ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密のレビュー・感想・評価
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隠れた良作
あまり目立って宣伝がされていないので、
知名度が低そうですが、
内容はかなり良作だったと思います。
私が思ったのは、以下 2点。
(1) なんてコスパが良い映画なんだ!
ホラーもの、クローズドミステリーもの
に共通していると思いますが、
ロケ地が限定される
(本映画では、ほとんど家の中での撮影)
ので、製作サイドは安上がりに。
同じ背景や場面が多くなるので、
大抵、後半飽きてきたり、
どうしても安っぽく見えてしまう映画が
多いと思いますが、
本作はそれを感じなかったです。
BGMもしっかりとしていましたし、
演出や脚本も良く、非常に良作だと感じます。
「工夫次第で、お金をかけなくても、
いい映画が作れる」そんな話の良き例に、
本作はラインアップされたと思います。
(2)善行は報われる!
どうしても、生きていくためには、
色々と現実的に考えないといけない。
それも、もちろん大事なことです。
が、やはり、その人の真価というものは、
究極の選択を迫られたときに、問われることになると思います。
「われわれはみんな、光と影を心の中に持っている。問題は、どちらを選び、行動するかだ。それが、本当の自分を決める」
(ハリーポッター シリウスの言葉より)
端からみると、損をしてバカだなと思われることであっても、自分の心に従って行動したならば、きっと悔なく生きていくことができる。
(ちょっと、宗教臭くなりますが…)
信じるものは救われる、の真の意味とは、そういうことなのだと思います。
それに加えて、本映画のように、善行を行った人が報われるような社会であれば、なお良いなと思います。
願わくば、少しでも、実社会もそうあってほしいと思います。
邦題の副題が
Sheとhe(アクロイド殺し)
NHKでポワロを、金曜ロードショーでコロンボを観ていた世代にガッツリ突き刺さる作品。
ジェームズ・ボンドとキャップ目当てで観に行ったのだが、嬉しい誤算だった。
スマホの有る現代を舞台に、これ程に古色感の有る(最大級の賛辞)作品を作り上げたのには脱帽。
コロンボ、古畑の様に犯人が誰か解っているタイプのミステリだが、彼らのように陰湿に(狡猾とも言う)追い詰めたりしない事が、逆に斬新にコミカルに描写されていた様に思う。
主役の名探偵ブノワが優秀かどうかはイマイチ判別できなかったが、被害者の老いた母親に優しくゆっくりと語りかける様や、遺産相続に関わる人間の醜さを嫌悪する様、保身と他人の命を天秤にかけて尚正しく行動できることを称賛する様。
好奇心が強く真実を暴かずにはいられない名探偵が多い中、真っ当な人としての正しい価値観を持ち、秘匿べき真実には蓋をすることが出来る人格に非常に好感を抱いた。
是非この味わいのまま続編を作ってもらいたい。
ミステリー好きならぜひ!
ノーマーク作品でしたが、職場の同僚に勧められて鑑賞してきました。物語が進むにつれてぐいぐい引き込まれるようで、本当におもしろい作品でした。
洋画のミステリーは、登場人物が多く、なかなか名前と顔がくっつかないから相関が捉えにくいです。結果、置いていかれることが多くて楽しめないというのが、いつものパターンです。しかし、本作は違います。序盤で主要人物が一気に登場するのは、いたしかたないですが、渋滞を起こさないように事情聴取の形をとりながら一人ずつ印象に残るように登場させています。これが実にありがたく、作品世界にスムーズに入っていけました。
肝心のストーリーは、洋館で発見された死体から遺産相続にまつわる殺人事件が疑われるという、ミステリーの鉄板ネタではありますが、その見せ方がとにかくおもしろかったです。当然のことながら主要な人物全員に動機があって怪しいので、犯人を推理する楽しさはもちろん、迫りくる捜査の手に怯える、追われる側の緊張感も味わえる上に、さらにその裏の裏をかくような展開のおかげで、最後まで全く目が離せませんでした。
ラストで見せる探偵ブランの謎解きも、実に鮮やかで小気味よかったです。演じるダニエル・クレイグが、ジェームズ・ボンドとは一味違ってこれまたよかったです。序盤から周到に張られた伏線の回収もお見事で、中でもラストシーンのマグカップの演出は秀逸でした。謎が解けたスッキリ感だけでなく、どことなく爽やかな印象さえ受けました。エンドロールで余韻に浸ったのち、気持ちよく席を立ちました。オススメです。
