仮面病棟のレビュー・感想・評価
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スッキリできる
あえてツッコまずに楽しみましょう
予告から軽いホラーテイストの作品かと勝手に勘違いしていましたが、まったく違っていました。閉鎖空間を利用したミステリー作品として、最後まで楽しく鑑賞できました。
物語は、コンビニ強盗がけが人を連れて、とある病院に転がり込み、そこに居合わせた医師や看護師を監禁して立て篭るなかで、隠されていた謎が明らかになっていくというような展開です。
序盤は、人物やシチュエーションの説明的な位置づけで、ゆったりしたテンポで眠くなりそうでしたが、強盗犯が病院に転がり込んでからは、一気に緊張感が高まり、俄然おもしろくなってきました。この犯人は何のために病院に来たのか、なぜ自らが傷つけた女性の手当を求めるのか、そして、病院はなぜ手術室を厳重に施錠しているのか等、いくつもの謎が押し寄せてきます。
これらの謎は、終盤で伏線を回収しながら一気に氷解し、なかなか心地よかったです。しかし、その伏線が、ナイスと思わせるものもあれば、その時点で違和感を放ち、黒幕や真相を予想させてしまうものもあり、終盤の爽快感がやや薄れてしまったのはもったいないところです。
また、仮面の人物の正体にはまんまと騙されましたが、明かされた人物を見ても、「あー、やられた!」という気持ちにはなれず、なんだかなあって感じで残念でした。あと、永野芽郁さんの役どころや病院がひた隠しにしていた秘密については、中盤で予想がつき、ほぼほぼその通りだったので、そこにもう少し意外性がほしかったかなという印象です。
他にも、銃の入手方法、黒幕人物が真相を知るシーン、黒幕が○○を殺した理由など、ツッコミどころは多々あるのですが、それらを気にせず見れば、わりと楽しめる作品ではないかと思います。
閉鎖病棟…!?
1日限りで来た当直医のバイトの主人公が、銃で撃たれケガをした女子大生とともにやってきたピエロの男と謎の多い病院との事件に巻き込まれていく物語。
ミステリーが好きなので期待していたが、序盤の序盤は、チョイ役たちが棒読みな感じなのと、雷等々の演出が安っぽく感じられちょっと不安に…。だが中盤、院長室に入ったあたりからの展開はなかな面白かった。色々とツッコミ所はあったけどw
途中からオチに関しては何となく想像ついたけど、数々の伏線や人物たちの行動等々、答えは合っていたけど途中式に関しては色々騙された感じで、ミステリーとしての見ごたえがしっかりあった。
その他、自分の云々はこの国のトップ所だから守ってくれるとか、上の命令だからそういうことで始末しろとか、現実にもこういうことが起こっているとしたらすごく恐ろしいなと…。
というか犯人さん、その人まで殺したらあんたもやっていること殆ど一緒なんじゃないの?
あと、ピエロのマスクがビートたけしに見えるのも少し気になった。
キャスティングミス
ヒロインは永野芽郁ではないほうが良かったのでは?
確かに彼女は可愛いし、華もあるがサスペンススリラーの主役級というのは荷が勝ち過ぎている。メスで心臓を突き刺したり、大物政治家に拳銃を向けるのはイメージと乖離し過ぎていて緊迫感に欠ける。
興業面を考えれば、それなりのネームバリューが必要なのは分かるが、あまりにも思慮の足りない配役と言わざるを得ない。
それならばむしろ、ナース役を演じた内田理央をヒロイン役に配した方が、まだいくらかしっくりくるのでは?
