糸のレビュー・感想・評価
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赤い糸は長く丈夫だと思う
◯ストーリー
平成元年生まれの高橋漣と園田葵。北海道で育ち、13歳の時に出会った2人は初めての恋をするが、葵は母親に連れられて北海道を去ってしまう。8年後、21歳になった漣は、友人の結婚式のため訪れた東京で葵との再会を果たす。しかし、漣は北海道でチーズ職人、葵は東京、沖縄へと自分の世界を広げ、2人は別の人生を歩み始めていた。さらに10年の時が流れた平成最後の年、2人は運命の糸によってふたたびめぐり会うこととなる。
老若男女が知る、中島みゆき「糸」からインスピレーションを得た今作。
もちろんだが、「糸」の超超ロングMVのような仕上がり。起承転結が想像ついてしったが、役者が役者なだけに感動しつつホッとした気になった。
すでに私は誰かと巡り巡っているのか?
何よりも一番気になった
縦と横
縦の糸はあなた横の糸は私。
最初から最後までずっと釘付けで見ました。
タイミングって、本当に大切ですよね。
全てタイミング。
何度も涙が出ました。
すてきな作品でした。
見てよかったです。
歌にぴったりで、映画を観た後
好きだった歌をさらに好きになりました。
自分の心に突き刺さりました。
こんなもの。
やっすいお涙頂戴的な薄っぺらい表層的な映画
カツ丼の食べ方が素晴らしい
映画で描いた世代と名曲「糸」に共感する世代が合わない
平成元年に産まれた男女の平成と言う時代を通して描くドラマ。
代々30年ほどの人生話?
13歳ウブな少年少女の初々しさにムズムズ。
少年少女の逃避行に「青い鳥」の様な歯痒さ感。
大人になり、男女共別の生き方。
発散にはカラオケでファイト。
綺麗なロケ地。海外ロケも敢行。
榮倉奈々は結婚してから良い女優になりましたね✨
夢も希望も絶望も。時代は巡る。
人生生きていけば何とかなるさ‼️
糸をバックに泣いてカツ丼食べる女性初めて観たわ💦
人生のエエ話よ。はい。
人生頑張ってる人程感動出来ると思う。
しかし、映画がエエ話でも中島みゆき必要かい⁉️
俳優に若々しさがあっても、流れる歌に若々しさが無い。
名曲「糸」が支持される世代って50歳ぐらいから上の世代なんだよね💦
カラオケでもその世代から超聞かされるし😓
ある程度人生の糸を紡いだ人達。
年代幅広く支持されている訳でも無い。
もうちょい40歳超え、更に歳を重ねた主人公男女を描ければ中島みゆきファン層に届く様な映画になったのでは無かろうか?
この30歳止まりの映画からは、40代半ばの中間にいる私なんかには糸リンク感は届いていない訳で、それを更に飛び越えて届く様に思えない訳で。
いくら中島名曲であっても、20歳代の役者をメインに観る&これからまだまだ人生の糸を紡ぐ若者達にはこの映画を通して響かんよ。
総合的にターゲットを絞れてないなと思えてしまう。
また、東日本大震災を喰らった人間としては、ファイトを入れ込まんでくれよと。俺だったら頻繁に来てくれたりしてた八神純子ぶち込むわw
とも思いました。
一定している安定さ
私とこの作品は“糸”で結ばれていなかった
邦画のヒット・ブランドの一つ、名曲モチーフ。
近年だと中島美嘉『雪の華』、GReeeeN『キセキ』、ちょっと前だと一青窈『ハナミズキ』、森山良子×BEGIN『涙そうそう』など。
いずれもヒットしたり、話題になったり。
本作はいよいよ、日本を代表する歌姫、中島みゆき! 曲は、『糸』。
聞くと、あ~この歌か!…と歌に疎い私でも知っている。
見る前はちょっと期待していた。
何故か名曲モチーフはベタなラブストーリーが多いが、本作はそうであっても、平成~令和に渡る愛の軌跡。話も良さそう。
監督は瀬々敬久。3度目の共演となる菅田将暉&小松菜奈他、キャストも豪華。
今のところ個人的この手のジャンルの暫定1位は『キセキ』なのだが、ひょっとして…?
