フォードvsフェラーリのレビュー・感想・評価
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企業vs企業の話、がメインではない
もちろん題名通り、フォードとフェラーリの対立や対決もあるわけだが、ストーリーの焦点は別のところに当てられる。まずドライバーのマイルズとカーデザイナーのシェビーの絆と共闘であり、もう一つは自由な精神と創造性と勇気の持ち主である2人vs大企業の論理を振りかざすフォード幹部の「内部抗争」だ。結果、フォード請負コンビ対フォード対フェラーリという三つ巴の駆け引きがハイライトのルマンで展開する。
実話に基づくとはいえドラマタイズにあたり多少の誇張や創作は当然あるだろうが、ピットでのシェビーが意外に姑息な行動をとって笑わせもし、典型的なヒーローの振る舞いから外れるようで面喰いもする。また、フォード幹部の相当ひどいやり口も描かれ、企業として映画化に協力もしただろうに…と思うといろいろ感心する。忖度の国ではまず無理だろう。
そうそう、運転席視点の映像はスピード感満点で車好きにはたまらないはず。
白熱の世界
創業の誇りを背負った、熱き挑戦
大手自動車会社がル・マン優勝を目指して挑戦する姿を描いた熱い作品。
単なるレース映画ではなく、「創業」から続く会社の誇りやブランドの意地が感じられるのが印象的でした。理想を追うエンジニアと利益を重視する会社側の対立もリアルで、組織の難しさや挑戦することの大切さが伝わってきます。
レースシーンは迫力満点で、スピード感と緊張感に最後まで引き込まれた。車好きだけでなく、仕事やものづくりに情熱を持つ人にも刺さる一本。
素晴らしい人間ドラマ
熱い物語
俳優と共に人生を歩んでいるような気分にも…
子供の頃、
「ボーイズライフ」という雑誌があり、
“F1”や“ル・マン”、また“インディ500”などの
カーレース記事が満載だったこともあり、
三船敏郎が出演の「グラン・プリ」や
スティーヴ・マックィーン主演の
「栄光のル・マン」などの
カーレース関連の映画もよく観た経験から、
この手の作品にはついつい興味が湧き、
昨年鑑賞した「ラッシュ/プライドと友情」に
次いで、この作品も観てみた。
まず、感慨深かったのは、
昨年、スピルバーグの「太陽の帝国」を
37年前のロードショー以来、再鑑賞した
ばかりだったので、
「太陽…」では子供役だった
クリスチャン・ベールの
この作品での40代半ばの姿を見て、
長く映画鑑賞していると、俳優と共に人生を
歩んでいるような感じもあるんだなあ、
との想いだった。
さて、内容については、
「ボーイズライフ」にも、ル・マンでの
フォードのワンツースリーフィニッシュの
記事があったような記憶なのだが、
マイルズが3台横並びでのゴールインに同意
した思索はどこまでが真実なのだろうか。
他にも、この映画では、マイルズの①号車が
優勝車では無かったことや、
その優勝を譲った相手のドライバーが
マクラーレンチームの創業者だった事、
また、フォードのフェラーリ買収話など、
雑誌では語られることの無かった数多くの
ことを、初めて知ることが出来た。
映画の内容としては、
レースシーンのスピード感や、
上層部との確執の中でも信念を押し通す
主人公二人の生き様、そして、
ケンの家族愛に共感を呼ぶものがあったが、
長尺過ぎる印象があったのは
少し残念に思えた。
個人的には、ケンの事故死は要らなかったな。
何が本当のテーマだったのか
マット・デイモン、クリスチャン・ベールのW主演で製作された実話を基にした映画。
モータース・ポーツに興味ないから劇場公開時はパスしたが、けっこう話題にもなったので放送見たものの、序盤から字幕が機種名や専門用語のオンパレードで自分にはチンプンカンプン。
早々に集中力殺がれて途中で見るのよそうか迷った矢先、意外な人名の登場で気が変わった。
リー・アイアコッカは作品中ではまだ副社長だがのちに功績を認められて社長に昇格するも、創業家のフォード2世と衝突して会社を逐われ、今度はヘッドハンティングされたライバル社のクライスラーでもトップに登り詰めた立志伝中の人物。
自分が若い頃、彼の自伝は日本でもベストセラーとなり、おかげでアイアート・モレイラと同じくらい憶えにくい名前なのに、簡単に記憶が蘇った。
