ナイル殺人事件のレビュー・感想・評価
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アガサ・クリスティの作品は読んだこともないし、関連の映画も観たこ...
アガサ・クリスティの作品は読んだこともないし、関連の映画も観たことはない。前作のナイル殺人事件も観ていないので、全くの先入観もなく、犯人も知らないので、新鮮な気分で観れた。内容よりもピラミッド、スフィンクス、アブシンベル神殿、ナイル川を映画の画面で観よう位の気持ちで見に行った。
友達の彼氏を奪って結婚してしまうリネットにまず共感できず、ポワロの乗客の尋問の仕方にも共感できず、ただ、ラストの犯人が分かった時に、なんだ〜結局はジャクリーン悪いじゃん!とまあ、ありがちな展開でしたが、画像的に充分楽しめた。昔の作品や、他のアガサクリスティ原作の映画も観てみたくなりました。
前作同様、風光明媚な景色が楽しめる✌️
冒頭の戦争のシーンはあまりに予定外過ぎて一瞬「はて?スクリーン間違えたかな?」と思うほど。『1917』で観たようなシーンが割と続く。事件には直接関係ないけど、これがポワロ氏という人物を理解する上では非常に大事な鍵となる🗝
前作の『オリエント急行殺人事件』に対して以下のレビューをしてた👇👇👇
>雪の季節のヨーロッパの山間部を走るオリエント急行。その風景がとてつもなく美しい。きっとこれはドローンなんかの技術の進化のおかげで昔と比べて楽に精細な画像が撮れるようになったおかげなんだろうな、と勝手に納得。船旅だったり豪華列車の旅なんかに出たい気持ちにされられました。いつか両親を連れて行ってあげたいな(ㆁωㆁ*)<
船旅と雪山列車の違いはあれど、同じことがこの作品にも言えるところをみると壮大な風景美を見せることに重きを置いてるシリーズなんだろうな(*´ω`*)
また、映画を観ていると感じる“人が死んでるのにも関わらずひっそりとしている不気味な静けさ”。これについても「あ〜前作の時も感じてたのを思い出した〜」となった。とゎいぇ、本作ではポワロ氏が少々取り乱す場面なんかもあるけど。
原作は未読だけど、オリエント急行殺人事件にしてもナイル殺人事件にしてもアガサ・クリスティーが「ミステリーの女王」と呼ばれるほどのミステリーには感じられないのだけどそれはその当時にしたら凄かったということなんだろうか??
余談
アーミー・ハマーが髭面で出てくると胡散臭いんだよ……
探偵を呼ぶから悲劇が起きるのではないか?
ストーリーがナイル川の様にゆったりと流れていた。
穏やかすぎる人物紹介パート。
今回がナイル殺人事件を観るのは初見だったけど、本作はリメイクで改変された部分もあったとか。
それか!映画を観た時の違和感!!
アガサクリスティの時代に黒人のサンソン歌手なんて、差別の対象だったはずなのに、わざわざ友人関係を築き豪華客船に招待するかね?って思ってしまった。
時代背景にそぐわない俳優の起用や物語の改変だったと感じる。
ストーリーは殺人が起こるまでが長い。
CGで作られた美しいエジプトの風景は楽しめたけど、登場人物も限られている割にキャラクター性が薄いので魅力を感じない。
ポアロが容疑者を尋問する場面が見どころのはずなのに、自分の脳内で妄想した「この人が犯人だったら、動機はこうじゃない?」って話を本人に話して憤慨させるワンパターン攻撃。
どうして、名探偵や名刑事と名のつく輩は犯人の感情を逆撫でして被害を増やしたり、崖に追い詰めたりするんだろうか?
