ぼくらの7日間戦争

劇場公開日:

ぼくらの7日間戦争

解説

1988年に「ぼくらの七日間戦争」として実写映画化もされた宗田理の同名ベストセラー小説を新たにアニメーション映画化。原作から約30年の歳月が流れた2020年の北海道を舞台に、新たな「7日間戦争」が描かれる。ひとりで本を読むことが好きな鈴原守は、幼なじみの千代野綾に片思いしていた。綾は親の都合で1週間後に東京へ引っ越すことが決まっていたが、間近に迫る17歳の誕生日をこの街で迎えたかったという綾の本音を知った守は、綾や友人たちと古い工場に潜り込み、そこで綾の誕生日までの7日間を、大人たちから逃れながら過ごそうとする。しかし、そこで不法滞在者のタイ人の子どもと出会ったことから、守と綾と仲間たちは、思いがけない事態へと巻き込まれていく。声優は、主人公・守役に北村匠海、綾役に芳根京子。さらに、実写映画版で宮沢りえが演じた中山ひとみが30年後の姿で登場し、宮沢が再び同役を担当する。

2019年製作/88分/G/日本
配給:KADOKAWA、ギャガ
劇場公開日:2019年12月13日

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(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会

映画レビュー

2.0子供はもう集まらない

2024年10月4日
iPhoneアプリから投稿

いつの時代も大人は判ってくれない。自我を押し殺し矛盾に背を向けながら表向き円滑に社会生活を営む大人たちに子供たちが苛立ちを覚えるのは当たり前のことだ。

しかし異議申し立ての手段がきょうび全共闘時代の「立てこもり」スタイルというのはいかがなものか。原作や実写版が盛り上がった80年代であれば「大学をバリケード封鎖してたような世代が実制作のトップに立つ頃だもんな…」とまだ溜飲が下がるというものだが、21世紀にそれをやる意味や意義があるとは思えない。

しかも原作や実写とは異なり立てこもりの動機からしてそもそもが弱い。親の都合で引っ越すヒロインの誕生日を祝うため、ってマジで何だよ。キャンプ気分でそんなことするなよ。もはや子供という存在を舐めてるだろ。大人に失望した子供が復讐を企てるという筋立てであれば村上龍の『希望の国のエクソダス』を読んだほうがよほど有意義だ。

SNS、毒親、移民、LGBTといった現代的トピックを散りばめて脱臭を図ったところで根本的にアナクロニズムの感は拭いきれない。そのうえ上述のトピックの扱いも雑で、ヒロインが自身のセクシュアリティを暴露するくだりなんかは最悪だった。

彼女はセクマイを暴露したあとで「私のお父さんは実はハゲでーす」と笑いながら更なる暴露を続けるのだが、セクマイで苦しんでる人間が他人の恥部を勝手にアウティングするとかもっての他じゃないですかね…

実写版でヒロインを務めた宮沢りえを特別出演させるというのも杜撰な本筋を誤魔化すためのリップサービスにしか感じられなかった。

現代においてはもはや不平不満を持った個々人が結集すること自体が稀である。子供たちはもっと孤独な戦いを強いられている。子供vs大人という図式で物語を立ち上げようとするなら、まずはいかにして子供が集まるのか、という点をもっと丁寧に描き出していく必要がある。

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因果

3.03、4、5、6は無いが『ぼくらの七日間戦争7』がアニメで完成⁉みたいな感じ

2024年8月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

萌える

実写版より面白くならないようにという大人の事情でもあったのか、本気で超えようとしてつくった結果こうなったのかは定かではない。

アニメになって、タイトルの七が7になっただけではなかった。
今作は旧炭鉱や“大人の事情”に触れていて興味深い。
ストーリーは、恋愛物語にアレンジしただけではなかった。
SNSを使った物語になり、不法入国者の子も登場する。

告白シーンは予想外で楽しめた。
さらに終盤、鈴原守(北村匠海)に好意を持つ意外な人物も衝撃的。
戦う中学生が実写版二作品よりもさらに少人数になったが、大勢いればいいというものでもないので丁度よく感じた。
気球は『ぼくらの七日間戦争2』のオマージュで、クラシック風な『SEVEN DAYS WAR』を挿入曲として使用したり、実写版を視聴済みの人へのサービスがある。その中で一番嬉しかったのは“玉すだれ”というアカウント名の女性の存在。

終わり良ければ総て良し。

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Don-chan

1.5練りこみ不足

2024年4月19日
PCから投稿

この映画は明らかな脚本の練りこみ不足を感じます。
まずこの映画は1988年の実写版「ぼくらの七日間戦争」が下地になっていますが、全く別のオリジナルストーリーになっています。

本来こういう映画を作るにあたって一番大事なのは「主人公たちが正しいこと」だと思います。でもこの映画では冷静に考えると主人公たちは何も正しくありません。なのに感動的な音楽を流し、感動的風なセリフを言い、感動的にキラキラと輝く演出をします。

主人公たちも「マレットを匿えば犯罪になる」って最初言ってましたよね?
じゃあなんで匿ったの?途中からいい話風になって全然そのことにふれなくなるし…
最後いい話風に終わらせたけどあの両親は犯罪者なんですよ?
ぜんぜんいい話じゃないよ…

あと大人たちは「あさま山荘事件」みたいに建物の壁を重機で壊すシーンがありますけど、壁を壊さなくても普通に窓から入ったらいいですよね?
「あさま山荘事件」が壁をわざわざ壊したのは犯人が銃を持っていたからですよ…
この映画では銃なんてでてきませんよね?だから重機なんか使わなくても窓から入ればいいのです。仮に窓にバリケードがあっても、相手は銃を持ってないからゆっくりバリケードを外せばいいだけです。

「いい話風」に作品は終わりますが、結局主人公たちが大人にやったことは暴力だけ。
それを感動的な曲に合わせてエンドロール。

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みる

1.5なんも無い

2023年9月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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背中にエンジン