窮鼠はチーズの夢を見るのレビュー・感想・評価
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純愛の話なのか
好きな俳優ですが、R15のBL物、、ちょっと腰が引けます。結果とてもいい映画でした。ちょっと長いけど。 本当に人が好きになると、その人だけ例外になる ってのが印象的。 こういう人が好みがとか、ここだけは許せないとか、いろいろな条件があっても、好きになる時はなるって話ですね。 たまたま好きになってしまったのが、性だけ条件から外れたら、、、ということでしょうか。 相手が、親友の嫁、教え子、姉や妹など女性ならしっくりくるのですが。 そうなると恭一がクズ中のクズになりますけど。 あと、R-15らしく、絡みは非常にハード。 前半ではキスシーンすら不快に思いましたが、後半は、キャラの気持ちも理解して、ハードなものでも受け入れて観られるようにもなりました。 不快より切なく見えるから不思議。 あと、女性同士でまったく同じストーリーなら、、、人気女優とアイドル女性なら、、、 そう考えると、やっぱり私にとっては性別は重要です。
好きになるということ
BLには全く慣れてないため、なかなかインパクトがありました、笑。結構過激なシーン多いですな。。 本当に人を好きで好きでたまらなくなった時の感情を思い出す、好きの感情が行動や表情やいろんなものから感じられる作品。BLの形で描かれていますが、好きになるってことについて考えさせられるよい映画です。 成田凌はさすがの一言でした。表情が絶妙すぎる。ワインかかえてるとことかほんとにかわいかったもんな。。大倉くんのもつ色気とあいまって素敵な空気感でしたね。 というわけで誰かを大好きになりたくなったので恋をしたいと思います、笑。
愛のあり方に関する物語。ひとはどうやって恋に落ちていくのか。あるい...
愛のあり方に関する物語。ひとはどうやって恋に落ちていくのか。あるいはなぜ愛するのか。残酷で切なくて不可能なラブストーリー。小道具の使い方、光と影の織りなす陰影深い映像、細やかな音の演出などが映画ならではの味わい。劇場での鑑賞必須な作品だと思います。加えて大倉忠義さん、成田凌さんの主演ふたりはもちろん、吉田志織さん、さとうほなみさん、咲妃みゆさん、小原徳子さんの女優陣の一挙手一投足から目が離せない。特に小原徳子さんの控えめながらもにじみ出る色気にはやられました。 余白を多く取り、観客に想像の余地を残しているところもこの作品の特色だと思います。そこからどんな感情を読み取るかは観客次第。何度観ても発見のある作品だと思います。言葉にできない感情を様々なかたちで見せてくれる作品です。
映画としては賛、原作ファンとしては否
原作が大好きで何回も繰り返し読んでいます。
私のスタンスとして、監督の伝えたいことなどは映画を通して伝えてもらえれば結構なのでインタビュー等で語られる情報は皆無で鑑賞しました。
これが仇になったかもしれません。
先に良かったところをあげたいと思います。
・原作とは違う雰囲気
・キャストの表情
・演出の雰囲気
まず、この映画は漫画をそのままなぞるだけの実写化ではありません。
原作はどちらかと言うとセリフやモノローグで読者を捲し立てるように進んでいきます。
一方の映画は、セリフは少なく、モノローグも無し。
同じストーリー、キャラクター達でありながら、受ける印象は全く違います。
言葉で語る漫画から雰囲気で語る映画への転換は、この作品においては成功していたように思います。
とは言っても原作が未読だとキャラクターの複雑な心情が分かりにくいかもしれませんので、鑑賞後に読んでみることをお勧めします。
あくまで"映画鑑賞後"に読むべきだと思いますが…
