フォードvsフェラーリのレビュー・感想・評価
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企業vs企業の話、がメインではない
もちろん題名通り、フォードとフェラーリの対立や対決もあるわけだが、ストーリーの焦点は別のところに当てられる。まずドライバーのマイルズとカーデザイナーのシェビーの絆と共闘であり、もう一つは自由な精神と創造性と勇気の持ち主である2人vs大企業の論理を振りかざすフォード幹部の「内部抗争」だ。結果、フォード請負コンビ対フォード対フェラーリという三つ巴の駆け引きがハイライトのルマンで展開する。
実話に基づくとはいえドラマタイズにあたり多少の誇張や創作は当然あるだろうが、ピットでのシェビーが意外に姑息な行動をとって笑わせもし、典型的なヒーローの振る舞いから外れるようで面喰いもする。また、フォード幹部の相当ひどいやり口も描かれ、企業として映画化に協力もしただろうに…と思うといろいろ感心する。忖度の国ではまず無理だろう。
そうそう、運転席視点の映像はスピード感満点で車好きにはたまらないはず。
🌀『アホみたいな結末におののく💢』でも実話⁉️
フォードVSフェラーリ
🌀『エンタメ優先!』裏事情はやんわりしている様です。
🇫🇷フランス:ルマン
1964年〜打倒フェラーリ
1966年ルマン耐久レース
整備工場が倒産した過去軍人のベイルさん。
レースの腕前は良いのだが、口が悪く、カッとなる性格。
元アメリカルマン24時間耐久レースで優勝した唯一のアメリカ人デイモンさんが元戦友のベールさん。
落ちぶれたフォードの車を研究してルマン耐久レースに挑む実話ストーリー。
◉77C点。
★彡エンタメとして面白かった。でも知りたいのはもっと奥底のストーリーでした。
🟢感想。
1️⃣私の様なレースに詳しくない者にはちゃんと伝わる友情と家族愛を感じました。
2️⃣レースマニアには大事な部分が抜けた残念なストーリーとも言われている様。
★彡メーカーの裏事情や名車誕生秘話、主人公の家族関係などかなり削ってしまっている様です。
3️⃣フェラーリとフォードの歴史を知れました。★彡こんな事情この映画を見なかったら知る由もなく…ただただ良かった😅
4️⃣エンタメ感を出す為に、悪役とヒーローを明確に分けて演出してる事が調べてるとわかってきます。
★彡映画にする為には致し方ないのかな?
5️⃣アホみたいな結末!
★彡なんかスッキリしないアホの様な上層部の判断にイラッとさせられました。
😩😢😱🤝👊🧑🔧🦺🏎️🛣️⏱️💸🪛🛠️
ラストに納得いかない
タイトルに騙されました。もちろんフォードとフェラーリの対決のお話なのですが、タイトルからもっと軽いノリの話しかと思ってましたが、意外に深い人間ドラマでした。
ルマン24時間レースと言うと、スティーヴ・マックイーンが主演した栄光のルマンを思い出します。あの作品が1971年製作なので、この映画の背景となっている1966年とあまり違わないのでレーシングマシーン等を比べてみるのも面白いと思います。栄光のルマンは実際のレースのドキュメンタリー映像を多用しているに対して、こちらは年代物のレーシングカーをよく集めた(あるい作った?)ものだと感心しました。
ラストでマイルズがあえて減速して、フォード3台同時フィニッシュするのを選んだシーンでは、涙が出るほどジーンときた。
これで彼に対して反感を持っていたチームリーダーやフォード社長が彼に対して感謝して、シェルビーや妻や子供からも祝福されるような展開だったら満点の評価をあげられる素晴らしい映画になったはず。
ところが何というエンディング!
