永遠に僕のもののレビュー・感想・評価
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"二丁拳銃"
来日時の彼の画像を見るとスクリーンに映る姿と同じ人物とは思えない、監督の巧さか!?
実在の人物、史実の方が悪質で残酷な行為を犯しマクっていて本作は多少の美化された美男子を前面に。
TV出演の場面で70年代らしさが描写され、他は現代と変わらないような、もっとアルゼンチンの70'sな雰囲気を全体的に感じられないのが残念。
躊躇なく殺したり、欲の為の盗みでも無く、全てにおいて悪気もなく、感情が無ってか天然極まりない、ある意味サイコパスな、LGBT寄りに見せる演出も含めて、アイドル映画としても、史実を忠実には描いていない部分もあるだろう、物足りなさも!?
唇に釘付け♥
とにかく、カルリートス役のロレンソ・フェロの唇が可愛くて目が釘付けに…
煙草をくわえてから火を点けるまでの間が堪りません。
彼は新しい時流のイケメン。髪はとても美しいけど顔は整ってるわけではなく、幼児体型で男らしくない身体付き…どちらかと云うと中性的でロリっぽい天使のよう。そんな悪いことをしそうに無い彼が、軽微な盗みから徐々に甚大な殺人を重ねていく。まさにはまり役です。
一方、ゴルゴ13の様な風体のチノ・ダリン演じるラモン。カルリートスとは真逆の長い揉み上げに象徴される男らしさ。そんなラモンの周りは悪人ばかり。(カルリートスの両親は善良な人として描かれてるので、ここも対照的)息子の友達のカルリートスに色目を使う母。盗みを稼業とする薬中の父。そしてラモンをゲイの道へと誘う怪しい美術品収集家。全てのプロットを回収しながら進みます。
そんな二人を中心に思い付くまま悪事をやりまくります。やがて二人の関係はギクシャクし始め、些細な行き違いや疎外感からカルリートスはラモンに苛立ちを感じ最後は凄惨なことになってしまう。
一番の問題は罪悪感が無いってこと。
退廃的な雰囲気と音楽が特に良かった。
マリリン・モンローみたいだ
とんでもなくドスケベに撮ってくれちゃってまあ。
顔面の造形が良いってお得ね。何かコトを起こすならその前に整形するべきね。
「黒い天使」ことカルリートス・エディアルド・プッチの半生をシレッと描いた作品。
実在の犯罪者を描いている以上もちろん被害者やその遺族も実在するわけで、この映画を観てカルリートスの一挙手一投足を楽しんでしまうことに罪悪感をひとつ感じながら。
大きな目にぷるぷるの唇にむっちりした躰、溢れんばかりのフェロモンが漂う彼のビジュアルを全面的に活かして、あっけらかんとそれに頼り切る姿勢が潔い。
しかし人間関係の機微を細かく入れ込み、繰り返す盗難と殺人の行く末もきちんと見せてくれる脚本も良くて、単なる雰囲気映画に収まらない骨の太さを感じた。
大胆で恐れを知らないその手口は、どこか詰めが甘いのに抜かりない。
「あ、見つかった。」で即射殺しちゃう、後先考え無しの飄々としたその姿勢にはどうしても惚れ惚れしてしまう。
最近銃殺の恐ろしさに目覚めてしまったのでたまらない。何もわからないまま突然命を奪われる感覚って怖すぎる。勘弁して。
どこまでも悪びれず飄々としてみせるカルリートスの中に一つある、深く熱い眼差し。
これまた噎せ返るほどの色気を孕んだクドいビジュアルのラモンへ向ける感情の正体は何だったんだろう。
恋愛の情と言うほど分かりやすいものではなく、ただのバディと言えるほど割り切れてもいない。
しかし確実にある執着心。
テレビの中で共に歌い踊るシーンが狂おしいほど好き。
ラモンのスポンサーや共に出てきた男へ寄越す視線から嫉妬の情は隠せない。
辿り着くひとつの行動の安易さ。
複雑な気持ちを抱きながらもカルリートスには単純な答えしか出せなかったのね。究極でもあるんだろうけど。
ふいに帰ってみせる気まぐれさが好き。
親からしたらたまったものじゃないよね。
大好きなカツレツをマヨネーズたっぷり付けて食べる姿が可愛かった。
幼少期から出癖が悪かったと思われるカルリートス。
明らかにおかしい「借り物」を強く問いただすことなく、押さえつけて閉じ込めてでも彼を止めることはなかった両親は、果たして責められるべきなのか。
多すぎる被害者を想うとどこかで強制的に断たせるべきだったとは思うけど、それで立ち止まれるような人じゃないことはとうに知れている。
当事の外から好き勝手に喚き立てるのは楽だろうけど、人間って善悪のどちらかに振り切れるものじゃない。
