野性の呼び声

劇場公開日:2020年2月28日

解説・あらすじ

ハリソン・フォードが主演を務め、アメリカの文豪ジャック・ロンドンが1903年に発表し、過去にも映画化されたことのある名作冒険小説を新たに映画化。地上最後の秘境アラスカで地図にない土地を目指し、ひとり旅する男ソーントンが、犬ぞりの先導犬としてアラスカにやってきた犬のバックと出会う。やがてソーントンとバックの間には友情が生まれ、かけがえのない相棒となっていく。「スター・ウォーズ」シリーズなどで数々のカリスマ的ヒーローを演じてきたフォードが、主人公ソーントンに扮した。監督は「リロ&スティッチ」「ヒックとドラゴン」といったアニメーション映画で言葉の壁を越えた友情を描いてきたクリス・サンダース。

2020年製作/99分/G/アメリカ
原題または英題:The Call of the Wild
配給:ディズニー
劇場公開日:2020年2月28日

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(C)2020 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.

映画レビュー

4.0 CG犬の演技力に感銘

2020年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

興奮

ソーントン役の初老の域に入ったハリソン・フォード、野趣に富む本作のような舞台設定には、にじみ出る渋みが効果満点。物憂げな立ち振る舞いは台詞がなくても何かを訴えかけてくるようだし、時折見せる少年のような笑顔がまたいい。

本作の実質的な主人公とも言える名犬バック。映画の振り付けも行うシルク・ドゥ・ソレイユのダンサーがパフォーマンス・キャプチャーで演じており、わくわくするようなダイナミックな動きから、胸を締め付けられる繊細な表情まで、CG描画の精妙な仕上げのおかげもあり見事にバックに命を吹き込んでいる。ソーントンとバックの“対話”場面は、もちろんフォードしか話さないが、バックの豊かな表情でしっかり成立している。

そうそう、野性を象徴する黒い狼はウェス・アンダーソン監督作「ファンタスティック Mr.FOX」でオマージュされていた。これが元ネタだったか。あとカレン・ギランの使い方がもったいない!

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高森郁哉

1.5 ビジュアルが嘘くさい。行動が不自然

2025年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

いろいろ言いたいことがある。でもひと言で言ってしまえば「満足できない」内容だった。表面的にはよくまとめ上げたとは思うものの、雑なほころびが目立つ。一番のポイントは犬の演技だ。

今回、なぜかパンフレットが購入できなかった。販売自体がないのか、劇場で売っていなかっただけなのか事情は分からないが、内容についての疑問は解消されないまま、もやもやとしたものが残る。

犬の演技というのは、映画の製作的に、一番重要な決断の部分だ。優秀なトレーナーを起用して、極力本当に犬に演じさせる方法や、全部をCGで作ってしまう方法など、ある程度の方向性を決めなければならない。『キャッツ』などは、舞台のミュージカルをあんなヴィジュアルにしてしまったがゆえにかなり悲惨な出来上がりになってしまった。どれほど美しい歌声や魂のこもった踊りを俳優が演じても、「CGでどうにでもなるんでしょ?」と思われてしまえばおしまいだ。

この映画では、基本はCGで犬を作り上げたように見える。ネタバレになるので予告編の映像のみに絞っても、本物の犬が演じているようには見えない。クレジットにも、犬の名前が出ない。オオカミや熊、野鳥の群れなどはほぼ全部がCGであろう。

『ライオンキング』『ジャングルブック』『ダンボ』など、アニメーションを実写化したものは、本物の動物を出すことははじめから考えにくい。『ベイブ』では仔豚がしゃべるし、『ライフ・オブ・パイ』では、虎が救命ボートで少年と漂流し、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』では、アライグマが宇宙船の操縦をこなす。それぞれに完成形を描いたうえで方法を模索し、映画が製作されていく。

この映画では、犬をCGで作るという決断が下されたわけだ。

厄介なのはこの作品の趣旨である。人間が野生に挑み、厳しい自然に翻弄されるさまを描写している。その中間にいるのが、犬のバックであり、ハリソン・フォード演じる孤独な老人だ。このペアは人間の「群れ」を離れ、ギリギリの辺境で暮らす。てっきり人嫌いをこじらせてそうなったのかと思いきや、実はそうでもないようだ。とにかく人間の営みと、厳しい自然の関係性が昔ながらの語り口で広がっていく。

そうすると、大切なのは映像のリアルさだ。犬は人間と最も近い動物と言ってもいいかもしれない。多くの人が犬を身近に知り、飼っている。それだけ映像のウソが見破られるリスクが高い。とにかく完成した犬の映像は、本物には見えない完成度だった。それがすべて。この映画を決定づける要素と言っていい。

もうひとつ気になったことがある。20世紀スタジオとして初の映画リリースという触れ込みで、力が入っているようだが、犬と人間の関係性は、映画会社の意向が強く影響したようだ。主従関係が、当時の時代背景からしたらあり得ないような描写があちこちに見られる。まるで友達のように犬と接している。女性の社会的役割や、黒人の行動など、細かな関係性が現在の価値観に沿って修正されているように見える。そこはストーリーの本筋に関係のない部分なのかもしれない。しかし、この映画の時代は昔だ。昔話で、昔じゃないみたいなちぐはぐなことが起きれば、当然違和感が生じる。原作を読んだことがないので、どこまでが原作に従って犬を描いたのか分からない。

ビジュアルのウソっぽさと、脚本段階での登場人物の行動の不自然さ。いずれも映画製作者の妥協の産物だ。決定的にこの映画をダメにした原因だと思う。

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うそつきかもめ

3.0 久しぶりの犬物

2024年10月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

楽しい

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単純に映画好き

2.5 やっぱり本物の犬が良い。

2024年8月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

CGの犬達も本物かと思うほどだったが、やはり実際に演技してる方が感情移入できる。
氷に落ちるシーンや雪崩のシーンは迫力があったが、唐突すぎて…特に雪崩のシーンはもっと余韻も欲しかった所。
他にもハリソン・フォードがいきなり追いついたり、郵便カップルがあっけなく去って行ったり映像は良かったのに編集が雑と言うべきか。

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ねこ