米版「犬神家の一族」
SW最後のジェダイの監督ライアン・ジョンソンがアガサ・クリスティに捧げたというオリジナル脚本のミステリー。007の新作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」の公開を控えるダニエル・クレイグがこんな探偵演っててええのん?という役どころでちょっと驚く。「ローガン・ラッキー」といい今作といい、「カジノ・ロワイヤル」でせっかく渋いボンドに引き戻してくれた功績、そのイメージで固まってしまうことを彼の役者本能は全力で回避しているのだろうか?ところで良くできたミステリーを達者な役者陣で描く米版「犬神家の一族」なのだ。楽しめましたが…面白いけれど監督が自分の仕掛けた術中に溺れた感が否めず、ちょっと無理があるような?しかしながらかなりの手腕である。
身も蓋もない言い方をすれば…
非常に 三谷幸喜 っぽい印象の話である笑
最後のジェダイの評判のせいで映画史上トップレベルの悪評が立ってしまったライアンジョンソンの映画で、かつ大ヒットで続編作成決定! という知らせを聞いたので 名誉挽回となっているかな? と、意地悪かつ余計なお世話な目線で鑑賞。
アガサクリスティー風作品を!という明確な心意気の推理モノとしての脚本が作られていると事前に聞いていたのでどんな謎解きが待っているのだろうと思っていると、冒頭いきなり関係者たちの人間関係と状況の説明が全てそのまま事情聴取風の聞き取り説明を通して続くので激しく不安になる。
推理モノは、謎解きをする登場人物が事件の経緯を知っていく過程をどのように進めていくかどうかが観客の興味を持続させる重要ポイントだと思うが(今決めた)、本作の場合、この事情聴取のくだりで関係者達を取り巻く前提情報を全部伝え切ろうとしてるせいで恐ろしくテンポが悪い…
事件の概要と基本的な人間関係ぐらいならまだしも、ミスリードしたいであろう方向性や果ては彼らがこの時点でどんな嘘をついているのかまで、推理に関係する要素を全部詰め込むのはどうなんだろうか。
というか、そもそも普通そういう周辺情報を探偵が見つけ出していく過程が推理モノの大きなカタルシスポイントだと思うのにそれも全て冒頭に推理云々ぬきで詰め込まれているので初っ端から
おいこの映画大丈夫か…
と悪い予感が満載だった。
しかし!
後に
この映画は 犯人の正体 をめぐる話としては進みませんよ!
という方向性の提示がされたので一安心。
正直この映画は探偵物といいながらも推理に割かれる話の時間が圧倒的に少なく、大部分がこの家族の人間関係をめぐるゴタゴタを面白がることに費やされている。
こういう部分が非常に 三谷幸喜っぽいのだ。
あぁそういうことね。と見る目線を変えてからは話の流れにわりと身を任せて楽しめた。
とにかく家族のキャラがみんな立っているand演じる役者達の強力な個性のおかげでこの家族をめぐるゴタゴタが一級品。
あとはメインの舞台となる館の美術の一つ一つのクオリティも素晴らしい。不可思議な小物が非常に多く、自然な というよりあえての 作り物然 とした作りがこの作品によく合っていたと思う。
なんだか全体的に作品の雰囲気が舞台っぽいテイストな気がする。(そういうところも三谷幸喜っぽいと感じた要因かも)
登場人物といえばとにかく色々な意味で重要なアナデアルマス。とにかくひたすら顔がかわいい(タイプ)ということもあり終始応援していたし、勝つべき人が勝つという物語の着地は収まりとしても良い。
が、嘘をつくと吐いちゃうという超乱暴な設定が面白さも生み出しつつもやはり非常に気になる。
ラストの反撃のために入れた設定なのかわからんが、
じゃあ最初にこの人にちゃんと聞いてれば全部解決してたじゃん!
というツッコミは避けられない。
(聞かなかったせいでもう一人死んでるからね)
あと、ラスボスのあいつをめぐる一連の流れが全部結局後出し説明の要素しかなかったのもツボを大きく外している。
とにかく探偵が有能に見えるシーンがほぼないのはやはり大問題だろう。
続編は… 正直この家族の話でないならもう個人的には見る理由はないかな笑
中高年向け…水戸黄門みたい。最近の映画はいろいろ過剰だから、こうい...