次にキャストの表情についてですが、非常に細やかで私は演者さんの顔の動き、体の動きに釘付けになってしまいました。
特に、成田さんが演じる今ヶ瀬。
熱い視線で大倉さん演じる先輩をじっと見つめるシーンには、思わず私がどきりとしてしまうほど。
顔や体で語る、素晴らしい演技でした。
そして演出の雰囲気。
私が特に気に入っているのは、最初のホテルのシーンで二人の黒いシルエットが映る演出です。
とてもエロティックで、見ている側に二人の関係が変質していくのを予感させます。
全体を通して、落ち着いているのにどこか切なく、官能的な雰囲気が漂っていました。
次にあまり気に入らなかった点についてです。
・原作との違いによるキャラクターの変質
・分かりづらい
まず、私が一番気に入らなかったのは原作との相違によるキャラクターの変質です。
私は先に述べた通り原作が大好きだからこの映画を鑑賞しにいきました。
正直原作通りにやってもらえるなんて期待はほとんどしていなかったのですが、例え改変するとしてもこの改変は……
端的に言って不愉快な改変でした。
私の中の大伴恭一は、今ヶ瀬を愛したようにではないものの、それなりに関係を持った女性を愛していた男です。
窮鼠編ではそんな先輩像が辛うじて保っていたように思います。
しかしたまきちゃんとの関係が絡んでくる俎上編では、まるで変わってしまった。
原作の俎上編での先輩は、たまきちゃんをちゃんと愛していたはずなのです。
しかし映画では、まるで愛していなかったのでしょう。
だからこそたまきちゃんが選んだカーテンをダサいと言った今ヶ瀬(正直今ヶ瀬もそんなこと言わないと思います)に同調した。
私は、俎上編において、ちゃんと愛せているし将来も安泰な相手であるたまきちゃんを選ばず、もしかしたら明日居なくなってしまうかもしれないような今ヶ瀬を選んでしまう。
そんな先輩のどうしようもなく今ヶ瀬に落ちてしまっているところが、とても人間臭くて大好きでした。
なのに……あれは私の知っている先輩ではなかった。
加えて今ヶ瀬。
原作では、普段はクールなのに、先輩のこととなるとどうしようもない感情を持て余して暴走するタイプだった様に思います。
しかし映画では全編を通してどちらかと言うと「カシスオレンジ♡」なタイプのキャラになっていました。
まぁそこは成田さんの底無しの愛くるしさ故だと思うのでまだ良いのですが……
しかし、残念だったのは、言葉で捲し立てて先輩を飲み込もうと試みる饒舌な今ヶ瀬も、ヒステリックな今ヶ瀬もいなかったことです。
口がよく回るし、利口そうに見えてよく考えてみると滅茶苦茶なことを言っている、そんなところが今ヶ瀬の魅力の一つだったのですが。
台詞の少ない映画だったので仕方ないことだとは思いますが、残念でした。
それに、彼はストーキングしません……自転車も盗まない。
彼は確かに原作の中でも非常に粘着質です。
しかし、あの海での下りを起点として先輩を一度は完全に諦めると心に決める潔さを持ち合わせていたはずなのですが、映画では全く持って諦める様子もなく寧ろ悪化している。
正直、海のシーン何だったんですか?
必要でした?
原作ではホロリと泣いて呟くように「好きだったな」と言うシーンから叫ぶシーンに変えてまで、何のために叫ばせたんです?
諦めるためではないなら、何のため?
私の大好きなシーンが、そのシーンの存在意義を失った薄っぺらいものになってしまった様な気がして、とても切なかったです。
こんな切なさを覚えたくはなかったんですがね。
他にも色々ありますが、書ききれないのでここぐらいにします。
正直、乳首当てゲームをするぐらいならもっとたまきちゃんにフォーカスするべきだと思います。
あの乳首当てゲームのシーンは…なんだったんですか?
無駄はあるのに描くべきところは描かないのは何故?
