ナイル殺人事件のレビュー・感想・評価
全328件中、1~20件目を表示
事件で浮き彫りになる人間の裏側のドラマ
「オリエント急行殺人事件」(2017年)は見たけれど、本作の78年版や原作は未見。ミステリなので結末を知らないのはむしろラッキーと思って見に行った。
謎解きに関しては、申し訳ないがちょっと拍子抜けだった。6週間で富豪女性に乗り換えて結婚までした時点で、もうこいつ(サイモンです)が動機もあって行動も怪しいし、女もグルだろうと思ってしまった。(あとこれは私の煩悩なのだが、有色人種の俳優を犯人に配することはしないだろうという邪道な推理をしてしまった)
それに加えて事件後のポアロの取調べが、関係者総当たりで全て煽り倒していくスタイルだったので、理詰めでじりじり真実に近づく過程というより、みんな怪しいよねという目眩しのための説明を聞いているような気分になった。ポアロがそれぞれに喝破していた内容が動機の話主体で、細かい現場の証拠の積み上げがなかったせいもある。
オリエント急行ではこんな調子だったっけ?あまり記憶にない。
彼の決めつけに近い口調の取調べの場に、うかつに第三者を立ち合わせたことで余計な死人が増えたように思えた。限られた面子の中にいるはずの犯人が判明していないのに油断していいのか、または何か意図があってあえて立ち合わせているのかとはらはらした。
失くなった絵の具やスカーフに着目して途中で考察するような、探偵らしい推理の経過を披露するシーンがなかったのも、謎解きの話としてはちょっと残念だった。(78年版と原作は、描写がもっと巧みなのかも知れません。あくまで本作の個人的印象のみ)
一方、謎解きをサイドディッシュにした人間ドラマと考えると、とても面白かった。あの場にいた人間たちの金銭欲や嫉妬や猜疑心は、それぞれの状況を踏まえれば気持ちは分かるようなものだったり、そういう人間は現実でも身近にいておかしくないと思えるような内容が多い。どこにでも転がっている心情が舞台さえ整えば、殺人を疑われてもおかしくない動機になり得るのだ。
最初の殺人が起きるまでが結構長かったのも、事件によって本心が見えてくる登場人物をそれぞれきちんと描くことに重点を置いているからと思えば納得出来た。一見にこやかに付き合っている人間達の裏側にとてもリアリティがあった。
それと、エジプトの壮大な景観には癒された。悠久のナイルの流れ、威容を誇るピラミッド、そんな景勝地を行く贅を尽くしたハネムーン。最近国内でもあまり遠出していなかったせいか、解放感が心に沁みた。
名作の理由にもっと納得したいので、原作も読んでみようと思う。
卓越したポアロの切れ味に震撼する
最初、戦場に立つ若き日のポアロの姿から始まるのですが、はて、何故そこからなのか? それは物語の終盤に実感しました。果たして、如何に優れた推理を持ち合わせていたからと云って、生死を別ける作戦行動を上官に向かって進言できるものだろうか。しかも農家の出身で? 銃を構え敵に向かうのが勇者ならば、灰色の脳細胞をフル回転させ、犯人の心理を読み解き、殺人の犯行を指摘するのもまた戦士の凄み。例え相手にどれほど憎まれようとも確信を持って相手に詰め寄るポアロの姿に、震え上がるほどの切れ味を感じました。しかも犯人の真相――ああ、冒頭で、かつてのポアロの恋人が云っていたではないか。愛があれば全てを超えられると。犯人は一貫して愛を貫き、それ故に、恐るべき計画を立てたのだと。映画の冒頭で全てを描く、映画の基本を踏み固められた、見事な映画だったと思います。
実のところ、原作は読んでないし、旧作の映画も観ていませんが、それが幸いだったかも知れません。今作を十二分に楽しむことが出来ました。アガサ・クリスティーの作品はセレブ系の人々がおりなす殺人事件と知っていましたが、「お金を持っていると本当の友情は得られない(だったかな)」という台詞に、「それほど華やかな世界じゃ無いんだよ」と語られているような気がしてなりません。美しいナイル川の自然の中で、猛獣が噛み合う凄まじいシーンが交えられているのが印象的でした。
ポアロ自身のドラマは完結したけど、三作目はどうする?
