パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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パラサイトはある
ハラハラドキドキのコメディ多めの密室ドラマでこのまま終われば笑って映画館を後に出来るのに。
地下から出てきた妻を殺された夫の殺意には同情の余地があるが、父の殺人の動機に格差社会が温床とまで同意できるものが無かったのが1番のモヤモヤ。
最近の映画は終盤の殺人に道徳をぶつけてくる。
落ちに皆殺し痛快な映画は沢山あるが、動機に必然性を考えさせるエンターテインメント映画が最近増えている。
何ハラスメント?とか考えながら見る映画。これも一つのムーブメント。
他者を意識し共存していくのが人間社会。パラサイトとは共存。この映画から学べることがあるとすれば、自己と他者に優劣をつけ一方が悪意をもつと共存が成り立たなくなるということ。
貧富の差は無くならないかもしれないが、共存していくことがハッピーエンドのコツかもしれない。
もう怖いって…
鑑賞後、見たくなかった、と率直に思った。
それくらいに現実を見せられた。
放心状態が30分ほど続き、その後思ったのは「もう一回見たい」
すごい映画だ、やはりポンジュノは怪物だ。
ストーリーは目が離せない展開で進んでいく。
ドキドキハラハラ、びくびくするシーンもある。しかし、最も怖かったのは、半地下から抜け出せないことに気づいた時だった。
我々は人生で何度境遇を呪うだろう。
この映画を観たあと、強く自身の現実を悲観し、呪った。
こんな気持ちにさせられる映画を観るべきではなかった。
面白いのひとことで済ませてくれないのが、ポンジュノなんだ。
この映画が社会風刺的に、世の中を変えてくれることを望む。
人生において計画することなど無意味だ。
無計画こそ、失敗しない唯一の方法だ。
わたしはあんな父のようにはなってはいけないのだった。
家族を光へ導ける存在でいなければいけないのだ。
あ~ジャージャー麺が尋常じゃなく食べたい。
残酷なエンタメ
すごかったー。レイトショーで観て、興奮して眠れない。。
韓国映画をちゃんと観たのが初めて、というのもあるかもしれないけど、かなり衝撃的でした。
最初は、ポップな「万引き家族」みたいな感じかな?と軽い気持ちで見てたけど、ええ、そうなるの?!後半、怒涛の展開。
荒唐無稽かもしれないけど、振り切ってていい。エネルギーがすごい。
でもけして大味の作品ではなくて、いろんな複線が、人物描写が丁寧に織り込まれている。
そして貧困の描き方がえぐい。
大洪水で、半地下の家族たちは避難所にいる中、お金持ち一家は「雨のおかげてPM2.5もとんでない」って上機嫌で豪華なパーティーの準備してる。
人並みに働いても、見た目を取り繕っても、染み付いている地下の匂い…とか。
「もしこんな広い家で暮らしてたら、私だって優しくなれる」っていうのは、本質をついていると思った。
うまいなー
面白いからレビュー読まずに観に行って!
パラサイトはどっち?
笑いあり緊張ありで満足
家族愛の深さ
地下に潜れば潜るほど家族愛と家族共有のにおいが強くなる構造が階層社会を良く表していました。家族仲が良いのが貧困をテーマにしたコメディを暖かい笑いにしていて好きでした。
製作した人々も観ている我々も、彼らと同じ「層」にはいない
パク・ソダムの不思議な魅力
ネタバレになるので、ストーリーには触れられないけれど、ジョーカーといいパラサイトといい、泥棒家族といい、映画は貧富の差の現実に大きな疑問を投げかけて問題提起をしている。
ジャーナリストたち、ちょっと映画を見て反省しろ。現実の厳しさをもっときちんと報道してほしいと言いたくなる出来です。そんなリアリティがある。
でも、映画としての出来も1級品です。独特のユーモアとスリリングなスピード感で、最初から最後まで楽しめました。
そして、韓国女優の新しい星、パク・ソダム! ソン・ガンホも素晴らしかったが、娘役の彼女の不思議な魅力に圧倒されました。1970年代のヌーベルバーグ女優のようにタバコのシーンが決まっていた。明らかに整形していないモンゴロイド少女のみずみずしい風貌。
東アジアの映画界にまた、新しいヒロインが生まれましたね。日本映画にもぜひ登場してほしいです。是枝さんオファーしてください。
豪邸と半地下の狭間で