それはそれはとても不可解でした。
インタビューを見てみると、どうやらラストは変えたという趣旨のことを前から言っていた様ですね。
今度から好きな作品の実写化/映像化がなされる際には、こうした情報をちゃんと集めてから鑑賞することにします……
そして、何度も繰り返してますがこの映画はセリフが少ない。
だからこそ分かりにくい。
雰囲気から読み取るしかないので、原作未読な人、特にキャラクターたちに共感できない人には分かりづらいでしょう。
加えて…先輩がどこまでもただクズにしか見えないですね笑
いや、原作でもやっていることはかなりのクズなんですが、原作はモノローグやセリフでこの人に愛着が湧く設計になっているんです。
それがないと、本当にクズでしかない笑
以上、他にも色々ありますが、ここぐらいにしておきます。
良い点もあったので2.5点という評価にしておきますが、正直、これを窮鼠だとは思って欲しくない。
なので是非、原作を読んだ方には"映画鑑賞後"に原作を読んでみてください。
ラストはそのままが良かったです。
原作を数回読み込んでみにいきました。
二時間の中でどう話が進み終わるのか…スゴく期待していました。
原作と多少の違いはあるだろうと思っていましたが、ラストだけがどうにも納得出来なくて…私的にはもやっとしました。
私自身がどちらかというとバイに近いのでセクシャリティについて否定しません。
ですが、ほとんどの方がヘテロで同性を受け入れることが難しく、ゲイとノンケなら尚更困難だということは分かります。
原作は離れてはくっつくたびに一歩ずつ受け入れていく恭一が印象的だったんですよね。映画ではその部分が希薄でした。原作は今ヶ瀬の不安定さの下にある不安と愛情、大伴の奥底にある今ヶ瀬に対しての甘えや身勝手さがぶつかり合ってたのですが なんかやたらあっさり…
離れて運命的にまたであうこともなかったし。
リバありだったけど今ヶ瀬が最後に押しきって恭一が受け身という逃げ場を失って行き着いたことも伝わらない。
だからこそラストだけは原作通りに描いて欲しかった。
主演おふたりの演技に呑まれます。
今年初め、コミックシーモアで原作を何度も読み、2人の恋愛劇にぐったりしたのが記憶に新しい。 映画にどうおさめるのか興味があって、公開早々2回も観ました。 大倉さん、成田さんとも、キャストを聞いたときはエーでしたが、映画の中ではしっかり恭一さんと今ヶ瀬でした。 女優陣も、イメージに合っていました。 奥さん、浮気相手、元カノ、婚約者と、タイプがバラバラなのは、さすが流され侍の恭一さん、来るもの拒まずなのねーと思います。 漫画と違って、生身の男性同士のラブシーンは、観てはいけないものを観る気分で、落ち着きませんでした。 そういうシーンは、半分くらいでもよかったかも。 2人が口喧嘩するシーンや、海のシーンをもっと観たかったな~と原作既読者としては思います。 原作とは違いますが、映画のエンディングもよかったです。 くっついたり離れたりしながら、2人が共に生きていくことが暗示されている感じがしました。
BL実写漫画の最高峰
原作のキャラの性格の改編や無駄なセリフ大量にカットしてよりリアルに近づいて、より親身になって感じるようになってる。成田凌の役がただただ美しい。演技も過去最高に上手くて、ハマり役でした。
感情が難しい
