罪の声のレビュー・感想・評価
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思い出しましたグリコ森永事件
実話を基に素晴らしいアレンジの作品に仕上がっていました。ちょっと驚きです。
期待以上の出来映えに感動です。お孫ちゃんの「おばあちゃんありがとう」に涙腺崩壊です。
脚本も配役も私的には好みでした。
是非映画館で🎦
思ってたのと違った
事前の特番や主題歌から
泣かせに来る映画かと思い
大きめのハンカチを持っていったけど
終わってみれば
いつもの安っぽいそれではなく
かと言って
ズドーンと重くのしかかるそれもなく
家に着いても引きずるようなそれもなかった。
何だったんだろう。
登場人物が多くても
ストーリーは整理されていてわかりやすいのに
もう一回観に行こうと思う。
結局は何回も見たくなる
いい映画だったんだということは確か☺️
ストーリーは良かっただけに残念
【オススメしたい人】
実話を元にしたストーリーが好きな人
【オススメしない人】
劇場で映画を見るのが好きな人
現実に起こった事件を元にしたストーリーは終始引き込まれ、じりじりと真相に近づいていく様子から目が離せない。
しかし、TVドラマのような画面構成に「映画館で観よう」という感情は生まれてこなかった。
ストーリーも演技も良かっただけに、それ以上の感情が湧き上がってこないのが残念。
不幸は生み出されつづける
小栗旬演じる阿久津記者は、二人のできた上司に恵まれている。阿久津の葛藤を硬質に受け止めて跳ね返しつつも、取材方法に口を出したりせず、自由にさせる。部下を信頼している証だし、結果を出す上司の見本だ。
そのうちのひとりを演じた古舘寛治は、最近の権力者の無知と横暴がよほど気に入らないようで、安倍政権から菅政権に続く一連の反知性主義政権に対してツイッターでときどき怒っていて、その内容が痛快で面白いのでときどき拝見している。こういう俳優がいるのは映画界にとって心強い気がする。
物語は阿久津記者と、星野源演じるテーラー主人の曽根俊也がそれぞれの動機で同じ事件の真相に迫る形で進む。視点が異なるので光の当たる部分も異なり、観客は事件を立体的に理解することになる。とても複雑な事件だが、時系列を追って説明してくれるのできちんと理解できる。地味な出だしだが、二人が絡んで以降の展開にはスピード感があって大変に面白い。
星野源の演技は無表情が多く、しかし状況からして何も思っていないはずがなく、万感を隠したその無表情に戸惑うが、鑑賞中の観客が想像力をフルに回転させるのも映画鑑賞の醍醐味のひとつだと思う。
小栗旬の阿久津記者は対照的に、言語表現を生業とする職業だけに、自分のことを客観的に饒舌に語る。主人公がスクープ一辺倒のスクエアな記者ではなく、取材の仕方や記事そのものに対しても懐疑的なところが、奥行きのある人物造詣となっている。小栗旬がこういう役柄を演じた記憶があまりなく、役者として新たな領域に挑戦したのではないかという気がした。
古舘寛治の上司は更に進んで、マスコミの在り方や事件報道自体をも相対化して批判の対象にする。頼もしい存在だ。現在の大新聞各社にもこういう存在がいるとは思うが、政権に阿る上層部によって押さえつけられている気がする。新聞社とはいっても大勢の人間の集団である。一枚岩ではないから一概に肯定も否定もできない。たとえば朝日新聞には政権寄りの記事もあれば反体制的な記事もある。多様性を維持し続けるのが報道機関の矜持だと思う。
挫折世代と呼ばれる年代がある。1960年代から70年代にかけての反体制運動の行き詰まりを挫折と呼ぶが、その傷を癒せぬままに折からの高度経済成長の波に呑み込まれて個性を喪失した世代だ。挫折のあとも公権力に対する怒りは燻り続ける。革命の炎は消え去ったが、公権力に一矢報いたい。そういう年代だ。
本作品はそういう化石(fossil)のような年代の男たちが、いつの世にもいる不良集団と手を組んで起こした事件と、それに巻き込まれて不幸に陥る人々の群像を描く。人間はいつだって不幸だが、大きな悲しみの中の小さな喜びに縋って生きていく。その小さな喜びさえ奪われたら、人は死ぬか犯罪に走るか、あるいは失意の内に心を閉ざして孤独に生き延びるだけだ。
