ビーチ・バム まじめに不真面目のレビュー・感想・評価
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奔放すぎるマコノヒーに翻弄され魅了された
まさか「ダラスバイヤーズ・クラブ」を凌ぐマコノヒーと出会えるとは思わなかった。本作の彼は強烈だ。マリファナとアルコールに身を捧げ、常にニヤケ顔で足元ふらつきっぱなし。そんな一昔前の”酔いどれ詩人”風な生き様を、穏やかかつピースフルなテンションでずっと保ち続けるマコノヒーのカリスマ性はやはりとんでもないほど異常だ。この映画が伝えたいことは何なのか。ストーリーに意味はあるのか。そんなことを考えだすと、核心っぽいことはぜんぶ指の隙間からサラサラとこぼれ落ちてしまいそう。本作はむしろ波間に浮かぶ小舟のごとく、なすがままに身を任せるのが良いのかも。そうやって初めて、詩人としての彼のヴィジョン、あるいは人生観や生き様と照準を重ね合わせることができる。当然、好き嫌いはあるだろう。評価も大きく分かれるはず。だが個人的には、40代後半となったハーモニー・コリン監督の作品を、今回ようやく心から愛せた気がした。
ま、ま、まこちゃん?
一瞬マコノヒーだって分からないくらいはまってました。このシュールなパリピ感が、逆に病んでいる国に住んでいる病んでいる人達に見えてしまって虚無感が酷いです。ハーモニー・コリンの作品は、表現方法に変化はありますが、常に生きていくことの虚無を描いていると思います。昔の作品の方が分かりやすい虚無でしたよね。ラストもフェリーニの「81/2」の病んでるバージョンみたいで、もしかしてムーンドッグがフェリーニ だとしたら、マコちゃんの幸せそうな笑顔の方がさらにやばいのかもと思っちゃいました。
《ムーンドッグ:無理してつまずく奴が多い。》
みんな、無理するな!
全く良さがわからなかった
全てのキャラに共感できず、というより受け入れられない人達ばかりでした
人生を楽しむ事は絶対正しいとは思うけど、それはごく真っ当に生きているからの事だと思うし、主人公の人生を楽しむというのは私には無責任としか思えなかったです
なので最初からラストまでずっと面白いとは思えず終わりました
好きな俳優さんのマシュー・マコノヒーだったのに残念でしたが、マシュー・マコノヒーが演じそうなキャラだなぁと思いました
オイスターホワイト
こんなのを作品にする意図が分からない。キャストは豪華だが、いつも通りのドラッグ、酒、女これがないと映画にならんのか?銃がないだけでもましって感じ?いつも当たり前にこれらが出てくる。PGつければいいってもんじゃないでしょ。詩も何故それが傑作なのか分からん!分からんだらけの映画だった。
客観的に見て、 クズなのは間違いないと思うが、 愛される人っている...
客観的に見て、
クズなのは間違いないと思うが、
愛される人っているよね。
僕が人生に迷うことがあって、
この映画の主人公に人生相談したら、あらゆることがどうでもよくなりそう。
主人公のマシュー・マコノヒーの笑顔、
笑い方は癒しだ。
ただただ快楽を求める生き方も世界のバランスを整えるのに必要なんじゃないかと思えてしまう。
マシューマコノヒーもスヌープドッグも
いい声してるなーw
今こそ笑おう
残酷でひどい現実にいて、楽しい時間を過ごすことによって抗議する。『スプリング・ブレイカーズ』の精神的な続編のよう。今回は歪んだ形ではなく真っ直ぐな印象。”Fun is the gun”。それが原動力、とムーンドッグは言う。
煙、ビーチ、海と溶け合う太陽、カラフルな光線、バラード。ひとつのシーンでそれらのショットがリズミカルに切り替わり、まるで夢を見ているような感覚になる。
そこで、はたと気付かされた。全編に渡り、余計な効果音がほとんど入っていないのだ。どうりで言葉と音楽がクリアに際立つわけだ。そう言えば夢の中で、小さな音って聞こえない。
衣装、撮影、音楽、美術…。天才のもとに一流のスタッフが勢揃いしたのでしょう。
映画作りというかなりしんどい作業に耐えるには、イカれた頭と、美しさを見つける精巧なセンサーが必要。この作品には最高に精密なセンサーを感じた。
「ポンヌフの恋人」以来の花火が、過去とカネを破壊して喜劇は幕を下ろした。