二回みました。 予告編にゾワッとする位惹かれて初回は期待MAXで臨みました。 『うわ生々しい!』が強い印象でした。 大倉くんも成田くんもガッツリ体張っていて、大倉くんファンがショック受けませんか。。?と心配になるほど。 音もかなり印象的で。成田さんが『食べる音に注目してください』と言っていたけれど、食べ物だけではない。 けれど、みていくうちに『生々しい』が『綺麗』に変わっていきました。 あと、成田くんが本当に可愛い。 黒目がちな目で恭一(大倉くん)を愛しそうに見つめる顔は本当に可愛い!!驚く。 寿司屋、初対面、飲み会、ベッドで後ろからギュ、ポテチ、ワイン。。 美形の大倉くんもかすむほど本当に成田くんが可愛いです。 私の中の一番はハイチェアに座って恭一を見る顔はまつ毛も長いし本当に可愛い。 『美しい』ではなく可愛い。 そして恭一は今ヶ瀬じゃなきゃダメなんだなと、今までの恭一なら行かない場所に行ったとき感じました。 女だ男だそんなものどうでもよく、今ヶ瀬渉を好きになったんだなぁと。 初回は予告編から想像した結末とは違ったけど『良かったね』とは思えました。 だけどとても『モヤッと』しました。 2度みて解消されたかと思いきや、やはり何かモヤりました。 監督が単純な恋愛映画で終わらせないお考えがおありになる様なのでその通り、しっかりとした何か、印象の残る作品でした。 初回は続編がみたいと思いましたが2度目は二人の未来がイメージできたのでその思いはなくなりました。 特に泣ける作品でもなく、レビューの『印象』も当てはまるものが無いです。 ただ、監督がカットされた場所が泣けると仰っていたのでBlu-rayでもYouTubeでも、何かしらでとてもみたい。 美形なお二人の作品なので眼福なのは間違いありません。 初回でモヤった方は2度みるのをオススメします。
難しい…本当に難しい…
まずは成田凌の好演に拍手 本当にとてもよかった。「あーこの人本当に恋してんだなー」と素直に感じる演技で、「一緒にいれるだけで幸せ、だけどいつ壊れてもおかしくない関係に怯えながら、疑心暗鬼になってしまう」そんな人間味あふれる一人の男を自然に演じていた。 今まで見た成田凌で圧倒的に1番よかった。 ストーリーは原作を読んでないので偉そうなことは言えないけど、うーんって感じ どうしても主人公のクズさが目立ってしまって… まあ、そんなクズに本気で恋をしてる今ケ瀬の存在が際立ってどうしようもない恋愛感情に共感してしまうんだろうとも思うが… ナラタージュを見た時も思ったが恋愛偏差値が低い僕には理解しがたい部分もあり、もう少し男として成長したらもう一回観たいと思います
男女や男男の恋愛
男女、または男同士の恋愛作品。 結婚、不倫、離婚、恋愛、婚約、別れ・・・いろいろ有り、誰もが感情移入出来るシチュエーションが有ると思う。 しっかり胸を出してのセックスシーンを演じてる女優さんや成田凌と大倉忠義の男同士のセックスシーンなど、なかなかエロかった。
恋愛映画
お互いに振り回されて、くっついて離れて、必要だけど必要じゃない…という切ない感じがすごく自然に出てる恋愛映画でした。 男性同士…正直最初のキス(舌も…)は一瞬身構えたけど、途中から気にならなくなりました。恋愛は、人間同士がするもんだから、そりゃしますよね。笑 ただ、R15で大丈夫?と変な心配するほど、リアルなシーンが3回ほどありました。原作読んでおらず、予告を軽く見ただけだったので、けっこうビビりました。2人のお尻がうつりすぎ。笑 恭一と今ヶ瀬の関係性がいい。恋愛においては、微妙な感じするけど、このくらいの距離感がある人(友人とか同僚)がほしいかも。
人を好きで好きで好きで好きで(あと何回でも好きなだけ)恋い焦がれることは実はとても苦しくて切なくて辛い。でも、一生に一度でもそんな恋をすることは、実は人生においてとても幸せなことなんだよ、今ヶ瀬君。