そういう性分が適職だと考えたら、名探偵や名刑事は事件に居合わせるのではなくて、事件を呼び込む体質とかなんじゃないか。
変質者に好かれる性質とかあるけど、むしろ人の醜い内面や恐ろしい性質を暴くことに快感や光悦とした気持ちを抱くなら、それを孤独を生きる糧にしているとしたら、甚だ悪趣味だしやはり人間としてはどこか歪なのかもしれない。
作中では「愛」について語られるが「エゴ」については語られないのが不思議。
私が愛している「貴方も私と同じ気持ちのはずだ」と言う考え方は恐ろしい。
相手が愛してるものなんて、時間や場所によっていくらでも変化する。変わらないのは本人の心持ちだけ。つまり「これは私のエゴだ」と言ってしまった方がよっぽど正直だと思う。
誰かを好きだから誰かを殺す。
誰かに誠実でいたいから嘘をつく。
誰かを思っていたいから隠す。
これのいったいどこが愛なのか。
いや、愛なのか。
それのどこが「エゴ」と違うのか。
今作ではどのキャラクターの「愛するが故の結末」に共感することはできなかった。
アガサクリスティ作品で共感してしまったらダメだと思うからある意味正解ではあるが。
後味の悪い粉末のお茶を飲んだ気分だった。
多分、3作目は劇場で観ない。
辛目な味付け
休暇でエジプトを訪れたポアロは略奪愛を成し遂げた富豪リネットの結婚パーティに参加することになり…。
ケネス・ブラナーによるポアロシリーズ2作目。味つけが全体的に暗く、探偵作品でここまで探偵であることの苦痛と向き合った作品は珍しいと感じるほど辛い物語でした。
The cost for love. あれ?普通の殺人事件だ。
ケネス・ポアロの第2作目です。ばっちりオリエント急行殺人事件も復習して劇場に挑んだのですが・・・あれ?普通だ。オリ急の犯人が個人的に衝撃だっただけに本作はとっても普通に感じてしまいました。
小説はちょこちょこ読む方でも何故かアガサ・クリスティには縁のない人生だったので、本作も内容を全く知らない状態だったのですが、うーん、古典だけあって平均的なミステリーって感じでしたね。赤の絵の具が無くなってたりとか、伏線の張り方がとても分かりやすい親切設計でした。
ガル・ガドットは相変わらずお美しいですよね✨今から「クレオパトラ」が楽しみになります。絶対似合ってますよね。本作ではネームバリューから考えて犯人か被害者だろうなっと予想を立ててたので、殺された時には「あ、やっぱり」と思ってしまいました。有名な俳優さんの使い処って難しいですね。
さてさて、本作のアメリカでの売上が微妙そうなので続編あるかどうか怪しい所なのですが、アガサ・クリスティを知らない私としては古典推理小説の内容が知ることができてちょうど良いシリーズなので、ケネス・ブラナーにはもう1、2作は頑張って欲しいものです。「ABC殺人事件」とかタイトルだけは知ってても内容を知らないんですよね。気になるなら読めよって話なんですけどね😅
・・・で、最後に船から遺体が下ろされる時に皆さん見事なミイラ巻きされてたのですが、エジプト人は遺体をミイラのようにクルクル巻きにしなければ気が済まないのでしょうか?いかにもエジプトっぽいですけど。もしかして、エジプト人だったら誰でもできる基本スキルだったりして?でも、これってきっと「日本人は忍者」みたいなイメージと一緒ですよね。エジプト人が観たら「やんねーよ‼️」ってツッコミ入れそうです😓
まあまあ
冒頭は戦争のシーンから始まるので「あれ?見る映画間違えちゃったかな?」と勘違いしちゃいました。一般的にミステリー系の映画は序盤から殺人事件が起こるパターンが多いと思いますが、本映画は中盤以降に殺人事件が発生し一気に終盤に入る感じですかね。なので終盤はかなり駆け足です。
もちろん原作は知らないので、犯人を推測しながら観てましたが、だいたい予想通りかなと感じでした。2番目に殺された人の顔が良く分からなかったので、一体誰が殺されたのかが分かりませんでした。
基本的にエジプトやナイル川のシーンはCGなのでリアリティという面では物足りなかったかな。本作の探偵役の方、どっかで見覚えのある顔だな、と思ったので調べてみたところテネットの悪役の方だったんですね。意外でした。
「ポスター最強」
これは続編だったみたいだ。
オリエント急行殺人事件の。
とにかく ミステリーということで観たけど、映像がとても美しかったし、
多分これが持ち味なんだろうけど 早口でまくしたてる感じ。
とりあえず映像は美しい(女優含め)
評価は眠すぎてほぼ寝ていたのでしない。
極めて醜悪
非常に不快。
どなり散らすポアロ、探偵のせいで人が死ぬ、原作の改悪、主演兼監督の言い訳のようなセリフ回し、誰も幸せにならない、素晴らしいトリックなのにごちゃごちゃが多すぎて光らない、意味を持たせたがるオープニングとエンディング、今日の教科書通りに人種差別と性的マイノリティに言及。
くだらない映画ではなくこんなにイラついた映画は記憶に無いです。
アガサクリスティーが少し好き位の私でこの感想、ぜひ別の映像化作品を見て欲しい。
待ちに待った公開だけに、少し残念
2020年に映画館で予告編をみた時から、公開を楽しみにしていました。
前作同様にシーンが美しい!
