劇場公開日 2020年3月6日

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「あえてツッコまずに楽しみましょう」仮面病棟 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5あえてツッコまずに楽しみましょう

2020年3月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

予告から軽いホラーテイストの作品かと勝手に勘違いしていましたが、まったく違っていました。閉鎖空間を利用したミステリー作品として、最後まで楽しく鑑賞できました。

物語は、コンビニ強盗がけが人を連れて、とある病院に転がり込み、そこに居合わせた医師や看護師を監禁して立て篭るなかで、隠されていた謎が明らかになっていくというような展開です。

序盤は、人物やシチュエーションの説明的な位置づけで、ゆったりしたテンポで眠くなりそうでしたが、強盗犯が病院に転がり込んでからは、一気に緊張感が高まり、俄然おもしろくなってきました。この犯人は何のために病院に来たのか、なぜ自らが傷つけた女性の手当を求めるのか、そして、病院はなぜ手術室を厳重に施錠しているのか等、いくつもの謎が押し寄せてきます。

これらの謎は、終盤で伏線を回収しながら一気に氷解し、なかなか心地よかったです。しかし、その伏線が、ナイスと思わせるものもあれば、その時点で違和感を放ち、黒幕や真相を予想させてしまうものもあり、終盤の爽快感がやや薄れてしまったのはもったいないところです。

また、仮面の人物の正体にはまんまと騙されましたが、明かされた人物を見ても、「あー、やられた!」という気持ちにはなれず、なんだかなあって感じで残念でした。あと、永野芽郁さんの役どころや病院がひた隠しにしていた秘密については、中盤で予想がつき、ほぼほぼその通りだったので、そこにもう少し意外性がほしかったかなという印象です。

他にも、銃の入手方法、黒幕人物が真相を知るシーン、黒幕が○○を殺した理由など、ツッコミどころは多々あるのですが、それらを気にせず見れば、わりと楽しめる作品ではないかと思います。

おじゃる
かいりさんのコメント
2020年3月14日

仮面の人物に関しては、坂口健太郎君が最初に指摘した人物で、ほら、やっぱね😊とニンマリしている自分がいました(笑)

かいり