1960年ほど自由じゃない映画だけど
かつてのアメリカの自由。
社会や国より、自分の自由を唯一のものだと信じた。
そう言って、歌を歌い、マリファナを吸い、太陽の下へ向かった。ほんとうにそう信じていた。
だからといって何もなかった。何もなくともその空気だけが真実だったしすべてだったのだ。しふしぎな時代。二度とない時代。アメリカ以外でぜったいない空気だった。
こんな役をやるのは彼しかいない。、
マシュー・マコノヒー
唯一無二の存在。
タイトルなし
ヒッピーにあこがれる大人メルヘン?か 自由人 放蕩詩人そんな破天荒な人間を描きたかったのだろう 最後の方でインタビューを受けるシーンで語る事が言いたい事でそのセリフを最後言わす為に色々ストーリーを見せた そんな感じがしました。破天荒ってこんな感じでしょと描かれていて 薄ぺらい感じがした マイアミだろうがLAだろうが やってることは飲み明かし葉っぱや薬やるだけ その様子がちっとも楽しそうでもないし マンネリに見えた。所処の詩も響かない。まじめに不真面目か
まじめな人が不真面目ってこんな感じーとりあえず、スヌープ出しといて酒女葉っぱクスリバカ笑いーって作ったらこんな映画になるのか?まじめに不真面目ではなく 不真面目を雑に作ったそんな感じでした。
そう考えると チーチ&チョンはちゃんと作っていた まじめに不真面目だったなぁ
自由に楽しく生きるって覚悟が必要
合わなかったなぁ、残念ながら。
なんでだろなぁ、無軌道な主人公への
羨望にも似た苛立ちが邪魔してるのかな?
楽しむのは一番ってことはわかってるけど
それをやるのが大変なんだよ、お前は誰もが
認める天賦の才があるからそれができるんだよ。
なーんて毒づきながら観ちゃったからですかね。
本作で描かれてるムーンドッグって、
凡人が想像する天才像みたい。
アーティストはインスピレーション求めて
酒に女にハッパに・・・って。
でも、まぁ、わかりやすいのかな。
合わなかったのは、ムーンドッグが
あまりにモラル欠如してたからかなー。
下品だし、犯罪にも手を染めるし。
こんなことを言ってるあたり、僕は小物(笑)
でも客観的に見て気持ちのいい風景では
なかったから仕方ないです。
あー、僕の周りにもいる、好き勝手に自由にやってる
ようにしか見えないのに、結果を出している人を見る
ときと同じ感覚だな、これ。
平気で遅刻を繰り返しているのに、なぜか慕われる。
あの腹立たしさに似てるかなぁ・・・?
でも、結果には理由がありますから、僕は
何かが見えていないのでしょうね。
そんな見えていない側面は本作のラストですかね。
あの豪快さはムーンドッグの変わらぬポリシーと
覚悟、そして自信の現れか。
あれを僕ができるか?・・・きっとできないな。
なーんて、なぜか自らを振り返ってしまいました。
結構、ズンズンと生き方について考えることを
求める作品ですが、やっぱりムーンドッグの
ノン・モラルな日常が苦手だったなぁ。
もっとコメディっぽい作品だったら、印象は
良かったかもしれません。
けど、良作ですかね。
とても辛いことを乗り越えた時のマコノヒーの表情がすべて
カラッとした陽射し、青い空、青い海、波に揺られる舟の上、寝っ転がっているムーンドック。
まさにストーリーを象徴するイメージ。ムーンドックは状況に身を任せゆらゆらと漂う。
心地よい音楽が終始流れている。酩酊感。
音楽の使い方や主人公の「わかっちゃいるけどやめられない」中年オヤジ感。
“さらば愛しきアウトロー”を思い起こす。
中年になったハーモニー・コリンの憧れがムーンドックに投影されているのだろう。
ラストの燃え盛るクルーザーから逃れボートの上で見せるマコノヒーの表情。
悲しさはあるのだけれどカラッとした明るい涙。
その一瞬のためにこの映画はある。
ムーンドックはとても妻を愛していたんだと思う。
妻との細かいストーリーが盛り込まれていなくてもあの表情と涙で分かる。
辛いことや悲しいことを拒否し逃避して徹底的に快楽を求める人は
本当に辛いことや悲しいことがあった時にウジウジ、グジグジ、シクシク出来ない。
ネガティブになれないのとても辛いことだと思う。
マコノヒーのあの表情を観るだけに映画館へ出向く価値はあります。
虚しいなぁ...