共同体は共同体の存続を最優先にする。次が権力者の権力の維持だ。個人の幸福は20番目にも入らないかもしれない。法治国家では法によって国を統べるが、法は全員が遵守してこそ十分な統治機能を発揮する。憲法がしっかりと守られていれば価値観は多様性を保ち、一元論によるいじめや差別は起きにくい。しかし戦後何十年経っても、この国では憲法が十分に生かされず、広がる格差が犯罪を生む。本作品と同じように今日もどこかで犯罪によって苦しむ人々がいるのだ。権力の立場にある人間たちが自分も公務員のひとりであり、憲法第15条に書かれてあるように一部の奉仕者ではなく全体の奉仕者であるということを自覚する日がこない限り、不幸な人々は生み出されつづけるのだろう。
この事件で幸せになった人は誰もいない
本作品のモチーフになっている事件ですが、私自身が高校3年生の時に起きた事件で、当時コンビニでバイトしていたので、よく覚えているし、結局未解決のまま終わった事件で、本作品の公開を楽しみにしていました。
私は特に本作品の内容にリアルタイムで経験した者として大変に興味がある事から、大変に想いいれたっぷりみたので、本作品の内容に大変に満足しています。
本作品、フィクションなんだろうけど、これだけの作品を作り上げたのだから、お話を作ると言っても全てが空想ではなく、しっかりとした取材が有って作ったのだろうから限りなくノンフィクションに近い内容なんだろうと私は思っている。
特に本作品で注目しているのは、あの時代で有っても、その前の学生運動時代の革命を目指していた人が事件に絡んでいる事、事件に何だか形で絡んでいる人間達の悲劇・・・
特に、事件で使われた子供の声の主達の悲劇では、彼達彼女達の苦悩の描かれた方が凄く泣けてくる・・・・・
あの事件って結局誰がいったい儲かったのか・・・・・あれだけ世間を騒がしておいて、結局犯罪って奴は、関わる全ての人を不幸にさせるだけ・・・・いや~非常に考えさせられるな・・・・・
犯人側の言い分だって分かるんだけどね・・・・でも、結局、それが身勝手な正義であるのなら、やはり間違った事であるんだよね・・・
巻き込まれた大勢の運命を狂わされた人達は本当に悲劇でしかない・・・
大変に良く出来た映画だったな・・・・
最後は同情するとこちらも涙でいっぱいになるよ・・・・
最後の最後まで辛辣
グリコ森永事件になぞらえた作品。本物の事件のことはよくしらないけど気味悪さは伝わった。ひとつひとつ紐解くたびにしんどくなっていく。全容が見えれば見えるほど知りたくない現実が浮き彫りになってくる。いや~しんどかった。最後のある親子のシーンはほんとにしんどかった。切なさ?感動?とにかくつらかった。世の中にはたくさんの事件があって罪を犯した人間の家族やそのまわりの人のその後の人生にどれだけ重くのしかかってくるか考えさせられた。この作品の中では、その苦しめられた家族のまわりには支えになってくれる存在がちゃんといて観てて救われた。どんなに熱量もっていても守るべきものを犠牲にしてまでやる意義がどこにあるのか。人として親として理性を失うところに罪が生まれるのではないか。そして自分ならどの選択をしただろうか。そしてこの作品にも出てきた1984とゆう年号。よく使われるけど何か意味があるんかなあ。生まれ年だから気になる。
未解決事件
事件の時効後もこの映画の様に、事件の真相や人間模様が解決されれば被害者や捜査に関わった人達も少しは救われる気がします。
10年以上過ぎているたくさんの未解決事件が映画の様に解決して欲しいと感じました。
「これが真相なのでは」と本気で思ってしまう
予告からミステリーの雰囲気を感じ取り、予備情報なしで鑑賞してきました。開幕してほどなく、これが昭和最大の未解決事件をモチーフにしたものだとわかり、当時の記憶が少しずつ蘇ってきました。と同時に、当時はまったくわからなかった事件の真相が少しずつ明らかになっていく過程に興奮を覚えました。これは、事件の記憶がある者にしか味わえない感覚だと思いますが、事件を知らない若い方たちにも本作をきっかけに事件について調べてみてほしいと思います。
ストーリーは、子供の頃の自分の声が、日本を震撼させた未解決事件で使用されたものであることを知った男と、たまたま同じ事件の真相解明を命じられた記者が、協力して手がかりを追い、真相にたどりつくというものです。わずかな手がかりを必死で手繰りながら、着実に真相に近づく過程がテンポよく描かれ、ミステリー好きにはたまりませんでした。そこにはかなり多くの人物がさまざまな形で関わり、油断すると置いていかれそうになるのですが、終盤で真相が明らかになると、映像でおさらいしてくれるので、鑑賞後の印象はスッキリしています。
