ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密のレビュー・感想・評価
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ヒューにドピューッ!
観客もそこに参加しているかのような一体感を覚えたほどミステリーの秀作でした。アガサ・クリスティに捧ぐというオリジナル脚本に加えて、豪華な実力派俳優たち。すぐに死んでしまう富豪のじいちゃんがトラップ大佐だし、キャプテンや007まで出演している。ギャラだけで凄い製作費になりそうな本作。犯人はわかってるんだし、あとは罪がどこまで軽くなるのか?くらいにしか思ってなかった・・・
そんな単純じゃない!と、鎮痛剤とモルヒネの関係だとか、10分以内と言われてるのに、もっと時間がかかってるだろうとか、ストーリーが進むにつれ徐々に頭の整理が出来てくる。密室劇の雰囲気からちょっとしたカーアクションも魅せてくれるし、アナ・デ・アルマスの「嘘をつくと吐く」という体質がコメディ要素を全開にしてくれるのです。また、ダメダメ探偵のように思わせておいて、ここぞというときに活躍する展開も良かった。
そんな本筋以外でも移民問題やネオナチ少年など、さらっと社会派要素も取り入れていたり、遺産相続の在り方も考えさせてくれた。とにかくみんな金が欲しいんだよ!と、家族それぞれの思惑があったり、ワトソンに任命されたアナちゃんの心理変化とか、見どころ満載になっていました。終盤になって大爆笑連続というのも新しい感覚でした。
『相棒』好きにはたまらない⁉️
犯人当てる気満々で、さっぱり当てられないまま終わりましたw
凄く楽しみにして観に行って、期待通りの面白さでした。クリスティオマージュ満載の、探偵、館に、被害者、容疑者一族。館のインテリアの凝り様、クスリと笑える演出。現代風に、移民問題がスパイス。これは、新しい名(迷?)探偵シリーズの始まりかもしれません。
序盤から中盤にかけて、トリックのあらましが明かされてしまい、これどうなるの!?これで終わりじゃないだろうし、と思っていたら、二転三転、どんでん返し、楽しませてもらいましたよ!
職業柄、薬物にはまあまあ詳しいので、途中ツッコミ入れつつ観てたのですが、実は、、、 これはネタバレになるので。最後、かなり感心しました。ツッコミ所が全く無いわけでは無いにせよ、辻褄が合っていて破綻がない。
探偵のキャラも大好き。続編早速楽しみです。
帰宅して、レビュー読んだら、結構途中で犯人分かってたー!って方多いですね、、、スゴい。尊敬。
遺産問題は大変だ。
どうしてもダニエルクレイグは007の印象が強いので、探偵…!?と驚いてしまった。超クールなイメージなのでイヤホンを耳に、救急車が近づいているのにもなかなか気付かないほど歌っているのはイメージを壊してくれてとても良かったです。
クリエヴァも、曲がったことが大嫌いな綺麗な顔した正義の人のイメージなので、口が悪いし、 一族の問題児→えっヒロイン救ってくれるヒーローじゃん→ 最 上 の ク ズ という急上昇急降下な好感度を味わえて面白かったです。最後のナイブズ・アウトなところとか。あそこは同じ回を観てた方々も結構笑ってたなぁ。
My house!!
My rule!!
My coffee!!
