴット・ロビーは
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
シャーリーズ・セロンは
ロングショット以来でしょうか
感想としては
男性という立場で観ても非常に面白かった
米国での職権に関わるセクハラ行為
というものの現実を知ることが出来ました
メディア王マードック一族が運営する
米最大の右派ケーブルTV局FOXチャンネルで
CEOロジャー・エイルズによるセクシャルハラスメント
行為に立ち上がった女性キャスター達のお話
FOXが推してるはずのドナルド・トランプ大統領候補(当事)
の女性蔑視発言に関してもズケズケ聞く度量で人気の
メーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)らが
キャスターをクビになったグレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)
によるセクハラ告発に揺れながら答えを模索していきます
入ったばかりのケイラ・ポスピシル(マーゴット・ロビー)も
チャンスを得るためにロジャーに接近しますが
セクハラ行為を強要されショックを受けますが
代償に仕事を与えられることでそれが当たり前であるかのような
認識で告発するグレッチェンらの行動を最初は理解できない
もののこちらも徐々に揺れ動いていきます
やはりセクハラ行為の問題点はしている本人が
自覚がない事のようです
場合によっては行き過ぎた性行為であったとしても
ロジャーは忠誠心として引き換えに仕事や報酬
ワークステイタスを与えて縛ってしまいます
だから告発も当初はロジャーを擁護する立場をもって
自分の生活を守ろうとする社内の人々に妨害される形に
なってしまう絶望感も描写していました
何を守るためにそこで仕事をするのかに直面したとき
どんな行動がとれるかは人それぞれになるのでしょう
グレッチェンは告発訴訟に至るまで用意周到にして
いましたが被害者の証言が必要なところをなかなか
名乗り出る者がそんな理由でいませんでしたが
メーガンも自分がセクハラを受けた過去から
他の女性キャスターに当たってみるといくらでも
出てくる有様でついに自らも告発に踏みきり
ロジャーは追い詰められマードックから切られます
ラストでケイラは結局自分の受けたセクハラを
打ち明けることができず会社を去りますが
要はこれがロジャーがいた頃は出来なかったわけですから
象徴的だなと思いました
ネット上ではところかまわず女性蔑視だ性的搾取だの
噛みついているだけのご気分次第の暇な人をよく見ますが
この事件とはまるで異なります
当事者が自分達と向き合って勇気を持って行動する
そうやって事態が変わっていくんだと思います
そう言うのを知ることが出来る今作
むしろ男性側がより観るべきなのではと思いました
完成度も高くメディアのあり方に関する訴えかけは
先日のリチャード・ジュエル以上な感じがしました
おすすめしたいです
性の搾取
国が違えど男社会には変わりなく、女性が社会進出しているとは言え管理職以上の女はまだまだ少ない。
権力を持っている者がなんらかの権限を与えてやるから体を開けと言われたら断れる女はいるだろうか?
否
フォックスに来た女達は向上心があり、必ず登り詰めてやると言う意気込みで来てるから、体を開けば番組を上げると言われたら開いてしまうだろう。
全世界的にも言えることである。幾つの企業が、幾つの大物がそれをしてきたことか
現に伊藤詩織さんの事件が本当なら同じような話だ。
見ている間涙が止まらなかった。
いろんな思いが込み上げた。
私はミニスカートにハイヒールというスタイルが多い。これも元はと言えば大人達の態度を柔和にするためであった。
自分の浅はかな考えに、今置かれてる状況に、彼女達の気持ちに、全て涙が出た。
この映画を作ったことは称賛に値する。
日本でも起きてる?
伊藤詩織さんの提訴裁判でのネットの反応には絶望的になりました。
「山口某に取り入るためにやったくせに」とか「ハニトラだ」とか。
世間に訴えることに、どれだけの決断とエネルギーと時間が必要だったのか、それを想像するだけでもクラクラしてくるのに。
日本でもセクハラ問題をもっと真正面に捉えた映画を、(良い意味でエンタメとして)東宝あたりがオールスターキャストで制作できるような度量がないのか、日本映画界も試されている。
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