火口のふたりのレビュー・感想・評価
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素敵な素敵なふたり。
よかった。
とてもとても素晴らしいラブストーリーでした。
ただのセックスシーン満載の作品ではなかった。
大人の、生々しい人間の、弱さを抱えた人間の、人肌のやさしさの伝わる映画でした。
挫折をしたり、心を病んだり、立ち直りかたが見つからなかったり…。
自然災害まで頻発する現代の日本をだらしない愛で生き抜いていく、素晴らしい作品でした。
柄本佑、大っ嫌いでした。理屈っぽくて(笑)
でも、今回ほんとによかった。瀧内公美に感謝しろよ(笑)
瀧内公美、ほんとにかっこよかった。
中年に差し掛かる女性の身体を胸を張ってさらしていた。そして、そこここにいる普通の女性の繊細な心を丁寧に表現していた。妹のようなかわいさと冷めた大人の女性を行ったり来たり、素晴らしかった。実は笑顔がほんとにチャーミングな人だ、と改めて思った。
婚約者がいるのに、とか倫理的にちょっととかそりゃああるだろう。
でも、人のぬくもりがやっぱり恋しいな、って思える素敵なふたり、作品でした。
声の出演、柄本父
ネタバレあります。
自衛隊、震災、戦争、噴火、原発、これらの必要性がそもそものテーマに必要なのか疑問。
結婚を控えた女性が、かつての悦楽の日々を思い出してセックスをする、それだけで映画としては充分成り立つのに。
震災で東北アピールしてるけど、舞台は被害がそれほどなかった秋田県だし、秋田県で高校時代までは過ごしてるのに秋田訛りは出てこないし、舞台を秋田にする意味って?
関東から離れてて震災があった、という設定にしたいなら神戸でも熊本でも良かったのでは?
そしてラストシーンも不快感が胸に広がる。あの子供が描いたような絵はどうなのか?火口のポスターと音だけでも伝わったのでは?
予備知識なしで行くことをお勧めします
私は、予備知識なしでふらっと行って良かったなと。
最後の最後で富士山とかけてくるところは、良かったなと思います。二人の感情、欲情の盛り上がりと繋がってたんですね。
小説読んでみようかなとと思いました。
脚本も良かったので、人にも勧めたくなる映画でした。
最初と最後の挿入歌は、私は要らなかったと思います。ピアノかアコーディオンみたいなもので、静かなものが良かったかなと思います。それだけは残念に思いました。
この監督は、脚本を大切にしていると思いました。しかし、撮影現場で、やれる事の比重が大きい映画です。主役のお二人の頑張りと監督に賛辞を送ります。
自分の深いところにあるもの
これまで経験したことがない未曾有の災害が近々、日本を襲うとしたら、やっぱり本当に好きな人と過ごしたいと思う。
セックスもしたい。
それが、僕の身体の言い分で、頭の言い分でもある。
好きってなんだろう。おセンチなのもあるけど、裸で抱き合った時に肌が擦れあってゾクッとする感覚も大切だったりする。
ただ、これは、男性目線の僕の感覚だ。
だから、女性の感想とは違うようにも思う。
女性は、女性で観て感じて欲しい。
セックスのシーンは、どこかぎこちなくて、自分自身のようで苦笑しそうになる。
原作の小説の中で、新幹線の場面は、個人的には一番エロティックだと思っていたが、映画ではバスの中だ。どうして、人に聞かれてるかもとか、見られるとか思うと人は興奮するのだろうか。
やはり気になってしまう。
まったりした時間の中の二人の会話も二人が溶け合うようで愛おしくなる。
湯船のお湯の下に見える乳房も独特のエロティシズムがあるような気がした。
「火口のふたり」は自分自身を再確認するような映画だ。
一番深いところにあるが、実は最も熱く激しい部分、そう、マグマのような。そして、二人は…マグマは、火口まで上昇し…。
セックスは、生命を繋ぐ行為でもある。
最期の賢治と直子のやり取りにもそれを感じる。
未曾有の災害があるかもしれないから投げやりなのか、生命を繋いでみようと考えたのか、答えはきっと人それぞれだ。
セックスシーンは良いけど。
現代に捧ぐ
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