ケネス・ブラナーの『オリエント急行殺人事件』は、主人公の探偵ポアロがカッコつけてばかりいて、全体的に冗長な印象だった。しかも監督のブラナーがポアロ役なのだから、おいしっかりしてくれよと言いたくもなる。とはいえシドニー・ルメット監督版でのアルバート・フィニーのポアロは天才的に面白いキャラだったので、ブラナーは不利な勝負で違う道を模索したのだろうとは思う。
そして二作目となるこちらでは、相変わらずブラナーのポアロはカッコつけているのだが、ブラナーは前作よりも積極的にナルシシズムに向き合って、本来なら事件の外にいるポアロを、物語の中心に持っていく改変を行ってみせている。すると不思議なことに、あれだけ鼻についたポアロのカッコつけが、この作品には合っている。殺人事件と謎解きという従来のストーリーに、ポアロ自身のドラマが加わって、作品に奥行きが出た。
ただ、殺人事件の解決に執着し、人には冷淡に接するポアロのスタイルに過去のトラウマという設定を与え、さらにはトラウマ克服のために執着を捨てる決意をしたラストシーンを観る限り、もうブラナーのポアロのドラマは終着駅に達したのではないか。三作目も準備中だそうで、どの面下げてまた探偵の戻るのかと思ってしまうが、そこは納得のいくプロットが用意されていることを願っています。
ようやく劇場公開されたという思いで満足。ただ元々の物語の完成度は、他シリーズより劣る点は否めない?
まず本来この作品は2020年に公開されるはずが、新型コロナ等で公開が延びに延び、配信オンリーになってしまうのではという危惧がありました。そんな中、無事に劇場公開となったことが素直に嬉しいです。
「オリエント急行殺人事件」から続く本作では、若かりし頃のポアロから物語が始まります。
そして名探偵ポアロの背景が描かれ、本題のエジプトのナイル川をめぐる豪華客船へと話が進んでいきます。
この作品は、ミステリーの女王アガサ・クリスティによる名作「ナイルに死す」を映像化、という時点で物語の骨格は決まってしまうのですが、主演も務めるケネス・ブラナー監督のディレクションはキレもあり良かったと思います。
ただ、本作では「豪華客船の全員が容疑者である」ことを示すため、ポアロの言動が必要以上に攻撃的に見え、これは個人的には、やや残念に思えました。
論理は使い様によって「凶器」にもなってしまうので、ポアロほどの頭脳を持っていれば「論理という武器」を乱用し過ぎないのでは、と考えるからです。
そして肝心の「謎解き」ですが、これは原作の時点で「分かりやすい結末」ではあるため、総合的には前作の方が出来が良いと感じました。
さらなる続編があるのか現時点では分かりませんが、作品のベースは気に入っているのでシリーズ化を望みたいです。
2作目だけど3本目として鑑賞、心意気が伝わる新シリーズ
私はケネス・ブラナー版のポアロが好きで、「オリエント急行殺人事件」も「名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊」もめちゃくちゃ面白かった。
それだけにコロナ禍のせいで見逃した「ナイル殺人事件」を観る機会に巡り会った事自体が既に僥倖である。ありがたや。
さて、「オリエント急行」「ベネチアの亡霊」のレビューに書いた事の繰り返しになっちゃうが、ケネス・ブラナーは明確にポアロを主人公に据え、ポアロが事件との関わりの中でどんな心境に陥っていくのか?を主題として映画が組み立てられている。
ミステリーにネタバレは禁物なのであまり詳しい事は書けないが、「ナイル殺人事件」のテーマはズバリ「愛」だ。
ポアロ自身が己の「過去の愛」とその結末について振り返る話でもあり、登場人物それぞれの「愛」の形が浮き彫りにされる物語でもある。
ジョン・ギラーミン版には無かったオープニングシーンのおかげで、ポアロの急な恋バナにも置いてけぼりにされずに済むし、愛にまつわる悲劇が幾重にも重なって切ない。
愛し愛される事は素晴らしいはずなのに、時に愛は人を愚かにし、時に愛は人を残酷にもする。愛の結果悲劇が生まれ、悲劇の結果誰かの人生が永遠に変わってしまう物悲しさ。
愛し、愛を喪い、傷を隠して生き長らえている。そんなポアロが目にする結末と彼の心情こそ、「ナイル殺人事件」最大の見どころかもしれない。
これは先に「ベネチアの亡霊」を観たせいなのだが、「なるほど、エジプトでこんな事があったから…」と一層ポアロに寄り添う気持ちが高まってきちゃう。