エジプトという神秘的でエキゾチックな雰囲気とナイル川に浮かぶ美しい船。ダンスシーンやパーティシーンに胸躍ります。
が、なんだか味気ない。なんだろうこの味気なさ。
原作から登場人物が5人ほど減っていたり、それぞれの人物背景も深掘りされないからかと思いましたが
役者なのでは?と思っています。
前作だと悪役で早々に殺されてしまうジョニー・デップ始めミシェル・ファイファー、デイジー・リドリーなど各人物が印象的でした。
途中でポワロが、探偵を引退したら田舎でかぼちゃを育てたい、と(確か)原作にはない話をしていたので三部作なのかな?と。そうであれば、次に期待をしたいです(^^)
なんだか、アガサクリスティが虐げられているような気がした‼️❓
これだけの名作が、なんだか骨抜きにされているような寂しさを感じました。
全てはケネスプラナーの演技と演出のせいだと思いました。
女優二人の演技が素晴らしすぎるから、余計にポワロがピエロに見える。
でも、映像は綺麗だし、二人の女優に惚れ惚れしましたから、これだけで鑑賞の価値ありです。
この作品は、謎解きはあからさまなので、精神状態の描写がキモなんです。
いやー、関係無いけど、ワンダーウーマン死んだので悲しいです😭😢💔トホホ。
邦題はやっぱり、ナイルに死すがいいなぁ
だいぶ待ったブラナーポワロ。
今回もジェンダーや人種要素を配慮しつつ短い尺にクリスティなエッセンスがあってよかった。
別の映画が始まったかなとか、例のシーンは少しわざとらしすぎるかなとか、ポワロなのに渋すぎるんだよな、という感想もあるけど、ギザのピラミッドや巨石の神像や雄大なナイルの流れをゆったり魅せられるとそれだけでもいいなぁと思ってしまった。
副題…ナイル火事場ドロボー殺人事件かな
ゴージャスで濃厚で、洋画そのものの重厚な造りで、納得いくものでした。
この手の殺人事件では、直ぐに犯人が見えてしまうが、何故、どの様な方法で過ちを犯すのか?
それが中々の愛憎が絡むストーリーで、
愛、愛、ラブの難しさが幾重にも絡むラブストーリーで恋愛に躊躇してしまう大人の映画だった。
待ってました( ^▽^)
やっと上映された!
1年以上待たされて上映日までドキドキしてました。
今回は【愛】がテーマ
ポアロの若かりし頃の恋人も出てくる。
人間【愛】が関わると何をするかわからない(..)