構成の面でも、主演の星野源さんと小栗旬さんが、全く異なる立場と事情で、たまたま同じ事件にアプローチし、やがて合流して協力し、最後はまた別々の場所でそれぞれに決着をつけるという流れがよかったです。それにしても、未解決事件にこのような真相を与えた想像力と、その中で自身の声を使われた子供たちのその後の苦悩にスポットを当てた着想、それをミステリーとしてこのようなストーリーにまとめ上げた構成力には恐れ入ります。中でも、不遇な人生を歩んだ生島総一郎と、何も知らずに幸せな生活を送ってきた曽根との対比が切なかったです。生島から曽根に発せられた「あなたはどんな人生を送ってきたのですか」という素朴な問いかけが胸に刺さります。さらに、母と再会した生島が、当時の姉の声を母に聞かせるシーンも悲しすぎます。
フィクションだとわかっていても、現実と想像の区別がつかず、「これが真相なのでは」と本気で思ってしまうほどでした。140分という長めの作品ではありましたが、終わってみればあっという間で、むしろこれだけの骨太の内容をよくこの尺で収めたと思います。原作未読なので映像化による是非はわかりませんが、ベテラン俳優陣をふんだんに用いた、いぶし銀の一本に、仕上がっていると思います。
最後に一言。グリコ森永事件は未解決のまま時効を迎えましたが、犯人、被害者、捜査員、その他の関係者にとっては、永遠に終わりなど訪れないでしょう。もし犯人が本作に触れる機会があるのなら、真相がどうであれ、事件が与えた影響について今一度考え、それを心に刻んでこれからの人生を歩んでいってほしいものです。
もちろんテーマは悪くないのだが
「罪の声」。なるほどねー、そういう意味でしたか。
まあ、勝手に違うストーリーを思っていたので仕方ないですわな。
登場人物がやたら多く、気を張って見てないと多少だが置いてけぼりをくらう。
エンディングは、少し過剰なお涙頂戴シーンが連発しちょいとくどさを感じる。
確かに、それに翻弄されるのは分からなくはないが。
しかし、当事者ではない割烹屋の板長、そんな過去のこと覚えてるかな?
野木さんだから 源ちゃんだから
と、何の予備知識も無く観に行こうとしているお若い方々は注意が必要。
この作品が一番ささるのは、当時幼少期〜青春時代を過ごした世代だと思う。
事件をまったく知らない人が鑑賞する際は、せめてwikiくらいはひととおり目を通してから観ることを強くオススメします。
とても良い作品でした。 子どもを犯罪に巻き込む大人の罪の大きさ、マ...
とても良い作品でした。
子どもを犯罪に巻き込む大人の罪の大きさ、マスコミの真のあり方について考えさせられた。
小栗旬、星野源はもちろん、脇をかためる豪華な俳優陣もすごかった。
特に宇野祥平の存在感たるや…スクリーンに映った瞬間35年の苦しみが滲み出ていた。
さりげなく今年一の良作
鬼滅の刃の影に隠れて、さりげなく良作を出してきました。
俳優陣が適材適所にいます。話の展開や伏線の回収、いずれも綺麗にまとまっています。人物の背景もきちんと描かれていて言うことありません。
こういう作品が増えると邦画の可能性は広がると思いました。
もったいない。色んな意味で。
原作は何故か出版されてすぐに読んだ。帯見ただけですごく興味あったため。でもこれは映画にするの大変だな、と思ったらやっぱり大変だった。
人脈地図が壮大だからどうしても板付きの事情聴取になってしまって動きがなくて、時間もないから意外と簡単に情報が収集される。と、言いつつも、今やすっかり原作忘れてるのでどうだったか覚えてないけど、脚本はがんばってギリギリのところで新聞記者とテーラーのふたつサイドのバディ感と、なぜこれを追うのかという今の時勢ではあんまり共感の湧かないポリシーでまとめあげていく。優秀ではある。けども決定的に映画的興奮がない。篠原ゆき子が出ていてすら追いつかない!肝心な主演ふたりも良さを発揮できず。でもテーマがくっきり際立ったのは脚本の力ではあるのか。
もっと長尺でやってもよかったのでは、と。
すごく引き込まれました
昭和の実在の事件をモチーフにしたストーリー。この事件があった時、私は小学生で新聞やニュースで見ていたのをなんとなく覚えている。
スーパーからお菓子がごっそり無くなったり…とまでは覚えてないし、青酸ソーダもよくわかっていない年齢なので、どこか遠くのことのように感じていた気もする。
星野源と小栗旬が、それぞれ違うところから事件を調べ始め、そしてタッグを組むことになるが、35年たった今だからこそわかってくる真実に、夢中になって引き込まれて見てしまいました。
舞台は京都、大阪、滋賀、イギリスにまであり、ちょっとした旅行をした気分にもなりました。