一方、「ポアロと旅する世界旅行」でもあるこのシリーズは、ミステリー映画としてだけでなく旅行気分も味わえるひと粒で2度美味しいシリーズでもある。
ピラミッドでの友との再会、ナイル川を悠々と進む美しい外輪船、アブ・シンベル神殿など、作中でポアロとエジプト観光している気分も味わえるのだ。
正直、テレビシリーズや原作にこだわる気持ちは皆無。ゴジラに色んなバージョンがあったり、アメコミヒーローに色んなバージョンがあったりするのと同じ、くらいに鷹揚に構える心持ち。
むしろ、ポアロもルパンやホームズみたいに知的財産となったことを喜ぶ方がファンとして正しい姿勢なんじゃないかなぁ。「ポアロとか古いし、もう映画作らなくて良いよね」ってなる方がよっぽど淋しいし、アガサ・クリスティだって作品やキャラクターが忘れ去られて行く方が残念じゃん。
今のところは第4作目のニュースは無いが、是非とも体力の続く限りポアロを演じ、ポアロを撮り続けて欲しい。
ただの探偵ではなく、1人の人間として成立している「エルキュール・ポアロ」を通して、感慨に耽りたいのだ。あと、次にどこに行くのかが単純に楽しみ、というのも大いにある。
ミステリーの枠を超えた人間ドラマが観られる、大好きシリーズだ。
「愛ってこえええ…」鑑賞後、思わず声が漏れた
「愛ってこえええ…」鑑賞後、思わず声が漏れた。最初はよくある三角関係ズルズルの嫉妬ものかと思っていた。でも最後でサイモンとジャクリーンが共犯者だったのに驚いたし予想できなかったなぁ。リネットをハメるだけのために偽りの結婚まで演じるとかすごすぎる。サイモンとリネットの出会いの時点から仕込まれていたのね。鑑賞後にOPのダンスパーティを思い出すとゾクゾクするわ。もう一度OPを見直したい。
最期も互いに自害したサイモンとジャクリーンの愛は相当なものだったに違いない。俺は本気で人を愛したことないから分からないけど、人間本気で愛するとあそこまでいっちゃうものなの?どんでん返しの驚きよりも恐怖が残ったので、個人的にはホラー映画に近いと思っている。
エジプトの景色が美しく観光してみたくなった。列車オンリーで閉鎖的だったオリエント急行殺人事件とは対照的で、シリーズものとは全く違う作品の印象を受ける。
全体的にドロドロして陰鬱な雰囲気が漂う今作。その暗い要素を明るいエジプトの景色が和らげてくれた。これでもし舞台が閉鎖的だったら気分が落ちて後味悪くなってたかもしれない。
最後ポワロがサロメの歌を聞きに来るシーンが好き。口ひげ剃ってたしホントの自分をさらけ出して、サロメと向き合おうとしたのだろうか。台詞は一切なかったけど余韻が心地よい。フェードアウトして終わったからその後が気になる。
犯人は途中で推理したのと当たってたけど結末は予想外でした。これを映...
犯人は途中で推理したのと当たってたけど結末は予想外でした。これを映画で観る楽しさはなんと言っても景色です!うっとりと映像に見入ってました。そして貸切客船というと優雅さ、金持ちの道楽?あんな場所に自分が居合わせても振る舞い方が全くわからないだろうな、憧れるけど
十分味わえたナイル川クルーズの雰囲気
ケネスプラナー扮するエルキュールポワロは戦争で顔に怪我を負った事から髭を生やしてごまかす事にした。
スフィンクスの正面でコーヒーを楽しむポワロはいいね。これもエジプト旅行の雰囲気を味わおうと観てみた。振られた女性が新婚旅行につきまとうといううっとうしい展開だったね。ポワロは相談を受けていた。ナイル川クルーズの雰囲気は十分味わえたね。
ストーリーを象徴するガル・ギャドットとエマ・マッキーの美しさ
ケネス・ブラナー 製作・監督・主演の2022年製作(127分/G)のアメリカ映画。
原題:Death on the Nile、配給:ディズニー、劇場公開日:2022年2月25日
ピラミッドもスフィンクスも登場するが、主な舞台はナイル川をめぐる豪華客船の中で、
“ナイル”殺人事件のタイトルから期待した異国感はあまりなかった。
事件の犠牲者大富豪の娘リネットが、何とも貴賓高くてエロ美しいと思ったが、ワンダーウーマンのガル・ギャドットが演じてたことを視聴後に知ってギャップに驚かされた。彼女に彼氏を取られてしまうジャクリーン役がエマ・マッキーで、彼女の美貌にはずっと目を見晴らされていた。