ところがどっこい!
共に平成元年産まれ。
平凡だが、一途な蓮。母親の恋人からDVを受けている薄幸美少女、葵。
13歳の時に出会い、二人で逃避行をしようとする。
それぞれの道を歩み始めるも、再会とすれ違い。
別の相手と結婚し、自分の夢を成功させ、今度はもう、淡い過去の思い出になったかに思えたのだが…。
この手のジャンルでは『ハナミズキ』といい勝負。まさか、ここまでベタだったとは…!
いや何も、ベタがいけない訳じゃない。ベタはベタでいい。
力量不足は作品そのもの。
すれ違いや再会の繰り返しは勿論の事、悲恋、悲運…お馴染みのオンパレード。蓮や葵が幸せや成功を手に入れても何となく察しが付く。
過去、現在の交錯。そこに、平成の事件や出来事を背景にして、平成と共に生きた私たちの涙をさらう。こういうの、例えば『弥生、三月』でも同じなのだが、あちらは捻りや巧く物語と絡めていたのに対し、こちらは捻りも無いし、ただの泣きや悲劇の出汁にしていたような感を受けた。
葵はキャバクラ嬢時代に出会ったイケメン社長と一緒になり(その後別れ、シンガポールでネイリストとして大成功! ワォ!)、蓮は地元・北海道のチーズ工場で出会った先輩・香と結婚。
人生なんてどんな風に転がり、誰と出会うか分からないが、オイオイ、お互いにとって“運命の糸”で結ばれた相手じゃないのかい…?
別に未練だらだら描けとまでは言わないが、何だかダイジェスト的で、登場人物らもステレオタイプ。これらも作品の作り不足。それ故、ラストシーンの再会も感動に欠けた。
ほとんど菅田将暉&小松菜奈の主演二人の為の作品。
ナチュラルな演技、葛藤、複雑な内面、繊細さは、さすが。作品にいまいち感動出来なくとも、二人の掛け合いや佇まいには魅せられる。なるほど、公開時、噂も出るわな。
共演に成田凌、斎藤工、山本美月、倍賞美津子、二階堂ふみ(初登場時気付かんかった…)他まだまだ豪華なキャストが揃っているが、見事なアンサンブル!…には後一歩。
しかし、全キャストの中に、それこそ主演二人すら抑え込んでしまうほどのMVPが。
榮倉奈々。
北海道で出会い、蓮と結婚した香役。
明るい性格で、まだ過去を引きずる蓮を叱咤激励する。
実はその一方、香自身も未だ引きずる過去の悲恋あり。蓮に叱咤激励される。
こういう事があって、お互い…って、こっちの方が運命的じゃない?
結婚。妊娠。
幸せな時にそれは告げられた。
ガン。
命覚悟で出産。
残り僅かな命を、産まれてきた愛娘と愛する夫に捧げる。
この時香が娘に掛けた“○○な人になりなさい”という言葉、蓮と話した“糸”の意味…。
本作の全てのような気がした。
彼女が主役で見てみたかったくらい。(いや、それとも助演だから良かったのか)
榮倉奈々に★一つプラス。あれ、と言う事は、本来の採点は…。
共に平成元年に産まれ、平成と共に波乱に満ちた半生を生き、再び運命的な再会を果たす。
新しい時代、令和と共に。今度こそ、君と共に。
この手を離さない。運命の糸を。
今、令和を生きる私たちにとっても、ハッピーエンド。
でも残念ながら、私とこの映画は運命の糸で結ばれてはいなかったようだ。
(あ、勿論、中島みゆきの曲はいいんだけど、ちょっと使い過ぎと、エンディングの菅田将暉によるカバーが…(^^;)
榮倉奈々の言葉に
織りなす布がいつか誰かを温めうるかもしれない
ファイト!
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