ジョジョ・ラビットのレビュー・感想・評価
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人間には優しさと知性がある
戦争は、集団狂気の中にいる現場感覚のない人間がおこす。自分は安全であると思っている人たちによって。
持って生まれた優しさと成長によって得る知性で現実を見れば、愛と平和が好きになるのでは?子供のように。
良い意味で子供になろう。
戦争ファンタジー
監督!総統!
アドルフ〜!
なんかスゴい眼力の俳優さんだな、と思ったら
あなた監督ですか!
サム・ロックウェル好きだし
スカーレット・ヨハンソンも出てるし
何より予告編でアドルフとジョジョが飛び跳ねてるシーンにやられた!
すっかり忘れてたけど、アカデミーのニュース見て思い出して、慌てて観に行った。
ナチス絡みの話しだから、そんなファンタジーだけで終わるはずないとは思っていたけど…
ブラックな笑いの中に散りばめられた、人間のかなしさとおかしさ。
悔しいし悲しいけど、それでも
さあ踊りながら帰ろう
そう笑って、自由を諦めなかったお母さんの姿に誰もが勇気づけられる。
ヨーギー生きてて良かった
現実と空想(妄想?)の素敵な関係
良い映画です✨
本質は、少年の成長物語
「笑える」とは思ってたけど、
「泣ける」とは思ってなかった!
マーベル映画の一つ「マイティ・ソー バトルロイヤル」のタイカ・ワイティティ監督による第二次世界大戦時のドイツを映した映画。
まさかマーベル映画を撮った後に戦争映画を撮るとは!
最近はマイティ・ソー4だったり、実写版「AKIRA」をやるかやらないかで何かと話題になっていますが、この映画でついにアカデミー賞にノミネートしてしまいましたね!
おめでとう!
まぁ、彼が撮るというので戦争映画でありながらコメディ色が強い映画だろうと思っていました。
この映画はコメディですが、想像以上にナチスの風刺が利いていますし、人間ドラマもしっかりしていて感動しました。
この監督はソーの映画でもそうでしたが、コメディを軸に置きつつシリアスな展開もしっかり描くけど、シリアスな場面は重い感じにさせないのが特徴なので比較的観やすいです。
ヒトラー役をタイカ・ワイティティ監督本人が演じてるのも面白いです。
空想上とはいえ、ヒトラーを馬鹿にしたような描写は内容的にシリアスになりそうなところを抑えています。
主人公を演じていた子供が本当に素晴らしいです!
全然媚びてるような演技ではなく、凛々しい感じで演技をしていて素晴らしかったです。
アカデミー賞にノミネートされたのはお母さん役のスカーレット・ヨハンソンでしたが、この子役ももっと評価されても良いと思います。
もちろん、スカーレット・ヨハンソンも素晴らしいし、軍人を演じたサム・ロックウェルも良かったです!
また、今回は戦時中のドイツについて知らなかったこともたくさん知りました。
家庭の金属類の回収はドイツでも行われてたんですね!
今回初めて知ったので非常に驚きました。
主人公はまだ10歳の少年であり、ヒトラーを盲目的に支持している世間知らずの少年が実際のユダヤ人やお母さんとの交流を通じて、自我に目覚めていく姿は観ていて面白いです。
なので、戦争やナチスの風刺でありながら本質は「子供の成長物語」です。
観てて辛い展開はありますが、誰でも観れる映画ですし感動するところは素直に感動出来ました。
そして、ユダヤ人の少女も凄く興味深い子でした。
ユダヤ人の過酷さを体感してきたからか、非常に肝が据わっています。
その上、年頃の女の子な感じも時々垣間見える姿もどことなくいとおしいです。
ただ、子供の描写は良かったものの大人側の人物に物足りなさを感じました。
と言うのも、スカーレット・ヨハンソンもサム・ロックウェルも少々良い人過ぎた気がします。
もちろん、ドイツにもこういう人がいたという事で描いたんだと思うのですが、描きかたが表面的だったので「何故こういう行動や活動をしてるのか?」というのが少し曖昧でした。
ただ、コメディを軸に置きつつ戦争の過酷さを描いたのは絶賛すべきところです。
まだ観てない方も是非とも観てほしいです。
コメディなのか感動作なのか…
何となく嫌なものを感じた
あくまでもコメディーだと理解したうえで観に行ったつもりだが、
これでもかというくらいのHeil Hitlerの連呼やハーケンクロイツが至るところに登場して
ナチス礼賛を前面に押し出してこられると、重い気分にならざるを得ない。
ネオナチの台頭や不寛容の時代と言われて久しいが、何故いま? という感じ。
平日の日中の鑑賞にもかかわらず、満席だったのは驚いたが、自分を含めて大半のお客さんは
「話題になっているようだから観てみよう」という軽い気持ちでの来場だろう。
がしかし、終演後に退席する際の足取りが、皆重たく感じたのは気のせいか?
