ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密のレビュー・感想・評価
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ポンコツ名探偵?
2020年 9本目 ★★★★ 「この世に不思議な謎などないのだよ」
ダニエル・クレイグだし
ミステリーだし勝手に舞台はイギリスと思ってたけどアメリカだった。最初まどろこしかったけど中盤以降は展開早くて面白かった。ドン・ジョンソン久しぶりに見たかも。
上質。
きれいな混沌
最後まで安心して楽しめる物語。
全てにおいてオーソドックスな、舞台設定・家族の秘密・ミスリードからの返しで、王道ミステリーではあるんだけども、こんなにきれいにミステリーです!という仕上がりにするのはきっと難しいからすごいんだろう。
「富豪の85歳が亡くなった!友だちとして親しくしてる女性がいる!絶対男女の関係だ!」
思考がうるさく、マルタが遺産目当てで悪いことしてるんじゃ…と邪推してしまうくらいには最近のどろどろドラマで目を腐らせていた。
家族関係は悪いし、殺人は起きているし、マルタの特性は確かに汚い。
でも精神的に惑わされたり、心が拒否したり目を塞ぐような嫌なところがなく、エネルギーを使わずに見ることができる。
個人的には序盤の事情聴取シーンからずっと「英語が聞き取りやすいなあ、富豪一家の英語は勉強用に良いかも」
なんて思っていたのに、罵り合いシーンでの汚い言葉のオンパレードに笑ってしまった。
期待しすぎちゃったのかな、
いや面白いですよ、普通に。だけどあまりに王道すぎて、もう一捻りほしかったかな。
ゆる〜く軽〜く観るには良いよね。
だけどアメリカ人ってなんでゲロネタがお好きなんでしょうね。面白いの?笑えるの??
「ピッチ・パーフェクト」は大好きな作品だけどしつこい位にゲロゲロでそこだけは受け入れられなかったのよねぇ。
この映画でもウソ発見器のような使い方でコメディ要素になってるんだけど他の方法を考えてほしかったなぁ。
やっぱり私のように不快に思う人の方が少数派なのかな。それとも国民性の違いかな。
なんだか「アメリカ映画におけるゲロシーンの必要性について」みたいになってしまいましたが、こちらシリーズ化するようなので次作に期待しております。
このツィードスーツ野郎!
名探偵たるもの、いつだって英国式スーツでかっちり全身固めなくては。
古典的なネタを新鮮な味付けで華々しく魅せた、楽しいミステリー映画。
美しい衣装を纏った豪華俳優陣、舞台の館の造形と、ビジュアルだけでもワクワクしてしまう。
唐突に観客の目線と立ち位置をガラッと変えてしまう見事な構成に引き摺り込まれ、ハラハラが止まらなかった。
名探偵の推理モノを楽しむつもりで構えていたのに、激しい罪悪感とどうしようもない覚悟を突然突きつけられるんだもの。とんでもない。
エレガントなビジュアルとは裏腹に、佇まいはコミカルでポップな要素が満載。
「嘘をつくと吐く」というトンデモなマルタの設定なんて特に。
その奇妙な体質があるからこそ、彼女の人柄なんだろう。その奇妙な体質があるからこそ、しくじりとも思える行動に納得がいくことも。
クセの強すぎる家族がいちいち面白い。
家族って良いね。家族って素敵だよね。
ハワードにとって家族が家族だったように、家族にとってハワードが家族であれば良かったのにね。
ミステリー好きの若者刑事も可愛くて好きだった。
名探偵たるもの、推理お披露目の場にはたっぷりと勿体ぶり、まどろっこしく演出しなくては。
謎が解かれるに連れ、伏線が軽やかに回収される様のまあ気持ち良いこと。
ただ、爽快感の反面、もう一捻り更に一捻りがあるんじゃないかと若干期待してしまった。
ゲーム好きなミステリー作家なんて、どんなギミックが出てきてもおかしくはないんじゃないかと。いや全然十分面白かったけど。
懐かしい気持ちになりつつ、しっかり現代的なスパイスを感じる鮮やかなミステリー映画だった。
やっぱりミステリーは良いもの。良いものである。実感の一日であった。
英米混合の痛快本格ミステリー!
007での共演にも期待
相変わらずゲロは品が無い
ウソをつくともどしてしまうヒロイン。なんじゃそりゃ。
薬の打ち間違いのくだり。そんなバカな。
というのが本作の主たる印象。
オープニングでは、会話劇で多数の人物を把握するのに一苦労した。
面白くなる中盤からは、犯人と思わしき人物が明らかになって刑事コロンボや古畑任三郎さながら名探偵との駆け引きドラマになる。
しかしその後、どんでん返しで実は‥‥。
という展開になりたたみかけては来るのだが、
なんか今ひとつやられた感を感じなかった。
そして、ラストのゲロシーンで全て台無し。
回収が鮮やか
銀幕映画の再来!
「ルーパー」で一躍有名になったものの、「スターウォーズ エピソード8」をトンデモ映画にしてしまったライアン・ジョンソン監督作を、
渋谷パルコ WHITE CINE QUINTOにて鑑賞。
本作は、近年では珍しい探偵ミステリー。
第92回アカデミー賞では脚本賞にノミネートされていましたが、受賞は逃しました。(受賞は「パラサイト」)
個人的な傾向として、ミステリーのセットアップがちょっと苦手なのもありますが、
第一幕はかなり淡々と進むので、もどかしい思いを強いられました。
ただ、それを乗り越えた途端に、第二幕からは怒涛の展開にすっかりウェイクアップ!!
三幕目は、アメリカの社会問題も盛り込みつつ、伏線もポンポンと回収していって、
ラストにはガッツポーズ物の展開まで用意してすっきり爽快!!
すっかり作品の虜になってしまいました。
出演者がとにかく曲者揃いなのも、見ていて嬉しくなってしまいます。
ダニエル・クレイブやクリス・エバンスといったハリウッドスターと、クリストファー・プラマー、ジェイミー・リー・カーティスなどの燻銀役者のアンサンブル!
美術も豪華で、館のセットは見応えがありますし、映画館のスクリーンを「銀幕」と言っていた頃の、往年の映画を思い出される素敵な映画でした。
個人的には、「スターウォーズ」で一気に信頼を失っていたライアン・ジョンソン監督でしたが、本作で上方修正することができました。
本国でもかなりヒットしたらしく、続編も予定されているようなので、期待です!
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