古典的名作だけに、ストーリーは面白く、大富豪的いろどり、凶器や絵の具やマフラー等小道具の扱い、アリバイ崩し等、さすが見事と思わされた。ただ、銃撃戦で船内を走り回るポアロには、先入観からと思うのだが、少し違和感を感じてしまった。戦争時の映像を挿入していたので、そこに銃撃戦で活躍する絵が有ったらとは思った。
監督ケネス・ブラナー、製作リドリー・スコット 、ケビン・J・ウォルシュ、 ケネス・ブラナー 、ジュディ・ホフランド、製作総指揮マーク・ゴードン 、サイモン・キンバーグ、 マシュー・ジェンキンス、 ジェームズ・プリチャード 、マシュー・プリチャード、原作アガサ・クリスティ、脚本マイケル・グリーン、撮影ハリス・ザンバーラウコス、美術ジム・クレイ、衣装パコ・デルガド、編集ウナ・ニ・ドンガイル、音楽パトリック・ドイル、視覚効果監修ジョージ・マーフィ。
出演
エルキュール・ポアロケネス・ブラナー、リネット・リッジウェイガル・ギャドット、サイモン・ドイルアーミー・ハマー、ブークトム・ベイトマン、ユーフェミア・ブークアネット・ベニング、ウィンドルシャムラッセル・ブランド、アンドリュー・カチャドリアンアリ・ファザル、バワーズドーン・フレンチ、ルイーズ・ブルージェローズ・レスリー、ジャクリーン・ド・ベルフォールエマ・マッキー、サロメ・オッタボーンソフィー・オコネドー、マリー・ヴァン・スカイラージェニファー・ソーンダース、ロザリー・オッタボーンレティーシャ・ライト。
名探偵ポワロの髭と世界遺産スフィンクスの顎のヒゲ
名探偵エルキュール・ポワロ役のケネス・ブラナーが監督・製作も務めている。
今作は、ポロワに髭がなかった頃から始まる。そして、エジプトのナイル川クルーズでは髭があり、ラストは髭がない。
髭と言えば、スフィンクスの顎のヒゲ、ある日本の考古学者によると、もともとヒゲがなかったと思われるが、のちにヒゲが追加された可能性が高く、しかし約200年前の発掘作業中にヒゲを壊してしまったが、その作業時の記録は残っていない、ということである。歴史は所説あり、ロマンである。
アブ・シンベル大神殿の4体の巨大なラムセス2世の薄着&裸足というファッションも氣になる。また、太陽の光が、きっかり年2回だけ奥まで届く設計になっているらしい。古代文明の技術や知識が受け継がれていないことが残念に感じる。
今作の死人は4人であった。ラムセス2世像も4体である。
名探偵ポワロがいなければ、事件は世界遺産のごとく闇の中であった。
本物ではないとしても景色は見ごたえがあり、ガル・ガドットなど出演者の魅力も引き出されており、ポワロの髭をピックアップしたりナイル川を舞台にする必然性など、考える材料が多くて飽きずに楽しめる映画である。
サイモン(アーミー・ハマー)は ジャクリーン(エマ・マッキー)と婚約したはずなのだが、 実際に結婚した相手はリネット(ガル・ガドット)だった。 ここがまず驚きだった。
動画配信で映画「ナイル殺人事件」を見た。
2022年製作/127分/G/アメリカ
原題:Death on the Nile
配給:ディズニー
劇場公開日:2022年2月25
ケネス・ブラナー
アーミー・ハマー
ガル・ガドット
エマ・マッキー
アネット・ベニング
エルキュール・ポアロがなぜ口ひげを生やしているのか、
冒頭のエピソードで知ることができる。
ガル・ガドットが美しい。
2004年、ミス・イスラエルに選ばれ、
ミス・ユニバース世界大会に出場。
サイモン(アーミー・ハマー)は
ジャクリーン(エマ・マッキー)と婚約したはずなのだが、
実際に結婚した相手はリネット(ガル・ガドット)だった。
ここがまず驚きだった。
サイモンとリネットの結婚式に集まった客全員にリネット殺害の動機があった。
船旅の船上で増え続ける遺体の数。
推理してみても犯人の見当はつかない。
ポアロの推理を見てなるほどと唸るだけだが、
結局、犯行の動機は金銭的な欲望だと知る。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
ナイル殺人事件 ケネス・ブラナーのポワロは2作品目。 ポワロにして...
ナイル殺人事件
ケネス・ブラナーのポワロは2作品目。
ポワロにしては色気あり過ぎw二枚目に未練あり過ぎw
クリスティはメアリ・ウェストマコット名義のミステリではない小説が好きで。
私の中ではユーミンw
なんとなくハイソで少女で情念w
これもリメイクだから犯人知ってて見た。
前作はダメ🙅♂️私刑
今作は扇情的
あの雄のフェロモンダダ漏れ男w
あの人はバカなんですか?