物語自体はアンネフランクもどきのエルサと外面だけナチスかぶれの心優しいジョジョ少年との交流を
描いたもので、そこの部分の描き出しは良かったと思う。
とりわけ、届いてもいないエルサの彼氏の手紙を彼女の気持ちに寄り添う内容で創作して読み上げるジョジョ少年の姿などは
ベタだとは思いつつも、心温まる良いシーンだった。
また、ゲシュタポと共にユダヤ人狩りのために訪ねて来たクレンツェンドルフ大尉がエルサの正体に気付きつつも
見逃してくれたのも、暗いストーリーに救いを与えてくれた。
いずれにしろ、政治性の強い映画と見るか、単なるコメディーと見るか、ヒューマンドラマと捉えるか
受け手の感受性に委ねられた作品だと思う。
テイストは理解できるが、ノレナイ自分がいた
ジョジョを見守ることも応援することもできない、懐の狭いじぶんがいました。
ワイティティがつくりたい世界観はわかるし、ふたりが最後に通じ合うのは、すごくよかった。
それにしても。
スカヨハはずるくない!?もう出来ない役はないの!?
さいきんの姿にめっちゃ惹かれるんですけど。
ジョジョとの食事シーン、お父さまの振りをする姿にキュンとしました。
映画的なシーンだよね、
あと!サムロックウェル、さすが、最近のあの感じだいすき、
ただの悪じゃない感じ。
あの衣装を着て、突き進む姿のかっこよさたるや。
ジョジョはきっと生涯この人のことを忘れないんだろうなあ。
それともすぐ忘れるのかな。
いいシーンは多いが、どうも感情移入できず、暗い背景とジョジョの強さだけが残った印象って、アレ、それだけで素晴らしいな
靴ひもに愛を込めて
あくまで10歳の少年から見た戦争。弱虫のジョジョにとって、ヒトラーは英雄だし、ユダヤ人は得体の知れない悪魔の手先。でも、ユダヤ人の見分けがつかない。
ママが屋根裏に隠した年上のユダヤ人エルサは信用できないけど、ママのためを思うと通報できない。だったら僕がユダヤ人のことを研究しなきゃ!
冒頭、ビートルズが流れ、女性たちがグルーピーよろしく黄色い悲鳴をあげるヒトラーの映像と被る。当時のドイツでヒトラーがどういう存在だったかよくわかり、非常に端的で効果的。
少年達にとってもしかりで、彼は敵をやっつける英雄。日本での東郷平八郎みたいなもんだ。
父は遠くへ行き、姉も死んだ。戦争のリアルを知らないジョジョの目には、それでも世界は瑞々しく、ドイツは正しい国だった。
そんなジョジョの純粋さを愛しく思いつつはらはらしながら、物語は進んでいく。
そして…ジョジョの前で踊っていたママの靴が、あんな風に眼前に突きつけられるなんて。咄嗟に靴ひもを結ぼうとするジョジョの姿に、胸が潰れた。
彼が思わずエルサに突き刺した短剣が痛々しくて、可哀想で切なくて。憎しみと寂しさと恋しさが小さな肩に一気に押し寄せ涙を誘う。10歳の子には荷が重いよ。
しかしジョジョを待ち受けた運命は過酷だけど、彼は大きな愛に導かれてもいた。決して息子の思想を拒否せず、ありのままを受け止め、正しいと思うことを伝えるママ。
忠誠を誓う党員のようでありながら、ジョジョとエルサをこっそり庇ってくれたクレンツェンドルフ大尉。
最後、ゲイを示すピンクのマークをつけた相棒フィンケルと、好きな衣装を身にまとって敵に向かっていく姿はかっこよかった。差別とはなんたるかを知ってるけど、どうしようもない時代の流れの中で、精一杯二人を守ろうとしてくれた。
街が戦場になりジョジョは戦争のリアルを知り、架空のお友達ヒトラーと訣別する。
めまぐるしく過ぎ去った時間は、靴ひもが結べるまでにジョジョを成長させた。
振り返ると、この映画の登場人物はみんな根っこの部分は純粋で善人。自分の国を盲信するのは危険だけど、それが普通の人間なんだろう。
大きな意志の流れにはきっと違う考え方の小石もたくさん混じっているはずなのに、なぜそれらは岩になれないのかな。
最後、二人の心の中に希望という音楽が鳴り響く。
世界が戦争に傾きそうになったら、この映画を思い出したい。悲観的になったり絶望したりすることが、戦争に荷担することにつながるから。
少年の恋と成長と戦争への風刺と残酷さを巧みに織り交ぜた愛しい作品。もうすでに、今年度No.1と言いたい。
ここまで真面目に作るなら
大笑いして泣く
基本的にヒトラーユーゲントの関わる映画で気が重くならないことなどまずないのだが、この映画はナチスと戦争があまりにバカバカしくて大笑いしてしまう。それは私たちが日常的に「そんなバカな」という類の物事なのだけれども、ナチスドイツ政権下では、10歳のジョジョが手榴弾の使い方を教わるとか、そのバカが行われているのだ。それに比べればジョジョのイマジナリーフレンドであるアドルフを、マオリとユダヤをルーツに持つワイティティ監督がこれっぽっちも似せる気なく演じててることなど大したことではない。
