映画ドラえもん のび太の新恐竜のレビュー・感想・評価
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科学的でない
子供が見ていたので隣で試聴。子供の頃読んだ大長編ドラえもんといえば、時折挟まれるF先生の科学的な話は、時に壮大で時に厳しく、子供ながらに知的好奇心を刺激され、大人になっても覚えている知識も少なくないが、本作は科学よりも情緒が全面に出過ぎていて、見ていて白けた。
恐竜の擬人化も度を越していて、あたかも人間の友達のように描写されるため、本来言葉や感情が通じないはずの動物と、ほんの一瞬心が通じ合った(かのように見える)時の煌めきが希釈されているように感じた。
一緒に見ていた子どもは満足していたので娯楽としては良いだろうし、何か心の糧になるところもあろうが、大人としてはさほど楽しめなかった。
今回はテレビで見たが、子ども向け映画の同伴は大人にとっては退屈なことが多いが、せっかく鑑賞代を払うのであるから、子ども向けとはいえ大人の鑑賞者でも楽しめるような作品が見たい。
後半めっちゃ泣いた!
全部に媚びようとした結果がこれか
感動的なシーンにありそうな絵と、流れてそうな音楽、それっぽい台詞。感動して下さいと言わんばかりの要素が詰め込まれていましたが、全部上辺だけです。道理が通っていないので心に響きません。
「劣った者は頑張って人並みにならなきゃ」「根性持って苦しめば道は拓く」
時節には合わないと思いますが、一概に悪いと言えるメッセージでもないとは思いますよ?でも小学生が他者に無理強いする形で描かれたら、それは悪いものに映ります。迎合するべき集団も排他的な面しか強調されていないなら尚更です。
要はメッセージが良いものと思える描き方がなされていないのです。
ファンが喜ぶような台詞、展開は多々ありました。しかしそれらは話の流れを無視して無理矢理入ってきているので、一ファンとしても首を傾げてしまいます。「 これでファンは喜ぶだろう」といった安易な考えが透けて見えますし、ファンでない人からしたら、作品にとってのノイズでしかないのではと思ってしまいます。
新秘密道具も、わざわざ新しいものを出した意味が分からないものばかり。いかにも映画のマスコットにする為に登場したという感じのロボットなどが出ますが、しかし扱いはとても悪いです。
総じて、あらゆる層にウケそうな要素を上辺だけ取り入れ続けた、空虚な作品という印象です。
上っ面は綺麗ですし、娯楽品としては間違っていないと思いますが、好きにはなれません。
生命の尊さを改めて感じた。
感想
本作のモデルと思われるのび太の恐竜、のび太の恐竜2006と比較すると今作は大きく異なる展開になっていました。序盤の卵発見から元の時代に返しに行くまでは大筋一緒ですがそこからが異なっていました。
個人的に今作、楽しく観れました。ドラえもん映画はハズレ作品もたまにあり昨今だと宝島が微妙な映画でした。しかし、今作は王道でありながら魂に語りかける進化論というテーマを視覚的に見せてくれました。その点で満足しています。また、地球環境の空気の変化や恐竜についての知識他の作品よりも細かく描かれていてその点も良かったと思います。
最後に不満点
1.ピー助の登場
ピー助を出す理由が明確に明かされていなかったので、思い出補正で感動を狙っているのかな⁈その為だけに出したのかな?などの憶測をしてしまいました。
2.挿入歌
ミスチルの曲はとても素敵なのですが、それをあからさまに感動させることを狙って劇中で流すことが気になってしまいました。
3.
イナゴ缶
あの件は必要だったのでしょうか⁈少ししつこかったです。
ドラえもんは幼少の子供のためのアニメなのでそれでもいいのかもしれませんが。
他にも粗いなと感じる点が多々ありましたが、そこはご愛嬌なのかな⁈
総評
気になっている人は必見の1本。のび太の逆上がりという壁にぶつかる展開は私自身苦手なので共感しできました。
来年のドラえもん映画も楽しみです。
空を飛ぶと逆上がり
映画ドラえもん40作目。
今年は誕生=漫画連載開始50年のアニバーサリー。
それを飾る映画は、第1作目『恐竜』を現代解釈のオリジナル・ストーリーで描く『新恐竜』。
恐竜の研究は日々変わるというのを聞いた事がある。例えば、『ジュラシック・パーク』で車並みに早かったティラノサウルスだが、現在の学説によると足が遅かったとか。(草食恐竜も足が遅かった為、捕食には困らなかったとか)
なので、今新しい『のび太の恐竜』が作られても全然アリだ。天国の藤子先生も興味津々…いや、自分が作りたかっただろう。
話の始まり方は『恐竜』ベース。『恐竜』を見ている昔からのドラファンにはニヤリネタ。
懲りずに恐竜丸ごと見つけてやる宣言するのび太。
大笑いするジャイアン&スネ夫。
そしてのび太が見つけたのは、本当に恐竜の卵。タイムふろしきで孵す。
産まれたのは、フタバスズキリュウ…ではなく、翼の生えた新種の恐竜の双子。
ピンクのメスを“ミュー”、ミドリのオスを“キュー”と名付け、育てる。
『恐竜』ではピー助を狙う悪役が居たが、今回はおらず、やがて成長した2匹を元の時代へ送り戻す大冒険に出発する…!
