パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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すごい
韓国映画はあまり見たことないが、これは凄いと思った。前半はとてもテンポ良くコメディタッチで、あっという間に時間が過ぎていく。つまらない無駄な描写がない。でも、この家族それぞれ馬鹿でもなく、生きていく能力は十分あるのに、今まで報われないのが不思議だ。
逆に金持ち家族の、娘の異性交遊ばかり考えてるアホさ、妻の騙されやすい馬鹿さ、が際立つ。なぜこのように能力も努力もない人々が恵まれた境遇にいる事ができるのか。これが努力では覆すことができない格差の深刻さなのだろう。
貧乏家の父が、無計画が計画だ、計画することイコール失敗の可能性がある、と言ったことが心に残る。
多分、いくら考えて計画しても、それまでの人生はその通りにいかなかった。それは彼のせいだろうか。諦めの境地に見える。彼は穏やかだ。怒りはないように見える。
何かのきっかけで人生が、狂ってしまう、
それは多分貧乏な人達には、沢山そのきっかけが転がっている。父は、諦めて見て見ぬ振りをしているようだった。
だが、恵まれた立場の人間達が、自分以外の階層への、興味や共感がひとかけらもなく、完璧に自分達の世界とは断絶されている事を直接目の当たりにした事で、抑圧されてきた怒りが衝動的に湧く。これも、彼が計画も予想もしていなかった人生が狂うきっかけだ。
彼らの話は、今、世界のどこででも起きているかもしれない。いつ自分に起こるのかもしれないと不安にもなる。それらを思うと気分が沈む映画だ。
コメディも多く、リアルで汚い描写などもふんだんにあるが、画面全体に、下品さがなく、静かな品さえ漂う。乾いた色調、音楽が良いなと思った。
これを作って世に送り出した監督、この映画を商業的に成り立たせることができる国、
韓国って、映画先進国なのだな、と思った。
パルムドール、アカデミー賞主要4冠達成に値する映画
ネタバレなしで見るべき
前評判が高過ぎ
言葉にできない恐ろしさ・面白さ
ふぅ〜ん…
ポンジュノ作品を同時代に体験できる幸せ
パルムドール、オスカ―のW受賞だけに期待が上回って・・・・・・!
ジョーカーと
舞台となる国は違うけれどテーマとなっているのは「格差社会』。どちらも階段が象徴的に使われているのが面白い。途中までは笑ってみてたけどだんだん怖くなって戦慄のラストへ。この状況を打破するにはお金を稼ぐしかないという息子のセリフが悲しい。
退屈はしない。が、面白いとは言いづらい
娯楽映画を哲学的に捏ねないで
経済大国韓国の 経済格差や貧困や異常気象を題材にしているという前評価で 構えて見に行きましたが、
ペテン師家族をコミカルに描いた「寄生虫」と言う題目のコメディ映画。
速いストーリー展開で面白かったのに、結末がシュールで悪い余韻が残ってしまった。
半地下から地下になったと言うオチなのか?
何処にアカデミー賞4冠を得た感動があるのか?
そんな事を考えながら、映画館の出口に向かった。
【追記】
ソウル市であの家族のような、半地下で部屋が3つある住居を賃貸する場合、「保証金1千万ウォン(約93万円)+毎月30~50万ウォン(約2万8千円~4万7千円)前後」が必要となる。
この映画の哲学的見解を調べたいのなら
ここを見るといい。
https://bunshun.jp/articles/amp/34479?page=1
パク社長の大邸宅のいくらか?
ギテクの息子はどうして4度も大学に落ちたのか?
警備員募集に500人が集まったというのは本当か?
半地下生活の人々の「匂い」とは?
の答えが書かれている
しかし そんな事を束ねてドキュメンタリー映画にしてもオスカーはもらえない
現実をつきつけられる
ホラーなのかサイコパスなのかドキドキしながら観たけど、前半どんどん寄生していくのに笑った。こんなに頭いいのに何で貧しいのだろうとも思った。軽妙に描かれていて観やすかったが、作品のテーマとしてはかなり重いと思う。後半重め。「半地下」というのが絶妙で、高層階も低層階もある中での地下であり半地下。万引き家族が頭によぎった人も多いのでは。韓国映画は時々観るが、テーマが重めのほうが私は好きかもしれない。
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