英国っぽいけどアメリカ映画
舞台が貴族の館でミステリ作家が殺された謎解き…と来たら、英国ミステリかと思ったのだけど、米国映画でした。英国映画にある、シニカルなトークが無いのは寂しいけれど、プロットはよく練られていて、かなり楽しめます。
探偵役のダニエル・クレイグが渋い。ジェームス・ボンドとは一味違ったジェントルマンな探偵で、小道具のコインやコートなどが渋い。そしてなんと、アナ・デ・アルマスがメインキャストで出演。「ブレードランナー2049」でキュートな魅力を振りまいていた彼女である。丸顔で日本人受けしそうな可愛い顔立ちで、ハリウッドの中でも異質なキャラクター。本作でも嘘をつくとモドしてしまうという特殊な設定で、物語を引っ掻き回しながら自分も翻弄される面白いキャラクターを見事にやり切った。また、キャプテン・アメリカのクリス・エバンズが、ミステリ作家の遺産をねらう一族の鼻つまみもので、これまたイメージと違う役を綺麗にこなしていた。「ゲティ家の身代金」で大富豪を演じた名優クリストファー・プラナーや、「シェイプ・オブ・ウォーター」の敵役マイケル・シャノンなど、一筋縄ではいかないスロンビー家の面々を、個性的に演じていて飽きない。
少し曖昧なところもあるが、一流の出来栄えで、ミステリとして記憶に残る作品だ。
懐かしさすら覚える王道の謎解きとサスペンス
郊外の古めかしい豪邸に主(あるじ)のコレクション、遺言状と謎の探偵、誰が味方で誰が敵か、・・・これはもう、金田一かホームズかポアロの世界です。
ただ、犯人当てをするには、最初の方が結構大変でした。事件が起こったと思う間もなく、人物紹介と警察の聞き取りが同時にされるので、頭に入れなければならない事柄が一度にわっと来ます。
私は処理しきれなくて、ちょっと眠気が・・・でも、効果音のヴァイオリンが起こしてくれました。それ以降は眠くならず、色々な要素も入っていたし、犯人の予想はついたけれどサスペンスで面白く観られました。
聞き逃しがあったせいか、knives Outの意味がわかりませんが(汗)、続編が作られるなら観るつもりです。
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2/14追記
bloodtrailさんに、outは大失敗した、なんて時に使う言葉だと教わりました。野球のアウトと同じと考えればいいんでしょうかね。そして、knivesについても、解説してくれている人がいました。
ナイフは重要な小道具だったわけですが、knife=敵意と考えられるそうです。
つまり、「敵意(それも、複数のむきだしの敵意)がアウト~!」というわけですね。な~るほど~!
これは★4の映画でした。次回作が楽しみです♪
これはコメディなのかミステリーなのか
悪くはないけど傑作とは言えないな~。ダウントンアビーより退屈はしない(少なくとも眠くはならなかった)けどミステリーとしては全然ドキドキや緊張感も無いし盛り上がりも無い。ミステリー好きな方はかなり物足りなく感じるのではないだろうか。
アガサ・クリスティの"ねじれた家"の方がよほど見応えあります。
コメディテイストのミステリーを狙ったのだろうと思われるがいかんせんコメディというほど笑えるところもさほど無くそこまで面白くない。「嘘をつくと吐く」という設定もウケると思ったのかもしれないが、不自然過ぎるし単に汚ならしく下品としか思わなかった。なんというかミステリー/コメディどっちも中途半端な印象。もう少しどちらかに絞った方が映画として良くなったのではないかと感じる。ストーリーはまずまずなのでもったいない。
主人公のダニエル・クレイグはこの役には若すぎると思った。もう少し年配で喜劇の得意な役者さんだったら映画全体がもっと面白くなったんじゃないかという気がする。コメディより真面目な役の方が向いてるクレイグはやっぱりジェームズ・ボンドが一番。
ブランじゃなくてブランクって発音してなかった?
