ビーチ・バム まじめに不真面目のレビュー・感想・評価
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グズグスの天才詩人
1冊だけ出版した詩集が成功し、天才と称賛された詩人ムーンドッグ(マシュー・マコノヒー)だが、その後はずっと妻(アイラ・フィッシャー)の資産に頼りっきりで、酒と麻薬と女に溺れるグズグズの生活を続けていた。自由気ままに過ごしていたが、妻が亡くなり、遺言で妻の資産を凍結され、新しい詩集を出版しなければお金が無いという窮地に陥ってしまう話。
あのハチャメチャぶりはなんなんだろう?
さっぱり意味がわからなかった。
トップレスの美しい胸をいくつも観賞出来るのは良かったが・・・不真面目、失礼しました。
最後は50億円の現金を燃やして楽しんだ?訳わからん。
破天荒に脳天気
ジェントルマンで笑わないマコノヒーを観たあとに、笑いっぱなしのマコノヒー。
混乱するけど、役者ってすごい。
一度きりの人生で、そうそう出会わない災難に何度も遭遇しても、動じない。
プライドとか常識とか関係ない。
それでも愛されキャラ。
だれにも嫌われないし、嫌がられてない。
金持ちだから?
本気で愛してくれる人がいて、才能を信じてくれる人たちがいる。
才能かぁ~
人を唸らせる言葉があるからか?
軽くて、ハチャメチャで、クズみたいに見える男の話だけど、それだけじゃない。
なんか、こんな風に生きられたら…だれも責めず、怒らず、何も求めず。
こんな父親嫌だけど、親も子もぶっちゃけ過ぎて、それでも信じあえてるって、生活に余裕があるから?
なんか、軽いんだけど、ガツンとくるもの あったなぁ~
【”悲しいほど、能天気・・” 物凄く器の大きな詩人のおバカな生き方が、何だか清々しい作品。】
ー ”ムーンドッグ(マシュー・マコノヒー)は、ひたすらに酔い、時折詩を口ずさみ、どんな時でも笑顔を浮かべ、決して涙を流さない・・”と書くとブローティガンのようで、何だか格好良いが、
映画の中のムーンドッグは、サイケデリックなシャツをひらつかせ、人前でも気にせずに、お姉ちゃんとヤッチャッたり、ハッパを燻らしたり、遣りたい放題である。
だが、何故か、彼は人々から愛される。
明るい、自由人だからであろうか? ー
・愛妻で、お金持ちのミニー(アイラ・フィッシャー)が自動車事故で亡くなっても・・、自分も怪我をしているのに、枕もとで優し気に妻の顔を見ているムーンドッグ。
・親友(スヌープ・ドッグ)から”実は、ミニーと寝ていたんだ・・”と告げられても、”知ってるよ”と笑顔で応えるムーンドッグ。
・知り合いのイルカを見せる船長が、サメに足を食いちぎられちゃっても・・、笑顔でポーズ。
◆家を壊しちゃって、到頭施設に送り込まれたムーンドッグが、”日の丸ハチマキ男”(ザック・エフロン)と施設を逃げ出すシーンは、爽快感すら感じる。
”The Cure”の”Just Like Heaven”が大音量で流れる中、車をかっ飛ばす二人の姿。
別れの際にも、ムーンドッグは笑みを浮かべ、”日の丸ハチマキ男”と握手を交わして別れる。
<今作は、物語の作りとしては、相当粗いが、それをマシュー・マコノヒーの突き抜けた笑顔と、はっちゃけた行動がカヴァーしている。
たまには、こういう映画も良いものだ。>
<2021年6月6日 刈谷日劇にて鑑賞>
破天荒だがブレることなし
フラフラ癖が刺激された
破天荒すぎると少し引く
破天荒な生き方って少し憧れてしまう。なんでこんなことできるの?って、やってみたいけど自分にはできない。数多あるロックスターの物語なんかに触れるとそう思う。
本作のムーンドッグもそうだ。かつて売れた詩集を1冊刊行した過去の人。でも、奥さんが資産家で遊んで暮らせる。酒とドラッグと女遊びの毎日。なんて破天荒なんだ!
でも、新作を期待されていたり、娘が結婚したり、妻が浮気してたりするから何の悩みもないというわけではない。ただ、書く書くって言いながら新作は書かないし、娘の結婚式には浮気して遅れてくるし、妻に浮気されてもなんとなくわかっていたよとあまりショックを受けていない。結局あまり悩んでいないってことか。
その後、妻が亡くなって、新作を書かないと遺産を相続できないと遺言書にあったため、放浪しながら新作を書いて、それが売れてピューリッツァー賞もとったりする。結局莫大な遺産を相続し、船を買って、パーティーして、花火で遺産とともに燃やしてしまうというラスト。
こんなこと自分には絶対できない。なんて破天荒なんだ!あそこまで突き抜けるともう別世界すぎるんだよ。全然憧れないし、心を動かされなかった。
すべて笑いに変えてしまうユルさ
コメディとしては秀逸。
この主人公に感情移入はまったくできないし、憧れることもないし、羨ましくもない。
しかし、なんかこう……
シリアスなシーンもすべて笑いに変えてしまうユルい演出と、「変なキャラだなー」と観察気分で楽しめる感じ。
予測不能の行動そのものがエンタメ要素。
真の「放蕩」とはこれだ!とばかりに、とことん自由、とことん馬鹿で本能のまま。
依存症を克服する姿や、抜けられない地獄を描く映画が多い中、この作品は「ダメでいいじゃない」「ろくでなしは所詮ろくでなし」とやりっぱなし。
努力を一切しない『無責任男』シリーズか?
いやいや、『ハングオーバー』シリーズ? 『ビルとテッド』シリーズ?