意味深に登場した割に後半ろくにストーリーに絡まず、代わりに活躍(?)するのが上級副社長のレオ・ビーブ。調べるとどの資料でも「映画と違い実際には尊敬される人格者だった」との擁護の声が。『マネーボール』(2011)のハウ監督を思い出す。
物語は終盤、テスト走行中の事故でケンが死亡するという、事実を知らなかった者には予想外の展開に。
彼との思い出の品であるスパナを手にマイルズ家の前で気まずそうに佇むキャロルの映像のあと、ケンとフォード社の功績を称えるテロップが表れ、映画は幕を閉じる。
モーター・スポーツファンの人たちには満足いく内容だったと思うが、この映画見てフォード社に好印象懐いたり「ケンは死んじゃったけど、殿堂入りできてめでたしめでたし」なんて思った人はあんまりいない筈。
映画では時代背景に一切ふれていないが、ケンがシェルビー・アメリカンに招かれフォードのレーサーとしてル・マンに参戦する1965、6年は、アメリカがベトナム戦争に本格介入し30万もの兵士を投入せざるを得なくなった頃。
第二次世界大戦を生還しながら事故で散ったケンの家族構成が映画どおりだとしたら、モリーは未亡人に、ピーターは父無し児になることに。
映画の本当の主題が何なのか、余計なことを考えたくなる。
交通事故(全損、人的被害なし)の経験があるので、カー・クラッシュの場面は見てて胸が痛かった。
その時の車がフォードのレーザークーペ。
やっぱり自分向きの映画じゃない気がする。
NHK-BSにて初視聴。
感想
映画館で見たかった映画!
カッコイイシーンはフォード社長をフォードgt40に乗せて、体験させるシーンは、今まで高みの見物をしていた人をこんな事をしていると知らしめていて、気持ちが良かった!
フォードとフェラーリが競い合うシーンでどちらかがスピード勝負で勝つのではなく、車の故障で勝敗がついた事に対して、ドライバーとかではなく、車そのものが勝利した気がして見てみていい終わり方だったと思う!
シルビィーとケンがレースの勝敗とかではなく、会社の都合で、上手く物事がいかなくて、どうしたらいいか分からずに、お互いに喧嘩し合うシーンに、どちらが悪いとかではなく、人間としての葛藤の爆発みたいな物を感じ、人間らしさを感じ良かった!
ケンがストーリーが進むたびに、仲間たちのおかげで調和していく姿に感動した!
妄想世界的には傑作だけど
こんなに評価に困る映画もなかなか無い。割と面白かった、とは思うんだけど、映像的醍醐味が無いというか、映像だけで伝わってくる深みが無いというか…。
この映画は「史実に基づく伝記物」な訳で、事実自体がなかなかにドラマティックではあるものの、邦題がアピールするほどフォードとフェラーリは闘っていないのが原因かもしれない。
原題は「Ford v Ferrari」だから、「フォードがフェラーリに勝利した」ととれる。
勝手にライバルを自負し、フォードの都合でフェラーリ打倒を掲げて勝負しているわけで、まぁ買収劇に利用された側面はあるものの、ぶっちゃけて言うとフォードの独り相撲なのだ。
そもそもフォード全体としては、レースにオール・インしているわけではない。「誰よりも速く走ること」が目的なのではなく、「誰よりも速く走ったら儲かる」が目的なのだから。
男のロマン的にレースに参戦しているフェラーリと、マーケティングで参戦しているフォード。熱量からして勝負にはならない。
そんな中、現場でレースに参戦しているチームやエンジニアやレーサーたちは、本気で「誰よりも速く走ること」に全てを賭けている。
ストーリーの内容が「フェラーリとの対決」と言うよりは「お仕事物」として進んでいくのはある意味致し方ないのかもしれない。
はじめに「映像的醍醐味が無い」と書いたが、一点だけ、中盤でシェルビーとマイルズが取っ組み合うシーンだけが、映画的な描写の最高潮だったと思う。
レースの為にマイルズを切るしかなかったシェルビーが、やっぱりマイルズがいなきゃダメだ!と腹を括ってやって来る。
マイルズだって、レースには参加したい。でも自分を切ったシェルビーを簡単に許す訳にはいかない。
ものすごい腐った目線で申し訳ないのだが、メンツと本音がぶつかり合う取っ組み合いは、愛してるがゆえに簡単には許せない二人のイチャイチャに見える。単なる痴話喧嘩じゃねーか。
それが証拠に、シェルビーはマイルズを振りほどくため一度缶詰を手に取るのに、わざわざ缶を放り投げ、やわらか〜いパンでマイルズを殴るのである!
