火口のふたりのレビュー・感想・評価
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今の邦画のダメ振りを象徴する映画
一言で言えば時代遅れのダメ作品
今更、ロマンポルノでも無いだろ
監督の荒井晴彦はロマンポルノのオマージュを描いたのだと思うが、3,11とセックスを強引に結び付けて社会性を煽る演出手法は批評家の受け狙いとしてあざといと言わざる負えない。
この映画はキネ旬と映画芸術(監督の荒井が編集長をしているのだから選考辞退するのが妥当)でベストワンに選出されてるが選んだ人達はブラックコーヒーを100杯飲んで目を覚ました方が良いだろう。
「パラサイト」がアカデミー作品賞に選ばれたが、この作品がその年の1位に選ばれる様なら邦画と韓国映画の差が益々広がって行くのは間違いない所だろう。
脚本家が監督もやると‥
こうなっちゃうという典型。
台詞で説明しすぎで、想像する隙間がない。
ポール・ハギスは観てますか? 荒井センセ。
執拗な性交シーンは、ラスト・タンゴ・イン・パリを思い出した。
まあどっちも大した作品でもない。
倦怠期の夫婦には良いのかも。
ヨコハマ映画祭にて
実際、こういう映画を観るのは、初めてかもしれない。
しかし、すごく良かった。
ああいう映画って過激なラブシーンが話題になってしまうけど、それ以上のものを確実に描いてましたね、
何重にも壁があるふたりがセックスだけで、それを乗り越えようとする感じがむしろ潔くて好き。本来だったら、自分もそうしていたいし、そうありたい。
本当は逃れられない現実があるのにね。ただ、気持ちいいことがしたいっていう本能が勝っちゃうのがリアルで人間らしくて好き。だけど、もう映画で観たくはないかもしれない。せめて映画では。
これ、キャストは当時、安藤サクラと長谷川博己を考えてたみたいだけど、本当にそれで実現されてたら今頃やんばいことになってたでしょうな。両者ともに。
いや、今回の滝内さんだって最高でしたよ。もう彼女の最後の賭けで挑んだ映画ってのと重なって、劇中の直子が際立って内包的な良い演技に見えましたな。そして、結局愛する男ならどんな要望にも答えてしまう…しかし、終始けんちゃんの要望に応える直子は嬉しそうでしたなあ。
ただ、あのヤマダ電機とか映るんだけど、やっぱり映画でそれを観たいわけではない感が自分の中で、よぎっちゃう。
本当は現実を忘れるために、非現実な世界に連れてってくれる映画を見てるはずなのにさ、あんなもろ現実世界に誘われたら、ねえ。自分と比べちゃうし、、自分が弱いんですな。というか、あの海岸でのラストはきっと、観客が自分自身と向き合うために作られているし、そういう意味では、自分のリアルな生き方の幅が広がるのかも。
受賞挨拶で新井監督が、日本バカデミー賞なんて仰ってましたが、本当にその通りかもしれないな。
そうそうオープニングとかすんごい洒落てるよね、すき。
嫌いではないけれど
原作者も好きだし、キャスティングも良い。タイトルも分かりやすいし、言いたいこともよく分かる。
セックスのシーンは多いけれど、そういうお話なんだから仕方ない。ただ、モザイクは嫌い。
こういう作品でモザイクをかけることをたまーにやるけど、それは違うでしょ。
だからと言って外せばいい訳ではなく、危ういシーンは撮らなければ良いだけですよね。
途中、アンダーヘアが映り込みそうになってチルトする所があったけど、気になってしまった…
FixならFixで決めて欲しかった。
てかどこまでがモザイク不要なのか、教えて欲しい笑
それ以外は、なんとも言えない爆発しそうな2人のいけない恋物語を基本は俯瞰で撮っていた。
アルバムの中に近い2人のショットが多く、そういう映し方もあるのだな〜と感心。
これもキネ旬1位…?
話題の柄本佑と瀧内公美の濡れ場は確かに凄い。
大胆という言葉より、濃密、激しく、貪り求め合い…。
特に瀧内は全編の約半分はフルヌードでその裸体を惜し気も無くさらけ出し、可愛い役ばかりやってる昨今の若い女優なら絶対やらないような役を文字通り体当たりで! あの喘ぎ声や悶え顔は本物では?…と思えてくる。
女優魂に天晴れ!
離婚を経験し故郷・秋田に帰省した賢治は、5日後に結婚を控える元恋人の直子と再会。愛し合った記憶を甦らせた二人はかつてのように身体を重ね合う…。
キャストは柄本と瀧内の二人だけ。(電話の声の柄本の父親役は実生活と同じあの人!)