京都は地元なので、動物園や鴨川、高瀬川、城南宮など知ってるところがいっぱい。
大阪も道頓堀とか。
知らないうちに自分の声が犯罪に使われてしまい、その真相を知りたいと思う反面、遠い事件だったものが一気に自分の身近なものとなっていく恐怖は、計り知れない。それをとてもリアルに演じていたと思う。
見ながら自分もその世界に入り込んだようになり、途中でふと我に返って、今なんだっけ?と思っている自分にびっくりしました。
とても面白かったが、これを今もあの事件の犯人が見ていたら、どう思うのだろうか、ということも考えてしまった。
キツネ目事件のモチーフかと思いきや
小栗旬と星野源、ダブルメインキャストの本作は
一言、重厚感のある映画でした。
全く境遇の異なる二人の行動が徐々に繋がっていき
そこに至るまでの事件の背景を紐解く様々な証言が
綺麗に結び付く展開は圧巻でした。
大人の世界に無理矢理引きずり込まれる子供が
いる事、現代社会でも必ずどこかで存在しています。
報道機関の果たす役割も決して小さくは無いはず。
ただどうしても視聴率、購買数を伸ばすための
エンタメ性が助長されがちです。本作は映画
「新聞記者」にも通じる「報道のあり方」にも
強烈なメッセージを残していると思いますし、
一定の答えを示していると思います。
良作でした。一人でじっくり鑑賞しても良いと
思います。
ふたつの矜持
原作は未読。
昭和のあの大事件をモチーフに、パラレルな世界線で展開される謎解きサスペンス。
なかでも令和へと時代が移りゆく中、あえて過去の事件掘り返すそのワケを
エンタメへ昇華するためなのかと論議するメタ要素は鋭く記憶に残った。
また不条理や格差が広がる社会において、しかしながら同じことは繰り返すまじというメッセージも、モチーフになった事件を思い起こすほどキレイごとなく響いてくる。
原作の落としどころがどこにあるのか知らないが、劇中においてはこの2本柱を消化すべく、
出演者の派手さからは想像できない地味な、しかしながら目の離せない展開が続いている。
脚本家、野木亜希子さんを知ったのは「MIU404」でと出遅れたが、
それもこれも野木さんならではの巧みさがふんだんに引き出された構成だからだろう。
「時代」を感じさせる作品世界を、今旬の役者が演じるところも感慨深い。
後々見返すほどに味の出てきそうな1本と観る。
モチーフの事件が事件だけに、絶対に「きめつ」を観に行く人は知らないだろうし、見ないだろうなぁと思った。そんな反「きめつ」的立ち位置なるも、劇場は混雑していてホッとしたかな。
アイツが犯人なんだって。めでたしめでたし
初めて予告を見た時、面白そうだなと思いつつ難しくて暗い雰囲気が続くんだろうな...と思った。
最近、暗めの映画ばかりで見るのを躊躇っていたが評価が高いのでそこそこの期待で鑑賞。
面白かったです。
小栗旬×星野源タッグ良きでした
非常に上品な作品で、大人が見る映画って感じ。
昭和の未解決事件を追うことになった新聞記者の阿久津(小栗旬)は、真相を求めて残された証拠を元に取材を日々重ねていった。
役者、音楽、映像良き。
主演の2人はもちろん、松重豊や古舘寛治などベテラン勢が揃っているのでそれだけで見応えあり。
毎度毎度書くんですけど、松重豊はホントにいい役者さん。大好き。居るだけで場が引き締まるんですよ
とても美しい京都や海外の街並みが音楽によってより美しさを増し、上品な作品に仕上がっている。
映像美としても見応えあるので、映画館で見るべき映画ですね。
中々難しい部分もあり、推理要素もあって小栗旬と星野源と一緒に事件解決に向けて行動している気持ちになれる。たまにはこういう映画も良いですな〜
と、今の段階だとベタ褒めのようにみえますが、個人的にはしっくりは来ませんでした。
どうも落とし方が気に食わなかった。
どれも中途半端に終わってしまい、腑に落ちないまま。え?そんだけ??とラストには唖然となってしまった。はい、解決しました。就任、終了。なんだそれ
んでどうなったのかを知りたいのに、それを明かさずに終わるのはどうかと思うな。
記者は結局何をしたのか、何を得たのかと疑問に思った。やっぱり面白おかしく事件や事故の内容を記事に書くのが、記者の仕事なのか...。仲間たちも何しとんねん
全体で見ればそこそこ面白かったので★3.5ということで。めでたしめでたしじゃないよ!ってね笑
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