嫉妬・愛憎が繰り広げられる悲しくもある映画でした…
アガサ×ポアロ最高\(^-^)/
78年版と比べると完敗
78年版は、金持ちの女友達の持つ全財産目当てで計画を立てた女とそれに引きずられる形の男が従で登場していたのに比べて、こちらは、主犯が男ということらしい。女は金はどうでも良く、愛するその男に従っているみたいな設定。またリネットも、こちらは心優しく、さらに他人の言葉にも左右される金持ちなのに比べると、以前のものは、負けん気の強い金持ちで欲しいものは強引に手に入れる周りに厳しい女、敵しか居ない女。その恨みを持つ全員と横領弁護士が、新婚旅行中ならリネットもスキを見せるはずとエジプトにそれぞれの理由で引き寄せられていたという、78年版のほうが小説を踏襲しており、また親友だった女同士の争いにしたので忠実。あと、ウエディングベルが鳴ったあとに出てくる、サイモンの結婚相手がリネットだったというサプライズも秀逸だった。
映像については、78年版は全編エジプトロケーションで撮影されており、アブシンベル神殿・カルナック神殿・オールドカタラクトホテルなど美しいエジプトの実際ロケで観光気分にも十分応えている。画面からエジプトの昼間の暑さも感じられたほど。CG技術がなかったのがかえって良さを出している。でも今回のはCG多用で費用を抑えたかったらしい。しかし、それがCGなのが丸わかり。アブシンベル神殿・空からのピラミッド・カタラクトホテルの出来がすべてチャチ。あんなのでOK出すなよ。特にカタラクトホテルは明らかにエジプトとは別の建築様式じゃないか。インドからのワープなのか。
ポアロによる解決も、なぜ犯人特定に至ったのかが今回のものは説明されず。絵の具が色褪せるというのからどうして犯人特定に至ったかわかった観客は居るのか?はしょり過ぎ。78年版はマニキュアやショールの発見が犯人特定の手がかりになったことが説明され親切だったわ。また78年版は乗船客ほぼ全員がどうやって犯行できたかの仮説を映像にして見せたのに、こちらは真犯人のものの再現以外はポアロの言葉のみの説明でわかりにくい。さらに第2、3の殺人がなぜ起こったかのところも不親切。一度共犯者二人きりにしたことや、隣室に居た共犯女に聞こえるよう大声を張り上げて目撃者が居たことを知らせようとしたのが観客に伝わってこない。全体にトリック説明が雑すぎて、親友同士の再会の時から進行していた、計算され尽くした狡猾な計画的殺人の話が台無し。殺人を偶然思いついたのでなく、自分の恋人と金持ち女とを一旦結婚させるための、懐かしい再会自体からして殺人計画の一部だったことがわからんだろう、あれじゃ。単なるアリバイ崩し映画にしてしまって、クリスティーが怒るぞ。
ところで、最近の映画はまあ見ている方だと思うが、知っている俳優女優がケネスブラナーとガルギャドットだけ。オールスターキャストだった以前のものと比べて寂しい。以上のいろいろな理由から、完全に78年版の勝ち。どこかの映画館で前のやつ再上映してくれないかな。中途半端な映画を観てしまったので、かえって78年版の上映を渇望。
最初の10分くらい、別の映画を上映する番号の部屋に間違って入ってしまったかと思ってしまった。ポアロが口ひげをはやした理由、要る?なにかの伏線になるのかと思ってしまったわ。ポアロにも好きだった女性が居ましたというのが、ほぼ何の役にも立ってない。あと、最後の、エジプト旅行から6ヶ月後のロンドンの場面は何のために加えられたのか?意味、わからん。ちなみにクリスティーの造ったポアロの人物像は、定年退職した元警察署長で第一次大戦戦火のベルギーから「逃れ」、イギリスに「疎開して来て」そのまま住みついたという設定。ベルギー兵士として徴兵されたことも過去に農民だったこともなく、行ったことのない戦場で顔に傷も受けてない。おい、ケネスブラナー、目立ちたいのか知らんが、自己愛が過ぎる。
質の高い愛憎ドラマ
一言で言うと可もなく不可もなく。
ミステリーと言っていいのかは怪しい所ですが、行き過ぎていない昼ドラばりの愛憎ドラマと美麗な映像、カメラワークがとにかく良かったです。
何となく犯人とトリックが予想できてしまいましたがそれでも楽しめました、良作。
もしかして?犯人は?
ポアロの口髭の理由が!
立ち上がり方、テンポ、共に良い!
エジプトの景色、映像が美しい!
全編に流れる音楽の効果もかなり良いレベル!