①成田凌が巧い。眼だけでどうしようもなく好きな想いを余すところなく表現している。私も同じような恋に身を焦がしたことがあるので誠に共感(今ヶ瀬のように告れなかったけど。そういう意味では性格的には大伴に近いのかも)。成田凌に戻ります。あれだけしつこく付きまとっても嫌らしさを感じさせない個性も宜しい。これは演技というより最早持ち味であろう。②人を恋することについて含蓄のある台詞が多い。今ヶ瀬の『見た目が良くて中身も立派で自分を幸せにしてくれそうだから好きに成るんじゃないんだよ!』、そう”fall in love”とは良く言ったもので、「恋は落ちる」もの。足算や引算や掛け算で人を恋したりはしない(逆に言えばそんなものは恋ではない)。知らぬ間に好きになっている。そして一度真剣に恋に落ちてしまうと、相手に冷たくされても、相手がどんな人間か分かってきても、もう恋心は止まらない。相手が異性であろうが同性であろうが。③たまきの『人をあまりにも好きになると自分の形を保てなくなる。』これもよく分かる台詞。アガサ・クリスティの「ナイルに死す」にもよく似た台詞があるが、果たして今度の映画化はそこをどう描けているか。78年度版はミア・ファローの名演も相まってちゃんと描かれていたけど。おっと閑話休題。④成田凌扮する今ヶ瀬が攻めの役であるなら、大伴演じる大倉忠義は受けの演技になるが、こちらの人物造形がもうひとつ物足りない。今ヶ瀬が言うように『緩い男。自分からは動かなくて相手の出方を見てそれに乗っかるような…(最初の妻には「そういうとこキモい」と言われてたし)』という感じは何となく出ているが、今ヶ瀬がどんなに恋い焦がれても結局それに応えられない(それはそれで仕方ない話)男であることをもっとくっきり造形出来ていたらと思う。そこが不満なので減点。まあ、ラスト、ノー天気で今ヶ瀬のこと待ってる姿は、どこまでも自己チューな男が良く出ていたかも知れないけど。⑤どこまでも平行線な二人の関係。『好きだったなあ』と海に向かって“過去”形て叫ぶ今ヶ瀬の想い、それでも止まらない恋心に泣くラストの成田凌が切ない。
なんて切ないんだろう…
恋愛時期に疑心暗鬼になって嫉妬に狂わされることは皆んな通る道でして。これが普通なら般若と化してギャーギャー喚き、なじり、詰め寄り、問いただし気も狂わんばかりの醜態を晒すハメになりそうだが(盛り過ぎwww)だが、世間一般の「ジェンダー」というヤツに今ヶ瀬は切なる想いを胸に秘め、押し込んで動より静に徹するなんて、その想いはいかばかりか計り知れない。「ジェンダー」を飛び越えて「愛するという」相手を大事に想う気持ちを改めて突き付けられました。
これはこれで。
原作既読。主演の二人のイメージはちょっと原作とは違うけれど、まぁ、これはこれでという印象。妻夫木街道(妻夫木→池松→という使い勝手がいい役者)まっしぐらの成田凌が、アッサリ目の今ヶ瀬を演じたのだけが、ちょっとだけ口惜しい気もするけれど、ドロドロ醜態劇が今作の目的ではないので、120分でいかに収めるかと考えた時、これは適当な選択だったと思う。 ジャニーズの大倉が、よくここまで濡れ場をやったなというところに感心したし、腐女子もゲイも大満足の全裸シーンも大盛り込みで、監督はじめスタッフも演者も頑張ったなぁというのがどうしても先に言いたくなる感想ではある。 本作のテーマもなにも知らない方が、もしかしたら世界観にどっぷりハマれて、誰かに共感できたのかもしれない。 私も30すぎた時に恭一と同じようなことを感じていたなぁ、もう恋愛よりも大切なことがあるって思ってたなぁって思い出しました。 寂しくなってしまうんだよな、あれって。 水城せとなの世界観は、斜め75度くらいから世の中を捉えていて、忘れていた瘡蓋に痒みを再び感じるようなソレに似ている。 きっと、皆の心にも一度は通り過ぎた切なさを表現している。 そういった意味では、この作品は上出来だと私は思う。
共感共感!恋する全ての人へ
その昔、自分が好きで好きで大好きになった人がいて、それでもその恋は苦しくて苦しくて、でも幸せだった。
ってこれ、映画のまんまやないか!
と我ながらツッコミを入れてしまうくらい、この映画の登場人物に共感しまくりました。
公開記念舞台挨拶のライブビューイング付きの上映回にて鑑賞。はーっ、もう大満足。
これを劇場の大画面で観させてくれてありがとう!