実力派の二人の複雑で繊細な演技も光る。
再会した二人の愛の彷徨。運命が微笑んでいたら、結ばれていたかもしれない…。
東日本大地震後の東北。終盤、日本が再び直面する思わぬ大災害。日本の行く末に、何処となく死生観を滲ませる。
そんな落ちゆく火口のような世界の中で、二人は…。
…と、人の深淵なる内面や男女の性愛を通して哲学を感じさせる上質な人間ドラマではあるのだが、う~ん…自分にはハマらなかった。
決してつまらなくはなかったのだが、非常に淡々と静かで、少々退屈さを感じてしまった。
昼夜問わず性欲の赴くままに、時には路地裏や長距離バスの中でも。気だるい雰囲気も含め、こりゃ完全に往年の日活ロマンポルノの世界。
匂い立つ愛とエロスの物語…と言えば聞こえはいいが、二人の関係は今何かと世間を騒がせ問題・炎上している不倫。
言わば本作は、不倫ポルノ映画である。
瀧内の主演女優賞は納得出来るが、これがキネ旬1位か…。
名脚本家・荒井晴彦の監督3作目。
脚本作では好みはあるが、どうもこの人の監督作は…。
今回も例に漏れなかった。
"営み"の世界、その果てで
19歳になり、 いよいよR-18の映画で気になるものができ、観賞してきた。
・
主要なキャストが二人のみ、そこで描かれる世界は、食べることと身を重ねることに、寝ること、人間の"営み"をするのみ。
普遍的でありながら本能的な部分のみを描かれ、"生きること"そのものを体現している。
本能的に生きていく彼らが、日と身を重ねていくうちにさらけ出していく本音、奥底にある思いに、どこか共感できるのだから不思議だ。
東日本大震災や未曾有の災害が多いこの国で、"生きること"を見つけ出そうとする姿、そしてタイトルが成す意味が繋がった瞬間、涙せずにはいられなくなった。
一点の後悔もさせない良作。
一回じゃ我慢できない…2回、3回、永劫回帰のエロ世界に陥る二人…
OPは二人で撮った過去の写真を眺めるシーン。モノクロ写真だとエロから芸術へと昇華するごとく、精神的な関係に退屈さも覚えてしまったのですが、イージス・アショア反対の立て看板を見つけてから目が覚めた。
直子の結婚相手が自衛隊三佐というから、将来的にはあちこちの勤務を経て…などと、やたら詳しい賢治。二人の住む秋田県が東北の中でも地震の被害が少なく“負い目”を感じてるという話題になり、自衛隊員を結婚相手に選んだのもそうした負い目の潜在意識があったためだと納得する。子供を産むために結婚という建前でもあり、子宮筋腫を患っていることで早く産みたいということも彼女自身の決断の一つだった。
賢治は反論する。なぜ相手が自衛官なのだ?と。集団的自衛権の行使により、いつ戦争に参加するかもわからない自衛官。いつしか災害救助隊のような自衛隊と勝手にイメージを固定化していた直子の心情もよくわかる。
基本的には従兄妹同士である二人のセックスライフみたいな内容なのだが、エロが徐々に社会派メッセージを作り出していくのが面白い。ビルの谷間、バスの中、どこで行為に及んでも没頭する二人。フィアンセが帰ってくるまでの5日間の中で、明日にでも地球が滅んでしまうかのように貪欲さを曝け出していくのだ。
体当たり演技の柄本佑と瀧内公美。他の相手だと「恥ずかしい」のに、賢治なら恥ずかしくないというセックスの構図がそのまま観客へと投げつけられる。声が出るとかオーガズムを感じるとかもエロ全開ですが、「べちゃべちゃ」とか「スカートに沁みがつく」といった表現にゾクっとさせられた。賢治とすれば6年間おとなしい生活を送っていたから、ここぞとばかりに燃え上ってたのでしょう。
そうしたやり過ぎセックスの後、別れがくると思っていたら、フィアンセが特別任務のために結婚式が延期になったという。世界の終わりが来るかのような厭世観もなく、ただ悲観主義的傍観者となってしまう様子が痛烈だ。富士山火口のポスターがとてもエロチックにも思えるし、再び駆け落ち心中してしまうんじゃないかとも予感させる。しかも、爆発が3日前にも予知できるという事実には、東日本大震災も何とか出来たんじゃないか?とか、色んな疑惑をも投げかけられてるような気がしてならない。ただ、エンドロールのあの富士山の絵はいただけなかった…
官能小説それとも人間の根元?
