罪の声のレビュー・感想・評価
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作り手の手腕が問われる作品
初日に鑑賞しました。
実際の事件をモデルにした内容がメインですが、その事件に関わってしまった人々の心情をリアルに描いています。鑑賞後に原作を読みましたが、確かに一本の映画にまとめるには難しい長編でした。しかし実際は内容を丁寧に落とし込んでいるのは流石です。各俳優陣もこちらに訴えるような演技力が素晴らしく、2時間超の上映時間も長く感じませんでした。
あの時代だからこその事件。
ストーリーはミステリーで、テンポがよく、頭を使いながら鑑賞。
昭和時代の事件がモチーフということで、脚本は上手く生かされている。
ちょっと人物の名前が多過ぎ、誰が誰だか整理がつきにくい点が減点かな。
未解決のグリコ事件を題材に子供の声でお金のやり取りした問題作
あの時代、グリコの社長が誘拐されたり、狐目の男がクローズアップされ印象に残る事件でした。
新聞記者の小栗君と子供の声の3人の一人と知った星野君が真実を求め、タッグを組んで解明していく様は長い時間を感じさえないスピード感で観客を引き込んでいく作品でした。脚本も野木さんというので見たかった映画でした。時代の背景と犯人たちの真意と良く作られた映画でミステリーなのに娯楽映画感がありました。
未解決事件からの想像
ミステリー好きにオススメの映画です。
実際にあった未解決の「グリコ森永事件」をモチーフに練られた脚本が面白かったです。
過去に同じく未解決事件の「三億円事件」をモチーフにした映画も観たことがありますが、このような未解決事件は想像力が膨らみますね。
時効の事件ですから派手なアクションや捕物シーンはありませんが、その分真相に近づいていく過程がじっくりと味わえます。声の主のこどもたちに罪はありませんし、というより被害者ですね。
初共演となる小栗旬さんと星野源さん、ナイスコンビでした。
「宇野祥平さん魅了」
今年74本目。
聡一郎役の宇野祥平さんの演技に魅了されました。中々あの佇まい出すの大変だと思います。本編では生島家のお母さん、望、聡一郎のエピソードが一番グッと来ました。過酷な環境でも家族愛、そして生き抜く力を貰いました。
瀬戸大橋前での阿久津と俊也の2人の会話は、阿久津が記者の良心について語り、2人の掛け合いなどほっこりする場面もあり、作品に清風を吹かせれたと思います。
この秋一番楽しみにしていた映画で見事な大作でした。
2017 今年一番の作品
今年観た作品の中で一番の作品でした。
ドラマの延長の映画化とは違い🎞壮大な作品でした
事件に使われた子供達の声
その後の三人の人生が三者三様が描かれていて
すごく考えさせられました。
ひとつの事件に色々な人の思惑が絡みあい
ラストシーンでの告白シーンはとても良いところでした
役者さん達の演技も最高で、色々な所に味わいがあり
良い作品でした。
あっという間に時間を過ごして作品に吸い込まれました。
開局〇〇周年記念スペシャルドラマ?
あんなに大勢の共犯者がいたら絶対に話は漏れるし昭和最大の未解決にはならない。(仲間割れしてるし)
宇野さんとても良い演技でしたが、青年期の役者と見た目がかけ離れてて萎えました。可愛そうな人物設定だから宇野さんのキャスティングは安易。首吊り前に電話とかご都合でしょって思います。
声を使われた兄弟と母親はなぜ警察に助けを求めなかったのか?これもご都合です。あんなズサンな寮なら幾らでも逃げられたと思いますし、当時の警察の躍起になってる状態なら絶対に保護して話を聞いてくれるはず。何が言いたい映画なのか中途半端。梶芽衣子さんの役も子供に罪を背負わせるなら、過去が知れても良いのではと思います。たかだか闘争に参加してただけ。連合赤軍ならまだしも。これもご都合主義。もう少し犯人側の生活や事件を起こす理由なんかを丁寧に描くべきだと思います。テレビドラマなら豪華キャストでいいですが、映画館で観るにはもう少し内容の濃いものをと思います。
様々なノイズ?を乗り越えて鑑賞するのは容易ではない?!