規定上1位はマクラーレンであるのは納得できるが、どう考えてもマスコミ的に脚光を浴びるのはマイルズの方ではないか(実際にそうだったとしたら、この時代のマスコミもかなりいい加減だな)。カメラマンがみんなマクラーレンの方に行き、フラッシュを浴びせるシーンの演出にはかなり違和感を覚えた(実際にそうだったとしても、マクラーレンを称える映像が不要)。彼を悲劇のヒーローにしたい演出かもしれないが、全く納得できない。その後のテスト走行のシーンになった時、悲劇のヒーローはきっと事故死するのではないかと嫌な予感がしたが、案の定そうなってしまった。実際そうだったらしいが、映画としては余分なエピソードだと思う。後日アメリカモータースポーツ殿堂入りしたというコメント同様、彼の事故死もコメントだけでよかったのではないか。
勝利に向かうチームを丁寧に描いたシンプルな作りに好感を覚え、かなり感動もさせられた。
ジェームズ・マンゴールド 監督による2019年製作(153分/G)のアメリカ映画。
原題:Ford v Ferrari、配給:ディズニー、劇場公開日:2020年1月10日。
1966年ル・マン24時間耐久レースで王者フェラーリに挑んだフォードの男たちを描いていた。その中心として、チームを率いたのがキャロル・シェルビー(マット・デイモン)。そして彼のシェルビー・アメリカンの中核テストドライバー兼テクニカル・アドバイザーがバーケン・マイルズ。彼を演じたクリスチャン・ベール造形の偏屈なプロフェッショナルな人間像に、大きく惹かれた。大きな変革的勝利の裏には、確かにこういう人間の存在があるなと納得。
ルマン勝利後の約2ヶ月後のテスト走行で事故死してしまって驚かされたが、これは事実の様。映画でも描写されていたが、それだけ車の能力を限界まで試してみるテストドライバーであったということか。
後に社長隣経営者として有名になるリー・アイアコッカ(ジョン・バーンサル)はチームをアシストしてくれるが、社副社長のレオ・ビーブ(ジョシュ・ルーカス)はご都合主義の営業重視で無理難題を押し付ける憎まれ役。現場vs管理者の戦いの典型を見せてくれた訳だが、自分の身近な世界でも起きていたことで、上手いストーリーだなと唸らされた。
全体的に、勝利に向かっての余分なものを削ぎ落としたたシンプルな作りに、好感を覚え、かなり感動もさせられた。
監督ジェームズ・マンゴールド、製作ピーター・チャーニン ジェンノ・トッピング ジェームズ・マンゴールド、製作総指揮ケビン・ハローラン 、ダニ・バーンフェルド、 マイケル・マン、脚本ジェズ・バターワース、 ジョン=ヘンリー・バターワース、 ジェイソン・ケラー、撮影フェドン・パパマイケル、美術フランソワ・オデュイ、衣装ダニエル・オーランディ、編集マイケル・マカスカー 、アンドリュー・バックランド、音楽マルコ・ベルト、ラミ バック・サンダース、視覚効果監修オリバー・デュモント。キャスティングロンナ・クレス。
出演
キャロル・シェルビーマット・デイモン、ケン・マイルズクリスチャン・ベール、リー・アイアコッカジョン・バーンサル、モリー・マイルズカトリーナ・バルフ、ヘンリー・フォード2世トレイシー・レッツ、レオ・ビーブジョシュ・ルーカス、ピーター・マイルズノア・ジュプ、エンツォ・フェラーリレモ・ジローネ、レイ・マッキノン、J・J・フィールド、ジャック・マクマレン。
フェラーリが独占しているル・マンの優勝をフォードの威信をかけて挑む物語
フェラーリが独占しているル・マンの優勝をフォードの威信をかけて挑む物語。
面白かったです!
マット・デイモン演じる技師とレーサーが素敵でした。哀愁を帯びたレーサーの演技が凄くいいなあと思ってみていたけど最後までクリスチャン・ベイルと気付かず観ていました。後で知ってびっくり!!どおりで上手い筈ですね!
それにしてもあのフォード一族どうにかしてー!悪すぎる。ずるすぎる。優勝をフォードに取らせたくないレベルだわ。笑
レース映画としては地味だが俳優陣の演技がすばらしい。
1966年のル・マン24時間レースがメイン。
フォードVSフェラーリというタイトルであり、実際にフェラーリとの対決は描かれるが、むしろメインはフォード側の内幕になっている。
大企業のフォードは衰退の危機感から、さらなる発展を目指していた。そこで、ル・マン24時間レースを連覇していたフェラーリを買収しようとする。しかし、交渉は決裂、フェラーリの社長から侮辱的な言葉を投げかけられて、フォードの社長は自社でル・マン24時間レースの優勝を目指す。
雇われたのが、ル・マンで唯一優勝経験のあるアメリカ人ドライバー、キャロル・シェルビーと、イギリス人レーサーのケン・マイケルズだった。シェルビーはレーサーからは退いており、凄腕レーサーのケンをサポートしていた。このふたりがフォードを優勝に導くために頑張るのだが、大企業内部のパワーバランスや駆け引きがあり、シンプルに優勝を目指して突っ走る、というわけにはいかない。
レースシーンは多い。かっこよく撮れてはいるが、それが売りになるほどのものすごいショットはない。むしろマット・デイモンとクリスチャン・ベールの絶妙な演技が最大の売りだろう。大企業に雇われながらも互いの信頼関係をはぐくんでいく男たちの姿だ。
本作の制作が発表された2018年は、アメリカ経済の成長がやや鈍化してきた頃。
