種をまく人

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種をまく人

解説

10歳の少女が犯した罪とそれを取り巻く大人たちの姿を通し、人間の心に潜む闇を残酷なまでにえぐり出した人間ドラマ。3年ぶりに病院から戻った高梨光雄は、弟・裕太の家を訪れる。姪の知恵やその妹でダウン症の一希に迎えられ、つかの間の幸せを味わう光雄。その夜、光雄は知恵にせがまれ、被災地で見たひまわりの話をする。知恵はその美しい景色を思い浮かべながら、太陽に向かって咲くひまわりと、時折ふと空を見上げる愛しい一希の姿を重ね合わせる。翌日、知恵が光雄と遊園地へ行きたいと言い出し、両親は快く娘たちを光雄に預ける。しかし、遊園地で思わぬ不幸が3人を襲い……。「桜、ふたたびの加奈子」「USB」の岸建太朗が光雄を演じ、撮影監督も務めた。監督は本作が初長編となる竹内洋介。第57回テッサロニキ国際映画祭で最優秀監督賞、最優秀主演女優賞(竹中涼乃)、第33回ロサンゼルス・アジアン・パシフィック映画祭でグランプリ、最優秀脚本賞・最優秀主演男優賞(岸建太朗)・ヤングタレント賞(竹中涼乃)を受賞。

2019年製作/117分/日本
劇場公開日:2019年11月30日

スタッフ・キャスト

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(C)Yousuke Takeuchi

映画レビュー

4.0演技と暗示的な映像が凄くて見入った

2020年1月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

幼い子から年配に至るまで、全ての演者のパフォーマンスが素晴らしくて、複雑な構成や内容にもかかわらず、かなりの集中力で観賞しきったという印象。特に子役の2人は凄かった・・・ 流暢な演技とか台詞というのは少ない。それ故に妙なリアリティーがあって、見ていてかなりつらい。決していい話ではなく、むしろ個人的にはこの設定やストーリーに嫌悪感を持ってしまったけれど、表現したいところは強烈に伝わってくるだけに、作品そのものを嫌だと投げ捨てることはできない。それどころか、随所に見せつけられる映像での展開の見せ方、象徴や暗示といった表現力には秀逸さを感じて、表面的ではない作品の質の高さを思い知らされた。 しかし、どんなに美しく導こうとしても、あのストーリーでは希望は見えず絶望しか感じないというのが率直な感想。 凄い作品だとは思ったけれど、自分の中ではいい映画としてとらえることは難しい。

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SH

4.5久しぶりにインディペンデントな日本映画の登場

2019年12月30日
iPhoneアプリから投稿

ディズニーやピクサーといつたハリウッド系の洋画と、一度ヒットアニメの焼き直しや人気俳優を並べて原作を映像化した作品が多いなか、原作・脚本・監督までをひとりの日本人がここまでの完成度で作ったことが嬉しい! けど、どちらかというとミレーの「種をまく人」とかぶりました。

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susumu akahoshi

5.0種をまく人、映画の醍醐味を味わう

2019年12月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

昔の人は、チャップリンなどの無声映画を楽しむことが出来る感性を持っていたのだろう。そんな感性の持ち主であれば、堪能出来る映画だ。 現代人は情報が溢れ、簡単に調べることが出来る便利過ぎる時代になって、人間の感性が退化しているように思う。 セリフが少なく、情景や役者達の演技、表情によって何を汲み取ることが出来るか。 自分の心が試されているようだ。 家族、子供の心理、親子関係、障害、人との違いや個性、様々なことが2時間に凝縮されていた。 久々に心を動かされる映画を観た。 映像の力を考えると、映画館で観る価値がある映画だった。ただ話の内容が分かれば良いわけではない、それが映画の良さなのだと思う。

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幸一

5.0静かな映画なのに、大きな衝撃を受けた

2019年12月19日
iPhoneアプリから投稿
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津田桜子