21ブリッジ

劇場公開日:

21ブリッジ

解説

「ブラックパンサー」のチャドウィック・ボーズマンが主演・製作を務めたクライムミステリー。マンハッタン島で強盗事件が発生し、銃撃戦の末に警察官8人が殺害された。捜査に乗り出したのは、警察官だった父を殺された過去を持つデイビス刑事。マンハッタンを全面封鎖して犯人の行方を追うが、事件の真相に迫るうちに思わぬ事実が浮かび上がる。孤立無援となったデイビス刑事は、事件の裏に潜むニューヨークの闇に立ち向かうが……。共演は「アメリカン・スナイパー」のシエナ・ミラー、「ビール・ストリートの恋人たち」のステファン・ジェームズ、「セッション」のJ・K・シモンズ。製作には「アベンジャーズ」シリーズのアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟監督が名を連ね、「ゲーム・オブ・スローンズ」などテレビドラマを中心に手がけてきたブライアン・カークがメガホンをとった。

2019年製作/99分/G/中国・アメリカ合作
原題または英題:21 Bridges
配給:ショウゲート
劇場公開日:2021年4月9日

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映画レビュー

3.5ボーズマンのカリスマが難点をカバー

2021年4月17日
PCから投稿

悲しい

怖い

麻薬強盗事件に関わった犯人を逮捕するために、担当刑事が市長に掛け合い、マンハッタン島と外部を結ぶ21の橋を封鎖して生捕りを目指す。実際は、橋は17しかなく残りの4つはトンネルなのだが、そんなことどうでもいい。警察はとにかく、陸海の全部を封鎖して犯人を捕らえなければならないのだ。このミッションを先頭で率いる主人公の刑事には、警察官だった父親が麻薬中毒者に殺されたという痛々しい過去がある。となれば、チャドウィック・ボーズマンの出番である。そこで、プロデューサーのアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟は、『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』のプレミア会場でボーズマンを口説き落として出演を取り付けた。結果、キャラクターの掘り下げに若干難がある話が、ボーズマンの演技者としてのカリスマに助けられ、観客が最後まで主人公の内面に寄り添える犯罪ドラマとなった。そういう意味で、映画には優れた脚本が必要不可欠だが、それをカバーして余りある俳優の魅力について再考を促す作品だ。

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清藤秀人

4.0レインボーブリッジを、いや、マンハッタンを封鎖せよ! テンポが良く発想が面白いクライムアクション映画。

2021年4月9日
PCから投稿

2020年8月に「ブラックパンサー」主演のチャドウィック・ボーズマンが癌により突然亡くなってしまいました。本作は、そんなチャドウィック・ボーズマンが主演・製作を務め、同時に製作には「アベンジャーズ エンドゲーム」のアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟監督も名を連ねているクライムアクション映画です。 99分と比較的短い時間にテンポ良く物語が進んでいきます。 本作で最も面白いのは「ハリウッド映画ならではの大胆な発想」で、日本の「踊る大捜査線」では「レインボーブリッジを封鎖せよ」というのがありましたが、本作ではアメリカの中心街である「マンハッタン」を大規模に封鎖してしまおう、といった具合です。 これは「マンハッタン島」という特殊な地形も関係しています。 冒頭の子供時代は短いシーンでしたが、やや唐突で難しく「ん、駄作か?」と身構えてしまいましたが、すぐにテンポ良く進んでいくので安心しました。 主演のチャドウィック・ボーズマンは言うまでもなく、パートナーを組むことになった麻薬取締局の捜査官のシエナ・ミラーも良かったです。 エンドロールで「 テイラー・キッチュ」という名を見て「あれ、誰だっけ?」と思ったら、2012年にウォルト・ディズニー生誕110周年を記念作「ジョン・カーター」と、「バトルシップ」という2作の超大作に主演し、「今後の超期待俳優」とされていた彼でした。犯人役か、と思いましたが、それを含めて俳優陣もJ・K・シモンズなど何気に豪華でした。 ただ、強いて言うと、字幕、もしくはテンポ優先のせいなのかは分かりませんが、少し不親切さも感じました。 字幕の面では、カギとなる「LMSI」という用語は馴染みがないので常に注釈が欲しいところです。 これは、「主人公らに捜査情報を教えてくれる部署」の略称です。 また、多くの人名が出てきますが、モブキャラのような「ケリー」という警察官(警部補)は意外と出ているので、この「ケリー」という名前はしっかり覚えておいてください。 以上の点に気を付けておくと、ミステリー色もありテンポの良いミクライムアクション映画として楽しめます。

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細野真宏

3.5俳優たちの存在が巧みに機能し合っている

2021年4月6日
PCから投稿

100分弱という小世界の中を、無駄のないピッチで走りきる良作である。完全封鎖されたマンハッタンの街並みは、闇夜に両手を広げる怪物のごとくギラギラと凄み漂う。そこで巻き起こる一筋縄ではいかない人間模様とサスペンスも、プロットとして予測可能とはいえ、熟練の役者陣が魂を注ぎ込むことで深みが増している。すなわち、本作の原動力となるのは脚本や設定よりもまず、確実に”俳優”の存在なのだ。彼らが内面をさらけ出す場面は驚くほど少ないが、むしろその少ないチャンスに向けてしっかりとグリップを握り、照準を定め、絶対外さない。チームワークというか相乗効果というか、この映画にはそうやって「人」が動かしている部分がある。そして何と言ってもチャドウィック・ボーズマン。彼が生きていれば、ジャンル映画の中でも複雑な内面や役どころを体現できる、デンゼル・ワシントンのような巨大な存在になれたはず。改めてその早すぎる死を悼んだ。

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牛津厚信

4.0TVドラマ系

2024年12月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

従来通りの平凡な内容ですが、展開の速さでラストまで観せる作品。 TVドラマ系。

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miharyi