『最後のパーティー』(2016)、『プロジェクトX』(2012)、『TED』(2012)『ジェクシー! スマホを変えただけなのに』(2020)みたいなノリ?
人を殺すことのない、『ダークナイト』(2008)のジョーカーとか、最初の『スーサイド・スクワット』(2016)のハーレイ・クインにメンタリティが近い気もして。
あらすじには「窮地に」なんて書いてありますが、実際に映画を観てみると本人は全く窮地だと思ってなくて、すべてを楽しんでいるように見えました。
でも、絶対に真似しちゃだめよ(笑)
イカれポンち
まるで現代のビートニク、ヒッピー・ムーブメントの残党、ブコウスキーも羨ましがる生活、ジェフ・スピコーリの将来像、マシュー・マコノヒーが「サーファーのプライド」で演じた延長線上をクレイジーに!?
詩を朗読する場面はありながら全くもって詩人、作家として成功した説得力は微塵も感じられない、クソみたいな奥さんと思いきや夫であるムーンドッグを愛する気持ちは本物、頼りがいのある凡人と才能だけの堕落した男、後者のような生き方には憧れを持ちながら、周りの過剰な優しさに甘え才能を保健に好き勝手し放題で生きられる余裕を醸し出す不謹慎だらけに愛着が持てるか、不愉快に感じるのか。
笑っちゃうデカいマリファナ、ザック・エフロンのボーダー柄なヒゲ、意味不明なマコノヒーの女装、途中からジョーズに様変わりな展開に片足くらいは大したことがない世界観など、アホみたいにイカれたシーンだらけの割にホノボノと和める癒しが沸々と!??
ハーモニー・コリンの映画として観たら傑作、マシュー・マコノヒーの映画として観たら駄作?
ハーモニー・コリンの新作を観れた喜びは計り知れない、世の中所詮は才能ありき凡人には虚しい限り。
人生楽しみ尽くすこと
FUN is a fucking Gun. 50歳のマシュー・マコノヒー、一世一代のハマり役で大好演!ノリノリな独壇場に抗えない気だるさとオフビートな笑い。作品を漂うゆる〜い空気に、月に手を伸ばすように《ローだからハイになれる》ブッ飛べる、今を生きる犬の遠吠えと喧騒。正直、どの作品もそんなにハマらないのに何故か新作があるとチェックせずにはいられない奇才ハーモニー・コリン待望の新作。デビュー当時は恐るべき子供なんて言われていた彼も50歳手前。そんな同時代を生きてきた二人が組んだ本作はやっぱりなんとも不思議な魅力にキラキラと光り輝きユルりとヘンテコな一本だった。
Time to lift off. ムーンドッグ役マシュー・マコノヒーとランジェリー(ほとんど本人?)役スヌープドッグ。最初誰だか一瞬分からなかったくらい痩せたジョナ・ヒルにすごいヒゲしたザック・エフロン、そしてマーティン・ローレンスとキャラの濃いバトンリレーが楽しい。いつだって陽気にゴキゲン。例えば『時計じかけのオレンジ』ほどキッチリしたものではないかもしれないけど、本作にも大きな波・弧を描くような流れとしての反復を感じた。そしてやっと求めていたものを再び得られたにも関わらず最後に主人公がする決断がまたよくて、映画的にもカタルシス。変に説教臭くなくて良かった。人生というスプリングブレイク楽しみつくそう!
Bark at the Moonはバカだもん
100億ドルを超える資産を持つ嫁に愛される天才と呼ばれる程の才能がある遊び人な詩人のお話。
結婚を控える娘と嫁をマイアミの自宅に放置して、キー・ウェストで一人、酒にハッパにコークに女と好き勝手な生活を送る、過去に1作大ヒットを飛ばしたことのあるヒャッハーなオッサンに、娘の結婚式の為に戻ったマイアミで転機が訪れるストーリー。
嫁も中々ぶっ飛んでいて、まあなんというかナイスカップルではあるけれど、酒かハッパで常に酔っぱらっている様な感じからあっさり訪れる転機と、唐突にのしかかってくる嫁の愛情。
そこからの展開は、この主人公らしいといえばそうだけれど、あまりにもスーダラ節が過ぎませんか?
コメディというには笑いも少ないし、終始愉しげな空気という感じでもないし。
最後だけ上手くまとめた感じだけど、感謝もリスペクトも無いクソ野郎が、労せずして悠々自適な人生を手に入れるだけのヒューマンドラマって面白いですかね?
ファンキー過ぎてついていけず
東京の緊急事態宣言もあって今週は延期がなされた新作が多い中貴重な新作ムービー。
出演者が豪華ではあったが自分とは全く合わない作品となり終始眠気と戦う結果となった…
M.マコノヒー演じる主人公のムーンドッグは過去に手掛けた著書が爆売れして、資産家の妻も手に入れ仕事をする事なく優雅な生活を送っている。
その生活内容も連日酒に浸り女遊びに呆けてドラッグ漬けとなっている。
離れた生活を送っているが夫婦仲は悪くないんだろうけど、お互い好き勝手に遊んでいる。
そんな中妻が死んでしまい、資産を全部凍結されホームレス状態となるムーンドック。
それでも破天荒に我が道を進むストーリーである。
過去の著書が詩集と言うこともあって劇中内で所々綺麗な詩がセリフであったりもしたが特に印象には残らなかったかな。というのも最初から最後までファンキー過ぎて作品について行けず中盤くらいから飽きてしまった。
元々ポピュラーな作品ではなく合う合わないの振り幅が大きいキノシネマが配給ということもあって今回は合わない方に当たってしまったかなというのが率直な感想。
まぁ今週は新作が見れただけでも幸せと感ようと思う。
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