リチャード・ジュエル

劇場公開日:

リチャード・ジュエル

解説

「アメリカン・スナイパー」の巨匠クリント・イーストウッドが、1996年のアトランタ爆破テロ事件の真実を描いたサスペンスドラマ。96年、五輪開催中のアトランタで、警備員のリチャード・ジュエルが、公園で不審なバッグを発見する。その中身は、無数の釘が仕込まれたパイプ爆弾だった。多くの人々の命を救い一時は英雄視されるジュエルだったが、その裏でFBIはジュエルを第一容疑者として捜査を開始。それを現地の新聞社とテレビ局が実名報道したことで、ジュエルを取り巻く状況は一転。FBIは徹底的な捜査を行い、メディアによる連日の加熱報道で、ジュエルの人格は全国民の前で貶められていく。そんな状況に異を唱えるべく、ジュエルと旧知の弁護士ブライアントが立ち上がる。ジュエルの母ボビも息子の無実を訴え続けるが……。主人公リチャード・ジュエルを「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のポール・ウォルター・ハウザー、母ボビを「ミザリー」のキャシー・ベイツ、弁護士ブライアントを「スリー・ビルボード」のサム・ロックウェルがそれぞれ演じる。

2019年製作/131分/G/アメリカ
原題または英題:Richard Jewell
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2020年1月17日

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(C)2019 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

映画レビュー

3.5Intentionally Political, but a Good Story

2020年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

Richard Jewell is like that kids TV show where a kid who did nothing wrong gets blamed for something bad. In this case the hero of a bombing is regarded as the perpetrator. It's a true story. I imagine Clint Eastwood made this film because he wanted to show the FBI's track record of pursuing the innocent in light of Trump's investigations. But the master leaves things open ended. The film just is.

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Dan Knighton

3.5イーストウッド監督の残酷な視点と説得力

2020年8月20日
PCから投稿
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村山章

5.0松本サリン事件を想起させる展開…

2020年1月22日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

興奮

…と思って鑑賞したのだが、後日、あの事件で冤罪被害にあった河野義行さんを試写会か初日のトークゲストに招いたとニュースで知り感心した(企画した人にも、引き受けた河野さんにも)。多分日本で一番リチャードに心から共感できる方でしょう。イーストウッドの語り口も実際、基本的にリチャード視点で進むので、観客の多くは自分がこんな状況に追い込まれたらと想像して恐ろしくなるはず。

サム・ロックウェルが演じる弁護士が合流して反撃を始めてからは痛快な展開あり、母役キャシー・ベイツの感動的な涙の訴えありでさすがのイーストウッド節だが、日本にも確かにある警察・メディア・世間が冤罪を生む構造を直視させられる居心地悪さも。フェイクニュースが問題になっている現代にこの題材を映画化するあたり、イーストウッドの時代感覚にも感嘆させられる。

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高森 郁哉

3.0監督の興をそそる要素は何なのか

2024年6月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

この主人公をどうしても好きになれない。
正直者過ぎて損してるのは当たり前で、そこを強調するあまり、見ていてイライラする性格に描いてある。映画の作劇のトリックで、あえて犯人かどうか分からない演出なのかとも思ったが、実話の映画化なのでそれもなさそうだ。

サム・ロックウェル演じる弁護士が、もう少し主人公の行動にアシストを入れたり、したたかにマスコミと渡り合う描写があれば、かなり印象が変わったはずで、いい意味で「よくある法廷サスペンス」になったことだろう。巨匠イーストウッドは、敢えてその道を選ばなかったのか、じわりと訴えかける人間ドラマに仕上がっている。

『ハドソン川の奇跡』にテイストが似ている。事件(事故)が起き、英雄が祭り上げられ、マスコミに踊らされ、司法判断で決着する流れを、勝手に想像していたが違った。FBIが容疑者リストから外すというコメントで事態が鎮静化するという、なんとも消化不良の展開で、主人公を地獄に陥れた女記者も、FBIもなんの呵責もなく舞台を去って行く。
怒りの持って行き場所がない。だって作品の中では、誰も罰せられてないし、真犯人も姿を見せないままだから。

これこそイーストウッド映画だと言われればそれまでだけど、キャシー・ベイツの抑えた怒りと悲しみの演技は一見の価値あり。さすがの役者魂だ。

とにかく主人公の印象が悪すぎて後味が良くない。いっそのことコメディにすれば抱腹絶倒の出来上がりだったかも知れないなんて想像してしまった。実話だけに、それも厳しいかも知れないが『キャッチミー・イフ・ユー・キャン』なんて、ドタバタの追っかけっこの映画もれっきとした実話だ。主人公が往年のジョン・キャンディそっくりなのもあって、変な妄想を膨らませてしまった。

とにかく、あと何本撮れるのか分からないけど、実話を題材にした映画が続くイーストウッド。間違っても、カルロス・ゴーンだけは主人公にして欲しくない。

2020.1.21

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うそつきかもめ