高慢な英国人を高慢なニューイングランド米国人に変換させたクリスティリスペクトで陽気な密室殺人映画。個人的に推理映画で大切なのはキャストを見ただけで犯人がわかってしまわないことだと思っているけど、俳優陣が濃くて、誰が犯人でも面白く、パッと見てはわからないことが高得点。
名探偵物はそれを売りにすることが多いが俳優さんは実際本当によかった。刑事さんはゲットアウトでかわいそうな目にあってたあの役の人だな、と思ってたら長女夫婦はゲットアウトに出ててもおかしくない感じだし。(「ハミルトン」日本でも上映してほしい。) ワトソンがあれっていったらあれでしょ?だし。(あれもあれな人だから殺害手段はあれ。) ゾッド将軍とヘレデタリーのお母さんとキャップとラブサイモンとITが親戚。
映画にはちょっとしたネタがあちこちに散りばめられており、物語はマサチューセッツのマンションで起きた事件で、探偵のブラン(ク)は「そんな訛ってるやつ昨今いるのか?」レベルに濃い南部訛りで、立ち位置としては英国人の中にいる外部の人であるポワロに近い。ポワロの名前は英国人にはほぼ正確に発音されないので、自己紹介することが多いが、ブラン(ク)も最後のCをはっきり発音して自己紹介してた。
死ぬのは推理小説で財をなした作家だが、ニューイングランドの人気推理小説作家といえば、片田舎で脅威の凶悪犯罪(殺人)件数をほこるキャボット・コーブにお住まいのジェシカ・フレッチャーを思い出さずにはいられないが、マルタが家に帰るとお母さんが見ていたのはスペイン語吹き替え版のMurder, She Wrote (ジェシカおばさん事件簿) だった。あの番組はその設定にかなりミス・マープルからヒントを得ていると思うが、ボストンなどのシーンはらしさを出すので当たり前だが、かなり Murder, She Wrote っぽい絵になってる。
アメリカローカライズもネタだったけど、開始シーンは推理ものではアルアルなのだが、英国ドラマとか見慣れている人にはありえないと思うと思う。ある意味アルアルシーンでありえなくてかなり笑った。
矛盾だらけ
ミステリー好きとしては、物足りないの一言。
投薬ミスのトリックを、死ぬ前、ネタ帳にメモってる時点でアウト。
後の展開も杜撰で強引極まりない。
ただひたすら役者を楽しむための作品。
テレビで観れば面白いかも。
映画版マーダーミステリー
予告もキャストもいい感じ〜と思って観てみたら、すごく面白かった!
日本語のサブタイトルはけなされることが多いけど、観終わると「ははーん!」となるものが多くて、私は毎回それでニヤニヤしてしまう。このご時世どうしてもダサくなりがちだけど、観賞後は割と「ははーん」ってなるものもあると思うので、そうやって思ってる人がいたら嬉しいなぁ。
キャスト陣はそんなに知らない人でも、顔にひと癖あってなんとなく覚えていくので、登場人物多くても安心してほしいと思った笑
最近マーダーミステリー(自分が物語のキャストになって、実際に台本を読んで、キャストになり切って進んでいく体験型ミステリーゲーム)をやることが多かったので、それに近しい感じで面白かった!
自分ならどの役をやりたいかなーって目線でも観てしまうので、そこは今までとは全く違う視点で鑑賞出来た。
感情移入が過ぎるので、犯人が見えてくるタイミングでまさかの涙だったけど、終始、どうなる…どうなるんだ…はぁぁー!となり、最後は綺麗に終わっていくので、モヤモヤすることなく、スパッと終わるのが好きな人には是非おすすめしたいと思った。
断固、退屈
みなさんミステリーに造詣が深く、きちんとこの映画を評価していて本当に頭が下がります。これは本心です。
ですが面白くなかったんだからどうしようもありません。
癖のない古畑任三郎でも観させられたような気分です。古畑任三郎を面白いと思ったことは一度もありませんが。
さすがに古畑任三郎のプロットでそのまま終わりはしないんだろうなと思いながら観てましたが、言うてもドンデン返しがあるわけでも、斬新なオチや種明かしがあるわけでもありませんでした。
ちょっとびっくりするくらいつまらなかったです。
このキャストでここまでつまらないものを作るか?というレベル。
007では痺れるダニエルクレイグも、ブレードランナーでは可愛かったアナデアルマスも、なんか誰も魅力的な人物のいない、ここ最近ではダントツに退屈な映画でした。
期待しすぎたか?
