ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密のレビュー・感想・評価
全429件中、241~260件目を表示
相変わらずゲロは品が無い
ウソをつくともどしてしまうヒロイン。なんじゃそりゃ。
薬の打ち間違いのくだり。そんなバカな。
というのが本作の主たる印象。
オープニングでは、会話劇で多数の人物を把握するのに一苦労した。
面白くなる中盤からは、犯人と思わしき人物が明らかになって刑事コロンボや古畑任三郎さながら名探偵との駆け引きドラマになる。
しかしその後、どんでん返しで実は‥‥。
という展開になりたたみかけては来るのだが、
なんか今ひとつやられた感を感じなかった。
そして、ラストのゲロシーンで全て台無し。
回収が鮮やか
銀幕映画の再来!
「ルーパー」で一躍有名になったものの、「スターウォーズ エピソード8」をトンデモ映画にしてしまったライアン・ジョンソン監督作を、
渋谷パルコ WHITE CINE QUINTOにて鑑賞。
本作は、近年では珍しい探偵ミステリー。
第92回アカデミー賞では脚本賞にノミネートされていましたが、受賞は逃しました。(受賞は「パラサイト」)
個人的な傾向として、ミステリーのセットアップがちょっと苦手なのもありますが、
第一幕はかなり淡々と進むので、もどかしい思いを強いられました。
ただ、それを乗り越えた途端に、第二幕からは怒涛の展開にすっかりウェイクアップ!!
三幕目は、アメリカの社会問題も盛り込みつつ、伏線もポンポンと回収していって、
ラストにはガッツポーズ物の展開まで用意してすっきり爽快!!
すっかり作品の虜になってしまいました。
出演者がとにかく曲者揃いなのも、見ていて嬉しくなってしまいます。
ダニエル・クレイブやクリス・エバンスといったハリウッドスターと、クリストファー・プラマー、ジェイミー・リー・カーティスなどの燻銀役者のアンサンブル!
美術も豪華で、館のセットは見応えがありますし、映画館のスクリーンを「銀幕」と言っていた頃の、往年の映画を思い出される素敵な映画でした。
個人的には、「スターウォーズ」で一気に信頼を失っていたライアン・ジョンソン監督でしたが、本作で上方修正することができました。
本国でもかなりヒットしたらしく、続編も予定されているようなので、期待です!
軽快な内容だけど、発想の面白さが最後まで持続するミステリー。
冒頭、かなり急ぎ足で主要人物が登場するので、字幕を追っかけつつ人物関係を整理するのが大変な人も多そうです。ただ中盤にかけての人物描写がかなり丁寧なので、自然に関係が理解できるようになっています(ある重要人物の位置づけが理解できず、最後までもやもやするところもありましたが…)。
悪魔的なトリックを仕掛ける犯罪者や、天才的な頭脳を備えた探偵に頼らないライアン・ジョンソンの脚本は見事でした(ダニエル・クレイグ扮する探偵は厳つそうで、どこか危なっかしい)。本作の、全編に漂う軽快な調子をかつて何かの作品で体験したことがあるな、と思い起こしてみたら、遙か昔に観た『殺人ゲームへの招待』(1985)でした。するとジョンソン監督が本作の製作に当たって参考にした映画の一つとして、この作品を挙げていたので、やはり、と思いました。
それぞれの人物の服装センスや、調度品、小物を眺めているだけでも楽しめる作品です。ご丁寧にも広角レンズを多用して隅々まで見せてくれる場面が多いので、目移りするかも知れませんが。
血の繋がりと心の繋がりのお話し
王道のミステリーは苦手なほうなのだが、このサイトでの評価が高めだったので思わず鑑賞。結果はなかなかの満足度だった !