恐竜の新しい学説、生態、フル3DCGを駆使した映像、そしてクライマックスはあの未曾有の絶滅大災害…。
進化の歴史も込められているが、やはり一番の話のテーマは映画ドラえもんらしい種族を超えた友情。
次第に空も飛べるようになったミューに対し、空を飛べないキュー。
そんなキューに、逆上がりが出来ないのび太は自分を重ね、優しく見守る。
この時点でもう展開は分かる。
キューの飛行とのび太の逆上がり…終盤とエンディング後をエモーショナルに締め括る。
ダメでドジで勉強もスポーツも出来ないけど、常に何かを誰かを思いやるのび太は、やはりイイ少年だ。
シリーズ最大のヒット『宝島』の監督&脚本コンビが再タッグを組み、第1作へリスペクト。他のシリーズ作を彷彿させるようなネタもちらほら。
ひみつ道具の“ジオラマセット”や“クレヨン”は終盤への伏線。でも“ジオラマセット”があれば『宇宙開拓史』の問題は一発解決だったんじゃないかなぁ、と。
ゲスト声優はキムタクと渡辺直美。だけど二人共もっと話に絡むかと思ったら、傍観者的な位置付けで少々肩透かし。
一番のサプライズゲスト声優は、あの恐竜とその声の人気俳優。リアルタイムで見てた人には鳥肌ものだろう。
今回コロナの影響もあってか、興行成績が大幅ダウンしたのは残念。(『月面探査記』50・2億円→今回33・5億円)
個人的には自分が恐竜好きでもある為、前作の『月面探査記』よりずっと面白かった。
冒険、友情、感動、為になる知識も。
これぞTHE映画ドラえもん!
藤子先生の昔から、そして今も、ドラえもんと恐竜の相性はいい。
CGを無駄に使いすぎ
嘘と本当
私が好きだったドラえもん映画には
子供には単純にハラハラドキドキで面白く、大人にはうーんと考えさせられる味わい深さがあった。ように思う。
子供の頃に観た映画も今見るとまた違った面白さがある。武田鉄矢最高。
今回は味わい深さ?あったかなぁ。いろんな不思議というか、疑問に残る点はあったけれど
映画のジャイアンとスネ夫好きなんだよ。だから普段のTVで何しようが許せるんだよ。
嫌われ役になりがちな彼らへの藤子先生の愛情だと思ってたよ。
でも今回は普段と変わらないな。嫌いではないけれど好きにはなれなかったよ。
嘘と本当はよく混ざる。
アニメであり、少し不思議な世界だから最初から嘘のお話なんだけれど、そこに本当があるからこそ面白みを感じられると思うんだけれど、嘘の中に嘘だらけでそのまま押し通すからなんだか白けたなぁ。
物語の主軸に関係ないところで妙に本当にこだわるし。
のび太にとっての当たり前の優しさがすごく暖かくて実はそれはとても大切な事でってのが感じられなかったなぁ。
なんだか残念だった。人それぞれ好きな芸人が違うように、あくまでも私にはこの嘘を面白いとは思えなかった。
懐かしの1作目をオマージュ
タイトルなし(ネタバレ)
ドラえもんの映画で1番の感動作
まず2人の恐竜に癒されて 1人は飛べて1人は飛べない
そして白竜期にいき のび太と飛びない恐竜がマンツーマンでレッスンをして 恐竜が怒り いじけてしまします…
だけど最後には飛ぶここで1番の感動が怒りました
でも何故4、5かと言うと 2つあります
1面白いところがあまりない
2ジャイアンが優しくない
でした(個人的な感想)
お別れはいつも淋しい
御都合主義の極み
PVから危険な匂いは感じていましたが、鑑賞してみるとかなりひどい内容でした。
いかにも3Dの恐竜から、主要キャラクターになった瞬間に目が大きく、無理やり可愛らしくした気持ち悪い造形に。
ピー助を登場させておきながら最後の救出では特に出さず。あのままだと見捨てていることになるよな…
必然性の薄い道具を最初に無理矢理使って、ラストのオチに繋げるという脚本の雑さ。
恐竜が双子であることによってさらに散らかった印象に。
歴史改変をしても、それが進化に繋がるから見逃される?
隕石が衝突した世界でも大型恐竜が敵として襲ってきたのは一体なぜ?
何より皆さんが指摘されるように、のび太の愛すべきダメキャラクターが、ただのダメで迷惑で嫌な奴になっているところに嫌悪感しか感じませんでした。
人には努力を強いる毒親にしか見えない。
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