こんなに出てきてお値段据え置き!!?
推理モノ好きな人が、自分の「推理力の腕試し」で観ても大丈夫なフェアな結末が語られる映画。
僕の推理力は負けたけども。
でももうそれだけでもこの映画が作られたことに感謝してしまうし、推理モノとしての機能に重きを置かず、フツーに鑑賞しても面白くて楽しい映画だった。本作単体としての評価以前に、ジャンルとしての推理モノがもう少し活発になると嬉しいな。
監督のライアン・ジョンソンという人は、タイムトリップを扱った『LOOPER』という映画で、ブルース・ウィリスに「(タイムトリップの)難しいリクツはわからん!」と言わせてみたり、『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』ではレイに「私、パンピーですけど」ってことにしてみたりする“軽いちゃぶ台返し”をする。その映画の主旨や観客まで否定したりはしないんだけど、その映画やそのジャンルの“暗黙の約束事”を茶化してみせたりするっていうセンスがある。そのセンスが好きで僕は『最後のジェダイ』支持派なんだけど、まぁそれは別の話。本作で僕が好きなのは「80年代にパキスタン人から買ったんじゃねーか!」っていうツッコミに声出して笑ったなぁ。
それにしても俳優陣が豪華。「豪華キャスト」って言うと「知名度が豪華」ってイメージがあるんだけど、そういう意味での豪華ではなくて、「映画好きな人がオオッ!!って嬉しくなる」っていう意味での豪華。キャップことクリス・エヴァンス、へレディタリーの絶叫母ちゃんトニ・コレット、ブレラン2049のジョイちゃんことアナデアルマス、『トゥルーライズ』でシュワちゃんの奥さん役だったジェイミー・リー・カーティスなどなど。あと『IT/それが見えたら終わり』のイケメン少年もいるし、恐怖の顔面マイケル・シャノンもいる。こんなに出てきて料金同じでホントにいいの!!?と、思っちゃうくらい豪華だから、映画館でやってるうちに観たほうがいいと思う。脇役が豪華過ぎて、主役のダニエル・クレイグがただのおじさんに見えるもん。
噂ではどうやら続編もあるらしい。「ライアン・ジョンソンが自由に遊べるシリーズ」になるんだったらむっちゃ楽しみ。
紳士探偵ブノワ・ブランの事件簿
ブノワ・ブラン・シリーズ第1作。
字幕スーパー版で鑑賞。
館、華麗なる一族、大富豪の奇妙な死、遺言状、遺産相続、謎の依頼人、混迷する事件、そして、名(迷?)探偵颯爽と登場!―ミステリー・ファンの琴線に見事触れて来ました!
"最後の紳士探偵"ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)。
この男、優秀なのか、ポンコツなのか?(笑)。
数々の経験から培ってきた推理メソッドに基づいて、事件の真相へと肉薄していきました。事件は自殺か殺人か?
単純に見えた事件は一族の思惑が入り乱れたことによって混迷し、それがさらなる悲劇の呼び水となってしまい…
ピースを繋ぐ、ドーナツの穴を埋めるものとは…?
果たして、誰もが怪しい容疑者たちの中に犯人はいるのか?
事件の裏側でいったい何が行われていたのか?
謎が謎を呼ぶ事件の意外な真実とは…!?
思いも寄らない真相が提示され、そこへの伏線も然り気無く散りばめられていたことに驚き、なかなかな本格ミステリーだと思いました。「あっ!」と思った後のオチも最高でした。
[余談1]
クリス・エヴァンスはキャプテン・アメリカのイメージが強過ぎる…。そして、絶対にキャップが言わなそうなセリフを連発するから、そのギャップに笑みがこぼれてしまいました。
[余談2]
「ブレードランナー2049」でその魅力の虜になったアナ・デ・アルマスちゃんが大活躍!―と云うかキーパーソン。思わぬ事態に巻き込まれるも、持ち前の優しさを発揮して事件をあっちへこっちへ転がしてくれました。嘘を吐くとゲロってしまうと云う特質がお笑い要素としてかなり効いてました。
[余談3]
シリーズ化が決定したそうな…
ブノワ・ブランのキャラクターがかなり立っていたので、この決定は納得。彼の事件簿をもっと観たい!
※修正(2022/06/07)
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