最近見たミステリー物だと、 「9人の翻訳家」と「Good Liar」があるけど、総合評価で言うならこの作品が一番よかったかな。 理由は、鑑賞後の余韻として、現実社会への繋がりを感じられたから。 具体的には、「血の繋がりと心の繋がり」の問題。 謎解きとトリックの巧妙さは、3作ともに三者三様の面白さがあって甲乙つけがたいところなのだが( 本作なんかは想定犯人がそのまま犯人だったし、そこに大きな捻りはなかった)、じゃあ何でこの作品がいいのかなって考えてみると、やっぱり金持ち爺さんが最後の最後に心の繋がりを大切にしたから。
あの財産贈与策は、血の繋がった家族を本当に愛した上で、あえて茨の道を提示したものだとも取れるけれど、そうでは無かったんじゃないかな。 強いていえば、家族の長としての責任感からの判断だったんじゃないか。 実際、爺さんの直接の死因は、心の繋がりを重視した結果だったし。
ポップテイストで、かつトリックの種明かしにばかり目が行きがちな作品だけど、本筋としては道徳だとか人間愛だとか、人の本質を突くテーマをちゃんと扱っているあたりに個人的にはグッときてしまうのだ。普段からまじめに働いていれば、体に染み付いた感覚で、直感的に取り間違いはしないというところも好きだったな。
( 本作では重々しく描いてはいないけれど、「血の繋がりと心の繋がり」のテーマについては、是枝裕和監督が 「そして父になる」 や 「万引き家族」 、 最新作の「真実」などで何度も描いてきた深いテーマだよな~って、私の余韻はどこまでも広がってしまうのだった。 )
映画館を出た後に、家へ帰ってからも尾を引く余韻の大きさって、案外いい映画の条件だったりするよなぁと改めて考えたりした。
最後に、大婆さまが遺産相続の結果を聞いた後に、「ケケッ」って笑ったシーンが個人的には好きだった。(笑) あとはやっぱりラストシーン。 爺さん愛用のコップを握りながら、2階から皆を見下ろすシーンが、新たな立場を象徴していて印象的だった。
キャスティングが絶妙なミステリーの秀作
これは面白かった。ブリティッシュ・テイストあふれる正統派ミステリー。ライアン・ジョンソンのオリジナルだという脚本はアガサ・クリスティーに捧げたクラシック・スタイル。
総資産が1億ドルは下らないであろうミステリー作家の祖父(クリストファー・プラマー)が亡くなり、名探偵ブラン(ダニエル・クレイグ)が子供や孫、専属の看護師や家政婦を集め、死の真相を探る。
兎にも角にもキャスティングが絶妙!クレイグの探偵はメチャ渋いし、常々私より男らしいと思っているジェイミー・リー・カーティスはもはや性別判定が困難になっていたし、『ヘレディタリー 継承』でオスカー(もちろん主演女優賞)を獲ると信じていたトニ・コレットの異彩は尋常でないし、ホント突っ込みどころ満載で楽しくて仕方がない。
極上のエンターテイメントでありました。
映画は楽しくなきゃ(^^)
先日、「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の秘密」を観た。「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」で複雑な世界観を展開し、賛否両論の波紋を呼んだ、ライアン・ジョンソン監督のオリジナル脚本である。
結論を書くと、最近観た「9人の翻訳家」と並んで、ミステリ映画としては出色の出来映え、おすすめである。
探偵役の"007"ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンド以上のハマリ役。ヒロインのアナ・デ・アルマスも魅力的。小説という媒体では描ききれない、映画ならではの表現もあり、ミステリ好きには申し分ない感興に浸ることができる。
ストーリー・テーリングとしても申し分なく、これを差し置いて、なんであれがオスカー脚本賞なんだ?😡
とにかく、映画を観て楽しい気分になりたいひとにはおすすめである。5つ星⭐️。
それはそうと、あの映画が作品賞とはね〜
あーいう救いのない映画がオスカーを受賞するのと、トランプが再選するのが共存する世の中なんだろうな〜
なんだかなあ😔
いちど、ガラガラポンしたほうがよいかも。
そして、映画はやっぱり、20世紀のものがよいなあ(´-`).。oO
"Sweet Virginia"な映画
何やら映画賞にもノミネートされたり、何かと評価も高い、話題のミステリーをやっと観てきました。
ん〜、ちょっと期待してたのとは、ちょっと違った(笑)
もっとトリックや犯人に意外性があるのかと思ったんですが…、「おおっ!」というよりも、「ふ〜ん」ですかねぇ(笑)
推理よりも人間ドラマを楽しむ作品ですね…そういう意味では、なかなか面白い作品だったと思います…(笑)
*登場人物が多いので混乱するかと思いましたが、比較的丁寧に描いてくれていたので、相関関係で戸惑うことはありませんでした。
*ストーンズ・ファンは必見ですね…あっ!"ローリング・ストーンズ"ね!(笑)
本格推理
王道だけどベタすぎる
ミステリーの王道だが、ベタすぎて先が読める内容だった。
ヒロインが実は犯人ではなかった、助けてくれるイケメンが真犯人、遺産相続もめごと・・・ミステリーのあるあるだからかなり前半でネタバレしてしまう。あっとおどろくトリックも無かった。
キャストは豪華だがわざわざ大作映画にする内容ではないと思った。
前にも書いたがミステリーは2時間の映画には向かないのではないか?