正直、きれいに撮ってはいるがAV顔負けのエロ。日活ポルノ的なのかな。
東日本大震災を受けて、刹那的な人生に走る気持ちもわからなくはないが、それには先がない。人間にはそれだけではない力があり、生産性を求めるもの。
この映画にはその部分が見えない。
賢治が歴史や時事ネタにやたら詳しく、結構な社会性もありながら、その日暮らしを続けているギャップがそれを表している。この先どうするのって。
身体的な愛を求められる共感できるパートナーがいて良かったねというだけ。
それに、刹那的な生き方の理由付けに東日本大震災を使うのは、安直すぎるし、被災地の住民に失礼なのではという気もする。
といっても原作が東日本大震災ありきの内容らしいから仕方がないかな。
ただ、エンドロールの曲も気持ちいいの連呼はやめてほしい。作品が愛ではなく本当にエロだけにしか見えなくなってしまう。
まあ、エンドロール見て気付いた親父との共演のおまけと瀧内公美の頑張りに一点かな。
体あたり演技 素晴らしかった
朝の情報番組で紹介されてたので、観に行きました。朝の番組で紹介されていたくらいだったので、露出が多いと言いつつも、たいしたことないんだと思ってたんですけどね…。正直、ここまで激しいとは思ってませんでした。
結局、この二人って、いとこなんですよね。だから、お互い、心も身体も離れられないのに、いつか終わらせなきゃと思ってたんでしょうね。再会して、一度だけと思っていた関係だったのに、お互い、人生を振り返った時に、心も身体も一番だったって気付いちゃったんでしょうね。やってる事はヤバかったけど、そう思える相手がいるって、素晴らしいことですよ。そのヤバいプレイも、相手がいとこだという罪悪感の現れなんだと思いました。
それにしても、全裸披露で、がんばってました。この女優さん、どこかで見たことあると思ってたら、ドラマなぎのお暇に出演してた方ですね。オープニングで、写真集の映像が流れましたが、私は、街ゆく人かと思ってたんです。でも、劇中にも出てきた二人の写真でした。本当に、体張ったなあと思いました。
そうきたか。。
期待しすぎたかもしれないです。
SEXシーンが稚拙で雑で気持ちよくなさそうで痛そうとしか思えず、だからか、ケンちゃんの直子への愛を感じられなかった。
もっと丁寧にベッドシーンを描いてほしかったな。
理性がとまらないくらい離れられないくらい気持ちよくて求め続けてしまう、2人にとってとても重要なことだから。
あのSEXシーンでは何も揺さぶられなかったな。
音楽も私的には演出の邪魔になるくらい浮いてて違和感があった。あれなら無音でいい。
あえてはずしてきてるのかなと思うくらいの恥ずかしさだった。
ただ、ベッドの中と普段でSとMが逆転してる2人の関係性だけは共感できました。
期待していただけにちょっと厳しめの評価をさせてもらいました。題材がとてもよいから観た後、余計に悔しさが残ってしまいました。
瀧内公美さんは本当に美しい
2回観ました。瀧内公美さんは本当に美しかった。
ただ、最後のあの絵の場面は「釣りバカ日誌」の「合体」って字を思い出してしまって…
火口は、「ほくち」と読むと思っていた。
2人の衝動を血の繋がりに求めるような、安易かつ雑なストーリー。陳腐なセリフ回し。性行為の満足度を声の大きさで表現しようとする低俗性。猥雑、エロチックの映画は、好みなんですけど、映画以前。
単館で演って。って言いたくなりました。
エロ多過ぎ。社会性捻り過ぎ。生産性無さ過ぎ。音楽も苦手な類。オチは御都合、最後までアレ中毒感。ちょっと泣くに泣けない。ごめんなさい。わたくし、全く肌に合いませんでした。退散します。
いい大人なのに背徳感を纏ってひたすら性欲と食欲を満たす
主演2人の空気感が良くて、やってる事は結構どうしようもないのに、あぁこんなに自然でいられて身体の相性も最高なんて、羨ましいなと思えてしまう。朝から晩までセックスしまくる様は、セックスを覚えたての少年少女のようで、ちょっと笑えてきてしまったり。
官能的な楽しみをこの作品で感じられるのかは不明ですが、瀧内さんがとても美しかったし、自然な2人のやり取りが魅力的なので、これはこれでアリかなと。
これがR18???
東日本大震災は日本の歴史の転換点になるだろう。日本も東北ももう震災前には戻れない地点に向かっている。これから10年、20年後の日本は、なんとなく「今」が続いた先にあるのではなく、「富士山噴火」後の世界が始まったことをはっきり認識できるだろう。「絆」や「復興」など、口当たりの良い言葉の裏で、弱肉強食、グローバル化時代の熾烈な競争に勝ち抜くため、受験やら就活やらに踊らされているうちに、破局が目の前に迫っている、そういう風景か。
それにしても、この美しい作品がR18指定とは! この作品は、中学生とまでは言わないが、高校生にぜひ見てほしい。こういう優れた作品を通して、身体のふれあいの大切さを実感してほしい。
熱演は買いますが...
原作未読。従妹で元カノの直子の結婚式に出席するために田舎に帰った主人公・賢治の二人が、やけぼっくいに火が付いたように肉欲に目覚めるお話。ストーリーがあるようで無かったかな。体当たりの熱演に+0.5点。
三大欲求を気を使わない相手と。
セックスして、食べて、寝て。
三大欲求を獣のように満たす2人が羨ましく思えた。
世間から見ると結婚式目前の直子と元カレけんちゃんとの関係は不届きな関係以外何ものでもないけど、身体が求め合い離れられない関係も素敵だな。
世間でいうと"ただのセフレ"だけど2人の本当の気持ちや葛藤が描かれてて2人には幸せになって欲しいなと鑑賞中思ってた。
にしても最後はてっきり直子が妊娠するかと思いきやしなかった。あれだけ生でしてると出来そうだけどな..
レビューでも書かれている方が多いですが女性客多し。
5.5割女性(20~60代)4.5割男性(50,60代)
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