ヨーゼフ・ボイスは挑発する

劇場公開日:

ヨーゼフ・ボイスは挑発する

解説

第2次世界大戦後のドイツで「社会を彫刻する」ことを掲げて活動した芸術家ヨーゼフ・ボイスの人生を追ったドキュメンタリー。前衛芸術運動「フルクサス」にも参加し、脂やフェルトを使った彫刻やパフォーマンスなどを発表したボイス。その作品は美術館を飛び出し、観客と対話することで、誰もが社会の形成のプロセスに加わるべきだと訴えかける。既存の芸術概念を拡張するボイスの思想は、世界中にセンセーションを巻き起こし、バンクシーを始めとする現在のアーティストにも受け継がれている。本作では、膨大な資料映像や新たに撮影された関係者へのインタビュー映像から、ボイスの芸術に迫っていくほか、第2次世界大戦で戦闘機が墜落し、死に直面する経験のあるボイスが、その時に受けた大きな傷が、彼自身の作品の核になっているという、知られざる側面も明らかにする。

2017年製作/107分/G/ドイツ
原題または英題:Beuys
配給:アップリンク
劇場公開日:2019年3月2日

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映画レビュー

4.0知らなかった人だが、

2019年4月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

人に勧められて鑑賞。
とても良かった。アートとアーティストを個人史としてだけではなく、政治や社会にコミットする存在として表現していた。
そう、挑発!

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Momoko

3.540年近く前に美術手帖でその名を知った

2019年3月20日
iPhoneアプリから投稿

過去を遡ると、高校時代にボイスという人間を知った。『死んだうさぎに絵を説明する方法』や『コヨーテ -私はアメリカが好き、アメリカも私が好き』の写真を見て、初めてパフォーマンスという言葉を知った。かなりの衝撃を受けたことを記憶する。
今こうして当時の映像を見ると、その印象がかなり変わった。
「民主主義は面倒くさいがアートとして成り立つのだ」と、身を挺して教えてくれている。
そう感じた。
決してボイスはカッコ良くない!
それは石彫家が石の粉を体中まみれながら格闘している姿と何ら変わらない。
「芸術概念の拡張」とするボイスのアプローチであるが、拡張すべきはそのようなアプローチとかモノに向ける我々の眼差しやイマジネーションであるように思う。それこそが、「誰もが芸術家」とするボイスの想いではないか。

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堂々庵

2.5芸術?政治?ボイス!?哲学......。。。

2019年3月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

日本でウィスキーのCMにも出ていたのだから、知名度は大層なモノで。

また無知過ぎる自分が、恥ずかしくなる始末!?

鑑賞後、パンフを読んでみてもとにかく難しいばかりが漂い、来日当時に理解できない日本人がいて、2019年にまだ理解できない自分がいる。

とにかくパワフルな人だなぁと、容姿、作品の斬新さ、活動含めブッ飛んでいて、存在を知れただけでも有り難い、、、無知な自分。

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万年 東一

3.5考えさせられた

2019年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

この映画はチラシを見てヨーゼフ・ボイス自身に興味があったので、
彼に関して色々調べてから観にいった。ボイスはドイツの美術・彫刻家だが、私は美術・彫刻に詳しい方ではないので真面目に見るよりもボイスの言葉・考えに注目して観た。結論は色々と考えさせられた。ボイスは美術や彫刻だけでなく経済問題や社会問題も詳しく今の日本、資本主義や民主主義が危機、終焉を迎えつつある今だからこそこのボイスのドキュメントは観る価値がある。美術、彫刻に詳しくない人でも考えさせてくれるドキュメント。芸術と政治や社会問題はつなかっていると痛感した。ボイスの言葉、発言だけに注目してこのドキュメントを観て良かったと感じるのもあり。

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ナベウーロンティー