とりあえず諸々のセリフは本当にヒドくて笑うしかない。(産めや増やせとか日本も同じだったな。)洒落にならないとはこのことかと言わんばかりにあの手この手で笑わせてくるので、それが終戦間際のドイツだということを時々忘れて、忘れた頃に思い出させられる。「そういうシーンをコメディで見た」と思うシーンが多く出てくるが、この映画でそのシーンは戦時中ならではのシーンなのだ。
ワイティティ監督はマイティ・ソーの監督が決まったとき先人のMCU作品の監督達にツイッターで「どれくらい爆発は必要か」と質問していたが、とりあえず本作を見る限りではそんな心配ないくらいに爆発させている。バカバカしいのはナチスだけではない。
主人公ジョジョを演じたローマンくんを筆頭に役者が全て素晴らしいが、サム・ロックウェルは定評のある白くも黒くもない役で複雑な気持ちになる。
最後に希望があるのも救われる。
貴方が監督だったのね
ジョジョ(子供)の目線を大切にして作ってるなーという気概を感じた。
ナチスドイツ、戦争って怖く(血とか傷とか)なりがちなんだけど、とても優しい目線で語られるので、ファミリーで見てお家で語って欲しい作品。子供達の感想を聞いてみたい。
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スカーレットヨハンソン役のお母さんがジョジョを叱るところ、とんでもない優しさとユーモアを1発で表現してた。早くも今季ベストシーン🎬
空想の"友達"のヒトラーの描き方を心の成長に捉えているところなど、あくまで10歳のジョジョに語るような柔らかな上品な演出や画面作りに感銘。
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メッセージとしても、とにかく逃げた者が生き残る。勇しさを出した者がいなくなってゆく。逃げる、隠れる、逃がす勇気の肯定でした。
同調圧力の中、逃げて隠れる.
そして正しい知識を得ることの大切さ。偏った見識でなく、双方の視点を知ること(ができる社会)、その上で"自分で選択する(できる社会である)"こと。
これが平和のキーだと思う。
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ヒトラー役の人が監督と気付いたエンドロールで、その作り手の意識、暖かみに涙した。
少年視点で見る
少年ジョジョの視点で描かれた戦争映画だった。
もう大人になってしまった自分からすると、あぁ…あるよね、そうだよね…と、共感というか頷いてしまうようなジョジョの行動がかわいいし、複雑な心境になる。
旦那っちは観賞後にモヤモヤしていて、戦争映画とこういう少し夢要素を入れるのは自分の受け止め方が分からないと。うんうん、それもわかるー。
私は、少年ジョジョのようにポイントを押さえてうまくまとめててすごいなー!という印象だった。
お話うんぬんもあるけれど、ポイントポイントで「やばいやばい…」と感情移入できるのは、主人公もそうだし周りの豪華キャストの演技のおかげかと!
スカヨハもサムロックウェルも最高だった。
久々にスカヨハのああいう演技が見られたのはなんだか良かったなー。
愛が欠如した戦争の時代で、一人一人が出来ることを。
ジョジョは『愛を知らない、目で見えないし…』というが、
結局ジョジョは愛を注がれてばかりだった。
10歳という若さでそんなこと簡単に気づけなくて、失って初めてその愛に気づく。
ジョジョ、君が『愛なんて目に見えないしわからない』って言ってる時、ママが靴紐を結んでいたね。君の目の前のその光景が一つの愛の形なんだよ。
最近、この国ではたった一回失敗しただけで必要以上に心身共にズタズタになるまで叩きのめされて、晒し上げられて社会的に半殺しにされる。誰も望んでないのに。そうやって"ヘイト"を広めるんじゃなくて、もう一度許してより良くなるよつに支えてあげる"愛"と"寛容"を広めるべきなんだ、と監督は言っている。
私達が目を向けないだけで、見渡せば自分の周りに愛は満ちている。知らず知らずのうちに誰かに愛を注がれているし、何かに愛を注いでいる。そうやって争いに満ちた絶望と憎悪の時代でも、なんとか人も世界も繋がってきた。
たった一人の力じゃ大きな変化をもたらすことはできないけど、だからこそ、
各々が"今、自分にできることをする"んだ。
人生は絶望で終わらないから、愛を持って生きて、絶望の裏側で呼吸している希望を手繰り寄せるんだ。
全516件中、241~260件目を表示