ミステリーを楽しむにはある程度の情報(人物背景やミスリード、トリックの説明)が必要で、小説なら読者のペースで読めるし、情報を繰り返し説明出来る。けど2時間の映画では観客に与えられる情報に限界がある。人物紹介も綿密に出来ないし、観客をミスリードさせるエピソードにも時間を割けない。映画を長時間にしたところで観客の集中力がもたないだろう。このキャラの動機って何だったっけ?という具合に内容が入りにくい。
後半の謎解きも探偵がひたすら喋るだけの後説明にしか感じない。なぜなら探偵が謎を解く思考のきっかけを説明できないからだ。魔法使いよろしく知り得た情報を説明するだけになってしまう。
映画には映画向きのミステリーがあるのではないか?
市川崑の金田一ものはミステリーより、暗い情念やおどろおどろしいビジュアルで観客を引きつけ、悲しい人情物として完結させていたから映画として楽しめたのだろうな。
楽しい謎解きミステリー
隠れた良作
あまり目立って宣伝がされていないので、
知名度が低そうですが、
内容はかなり良作だったと思います。
私が思ったのは、以下 2点。
(1) なんてコスパが良い映画なんだ!
ホラーもの、クローズドミステリーもの
に共通していると思いますが、
ロケ地が限定される
(本映画では、ほとんど家の中での撮影)
ので、製作サイドは安上がりに。
同じ背景や場面が多くなるので、
大抵、後半飽きてきたり、
どうしても安っぽく見えてしまう映画が
多いと思いますが、
本作はそれを感じなかったです。
BGMもしっかりとしていましたし、
演出や脚本も良く、非常に良作だと感じます。
「工夫次第で、お金をかけなくても、
いい映画が作れる」そんな話の良き例に、
本作はラインアップされたと思います。
(2)善行は報われる!
どうしても、生きていくためには、
色々と現実的に考えないといけない。
それも、もちろん大事なことです。
が、やはり、その人の真価というものは、
究極の選択を迫られたときに、問われることになると思います。
「われわれはみんな、光と影を心の中に持っている。問題は、どちらを選び、行動するかだ。それが、本当の自分を決める」
(ハリーポッター シリウスの言葉より)
端からみると、損をしてバカだなと思われることであっても、自分の心に従って行動したならば、きっと悔なく生きていくことができる。
(ちょっと、宗教臭くなりますが…)
信じるものは救われる、の真の意味とは、そういうことなのだと思います。
それに加えて、本映画のように、善行を行った人が報われるような社会であれば、なお良いなと思います。
願わくば、少しでも、実社会もそうあってほしいと思います。
邦題の副題が
Sheとhe(アクロイド殺し)
NHKでポワロを、金曜ロードショーでコロンボを観ていた世代にガッツリ突き刺さる作品。
ジェームズ・ボンドとキャップ目当てで観に行ったのだが、嬉しい誤算だった。
スマホの有る現代を舞台に、これ程に古色感の有る(最大級の賛辞)作品を作り上げたのには脱帽。
コロンボ、古畑の様に犯人が誰か解っているタイプのミステリだが、彼らのように陰湿に(狡猾とも言う)追い詰めたりしない事が、逆に斬新にコミカルに描写されていた様に思う。
主役の名探偵ブノワが優秀かどうかはイマイチ判別できなかったが、被害者の老いた母親に優しくゆっくりと語りかける様や、遺産相続に関わる人間の醜さを嫌悪する様、保身と他人の命を天秤にかけて尚正しく行動できることを称賛する様。
好奇心が強く真実を暴かずにはいられない名探偵が多い中、真っ当な人としての正しい価値観を持ち、秘匿べき真実には蓋をすることが出来る人格に非常に好感を抱いた。
是非この味わいのまま続編を作ってもらいたい。
ミステリー好きならぜひ!