無事に公開できたこと、この映画を劇場で見られたこと。主役の2人の体当たりの演技。全てに感謝です。
流され侍(ながされざむらい)と呼ばれた過去を持つ主人公の大伴恭一役を大倉忠義さん。その大伴を学生時代から7年もの歳月をかけて好きな今ヶ瀬渉役を成田凌さんがそれぞれ演じている本作。
行定監督が丁寧に丁寧に演出して、考えて、描いたその世界観に主役の2人が最高にハマっててめちゃくちゃ綺麗な絵になり、とっても切ないラブストーリー。
巷では過激だったとか、生々しかったなんて声がよく聞こえてくるくらいSEXシーンがありますが、個人的にはそのシーンより断然他のシーンに目が!心が!奪われて。何度も涙があふれました。
しかし、成田凌って人はなんて役者なんでしょう。
切ない。切なすぎて心が痛くなったよ。
あの頃の自分を掘り起こされた気分。
でも私は今ヶ瀬のようにひょうひょうとも、スマートにもなれず、ただただ必死だった。
だから少し今ヶ瀬がずるく思えてしまったよ。
いやまぁ、彼も必死だったんだろうけどさぁ。身のこなしが軽くてなんせ素敵なんです。
私もあんなふうにもっとスマートに立ち振る舞えれば良かったのに、、、
劇中の女性陣も素晴らしかった。
やー怖い怖い。恋愛を間に挟む人間関係。
タイ料理屋でのバッチバチ。
恭一がカールスバーグを注文した後の今ヶ瀬の「ははっ!」て笑い声。心臓に悪いわ〜ドキドキしたわ。
とにかく、どの出演者もしたたかな部分があったり、
天然ですか?の可愛さがあったり。
とにかく一度見ただけでもお腹いっぱいになったのに、また時間をおいておかわりしたくなる作品でした。
ひっさびさに自分好みのラブストーリーにあえた。
行定監督が挨拶の中で、ラブストーリーって映画界の中で軽視される傾向があるけれど、自分はこの作品を胸を張って本当のラブストーリーだと言えるとおっしゃってました。ありがとう監督。theラブストーリーでした。
世の中にある偏見を持つ人がこの作品をみて今までとは違う何か新しいものに気付いてくれたらいいなと切に思う。男だから、女だから、sexualマイノリティーだから、などどうでも良くなる。
性別なんてものは付録みたいなもんで、人と人との関係にそれは無くてもあってもどっちでもいいと私は思う。
人が人を想う気持ち。その想いを受け止める気持ち。
sexualityは難しい問題かもしれないけど、その人自身が誰を想うのかはその人の自由。世の中の人みんなが尊重される世界であってほしいなぁ。
この映画を見た人と語り合いたい。そんな気持ちになります。どのシーンがお気に入り?とかね。
ちなみに、私の印象に残ったセリフは、
「来年も買ってあげるから」
(誕生日プレゼントのワインをもつ今ヶ瀬にいった恭一の言葉。)
「心底惚れるって、すべてにおいて その人だけが
例外になっちゃう、って ことなんですね」
↑これほんま。だから、ダメと分かっていても好きな気持ちが止められないのです。
心が掴まれ余韻から抜け出せない
映画ポスターの美しさに心奪われ、漫画原作としり漫画を読了。
BLはこの漫画で初めて読み、BL耐性はあまりなし。
原作が好きだったため公開初日に一度鑑賞も、あまりの生々しさに気をとられて不完全燃焼だったため再度翌日にも鑑賞。
失礼ながら、大倉くん成田くんのファンではなかったため演技にそこまで期待していなかったが、あまりの自然体さ、目線の使い方、表情、間の取り方、全てが圧巻だった。
矛盾しているが、余計なものは取り除いた、でも余白のある演出であり映画だった。
夏生と今ヶ瀬と大伴の3人のアジア料理屋シーンでの飲み物の違い、最後のたまきと大伴の別れのカフェの飲み物の違い。
この違いについては、原作を読んだ方は今ヶ瀬の言葉を思い出してなにかしら思うところがあるのではないかなと思ったり(意図されたものではないかもだけど)
一度目見たとき、なんで大伴はクラブにいくのか、なんで泣いているのか理解できなかった。でも海辺の別れのシーンと言葉でようやく腑に落ちた。
二回見たけど二回見ても余韻が残る映画。
色々な映画を見てきたけど、ここまで余韻が長くてこんなに胸を捕まれる映画ははじめて。
周りを固める女優の方々の演技もいい。
でもなにより主演2人の演技に脱帽。
とくに大倉くん、これから演技の仕事増えそう。
BLだと構えず、ひとつの恋愛映画だと思って多くの人に見てもらいたい。
"心底好きになったこと"
番宣で、大倉くんを見つめる成田凌くんの目が完全に♡になっていたので、気になって映画館へ。 とにかく、成田凌くんのお肌が綺麗!! 終始見惚れて。いいなぁ〜恭一。 大倉くんと成田凌くん、色気がダダ漏れすぎ、そしてお似合いでした。
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