それにしても、いつも思うのだが永野芽郁は濃いめのルージュをつけていることが多いけど、もっと自然な色のほうが似合うのに・・・
ケチの付けついでに言うと、悪役=ピエロというのは少し食傷気味。ここ最近だけでもJOKERに「IT」のペニーワイズと強烈なキャラクターが続いただけに正直、またか、という印象は否めない。
既視感の正体は
心構えを間違えました。
まったく気付かずに劇場へ行ったのですが、冒頭のあたりで設定がなんか既視感あるなー…と、思ってたら蘇って来ました。そういえば、原作読んでました。ホラー系かと思ってたらミステリだし。
この時点でこんがらがってしまって、ストーリーを思い出しながら映画のストーリーを追うという、よくわからない苦行になってしまい、落ち着いて見れなかったのが残念。大まかには覚えているのだけど、肝心なところは抜け落ちてたりで、ますます混乱して面白味は半減かな。これは自分が悪いんですけど。
原作読んだことがあれば、ある程度記憶を整理して臨むか、あえてそこを封印して出来るだけまっさらな視点で見ようと心の準備をするのだけど、不意打ちのように記憶が襲って来たので、そのまま終盤まで落ち着かず。
まあ、最後まで原作はうろ覚えなままなのだけど、原作と違うアレンジがあった(はず?)ので、印象としては、映画の方が深みがあったような気がします。原作はトリック一辺倒だった印象で、あまりドラマチックに感じなかったので。映画の方もあまりトリックにこだわると、実は面白くないかも。見えているのに見ていない系の仕立てなので、伏線と回収を楽しみましょう。
坂口健太郎、永野芽郁の2人は、ポスターの印象とは違ったハードな役でしたが、なかなかの好演でした。
暗い過去との対峙
CMで宣伝しているのを観て、少し面白そう。でも大きく期待値を超えないだろうなと思っていたら、その通りでした。だからといって悪い作品ではありません。
ピエロのお面を被った犯人の目をかいくぐり、院内をウロウロすると病院の秘密が。なにが惜しいって、主人公とピエロの駆け引きが駆け引きになってない。圧倒的にピエロの方に分があるシーンでも、主人公の言う通りにしてしまうし。真相を知らない主人公があんな駆け引きするかなぁ。いや、真相を知っていたという裏設定が!?そんなことないか。。
あと、やっぱり同情を集めないといけない人が無闇に人を殺してしまうと、観てる方としては一気に気持ちが醒めてしまうので、作品の繋がりを保ったままで、必要最低限に殺してほしいと思いました。
真相に期待するのではなく、それぞれが抱える過去との対峙を是非劇場でご鑑賞ください。
いい意味で裏切られた〜
邦画らしい派手さは無く地味な展開だが
#20 意外に面白かった
もっとSF的に非現実的な話かと思っていたら、意外にも社会派映画だった。
女子大生と入院患者の傷が同じところにあるのがキーだと思っていたけど、まさか⚫️⚫️売買のお話だったとは。
先生役の坂口健太郎クン、役も男前でした。
☆☆☆★ 何故、江口のりこと内田理央の設定を逆にした? 内田理央を...
☆☆☆★
何故、江口のりこと内田理央の設定を逆にした?
内田理央を最後まで画面に映させる苦肉の策?
まあどうでもいいんだけど、何らかの力が働いたんですかねえ?
原作読了済み。簡単に。
これはいわゆる密室殺人にあたる内容ですね。
外側との通信手段が途絶えるのは一緒だけど。外側からしか扉が開かない…って設定が、普通とは違うでしょうか。
それでも読みながら、犯人の検討は直ぐについてしまいましたけどね。その辺りは、映像で見せられてしまうとバレバレなのが…。
一応は、原作の要素は残しつつ。なるべく観客に〝 ソレを意識させない様にと 〟原作には登場しない主人公の恋人の話等を追加していた。
原作同様に、最後に主人公の推理が働き事件の真相が明らかになる。
原作を読んでいると「なんだか都合が良すぎるなあ〜!」…って感じでしたが。映像で見せられると意外とスンナリ見れてしまいますね。
外側からしか扉は開かないんだから。主人公が、あるミスリード要員に引っ張られ過ぎてしまった事もやむなしですかね。でも犯人も、真相が分かる前に。チョコチョコっとバレそうな行動を起こしているのは、原作を読んでいると「やっぱりソコは普通ならバレちゃうんじゃないの?」…と(´-`)
原作だと、主人公が犯人の目星を付け、姿を見かけたところで終わっていました。映画化だとその後に分かりやすい説明が…。
どちらが良いかは好みの問題。
…って言うか、何らかの見所を個人個人で見つけて。強引に楽しむのがコツと言う1本ですかね(´Д` )
2020年3月9日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス/スクリーン4
大スクリーンで観るほどではない
お金がかかっていないだろうなというのが第一印象だったが、エンタテインメント作品としてはそれなりに面白く鑑賞できた。
坂口健太郎はやっぱり上手な役者である。高嶋政伸との掛け合いに微妙な緊迫感があって飽きずに楽しめる。永野芽郁は素顔が地味なことで選ばれたのだろうか。元々がホンワカした雰囲気の女優さんだから、本作品の川崎の役には若干の違和感を覚えた。江口のりこをはじめとした脇役陣はみんなそれなりに上手いし、ライティングやカメラワークもとても工夫されていて、見るからに怪しい病院の更に怪しい雰囲気をよく醸し出している。
ただドラマがこじんまりとしていて、お金を払って映画館の大スクリーンで観るほどではない。家庭のテレビで十分だ。面白いことは面白いが、よほど暇なら観てみれば、という程度の作品である。
2007 本なら
面白いけど
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