シェルビー優しい!もう、これって愛じゃない?愛だよ!愛だよね?!
作品について調べてみると、元々はマイケル・マンが撮る予定だったみたい。
そっちの方が男臭〜い、オッサンだらけの油ぎった映画になってたよ。そっちが観たかったような気もする。
あ、でもマイケル・マンだったらあんなベーコンレタス風味のシーンは無くなっちゃうかな?
そう考えるとちょっと惜しい気もする。
タイトルなし(ネタバレ)
史実を基にした物語。作品を観る前にフォードやフェラーリの予習はせず、自動車メーカーって事くらいしか知らない状態での観賞。
事の始まりはタイトル通りで、フェラーリに「所詮2代目」と揶揄された事や、フェラーリの買収価格引き上げに利用されていた事を知って傷付いたフォード2代目がル・マン24時間レースでフェラーリを王者の座から蹴落とそうと立ち向かう物語。
とは言え大きな企業で、携わる人も多く立場や考え方も各々違っていたりでチーム一丸といった感じではない。トップに立つフォード2代目からすらもレースに賭ける熱量は伝わってこないし、実際にどうだったかは判らないが、憎まれ役に抜擢された副社長を中心に身内で揉め続ける。フォード2代目が開発されたマシンの凄さに泣いて歓喜したシーンが印象的で、ここからチーム一丸とっなってって展開になるのかな?なんて考えていたが、そうでもない。フォード2代目は重要なレース中にヘリで食事に行ってしまい、フェラーリがレースをリタイアしてフォードの負けが無くなった後ですら、副社長から嫌な提案がチームに突きつけられる。勿論、各々企業内での役割ってのが有るから悪い事だと思っちゃいけないんだろうけど、どうしても現場チームに感情移入して観ているから腹が立ってくる。作品を観た人は、みんな同じ思いだと思うが、彼らは何と戦っているやらって感じだ。
史実がそうだから仕方がないんだけど、物語は悲しい結末を迎えてしまう。この結末だからだろうけど、クリスチャン・ベールの家庭を深く画いている分、辛さもひとしお。
クリスチャン・ベールを久々に観た気がする。役を演じているからかもだけど、変わったな〜って思いました。
車にそこまで興味ないけど良かった
レースの部分が特に良かった
車にあまり興味はなかったけれど、見てみると案外面白い
冒頭はなんとなくで、つまらなさそうだと思いましたが、だんだん車の良さがわかってきました
多分実話を元にしているからこそ、最後に派手な勝利で終わる展開ではなかったのは少し残念でしたが、逆に現実味があって良かったとも感じました。
結末は切なさもありましたが、とても見応えがありました。
今振り返ると、映画館の大スクリーンで体験したかった作品です…
マイルズvsフォード
公式結果はどうであれ、ルマンで勝ったのはマイルズってことで誰の目にも明らかでしょう。マイルズはきっとそれで満足しているでしょう。1回目の炎上事故でマイルズが無事だったのは、きっと神様がマイルズは現生でまだやり残したことがあるから天に召さなかったのだと思います。
そして、2回目の炎上事故で帰らぬ人となったのは、マイルズが現生でやるべきことを成し遂げたと神様が判断されたのだと思います。
車好きの男が才能を発揮する姿が凄い。
クリスチャン・ベールがはまり役!
クリスチャン・ベールが素晴らしい
チープなCGアクションでは無い
人間ドラマを盛り込んだ映画。
素敵な車が沢山出てきて好い。
マット・デイモンもいいが
クリスチャン・ベールに注目
仕事はもちろん家族との繋がり
その人生観は心に残る。
仕方ないとはいえ気になるのは
映画という見せ物ならではの部分
高速で運転中に1秒でも横を見ても…
安全なのは作り物の泣きどころ…。
実際にあった事の映画化とはいえ
ドラマティックな方向への歪曲もあるはずで
そういう部分は信じないで楽しんで終わりたい。
ざっくりとした印象はふたつ
パワーのフォード、
職人のフェラーリ、
アメリカは凄い!!
多くは描かれていないが
フェラーリのスタイルは好き
力技の目立つアメリカは雰囲気と
良い感じのサングラスが好印象。
哲学的なナレーションのシーンでは
クリント・イーストウッドが浮かんだ。
もし、この映画を…と思ったら
衝撃的なドラマに仕上げたのではー。
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