フォード社長同様、これからの発展に危機感を覚えていた企業も多かったのではないか。
そして、成功した大企業が新しいことをはじめようとすると、さまざまな障害が発生する。その中の一つが、組織が肥大化したことによるフットワークの鈍さではないか。
本作が描きたかったのは、そういう状況で必要なもの、大切にすべきものはなんなのか、ということだったと思う。
本作は、製作費154億円、興行収入326億円。
映画の内容としては地味な印象だが、かなりのヒットとなった。
レース映画なのだから、もっと派手なショットが見たかったというのはあるが、演技達者な俳優陣のおかげで安心して観られる映画ではあった。
テレビ画面でも感じれる没入感
あまり注目してなかったんですが、軒並み評価がいいのでアマプラで鑑賞。大画面で観れなかったのをちょっと後悔しましたね。カーレースシーンはテレビ画面でも前のめりになる没入感。ドラマパートは主演2人の安定感もあって安心して観れますが、クリスチャン・ベールは流石の演技でした。マット・デイモンも作品に溶け込んでるというか、普通の中年男をナチュラルに演じてましたね。
史実を特に調べることなく観たので、ラストはえっ!?という感じ。映画的な爽快感を得られない最後になっていて、ケンにとっては達成感と次の目標が得られたから良かったのかなと持ち直そうとしたら更に・・ほろ苦く終わるところも、現実をベースにした物語だからでしょうか。
特にいいなぁと思ったのは、滑走路で夕暮れ時(ほぼマジックアワー)にケンが息子と語る場面。風景と親子の会話が、ジンと来てしまいました。
唯一の不満は、タイトルですかね。
素晴らしい
勝手なイメージでもっと硬い作品を想像していたが、ユーモアもありストーリーにも引き込まれた。サラリーマン的悪役も立場的に仕方ないよなと若干同情。ラストは少し悲しいが、実話とのことで納得。良き映画でした。
7000回転の世界
マットデイモン扮する元レーサーの カーデザイナーキャロルシェルビーは心臓が弱ってレーサーを降りた。キャロルシェルビーはポルシェチームにクリスチャンベール扮するケンマイルズがドライバーとしての能力を聞かれた。
フォードはフェラーリ提携に失敗しコケにされたのでレースに参戦するようになった。キャロルシェルビーはフェラーリを負かせ勝利をもたらす男としてフォードと組んだ。
7000回転の世界。マットデイモンがいいね。自信満々で貫禄があったね。
7000rpmの世界に興奮マックス!
個人的には推し推しキャストではないのだが、アカデミー賞2部門受賞ということで鑑賞。
さすがはアカデミー賞2部門受賞作品、観終えて世間の評判通りであることに納得。車にあまり興味がなくてもじゅうぶん熱くなれる作品だし、車好きなら当然興奮マックス間違いなし。7000rpmでフェラーリを一気に抜き去る姿はまさに圧巻で、トリハダ全開。
本作はメカによる熱さだけでなくヒューマンドラマ的要素もしっかりあるあたりが広いファン層にうけたのだろう。
個人的には本作は少々焦点が拡散している印象を受けたので評価星4つ未満としたが、クリスチャン・ベール推しにはたまらない逸品だと思うし、各サイトで高評価なのもじゅうぶんうなずける。
車に興味はないけれど
ル・マンとか全然わからないけどグランツーリスモ観て面白かったし興味が出て鑑賞。
レースの最後が…最後がこれでいいのか?って気になりました。マイルスが政治的に大人になったとも取れるけど、記録を争うスポーツとしてそんな所大人になる必要ある?とも思うし、命がけのレースに挑んでるレーサーにあまりにも失礼なのでは?とモヤッとしました。
鑑賞後ネットで調べたら史実らしい。。。亡くなる前に晴れ晴れとした表情で次を見据えていたマイルスが印象的。それが救いだった。
アクション映画としての資本主義構造映画
基本的には次から次へとハイスピードアクションの興奮と回転数が上がって悲鳴の様な音が続く最高の娯楽作品でありながら、我々が生きている企業化する社会の嫌なところをまざまざと見せつけられる、というなんつーバランスなんだ!と驚かされる映画でした。
企業化する社会の重荷を一身で背負うマッド・デーモンは、別の作品でもアメリカの闇を1人で抱え込んでいましたが、今作も素晴らしい背負いっぷりでした。
娯楽作品でありながら、資本主義の呪縛からの脱走を描ききっていて、なるほどこれは名作だと納得です。
画面の中の表情を切り取るときの照明の明るさがスピルバーグを連想させるマンゴールドの画もとても良かったです。
フォードvsフェラーリの物語ではないような・・・
vsフェラーリなのは本当にごく一部で、メインストーリーはフォードの社内政治じゃないですかね…?(ヨーロッパでは『LE MANS ‘66』というタイトルなのも納得)
クリスチャン・ベールがめちゃくちゃ良かったので観ていられましたが、純粋なフェラーリとの最速マシン&レーサー対決を楽しみにしていただけに、ちょっと期待外れでした。
また、事実に基づいているようなので仕方ないかと思いますが、3台同時ゴールインは萎えました。。ありきたりな展開でも、やっぱりレースの最後は最高速度を更新したぶっちぎりの1位を観たかったです。。
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