ノーマーク作品でしたが、職場の同僚に勧められて鑑賞してきました。物語が進むにつれてぐいぐい引き込まれるようで、本当におもしろい作品でした。
洋画のミステリーは、登場人物が多く、なかなか名前と顔がくっつかないから相関が捉えにくいです。結果、置いていかれることが多くて楽しめないというのが、いつものパターンです。しかし、本作は違います。序盤で主要人物が一気に登場するのは、いたしかたないですが、渋滞を起こさないように事情聴取の形をとりながら一人ずつ印象に残るように登場させています。これが実にありがたく、作品世界にスムーズに入っていけました。
肝心のストーリーは、洋館で発見された死体から遺産相続にまつわる殺人事件が疑われるという、ミステリーの鉄板ネタではありますが、その見せ方がとにかくおもしろかったです。当然のことながら主要な人物全員に動機があって怪しいので、犯人を推理する楽しさはもちろん、迫りくる捜査の手に怯える、追われる側の緊張感も味わえる上に、さらにその裏の裏をかくような展開のおかげで、最後まで全く目が離せませんでした。
ラストで見せる探偵ブランの謎解きも、実に鮮やかで小気味よかったです。演じるダニエル・クレイグが、ジェームズ・ボンドとは一味違ってこれまたよかったです。序盤から周到に張られた伏線の回収もお見事で、中でもラストシーンのマグカップの演出は秀逸でした。謎が解けたスッキリ感だけでなく、どことなく爽やかな印象さえ受けました。エンドロールで余韻に浸ったのち、気持ちよく席を立ちました。オススメです。
米版「犬神家の一族」
SW最後のジェダイの監督ライアン・ジョンソンがアガサ・クリスティに捧げたというオリジナル脚本のミステリー。007の新作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」の公開を控えるダニエル・クレイグがこんな探偵演っててええのん?という役どころでちょっと驚く。「ローガン・ラッキー」といい今作といい、「カジノ・ロワイヤル」でせっかく渋いボンドに引き戻してくれた功績、そのイメージで固まってしまうことを彼の役者本能は全力で回避しているのだろうか?ところで良くできたミステリーを達者な役者陣で描く米版「犬神家の一族」なのだ。楽しめましたが…面白いけれど監督が自分の仕掛けた術中に溺れた感が否めず、ちょっと無理があるような?しかしながらかなりの手腕である。
身も蓋もない言い方をすれば…
非常に 三谷幸喜 っぽい印象の話である笑
最後のジェダイの評判のせいで映画史上トップレベルの悪評が立ってしまったライアンジョンソンの映画で、かつ大ヒットで続編作成決定! という知らせを聞いたので 名誉挽回となっているかな? と、意地悪かつ余計なお世話な目線で鑑賞。
アガサクリスティー風作品を!という明確な心意気の推理モノとしての脚本が作られていると事前に聞いていたのでどんな謎解きが待っているのだろうと思っていると、冒頭いきなり関係者たちの人間関係と状況の説明が全てそのまま事情聴取風の聞き取り説明を通して続くので激しく不安になる。
推理モノは、謎解きをする登場人物が事件の経緯を知っていく過程をどのように進めていくかどうかが観客の興味を持続させる重要ポイントだと思うが(今決めた)、本作の場合、この事情聴取のくだりで関係者達を取り巻く前提情報を全部伝え切ろうとしてるせいで恐ろしくテンポが悪い…
事件の概要と基本的な人間関係ぐらいならまだしも、ミスリードしたいであろう方向性や果ては彼らがこの時点でどんな嘘をついているのかまで、推理に関係する要素を全部詰め込むのはどうなんだろうか。
というか、そもそも普通そういう周辺情報を探偵が見つけ出していく過程が推理モノの大きなカタルシスポイントだと思うのにそれも全て冒頭に推理云々ぬきで詰め込まれているので初っ端から
おいこの映画大丈夫か…
と悪い予感が満載だった。
しかし!
後に
この映画は 犯人の正体 をめぐる話としては進みませんよ!
という方向性の提示がされたので一安心。
正直この映画は探偵物といいながらも推理に割かれる話の時間が圧倒的に少なく、大部分がこの家族の人間関係をめぐるゴタゴタを面白がることに費やされている。
こういう部分が非常に 三谷幸喜っぽいのだ。
あぁそういうことね。と見る目線を変えてからは話の流れにわりと身を任せて楽しめた。
とにかく家族のキャラがみんな立っているand演じる役者達の強力な個性のおかげでこの家族をめぐるゴタゴタが一級品。
あとはメインの舞台となる館の美術の一つ一つのクオリティも素晴らしい。不可思議な小物が非常に多く、自然な というよりあえての 作り物然 とした作りがこの作品によく合っていたと思う。
なんだか全体的に作品の雰囲気が舞台っぽいテイストな気がする。(そういうところも三谷幸喜っぽいと感じた要因かも)
登場人物といえばとにかく色々な意味で重要なアナデアルマス。とにかくひたすら顔がかわいい(タイプ)ということもあり終始応援していたし、勝つべき人が勝つという物語の着地は収まりとしても良い。
が、嘘をつくと吐いちゃうという超乱暴な設定が面白さも生み出しつつもやはり非常に気になる。
ラストの反撃のために入れた設定なのかわからんが、
じゃあ最初にこの人にちゃんと聞いてれば全部解決してたじゃん!
というツッコミは避けられない。
(聞かなかったせいでもう一人死んでるからね)
あと、ラスボスのあいつをめぐる一連の流れが全部結局後出し説明の要素しかなかったのもツボを大きく外している。
とにかく探偵が有能に見えるシーンがほぼないのはやはり大問題だろう。
続編は… 正直この家族の話でないならもう個人的には見る理由はないかな笑
中高年向け…水戸黄門みたい。最近の映画はいろいろ過剰だから、こうい...
全429件中、241~260件目を表示