ものすごく速いジェットコースターに乗ったような感覚。ジェットコースターって上る時のドキドキ感もすごいけど、下りるときが一番怖い。地に足をつけて生きているからなかなか体が浮いてることなんてないから慣れてなさにハラハラする。そんな感じ。テレビや雑誌で豪邸を見るのが大好きな私にはたまらない広くて綺麗な豪邸と半地下で暮らす貧しい人々。めちゃめちゃ怖かったし面白かった。感情がおかしくなる。悪夢を見て起きた朝のようにどっと疲れました。脚本が複雑に入り組んでいて、心をぐっと掴んで離さない。何が起こるかわからないのって怖いけど面白いんだな。ネタバレ厳禁だから詳しいことは話さないけど、パラサイトという恐ろしいジェットコースターに乗った人と語りたくなりました。
いつの日か・・・
想像のナナメ上をいくストーリー展開
話題のパラサイト。主演は、ソン・ガンホ。失礼なことを言うと、全然、イケメンじゃない。でも、何故か、彼の出演作品はハズれたことないと思っている。最も、私の中で、韓国映画は面白いとヒイキ目に見ているところもあると思うけど。今作品も、話題になるだけあって、面白かった。予告編から、半地下に住んでいるソン・ガンホ家族が、豪邸に入り込むのは分かっていたが…。まさか、こんな展開とは思ってなかった。ラストといい、想像のナナメ上をいく感じだった。
半地下という生活、映画の中では、臭いを象徴していた。どんな臭いか嗅いでないけど、なんとなく分かる気がする。体臭とかに近い感じだと思うけど、良い表現ではなかった。半地下って、今まで、聞いたことあったし、ドラマとかでも見たことある気がするんだけど、想像を絶するなと思った。個人的に、一番衝撃だったのは、トイレ。半地下って、ただでさえ不衛生。そして、トイレは、家の中でも特に不衛生。そんなものが、自分の目線より高いところにあるなんて…。しかも、洪水の時、コポコポしてたじゃないですか…。本当に衝撃でした。
個人的に、チェ・ウシク、好きです。彼も、また、イケメンではないですが、味のあるイイヒトの役が多い気がします。今回も、また、なんとも、憎めないキャラでした。
タイトルなし(ネタバレ)
上層、下層、最下層のすみ分けを視覚的な表現にとどまらず臭いで表された事で、半地下と地下の住人の周りに漂う空気も澱んで見えた。
最後のパーティーで一層顕著に見せられる使う側と使われる側。観賞後にまとわりつく生々しい半地下の空気。コミカルに民主主義の成れの果てを描いていて納得のアカデミー賞優秀作品賞ですね。とジャージャー麺食べながらぐるぐる考えてます。
喜劇か悲劇か
本物の映画を観た
ネット等で評判を知って観賞
韓国映画は劇場で見た記憶はないかも
感想としては
いやこれは面白かった
韓国映画のレベルの高さは知ってはいたとはいえ
相変わらずの見応えでした
半地下の家に暮らす家族がひょんなキッカケで
上流階級の家に取り入りその優雅な生活を乗っ取って
しまおうと画策する冒頭はコメディタッチ
そこから思わぬ展開にどんどん突き進んでいき
一気に引き込まれてしまいました
面白いのは半地下の家族
決して能力が無くて仕事がないのではなく
実際はかなり優秀なのにふさわしい職場に就けず
千載一遇のチャンスを狙わざるを得ない状況
そして明るい日の当たる地上の富裕層
日もwifiも少ししか入らない半地下の人々
そのさらに地下に人知れず暮らす…人々
それぞれの誰の味方もするわけでもない視点で
三層を描き観た客ごとにそれぞれ移入する先が変わりそうな
描写には舌を巻きました
その中には共通して韓国社会の現実や市中の人々の
悩みを内包したものでした
他国の政治等にそう口出ししたくはありませんが
韓国の政権は今一心に南北統一を目指していますが
経済政策はハッキリ言って失策を繰り返し賃金や
失業率がえらいことになっています
いったん就職に失敗すれば定職に就けず
政府は財閥いじめをガス抜きだと思っているだけ
つまり能力のある人がその能力で世に出て社会的地位も得る
社会を実現出来ない現実を作中で訴えかけています
チャンスすら与えられないのなら倫理に悖ろうとも
飛びつくしかない悲壮に徐々にえぐり込んできます
そんな三層の人々が「同じ高さ」に会すると…
作中のセリフで父親のキムが
「犯罪であろうと国を売ろうと無計画なら失敗にならない」
というものがありましたが
もうコレ完全に政治を揶揄してるなあと思いましたし
この作品の中で事前に計画したことはみんな失敗しているし
しないでやったことは全部成功していることに気が付きました
こうしたメッセージ性の強い作品が映画賞もらいやすいのも
わかりますが韓国の映画だからなどで敬遠せず
観てみると映画を作ろうという志の高さが伺えました
これはおすすめしたいです
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