mellowのレビュー・感想・評価
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片想いオムニバス
今泉力哉監督の作品はまだ数本しか観ていないが、恋愛という誰でも理解できる普遍的な物語の中に、言葉にはできないちょっとした特別さを醸し出す手腕は見事だと思う。
ときにコミカルに、ときにシュールに、そして恋愛物語らしいほろ苦さや甘酸っぱさもある。
本作は田中圭演じる主人公を中心に、いくつかの片想いを描いたオムニバスのようなドラマだ。
一言で片想いと言っても人それぞれアプローチが違う。ゴリゴリ押してくる人、遠慮がちな人、様々だ。
しかしこの物語の中で一貫していることといえば、想いを伝えようとすることにある。
自分の想いが成就するかどうかは先の話で、まずは伝えるというのが目標なのだ。
伝えることである意味一つの区切りとすることができる。想いが実っても破れても気持ちの整理がつくのだ。
失敗確率が100%だとしたら何も言わないのか?。その答えは人それぞれだろうが、想いを伝えたということだけでも価値のあることのように思える。
花屋の娘に花を♥意味不明な地雷映画!
あと、1時間。大失敗。
この演出家の作品は見ない。二度と。
ウマシカになる。
『ありがとう。でも、御免なさい』ってこんな汚い髭面じゃ言われないだろ。髭ぐらいそれ!
「男の人なのになんで花屋さんになったの?」てセリフがあったので結構...
「男の人なのになんで花屋さんになったの?」てセリフがあったので結構前の映画なのかと思ったら2020年の映画だった
田中圭のイタい感じを楽しむ映画なのかと思ってみたけど他のレビュー読んだらそんなことなかった💦
さわやかなラブストーリー。
今泉監督のラブストーリーは、浮気や不倫をテーマに
したものが多いという印象があります。普通に描けばドロドロとなる
ストーリーを、軽くユーモラスに表現するのが得意な監督なんじゃないかな
という気がするのですが、この作品はまったく逆。
そういう「いけないこと」をする人が出てこない爽やかなラブストーリー。
R指定になりそうなシーンも出てきませし、誰もが安心して見れる作品
だと思います。いい気分になれました。
柔らかな時間
二つのお店を軸に、人を思い言葉にするまでのアンニュイと言うか、mmellowな気持ちを、柔らかにコミカルなエピソードを絡めつつ描かれており。
そんな、時間が漂っているスクリーンの中に、入り浸りたくなる作品でした。
face to face の温もり感
対面で思いを語る距離感、落ち着いて手紙で伝える気持ち。デジタルで即時性が優先の現代からは、昭和の郷愁にも思える。
思いをきちんと伝える人たちに田中圭のほんのり惚けた感じが絡んで良いねえ。
パンデミックでなくなった相手の表情が分かる安心感を思いしる。僕らの時代、マスクは不良か給食当番かインフルエンザだったなあ。
ほっこり
ハッピーエンドというわけではないのに不思議とほっこりできて後味の良い映画です。
今泉監督の作品は、独特な空気感があって引き込まれますね。
告白シーンが5回あり、色々なパターンを楽しめました。特に、ともさかりえさんの告白シーンはかなり面白かったです。
おもいやり
2020年。監督:脚本:今泉力哉。
暖かくて寛げてクスッと笑える。
この映画、
「好きです」・・・と、告る。
「ありがとう・・・うーん、ごめんなさい」・・・と、答える。
そんなシーンが、4回あります。
そして手紙での告白が1回・・・こちら返事は・・・持ち越し?
どの恋も、淡いプラトニックラブ。
ラブというより憧れに近いかも。
とても素敵な映画でした。
主人公の夏目(田中圭)は住宅街にある花屋「mellow」の店主です。
クチコミで遠くからもお客の来るのは、店主の夏目の応対が本当にきめ細やかで、
至れり尽くせり・・・だから。
お花屋さんの夏目。
ラーメン屋の若き女店主の木帆(岡崎紗絵)
中3のバスケ部の宏美(志田彩良)
この3人を中心にして「mellow」で交差する人々の群像劇。
夏目は毎日のように宏美のラーメン店に通っています。
宏美の亡くなった父親の仏壇の花を、毎週届けています。
夏目は、
ラーメン店で別れ話をするカップルの話を聞いて、もらい泣きする程心が優しい。
宏美の告白される相手は2人とも後輩の女子なんですよ。
そして宏美がずっと好きで、告る相手は??