で最初と最後を飾るのとても好きです。
人間の本性垣間見たクラッシックな傑作サスペンス
主の遺産相続巡って、人間の本性垣間見た刑事コロンボを彷彿する様な傑作サスペンス
徐々にテンポアップして事件の全容を明らかにするスリリングな展開に惹き込まれる
日本のマンガから人気が高まった囲碁が、重要シーンに登場するのが嬉しかった
最初は掴み所がなく考えている事が不明だが、展開が進むにつれ、人物に寄り添って真相見抜く探偵を、ダニエル・クレイグがイメージ一新して見事に演じている
本作は、アカデミー賞脚本賞にノミネートしている
なかなか良くできたストーリー。
いろいろエッジが効いてました
やっぱりというかまんまと騙されてしまった。どうしてこんなに騙されるだろうと過去を振り返ってみたら、小学校高学年の時に姉の影響でアガサ・クリスティを読み始めたときからずっとだった。アガサはその当時、20冊くらい読んだと思うんだけど、ことごとく犯人の予想ははずれ、ミスリードに惑わされて、最後の種明かしでうーんと唸る。でも、騙されやすい体質になったおかげで、今回は楽しめましたよ。
ベストセラーを連発して莫大な財産を築いたミステリー作家のハーランが、85歳の誕生日パーティーの夜に謎の死を遂げる。パーティーに参加した親族たちは、ハーランのお金や名声を利用してぶら下がっていい生活をしている。この前置きだけで、エルキュール・ポアロが登場しそう。
ハーランが甘やかしたせいで、子供やその配偶者や孫はきっちりだめ人間に仕上がってましたね。プライドだけ高くて中身がなくて、お金にはがめつく、一番の関心事は遺産のこと。この手のミステリーにはかならず登場する人たちです。ハロウィンでかっこいいシニアを演じていたジェイミー・リー・カーティスが、すごく嫌味な金持ちマダムを好演。
途中で、あれひょっとして凡作なのって思わせる展開。なんだよ、評判と違うじゃないかと思っていると、二転三転する展開がはじまり、気がつくと気持ちよく騙されてました。
最後は、エッジの効いたフィニッシュで大笑い。
家族は他人の始まり。そんなことは初めから分かり切っていたこと・・・
アガサに捧げた映画だと聞いた。
で、観に行った。
冒頭から種明かしをして見せて、それをミステリー映画として成り立たせる
にはかなりの力がないとできやしない。
自殺か他殺か。
他殺でないとミステリー映画にはならない。
そんな風に見るものに思わせる力量は大したものだ。
ピンクの半ズボンを履いた像が舞台の下手から現れて、幕引きをするよりも難しいのだ。
その時点で、この映画の結末はどうするんだろう?と、興味が沸き起こってしまう。
人間は嘘をつく。当たり前の話だ。
しかし、この主人公はそうはいかない。嘘をつけば嘘だとわかる身体反応が表れてしまう。
こんな設定を思いつくのは並みの才能ではなくて異才なのだろう。
しかし、ハラドキ感を後半戦で最高潮に持っていけるのはただものではないのだ。
前半戦は少し眠ってしまった。
退屈があって興奮が際立つのだろ。
面白い!笑った!
ミステリーで犯人をあてるのが全くできないので、この作品でも最後までえ?え?となって楽しめました!何より笑える箇所が沢山あってよかったです。ダニエルのヘリンボーンのスーツ(「ツイード野郎」とか言われてたな)、古くて立派な洋館からてっきりイギリスが舞台だと勘違いしてしまった。でも、移民の話題と右車線でアメリカか~とわかりました。
故人の母上を、ダニエル・クレイグが敬意をもって訪ねる場面がすごく好きです。ラ・トラヴィアータの最後の場面の曲が流れる中で、年をとると執着心がなくなるものなのではないでしょうかと話しかけるダニエルは、とても品がありました。
一方で、「ローガン・ラッキー」でのような、抜け感ダニエルも見ていて楽しい。マルタがクリーニング屋に行ってる間、車の助手席で音楽聞いてノリノリの探偵も確かにダニエルでした。
ダメ家族の中でも、長女のリンダだけは父親の「ゲーム」を楽しめたかな。最後の煙草の場面、良かった。
本格ミステリー好きにはたまらない
「あの」SWエピソード8で監督したライアン・ジョンソンが自ら脚本を手掛けた本格ミステリー。
最近この手の本格ミステリー映画って減ってる気がする。犯行の動機が弱いとか、展開が強引とか、トリック重視になりすぎて現実味がないとか、たしかにいろんな理由がある。屍人荘の殺人とか設定に工夫を凝らすミステリーが増えているのも事実なんだけど。でも少年時代に推理小説が好きだった身としては寂しく思っていた。
そこでこの映画。
古びた洋館、自殺と思われる死体、多額の遺産、様々な確執のある家族たち。ワクワクする要素がありすぎだ。でも、キチンと舞台は現代(スマホがちゃんとキーになったりする)。
ダニエル・クレイグの探偵もよかったが、何よりも看護師役のアナ・デ・アルマスがいい。亡くなったじいさんとのやりとり(囲碁やったり注射を受けるシーン)でふざけたり、なだめたりする姿が本当に人間的で優しさに溢れていた。そりゃ観た人のほとんどがマルタの味方になったんじゃないかな。
ライアン・ジョンソンいいじゃないか!