ジェントルマン見てからの
ビーチ・バム!
20代あたりで観ていたら、
こういう作品を良いっ!て言う自分って、
サブカル寄りで、ちょっとイケてるんじゃない?
なんて勘違いしていたから、誉めていた作品かもね(苦笑)
あの時代、ハーモ・ニーコリンってだけでね。
しかし、アラフィフになった今、こんな大人に憧れるほど、あたしも若くないのよね…。
ムーンドッグ、まじ、ウ○コだわ(苦笑)
面白かったような気もするが、なんだか虚しいかも。
破天荒に脳天気
ジェントルマンで笑わないマコノヒーを観たあとに、笑いっぱなしのマコノヒー。
混乱するけど、役者ってすごい。
一度きりの人生で、そうそう出会わない災難に何度も遭遇しても、動じない。
プライドとか常識とか関係ない。
それでも愛されキャラ。
だれにも嫌われないし、嫌がられてない。
金持ちだから?
本気で愛してくれる人がいて、才能を信じてくれる人たちがいる。
才能かぁ~
人を唸らせる言葉があるからか?
軽くて、ハチャメチャで、クズみたいに見える男の話だけど、それだけじゃない。
なんか、こんな風に生きられたら…だれも責めず、怒らず、何も求めず。
こんな父親嫌だけど、親も子もぶっちゃけ過ぎて、それでも信じあえてるって、生活に余裕があるから?
なんか、軽いんだけど、ガツンとくるもの あったなぁ~
【”悲しいほど、能天気・・” 物凄く器の大きな詩人のおバカな生き方が、何だか清々しい作品。】
ー ”ムーンドッグ(マシュー・マコノヒー)は、ひたすらに酔い、時折詩を口ずさみ、どんな時でも笑顔を浮かべ、決して涙を流さない・・”と書くとブローティガンのようで、何だか格好良いが、
映画の中のムーンドッグは、サイケデリックなシャツをひらつかせ、人前でも気にせずに、お姉ちゃんとヤッチャッたり、ハッパを燻らしたり、遣りたい放題である。
だが、何故か、彼は人々から愛される。
明るい、自由人だからであろうか? ー
・愛妻で、お金持ちのミニー(アイラ・フィッシャー)が自動車事故で亡くなっても・・、自分も怪我をしているのに、枕もとで優し気に妻の顔を見ているムーンドッグ。
・親友(スヌープ・ドッグ)から”実は、ミニーと寝ていたんだ・・”と告げられても、”知ってるよ”と笑顔で応えるムーンドッグ。
・知り合いのイルカを見せる船長が、サメに足を食いちぎられちゃっても・・、笑顔でポーズ。
◆家を壊しちゃって、到頭施設に送り込まれたムーンドッグが、”日の丸ハチマキ男”(ザック・エフロン)と施設を逃げ出すシーンは、爽快感すら感じる。
”The Cure”の”Just Like Heaven”が大音量で流れる中、車をかっ飛ばす二人の姿。
別れの際にも、ムーンドッグは笑みを浮かべ、”日の丸ハチマキ男”と握手を交わして別れる。
<今作は、物語の作りとしては、相当粗いが、それをマシュー・マコノヒーの突き抜けた笑顔と、はっちゃけた行動がカヴァーしている。
たまには、こういう映画も良いものだ。>
<2021年6月6日 刈谷日劇にて鑑賞>
破天荒だがブレることなし
マシュー・マコノヒーが放蕩の詩人を演じた。
アメリカ最南端のフロリダ州キーウエスト島。太陽と海に囲まれて自由気ままに生きる天才詩人ムーンドッグ。妻は資産家で金に不自由することなく酒とマリファナと女に溺れる日々。
苦労もなく好き勝手に生きるってどうだろう?
しらふの時がないのってどうだろう?
自分には100%縁がない世界。
嫌悪と羨望が入り乱れ複雑な思いが。
才能ある夫を愛する一方で自身の生活をきっちり謳歌する妻を演じたアイラ・フィッシャーが良かったなぁ。グッときた。なので彼女の悲劇が一番こたえた。
最後までブレることがなかったムーンドッグ。これは究極のファンタジーじゃないかと思えてきた。悪くないと思った。
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