みんなその狭間でなんとかバランス保ちつつ、どちらかに傾いてみたりゆらゆら揺れてみたりするものでしょう。
カルリートスには堕ちたつもりもないだろう。
盗みの才能は天性のものだろうけど、モノへの欲望がそこまで強いようには見受けられない。
何のために何をしていたんだろう。
終始彼を観ていたけど、よくわからないことはきっと彼にもよくわからないのかもしれない。
彼のやったことを書き連ねた記事を以前読んだ時に抱いた印象とはまた違うものが得られた。
もっと無感情な人間かと思っていた。
人の心を感じられない点もかなり多いけど、意外とその奥にベッタリした想いがあるのが面白い。
最後の最後に頼る先は結局そこだし。(実際がどうであれ、映画のなかでは。)
ところどころでフフッと笑えてしまう間や見せ方を挟むのがズルくて好きだった。最後のシーンはもはやギャグ。
キャッチコピーに唸る。
ええ、漏れなく発情しましたとも。
クライムサスペンスではなく青春映画
若くして連続殺人犯となった青年が主人公と書いてあったが、殺人よりも窃盗・強盗の方が印象に残る犯罪だった。殺人は成り行きで犯したって感じ。シリアルキラーの映画を期待してはダメ。
そしてやってる盗みも適当で行き当たりばったりな感じ。70年代のアルゼンチンって取締りもゆるかったのかなと思ってしまう。クライムサスペンスとしてのスリルやカッコよさはない。
一人の青年が犯罪を犯しながら70年代前半を突っ走った青春映画として観るのが正解なんだろう。そういう意味で、主人公カルリートス(のルックス)と、流れてくる音楽がカッコいいのは正しい。大した盛り上がりも脚本的な仕掛けもないが、最後までちゃんと観ることができた。
退屈なのか、愛なのか
始まりからラストまで常に???
主人公が1番求めていたのは?
役者はみんな魅力的な人達ですが、内容が主人公を悪に見えないように努力しているようなわざとらしさを感じました。
どうせなら、徹底的に悪にして欲しかった。
ブエノスアイレス版かまってちゃん
微妙に話しもぶれるし、主人公
も感情の持って行き場が、自分でも分かってないかまってちゃんなので、見終わって何を描きたかったのかが、まずわからない❗
断片的にシュールになりそうな画もないことは無いが、まず底
が浅い脚本だし、彼の親友?が新人登場みたいな番組で、歌なんか披露しちゃたりするし(笑)
アルモドバル制作って言葉に、うまく騙されちまいました。
ちょう良
ロレンソ・フェロがめちゃくちゃに可愛い。それだけでも見に行く価値は全然ある。ストーリーも面白いし、見てからずっと余韻引きづるくらいの圧倒的な雰囲気。何もかもがとっても作り込まれてる。とにかく迷ってるなら見た方がいい。これだけは言えます。
無軌道なイケメン
アルゼンチン映画。
1970 年のブエノスアイレスを舞台に、主人公のカルリートスが無軌道で盗みや殺人を繰り返していく。しかしながら、本当に無軌道に何の計画性もないので、最後は「まぁそうなるでしょうな」というオチに行き着いてしまい、見ている途中で飽きてしまった。
ただ、主演のロレンソ君がとにかくイケメンで、
惚れ惚れする。特に唇がセクシーで男の私でも
うっとりするほどだ。
イケメンが、気に入らないやつを後先考えず殺しまくる映画が見たい人にはオススメ。
本当に痺れるほど美少年なので、そこだけでも見る価値あり。
タイトルなし
主人公のキャスティング、それと音楽がよかったので見てられるのかな。
そうでないと、目的もなくただ盗み、気軽に殺人の繰り返しで共感も納得もいかないままだったかと。
見ながらハウスジャックビルドをふと思い出しました。
なんだこれ
究極のキチ○○か。
共感まったくなし、親の言動もゆとり親どころじゃない。
出てくるやつア○ばっかで救いなし。
主人公の美形だけでもった映画。
唯一の涙場面も心情的理解不能、そこで今更泣くなよ。
このストーリーが面白いだの良いだの思う人の感覚が分からない。しかも実話だし。
ラストは嫌いじゃないが、どうせならその先の観念した姿が見たかったかも。
主人公の美しさがなければクソつまんない映画かも
美しい顔をした少年が、罪悪感ゼロで盗みや殺人を次々と犯していくだけの話。
主人公は罪悪感ゼロなので何の葛藤もないし、葛藤どころか気持ちの揺れや心境の変化もない。
オープニングとラストで何も変わっていない。
モンスターがいろいろやりました、というだけの内容。
葛藤も心の揺れもないので、カタルシスもない。
主人公の美貌があるから鑑賞に耐えるだけで、それがなければクソつまんない映画だったかも。
面白い!
