1917 命をかけた伝令

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劇場公開日:

1917 命をかけた伝令

解説

「007 スペクター」「レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで」などで知られる名匠サム・メンデスが、第1次世界大戦を舞台に描く戦争ドラマ。若きイギリス兵のスコフィールドとブレイクの2人が、兄を含めた最前線にいる仲間1600人の命を救うべく、重要な命令を一刻も早く伝達するため、さまざまな危険が待ち受ける敵陣に身を投じて駆け抜けていく姿を、全編ワンカット撮影で描いた。1917年4月、フランスの西部戦線では防衛線を挟んでドイツ軍と連合国軍のにらみ合いが続き、消耗戦を繰り返していた。そんな中、若きイギリス兵のスコフィールドとブレイクは、撤退したドイツ軍を追撃中のマッケンジー大佐の部隊に重要なメッセージを届ける任務を与えられる。戦場を駆け抜ける2人の英国兵をジョージ・マッケイ、ディーン・チャールズ=チャップマンという若手俳優が演じ、その周囲をベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロングらイギリスを代表する実力派が固めた。撮影は、「007 スペクター」でもメンデス監督とタッグを組んだ名手ロジャー・ディーキンス。第92回アカデミー賞では作品賞、監督賞を含む10部門でノミネートされ撮影賞、録音賞、視覚効果賞を受賞した。

2019年製作/119分/G/イギリス・アメリカ合作
原題または英題:1917
配給:東宝東和
劇場公開日:2020年2月14日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第44回 日本アカデミー賞(2021年)

ノミネート

最優秀外国作品賞  

第92回 アカデミー賞(2020年)

受賞

視覚効果賞  
撮影賞 ロジャー・ディーキンス
録音賞  

ノミネート

作品賞  
監督賞 サム・メンデス
脚本賞 サム・メンデス クリスティ・ウィルソン=ケアンズ
美術賞  
音響編集賞  
メイクアップ&ヘアスタイリング賞  
作曲賞 トーマス・ニューマン

第77回 ゴールデングローブ賞(2020年)

受賞

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀監督賞 サム・メンデス

ノミネート

最優秀作曲賞 トーマス・ニューマン
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映画レビュー

4.0共に走る

2024年4月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

私たちはスコフィールド上等兵とともに戦場を駆け抜ける。私たちは座席でこの伝令を何度も諦めた。ケガをし、緊迫感に飲み込まれ、狙撃され、私たちは何度も瓦礫に突っ伏し諦めた。
でもその度にスコフィールド上等兵は立ち上がるのだ。おまえが行くのならと私たちもまた走り出す。ともに息を切らし、深呼吸をしながら。
これを没入感というのか。

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イズボペ

4.0長回しの臨場感。そして登場人物への寄り添い。

2022年5月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 3件)
すっかん

1.0結局ゲームなんだよな、と。おっさんはあっという間に本作を忘れてしまったよ。

2020年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

スピルバーグの「プライベートライアン」やコッポラの「地獄の黙示録」とやっていることは大きく違わなくとも、次の日には本作のことを忘れてしまうのには訳がある。

ワンカット風に、主人公に寄り添った映像が、逆にロケ地や背景やCGの素晴らしさ、スペクタクル感、大作感をごっそり損なっている結果になっているのは、意図的なのか。

「1917 命をかけた伝令」





結局アドベンチャーゲームをやっていて、次のステージへ。ダイジェスト感がするのもそのせい。

序盤に「あえての、なんてことない」重要な死の描写をいれることで、言い訳程度の「突然の」悲劇を演出しても、結局「ランボー」のごとく、何があっても死なない話。

何が何でも生きて帰らなければならない。それでも友のため、同胞のため、伝令を実行する。どうやって撮ってるんだ!!??という凝った映像と逆にそのせいで情報過多な映像のため、その感動が押し寄せないのも、ゲーム感覚の視点のせい。

追記

カンバーバッチの作戦中止の伝令を飲み込んで、の吐き捨てるような逆ギレが良い。

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しんざん

4.0ワンカットのことは忘れて

2020年2月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 ワンカット撮影というフレーズが宣伝の前面に押し出されているが、厳密には完全なワンカットではない。だが、それは瑣末なことだ。監督自身、技巧的な映画だと思ってほしくない、カメラの存在を忘れてほしいとインタビューで言っている。意識し過ぎるとかえって気が散って損をする。
 もちろんかなりの長回しであることには変わりない。その撮影手法が悪目立ちせず、物語の臨場感を高める黒子として非常に効果的に働いている。
 物語の中で、突飛なことは起こらない。ラッキーな奇跡もお涙頂戴もない。ただ、現実の戦場で当たり前に起こるであろう出来事が矢継ぎ早に伝令の二人を襲う。それで十分張り詰めた展開になってしまう。
 彼らが歩き続けるにつれ景色が変わり、単調な絵になることもない。塹壕、焼け野原、田舎の村と、RPGのステージが変わるのを見ているようでもあった。よく考えて緩急が付けられている。終始ホラー映画にも似た緊迫感を保ったまま、あっという間に2時間が終わった。
 戦争は悲惨だという感情の手前の、「現場に放り込まれた時の原始的恐怖」が後味として残った。

 主演の二人は日本ではあまりメジャーではないが、長回しで緊迫したシーンの続くこの役を見事に演じきっている。
 ずっと側で表情の移り変わりを見ることで、彼らが切迫した気持ちになってゆく様が手に取るように分かった。体を張ることも繊細な演技も要求される役だったと思う。

 とはいえ、正直何回かは、カメラの動きが不思議過ぎるシーン(不自然ではない)などに煩悩が湧いた。バックヤードの動画が公開されているので、それをチェックして再観賞すると解脱してより没入出来るかも知れない。

コメントする 3件)
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ニコ