それはご覧くださいね。
何気ないエピソードの積み重ねなのに、どのエピソードも会話も今泉マジックにかかると、
ホロっとしたり、「あるある、そんな瞬間!!」
作り物ではない手触りとリアリティなの。
今泉力哉監督のオリジナル脚本の完成度の高いこと。
こんな瞬間、よくぞ、このニュアンス伝わるなぁ・・・と、
さすが恋愛の名手と呼ばれる所以です。
しみじみと気持ちいい映画。
微笑んで、幸せになりたい時に・・・。
自分のエゴでもいいじゃないか
物語の中で告白シーンはたくさんあったけど、結ばれたカップルはひとつも無いという映画。
相手が自分のことを好きじゃないことが分かっていても、好きと伝えること。それが自分のエゴでもいいじゃないか。その気持ちを伝えて、その気持ちを受け止めてもらえば良い。そこは自分勝手でも良いじゃないか。
『ありがとう。でも、ごめんね。』
ふわふわ優しい映画
出てくる人がみんな優しく配慮があり、見た目は違うがほぼ性格が同じなので、観てて抑揚がない。
そういう要素を集めた映画なんでしょうけど…。
映画的に惹かれるショットも特になかった。
エピもありそうでない(共感できない)ものが多かった。別に笑えもしないし。
なんか設定がふわふわしてて…夏目くんの花屋もあまり仕事してないし実家資産家なのか?って感じだし、中学生が中学生に見えないし、子役みたいに口が達者な姪っ子小学生を車に残したまま配達にいくし、ラスト、ラーメン屋の女の子が留学するっていいだして、え、500円でラーメン売ってる店閉めて留学?お金大丈夫?あ店売るのか…と思って見てるとどうもそうでもなく、結局お手紙で告白してプロポーズ待ちかよ!あざといな…
と思ってると映画が終わりました。
想いを込めて花束を
花束は"想い"をかたちにしたもの。
いつの日も想いをのせて人から人へ届けてくれる。
飾らないやさしさで
周囲を魅了していく花屋男子・夏目。
スーパー穏やか版のモテキかな?ってくらい、
周りの女性陣から想いを寄せられます。
が、特になにも起きないし、
夏目サイドの心のうちはほとんど語られません。
夏目はまったくあざとくなければ、
女たらしで泥沼展開になっていくわけでもなく。
終始、"静"な映画。
その穏やかさが見ていて妙に心地いい。
俳優陣のナチュラルな演技、
そして繊細で可憐な花の描写もその所以なのかな。
今泉監督の映画は、その世界観に
自然と溶け込んでしまう心地よさがある。
さいごに夏目が木帆につくった花束が
あまりにもやさしくていとおしくて。
花束で想いを表現したラストが
この映画らしくてすごくすきでした。
(どの俳優さんも素晴らしかったけれど、
特に女子中学生役の志田彩良ちゃんの
等身大の演技が光っていました。
主演の田中圭はこういう
心やさしい人たらし青年が似合いすぎる。
こんなお花屋さんが近所にあったら
通いまくっちゃうなぁ。)
今泉監督らしい暖かな作品でした
心がふんわりあたたまる恋愛映画でした。
心優しい花屋の青年の周りの日常が丁寧に描かれていた。花束を作って渡す、その中にはいろんな物語があるんだなぁ。どんな思いを込めて花を渡すのか、どんな気持ちで受け取るのか。ちょっとした会話のやりとりも今泉監督らしく笑えた。
まぁ、ここまで主人公がモテるのもどうかと思ったけれど、映画わや見終わったら、ラーメンを食べてお花を買おうと思った(笑)
まろやかな青春偶像劇
タイトルにあるような、まろやかな青春偶像劇。
花屋と町中華と皆の片思いな作品。
こういった日常をそのまま切り取った作りはうまい。
長回しもぴったりで、何より会話の子気味良さが良いですね。
それと、観ていてふんわりとした気持ちになれるのが楽しい。
花も良いのですが、何より町中華に行きたくなる映画でした。
気持ちがやさしくなる映画
優しいです、さいしょからさいごまでずっと優しい世界。
色んな人の恋模様を見ることができます。
そして最初から最後まで田中圭さんが素敵すぎます。
かなりモテ男です。笑
けどこれはモテますよ、かっこいいしかわいいし
お花が本当に好きで心もあたたかくてすてき。
ラーメン屋さんと結ばれてほしいなぁって
すごい思いました。
最後のあの花束をもってラーメン屋さんに行ったのは
告白しに行ったんですかね。
それとも、お見送りのお花なのか。
結ばれてるといいなぁ。
気持ちを伝えるのって勇気がいるけど
ステキなことですね。
気持ちを言葉にして伝えることのたいせつさを
描いているすごくステキな優しい作品でした。
旦那さんがいる前で、告白するって異例すぎて。笑
けど旦那さんがお嫁さんをとんでもなく
大切にしていることがわかりました。笑
優しい映画でした。
優しい映画
花屋とラーメン屋に働く主人公とヒロインをベースに描かれる群像劇です。
ゆったりとした感じの映画なので、気持ちが穏やかになる感じです。
全体的にのんびりしているため、好みは分かれるとおもいますが、私は好きな部類でした。
ゆるやか~な時間が流れている
出演している女の子たち一人一人がいい味を出している。
燃えたぎるようなギラギラした恋愛ではなく、恋心というより憧れ。もうこんな感情は俺の中からは二度と生まれることはないな、と確信できる。そんなどこか懐かしい感覚を与えてくれる作品。
最後どうなるんよ?と叫びたくなった。
伝えよう!
内に秘めておく想いも切なくて胸を締め付けられますが、ダメだとわかっていて打ち明ける想いも清々しくて勇気をもらえます。
大人になると変なプライドとか複雑な人間関係とか面倒臭いものを背負い込んでしまうので、愛の告白に限らず、自分の想いを伝えるなんて、そんな勇気もエネルギーもどこにも無くて、ため息一つで片付けようとしてしまいがち。悶々と思い悩んで結局言えずじまい。いったいこの気持ちはどう処理すればいいのだろう。そんな時にこの映画を観ると登場人物達の爽やかな笑顔に救われます。
“言ったってどうせ...”なんて考えてたら何も変わらないし、きっと後悔に苦しむだけ。思い切って伝えてみれば、さっぱりとした気持ちで次に進めるのでは?と感じさせてくれる優しさと温かさが溢れていました。
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