混迷を極める犯人探しの途中で、もしかして?と犯人を推測出来てしまった私は映画の見過ぎのようです。
【”人は愛を貫くためには何でもする・・。””サー”・ケネス・ブラナーが原作「ナイルに死す」を尊重しつつ、”人を愛する事の尊さと危うさ”を盛り込んだ、衣装、意匠も含めて気品溢れる作品。】
ー 内容は、アガサ・クリスティー自身が”旅行ミステリーの最高傑作”と言った程、世界の推理小説ファンに愛された1937年発表の「ナイルに死す」が原作であるので、詳しくは触れない・・。
私自身は、原作は勿論であるが、1978年に公開された「ナイル殺人事件」も小学生時代にTVで映画好きの両親と観た。
ジャクリーンを演じたミア・ファロウが、アブ・シンベル神殿に現れた時の怖さは、今でも覚えている。
そしてお決まりの灰色の脳細胞を持つエルキュール・ポワロ(ピーター・ユスティノフ)が生存者を集めて謎解きをするシーンも・・。ー
◆感想
・資産家で美人のリネットを演じたガル・ガドットが美しすぎる。
が、原作では高慢な女性として描かれていたが故に、ジャクリーン(エマ・マッキー)の婚約者であった無職のサイモン・ドイル(アーミー・ハマー)を寝取った因果応報だろう、と思っていたのだが今作では、知的で人格的にも瑕疵が無い女性として、ガル・ガドットが品性高く演じたために、ジャクリーンとドイルの行為を否定的に観る人がいるかもしれない、と思ってしまった。
だが、逆に言えばガル・ガドットの美しきドレス姿が作品の気品を高めているとも言える。
・冒頭の、1914年の第一次世界大戦序盤のベルギー戦線での若きポワロの姿は、原作にはない。だが、ここを冒頭に持ってきた事で、ポワロの聡明さ及び顔に裂傷を負いながらも自分の手を握ってくれた看護婦だった恋人キャサリンへの想いが、後のポワロ(”サー”・ケネス・ブラナー)の人格形成及び生き方に影響を与えている事が分かる。
・キャスティングも一部改編されている。有色人種の俳優さんが多数起用されているのは、時代の趨勢を反映している。その代わり、レイス大佐(デヴィッド・ニーブン)は登場しない・・。少し、残念。
・トリックに関しては、ほぼ原作通りだが、ポワロに全てを明かされたジャクリーンの行為の描き方は良かった。
原作では、ジャクリーンがドイルを射殺した後に自ら自害するが、今作は二人で強く抱き合いながら、ジャクリーンはドイルの背に銃口を当て、自ら共々命を断つ。
抱き合いながら、崩れ落ちる二人の姿。
ドイルとの愛を最期まで貫く、ジャクリーンの想いが伝わって来るシーンである。
・ラストも原作にはないが”何時までも、傍に居て・・”と歌うサロメの歌声が哀しく響く、印象的なシーンである。
<今作は、”サー”・ケネス・ブラナーが原作「ナイルに死す」を尊重しつつ、随所で”人を愛する事の尊さと危うさ”を再構築して描き出した品性高き作品である。
エジプトのスフィンクス、アブ・シンベル神殿、クフ王・カフラー王・メンカウラー王の三大ピラミッドの威容も愉しめる作品でもある。>
まあまあ、綺麗に描かれていた
もっとドロドロストレス満載作品になるかと思っていたら、キレイにまとまっていた、サロメの歌も良かったね
ワンダーウーマンのドレスステキだった
ロンドンよりナイル川行きたいと、思った
愛憎ドラマにしたのが良かった
ミステリーって映画に向かないと思う。
読書なら読者が謎に対して想像する時間を持てるが、時間芸術の映画ではそうはいかない。下手すれば観客を置き去りにした説明映像になりかねない。
ケネス・ブラナーは賢明だ。謎解きはほどほど楽しめるように残し、人間の愛憎のドラマとして構成し演出した。女優もゴージャスで見ていて心地いい。
ポアロの人間性にスポットを当てたのも良かった。探偵をだたの解説役としてではなく、葛藤を持った人物として描くことで共感できた。かつて市川崑の金田一シリーズがそうであったように、映画においてのミステリーものは愛憎とともにないと楽しめない。
ブラナーの新作が間近だが、楽しみ。
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