これは面白い!
面白い♪
コメディ色が強めな個性的なミステリー
コメディ色が強い
もう少しシリアスさがあっても良いと思うほど、ニヤッとくるシーンが盛り込まれている
個性的なミステリー
一見コロンボ形式で、最初から犯人がわかってる前提でストーリーが進んでいくのだが、妙な展開が用意されている。キャラの特異体質は、おーその前提を入れるのかという斬新なワクワク感があった。
トリック
そんな短時間で?と少し無理やりな設定な気がした。
真相の意外性
正直、めちゃくちゃ意外かと言われると、そうでもない。ただ、真相を当てるのは難しいと思う。このまま進むと何かが負に落ちないけど、その何かがわからない。そんな感じ。まさにドーナツ。
その他
登場人物が多いわりには、背景等が深掘りされるキャラが少ない。もっと、聞き込みシーンを減らして、事件前日のストーリーを増やした方が良かったのではと。
こんなにあと味の良い映画だったなんて
ただでさえ自分の誕生日パーティーで昂揚している。
しかも〝色々な〟……それこそナイフを突き刺し合うようなやり取りで興奮度の高い状態。
そんないつもより少しヤンチャで我儘な気分の高齢の患者さんをなだめすかして、キチンと投薬(注射)。
午前10時過ぎのクリーニング店での出来事。
目の前の急患の人を放っておけない。そのことで自分が窮地に陥るのが分かっているのに。
このクリーニング店での彼女の振る舞いについて、いくら看護師といえども、あの状況であの行動は取らないでしょ、普通は。ラストに向けての辻褄あわせではないのか。
と考える人がいてもおかしくないけれど、彼女の〝あの体質〟について序盤からインパクトを与えられている我々は、いつの間にか彼女ならそうすることもありだな、と自然に受け止めている。ギャグに見せかけておいて、実は鑑賞する人間の心理状態もうまく操っていて、まさに監督のトリックに引っかかっていたことに後で気がつく。
看護師という仕事における使命感と責任感。
嘘のつけない体質。
この2つの要素に担保(裏打ち)されたマルタの無垢な良心。その善良さをいささかも疑わないドーナツ(の比喩)が好きな名探偵。
推理を朗々と語る名(迷?)探偵。
自尊心を刺激されてついついゲロってしまう犯人。
この「刑事コロンボ」パターンも久々な感じでとても楽しめた。
私にとってはすべてが新鮮でとても心地の良い映画でした。
もう一度見たい
密室殺人ミステリーですが、ややコメディっぽいところもあります。
トリックはやや早い段階で明らかになりますが、よく見ると真犯人にいたる前振りが所々に有ったように思います。
気づかなかった所もありそうなので、もう一度見て確認してみたいですね。
最後のシーンはこうなるな~という前振りが有って、予想通りの結果になりましたが、それでも笑えました。
迷った挙句
古典的な推理モノ+風刺を効かせた快作‼️
アガサクリスティに捧げた今作。
遺体となった豪邸の主人、事件を捜査する個性的な名探偵、一癖も二癖もある容疑者家族達。テンポ良く明らかになる事件の真相、そして予想を裏切るどんでん返し。
どこか観たことがあるような設定で古典的。それが良い👍
そして今作は更に、アメリカの移民問題も描いている。
マルタは南米移民でハーラン亡き後も家族同然と言ってもらい、支援してもらうことを約束された。しかし、遺産をマルタが相続するとなると態度が一変。なんとしても遺産を放棄するように迫る。
結局、家族同然なんかではなく、ハーランの家族はマルタに与える側であると言う優越感、下に見てることがわかる。そして、役に立てば受け入れ、都合が悪くなると追い出そうとする。現在のアメリカを痛烈に風刺しているように感じた。
それ故に謎解きだけでなく、マルタと家族の上下関係がはっきりと入れ替わったことを象徴する、マルタが屋敷のバルコニーから家族を見下ろすシーン、めちゃくちゃスカッとした😄
曲者揃いの家族の中でも特に印象的だったのは、クリス・エヴァンス演じるダメ息子。「Eat shit! Asshole!」口悪すぎ…アベンジャーズでは正義感の塊だったのに…
と作品毎に全く違うキャラを演じる俳優達を見るのも映画の楽しみだなぁと思った😊
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