女の情念が全てを支配していたような。
ああして死ぬのが幸せなような
クリスティの犯人は危険な女とアガサの元夫そっくりな男
原作から大幅に内容を削った作品
本作はしっかり作られていた割と面白かったのですが、原作小説から内容を超大幅に削ってあります。
なのでこの映画だけ見ると「あっさりしているな…」という感想になると思います。
この映画だけ見ると犯人も「まあそうだろうね…」となってしまいます。
ポワロ作品に興味がある人は原作からの視聴をおススメします。
1978年版の映画も面白かったのですが、やはり原作小説からは大幅に削ってあります。
『リメイクはつらいよ』シリーズ?
2022年公開のアメリカ映画。
『オリエント急行殺人事件』に続き、
1978年に公開された同名映画のリメイクチャレンジとなる。
アガサ・クリスティによる原作の素晴らしさが分かるというもの。
男女の愛憎、財産狙い…人間の業は時代を超えてゴシップ魂をくすぐるのでしょうか。
監督と主演はケネス・ブラナー、
脚本はマイケル・グリーン。
著名な原作、しかもリメイク作品となれば、
ストーリーはバレバレ、真犯人を分かりつつ観ることになる(もちろん、初見の人もいるはずだが)。
原作(1937年)→ 映画(1978年)→ 映画(2022年)
という流れで見ると、
◆真犯人は同じ(当たり前か)
◆名探偵ポアロのバディ・レイス大佐が2022年は不在
◆代わりに?ブーク登場
◆2022年は激しいダンスシーンあり(笑)
など、
やはり、1978年版のほうがより原作に忠実で、
2022年版はマイナーチェンジを施した感じ。
邦画でリメイクと言えば、
『二十四の瞳』
『犬神家の一族』
『日本のいちばん長い日』
などが挙げられるが、ヒットした作品のリメイクはなかなか辛いのではなかろうか?
一つのミステリー映画として、
すべての予断を排除して評価するなら、☆2.0。
悲しい結末
アガサ・クリスティーの名作の一つ。アガサ・クリスティーの作品は、結構読んでいるんですが、実はこの作品は何故だか読んでないんですよねぇ。なので、この作品が初見です。
元々、アガサ・クリスティーの作品は、必ずしもハッピーエンディングばかりでは無い訳ですが、この作品はとりわけて、ハッピーでは無いエンディングですね。結構悲しいです。
画は、ちょっとCGが目に付きますね。まぁ、時代的にフルロケーションで取る必要はなく、コンピューターでどうにでも出来るわけですが、正直“ちょっとね・・・”とは思いました。
ケネス・ブラナーのポアロシリーズ、結構良いですね。もっとみて見たいと思いました。
迷うポワロ。
殺人事件がメインなのか、ポワロのヒゲの秘密がメインなのか、なんともどっちつかずな後味。
二人目、三人目が殺されたときに、これはポワロ防げただろうと思ってしまった。いろんな人をあおるし、ちょっと感情的だし。前作と比較するとちょっと入り込めなかったかな。映像美、風光明媚、旅情はいつもどおり、楽しめました。
オリエント急行と比べちゃうとなあ
一作目のオリエント急行殺人事件はとても面白く見させていただきました。まああれは犯人の意外性がキモだからつまらないわけないのである意味原作がよくできてる
今回はそーゆー飛び道具的なオチはなし
普通のミステリーでした、だからといってつまらないわけではないです
てかリメイク前も見たことあるのだけど、全然印象に残ってなかった、今作は女優に華があるのですがまさかのガルガドットが早めの退場となるのでちとがっかりです
タイトルなし
序盤の情熱的なダンスシーンが素晴らしかった。しばしば挿入されるブルースも全て良し。
キャラ的にポアロ親友の宝石泥棒行為に少し納得いかなかった事と、やっぱり死んでほしくはなかった。
また真犯人が凶器を川に捨てる必要性も有ったのか解らなかった。ソファの下から無くなっている事が早いタイミングで発覚していれば犯人の首を締めるだけの行動ではなかったかと。それでもミステリーとして十分に楽しめた。
唐突に犯人暴きが始まるのは前作と変わらず。あれ?ポアロの中では、もう犯人分かっちゃってるの!?って少しついていけてない自分。だからこそ真相に驚く事ができて楽しめているのか。
全328件中、1~20件目を表示