今年のNo.1作品!
アルモドバルの粋なプロデューサーっぷりに
大笑いしながら感激した。
映像美、プロット、音楽、映画の面白さが際立っていた。
以前アルモドバルがプロデュースしたアルゼンチン映画(家族で誘拐犯だった作品)は、今となっては華麗なる失敗作だったのだ!
映画が好きなら見るべき作品。
仏映画がどうしようもない無いので、南米の映画が盛んになると楽しいかも。
70’sをスタイリッシュでカッコ良くしたした映像は今年のNo.1です。
堕天使の気持ちは誰にも分からない。が、演じたロレンソ・フェロのスター性は十分に感じた。
慎ましやかに暮らす夫婦の愛らしい顔をした1人息子が殺人犯に堕ちて行く過程が、やや感傷的に描かれる。
カルリートスのコソ泥から殺人者になっていく気持ちの移ろいをどう観るかは、観客に委ねられる。
「朝日のあたる家」が流れるシーンがあるが、あの時見せるカルリートスの表情が心に響くか否かでこの作品の評価は別れるだろう。
私には、躊躇なく人を殺める時の彼の表情は無機質、無表情に見え、負の印象が残った。
(近年の邦画で言うなら、「渇き。」で鮮烈なデビューをした小松菜奈のあの表情である)
だが、カルリートスを演じたロレンソ・フェロの彫像のような美顔と時折見せる憂いの表情には大いなるスター性を感じた。
新たなスター誕生となるか?
レトロスペクティブな風合いのクライムムービー。
<鑑賞日翌日、一部追記>
内容を象徴するような強い絵と音楽
ロックとアヴァンギャルドなビートで力強い絵で綴られる、強烈な物語。
哀しく華麗に舞う無垢で邪悪なピュアマインドを感じることが出来たけれど、この事実を推し量ることが出来なくて、何か遠い別の世界での出来事にしか感じることが出来なかった。まぁ別世界の虚構といえばそうなのだが…
でも、せっかくの強烈な事実なのだから、もう少しこの世界の出来事だと感じさせてほしかったなー。
残る複雑な余韻
カルリートスの殺害には差し迫ったものもなければ、必然性や怒り、或いは、高揚感もなく、観てる僕まで不感症になりそうだった。
この物語が実話をベースにしたものだというのだから驚く。
フィクションにしろ、ノンフィクションにしろ、映画で殺人鬼を描く場合、どこかに感情の起伏が出るものだが、カルリートスは徹底した不感症だ。
ロレンソ・フェロは男から見ても惚れ惚れするほどの妖艶な魅力をたたえ、抑揚を最大限に抑えた演技もデビュー作だとは思えないほどだ。
実在のカルリートスも相当な美男子だったらしいが、このロレンソ・フェロを見たらどう思うだろうか。
自分と同じだと思うのだろうか。
繰り返しになるが、実話として驚く。
そして、純粋悪とはこのようなものかと問われれば、同意もしづらい。
ただ、ゲーム感覚かと聞かれると、そんな気がして来て、もしかしたら今時、こんな奴がもっと出てくるのではないかと考えて、なんとも複雑な余韻の残る映画だった。
上質のコメディ
良くできたコメディ映画だと思う。「俺たちに明日はない」に勉強しているきらいはあるが、この突き抜け方はやはりラテン系と言うべきか。ARGENTINA(アルゼンチンという読み方は間違い)から届いたちょっと驚きの洒落た映画。
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