まず、関西人として、事件の内容を知っている人間としては、映画の品質としては低いかもしれません。
星野源と小栗旬の関西弁はコメディレベルで、犯人像もぐだぐたです。
多分、原作は、表現力が凄いので、匿名の名称等でやり過ごしたのでしょう。
ただし、二人の主役が出ていないシーンは凄いです。
回想シーンの梶芽衣子の昔の姿や子役の演技は、鬼気迫る凄さです、それだけでも観る価値はがあります。
犯人グループは暴力団、過激派、被差別、混合ですが、やはり無理があります。
事件の後半のほとんどは模倣犯でしょうから。
どちらかといえば警察の無能ぶりが目立った事件でした、ノンキャリアの警察本部長が自殺させられたのは、その象徴です、事件の本質はそこにあります。
子役に焦点を合わせれば、感動の名作でした。
お腹がいっぱいになる作品
超厚の原作を、よくも150分に収めたなぁと感心しきりなのですが、
とにかく登場人物が多いので、だれ?だれ?だれだー?と
名前を覚えきれず進んでしまうのが若干もったいない。
と、原作の阿久津と実写の阿久津がだいぶ違うw
でも未読ならこれはこれでいいのかもしれない。
今回、もっともの見せ場は主役の二人ではないところが、
実に興味深い。
友達を想い、苦しみ続けた老いた女に泣かされ、
追い詰められ、切羽詰まった少女の声に胸が痛み、
息を潜め、ずっと陰で生きてきた男に心臓の裏側がズキズキした。
素晴らしいバイプレーヤーたちに拍手を送りたい。
とにかくお腹がいっぱいになる作品だった。
市川実日子の使い方があまりにアッサリで、贅沢だなぁと思ったりw
どの辺まで事実と重なるのか
グリコ・森永事件て名称を覚えてるくらいの浅い予備知識で鑑賞。
たまたま見つけたカセットテープからどんどん展開が広がっていくところが面白かった。
これどこまで実際の事件と同じなのかと想像しながら見てしまった。
敢えて言うなら、
行きつく先々で知ってる俳優が出てくると、「あ、この人キーマンなんだな」と思ってしまうので、小栗&星野以外は無名の俳優さんでやってくれたら更に面白かったはず。
まぁ無理な相談だと思いますが(笑)
すべて実話かと思った❗️❗️
観終わって、すべて実話なんだと思っていたら、違ってました❗️
よく出来たストーリーですね、作者に脱帽です。
当時現金の受け渡し予定地が、うちの近所だったので興奮したのを思い出しました😱
事実はどうだったんですかね?
じっくりと、読み進める映画
原作未読ですが、小説を読んでいるような感覚でストーリーが噛み砕いて自分の中に溶け込んでいく。これは、点と点を次第につないで答えを導いていくものなのかと思いきや、後半に出てきたセリフでなるほど腑に落ちた。そのワードが「素因数分解」内容は、伏せますがその通りに謎多き未解決事件をそれぞれの目線で素数になるまで因数分解していく。まさにその感じに、「素晴らしい!」そして、哀しい運命に涙が・・・
また、新たな注目したい若い女優さん発見出来ました。
面白かった
小栗旬と星野源のかけ合いは軽妙で、重厚なストーリーに上手く挟まれて良かった。
お店をテーラーにしたのも良かった。ラストに活きる。暗い人生であったろう一人の男に一抹の安堵をかんじさせた。
オーダースーツはかっこよくなるのがわかった。
口の軽い板長のおかげだなあと最後に思う。
真実は小説よりも奇なり
昭和の大事件でしたが、身代金などは犯人グループが手に入れていたと思い込んでました。子供の声も覚えてますので、どこか他国で暮らしているのかと。
他の方もコメントしておられますが、子供の父親の違いで、その後はかけ離れた人生になってしまった。
小栗君の新聞記者と心を通わせ、他声の子供を星野源とで探してゆく。
子供の声の女の子の同級生で、高田聖子さんのシーンは泣けました。そりゃずーっと、先生も心配だわ〜( ; ; )
そして他の方も書いておられましたが、ソウイチロウの
子役の方が、星野源に似ていた〜(^^;)
脇役、老い役で、宇崎竜童さんや火野正平さんも味があって良かったです。
良かった❣️
期待以上でした。
記憶にある事件が元ネタだったので、
よく分かりました。
流石、小栗さん。ほんとは、星野さん見たくて行ったんだけど。。。。
こどもが犠牲になつては、絶対ダメ👎と
ホント思いました。
今の社会に切り込む内容でした。
ミステリーと言いながらも重すぎず
2時間20分の上映時間でしたが、飽きずに観ることができました。
グリコ森永事件 社会派の題材に描いてますが、関西弁で話されているためか、重すぎず、会話のやり取りの中に温かみを感じたのは、私だけでしょうか!?
社会部記者の鬼塚さん、テーラーを営む俊也さん お二人とも素敵でした。
小栗旬×星野源でTBSドラマの最強タッグ作品
昭和の大事件をモチーフにした原作を豪華俳優とWikipediaで調べたら数々の代表作を出している土井監督と野木さんの脚本。予想通り面白い。スピード感がちょうどよく自然と引き込まれる。何故子供の声を使ったのか?使われた子供の未来は?計画した大人たちは?事件の緊迫感。関係者の心情。全て納得できた素晴らしい作品。
さすが野木亜紀子さん
原作あっての脚本とは分かってますが、
野木亜紀子さんの脚本じゃないとここまで
ぐっと心に来なかったんじゃないかと思います。
キャストも野木さん脚本の物語の常連俳優陣で
安心して見られました。
私の中ではもはや野木亜紀子ブランドみたいに
なってますね、逃げ恥からファンですが、
ハズレという物がない。すごい人。
や、勿論原作も素晴らしいんです。
でも映画、ドラマ、なんでもそうですけど
原作潰しの脚本や演出って多いと思います。
野木亜紀子さんにはそれがない。
故にまっすぐ、ゼロの気持ちで視聴できます。
今回の罪の声、子供の声を使う犯罪。
ラストに向かってハラハラと集まる真実に、
涙、というよりは怒りが湧きました。
若いっていいことばかりじゃない、
学ばない、学べない大人はずっと学べないし
学ばないんだな…。
何年経っても罪は消えません。時効でも。
背負って生きる30年より、償う30年にして欲しかった。
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